復帰組&ミニ四駆に興味がわいた人のためのQ&A



ミニ四駆?昔流行ったけど、今も続いてるの?

第二次ブーム終了後は大会も無くなり新商品もあまり出ていませんでしたが、2005年に発売された新シャーシを皮切りに続々と新製品が発売され、公式大会も復活しました。現在は当時ほどの勢いはないものの、当時ブーム直撃だった世代やその子供世代を中心に再び盛り上がっています。
また、ミニ四駆漫画の連載も行われるようになり、地上波ではないもののミニ四駆を扱う番組も配信されるようになりました。ミニ四駆を扱うYouTuberなども多く登場しています。


ミニ四駆欲しいけど、売ってるとこあんの?

プラモデルを取り扱っている家電量販店やトイザらスなら結構置いています。ただ、品揃えは店によって千差万別です。品揃えを重視する場合はネット通販や、近所にある模型店を覗いてみましょう。


ブーム時と大会ルールが違うって本当?

特に大きく変わった部分を挙げるとすれば、一部のダッシュ系モーター*1が解禁され、大人がレースに参加できるようになったことがあげられます。
これにより子供でも簡単に速度を出すことができ、大人は公式大会に出られることでより高い向上心を得ることができました。
新しい改造(井桁やマスダンパーなど)に対応して規制強化されてる部分もありますが、復帰組ならすぐに気にする必要は少ないでしょう。
その他細かい部分も色々変更、追加されていたり、部門によってルールが違ったりするので、詳しくは公認競技会規則を見ましょう。


なんか新シャーシ色々出てるみたいだけど?

後発の5種類のシャーシを覚えておけばまずは大丈夫です。

2013年登場のミッドシップ型シャーシ。軸が両方から伸びたモーターでギヤを直接回転させるダイレクトドライブを採用。2005年登場のMSシャーシにあった分割方式から一転してリヤステー一体型シャーシとなり、剛性や信頼性を重視した設計もあってロスが少なく最高の駆動効率を誇る。
電池の交換に難があり(電池の保持力の高さ故に脱着に技術と力がいる)、対策を施しておかないと電池交換に手間取ったり、シャーシや電池が破損する等発生しやすいので、キット組み立て時から対策をしておくのを推奨。
構造上シャーシが幅広になるのでボディの選択が限られる。また両軸モーターを使用しているので片軸モーターとの互換性が無いので注意。

2012年登場のリアモーター型シャーシ。MAシャーシと並ぶトップクラスの強度と、下から電池やモーターを取り出せる特徴がある。拡張性や駆動も高水準だが、ピニオンギアをはじめとしたギア回りの余裕の無さからくるギアの破損率の高さと、プロペラシャフトを扱う際にはリア側ホイールシャフトをシャーシから抜かないといけないという欠点がある。
タミヤ公式のシャーシ系統図では完全新規シャーシ扱いだが、規格などは第二次ブームのTZシャーシに近く、現にTZで登場したマシンをプレミアム化する際、このARシャーシが採用されている。

2020年登場のリアモーター型シャーシ。後発の新シャーシが次々登場した後も根強い人気を誇っていたVSシャーシが遂にリメイクされた。VSシャーシの良さは残しつつ拡張性は飛躍的に高まっている。特にバンパーが分割式となったことによりバンパーレス加工を行わずとも、フロントローラーやブレーキの自由度が高いため、高度な加工が苦手な子供や初心者に優しい。

2017年登場のフロントモーター型シャーシ。リヤステーこそ分割に戻っているが、強度や柔軟性のバランスも良く、メンテナンス性にも優れているため初心者も安心して使える。
高さのあるモーターが前部にあるためボディの種類はやや少ないが、FMシャーシのボディ展開の少なさを反省してか、大幅に選択肢は広がった。当然FMシャーシのボディも小加工で流用できる。その他にも他シャーシとは一風変わったデザインが多いため気に入ったボディがあれば使ってみる価値はある。

2010年登場のシャーシ。2次ブーム当時主流だったスーパー1シャーシをベースに、現在のレース環境に合わせて強度や拡張性を高めている。このため1次ブームや2次ブームに発売された旧車のボディも搭載可能(スーパー1版のネオトライダガーZMCの場合干渉部分の加工が必要。また、ワンタッチギアカバーを使用する際は干渉するので要加工)
MA、ARシャーシ程は頑丈では無いものの、その分軽く柔軟性に富み、旧来の感覚でセッティングしやすい。

パーツ展開も当然現在主流のシャーシに合わせて行っているため、入手難度の面から考えてもはじめの1台は上記5種のいずれかを選ぶのが無難です。古いシャーシで速いマシンを作る人も多いですが、相応のテクが必要なのも事実なので強いこだわりがない限りは新しいシャーシを選んで損はありません。


空力性能が高いマシンってどれよ?

ダウンフォースはボディによって異なりますが、精々数gです。
そもそもミニ四駆はサイズの割に重いため、レースカーのように自重の数倍のダウンフォースを得ることはまず不可能です。
そのため、基本的には見た目の好みで選んでしまいましょう。
但し、モーターや電池の冷却性能が高いボディ、シャーシはあります。詳しくはAR

無加工のボディで得られるダウンフォースは大差ないようですが、立体コースでのジャンプ後の姿勢をダウンフォースにより制御しようという試みが一部で行われています。
詳細は検証動画などを探してみてください。


ダウンフォースは意味無くても、肉抜きは意味あるよな?

「クリヤーボディ」と呼ばれるポリカーポネイト製ボディを使う、同じプラボディでも小型の物を使う等が一番楽で効果的ですが、大型ボディは大型な分面積があるので、ゴッソリ肉抜きする事で近い重量にするのも可能です。
究極的な事を言ってしまえば、ボディを外して走らせてもタイムにほとんど影響しないくらいなので、ボディの重さはあまり気にしすぎないで大丈夫です。
基本的にはドレスアップ目的だと割り切っていいでしょう。

同じ軽量化をするのであれば、タイヤやホイールといった足回りの軽量化を施した方がよく、それ以外の軽量化の10倍効果があると言われています。
軽量化加工は難しく、うまくやらないと強度やバランスを失い逆に遅くなってしまいますが、まずはタイヤとホイールをより軽いものに交換する、ぐらいでも変わってきます。
他にもカーボンプレート、プラスペーサー、アルミロックナット等の軽いパーツをチョイスする等で、最終的な重量に随分と差をつける事が出来ます。


初めてor久しぶりにミニ四駆を組むけど、どんなセッティングにすればいい?

こういうのは自由にやってこそ楽しいし、間違いなんてものはないので好きに組んでみましょう。
詳しくは初心者向けマシンの作り方・作例お勧めパーツ・セッティングを参照してください。基本知識として、FRP等を使っての強度アップは壊れにくくなるだけでなくシャーシのねじれを防ぎ速度向上にも繋がること、たからばこセッティングというものが現在のローラーセッティングの定石となっているということぐらいは頭に入れて取り組むとやり易いかもしれません。


ネットやお店でAOパーツってのが売ってるけど、何これ?使って大丈夫なの?

AOはアフターサービスオリジナルの略。
キット付属品の予備部品からロングビスやベアリングなどのAOパーツでしか手に入らない高性能パーツまで色々と揃っています。
もちろんTAMIYAがミニ四駆用に作ってるので大会にも出場可能。
要は、その名の通りアフターサービス(AOパーツ以外にも、各種スペアや不良品の交換を行っているTAMIYA通販)を中心にTAMIYA直営店やバックアップが強い店など扱いが限られるGUP(グレードアップパーツ)。
ネットでも手に入るショッピングサイトがあるので色々探してみましょう。

今ではほとんど見かけませんが、ダンガン、ラジ四駆用として売り出されていたパーツや商品*2も公式大会で使えます。有用なパーツもあるので、良さそうだと思ったら使ってみるのもいいでしょう。
当然パチ物モーターみたいな他社の互換品や、純正であってもモーターの分解改造、ミニFパーツやRCパーツなどは公式レギュレーション上では使えないので気をつけてください。


コースで走らせたいが、自宅では買えないor置けない!

古くよりミニ四駆ショップとして存在する模型店はもちろん、第三次ブーム以降にコースを設置するようになった模型店やミニ四駆専門店もあります。
人を集めてレースを開催する場合にはタミヤのサーキット貸し出しサービスを利用することができるかもしれません。こちらも確認してみましょう。ただ、送料を考えると買ったほうが良さげ。


コース買いたいんだけど、どれがお勧め?

タミヤから発売されている3種類の公式コースから選ぶと良いでしょう。

主流中の主流。店舗設置コースで最もよく使われ、公式5レーンコースより馴染み深い人も多いであろうコース。ウェーブを始めスロープやバンクといった各種セクションが豊富に発売されているため最も拡張性が高いです。
大抵の練習走行やレースはこれで必要十分です。


低価格で省スペース。その分レーン数が少なく、立体レーンチェンジが急すぎたりコース素材が柔らかかったりと安いなりのお察し部分があります。
しかしながら素材が柔らかいため消音性がジュニアサーキットよりも高く、一般家庭に設置するのにより適した仕様となっています。
ミニ四駆完成品2台付きのセットもあり、取り敢えずミニ四駆を走らせたい場合には最適です。
余談ですが、柔らかさやレーンチェンジの都合上、速度が上がってきた中級者以降では逆に難しすぎるコースにもなります。


  • 最高クラスの環境を用意したいなら:ミニ四駆 5レーンサーキット
素材こそ異なるものの、公式と同じ5レーンでの走行を楽しめるハイエンドサーキットです。
当然、相応に高く(当時定価95040円)、大きい(3,466㎜×1,905㎜)ので、複数人集まって資金とスペースを用意できるチームや本物のお金持ち向けと言えます。全国に数あるミニ四駆コース常設店の中さえ数店舗ほどしか無いほどです。
今ではセットでの販売がなく、ストレートカーブレーンチェンジなどの単品でしか買えません。*3まぁ値段が値段だからねぇ。

なお、上のアマゾンリンクで買えるものは中古品と思われます。いずれにしろ高い買い物ですが、オークションなら半額以下で買えることが多いので中古でも良ければ狙ってみる価値はあります。

非正規品(ミニ四駆の模倣品のコース)だとリサイクルショップで1000円台からとかなり安くで売られていることもあります。軽く遊ぶ程度なら十分ですが、基本的にはメーカーごとにコースの繋ぎ方が違うので、同じ会社のコースを探さないと拡張はまず不可能です。生産終了品ばかりでただでさえ入手が難しいため、その覚悟がある人だけ買うようにしましょう(養生テープなどで貼る方法もありますが、組み合わせによっては接続部が邪魔で隙間ができます)。


ラップタイム測りたいんだけどラップタイマー高すぎない?

ラップタイマーは販売終了により価格が高騰しています。これでもスマートフォン向けのラップタイム計測アプリの普及により落ち着いてきています。
そもそもラップタイマーは連続してタイムを記録できない上にそれなりの値段もするため、最近では店舗コースでもラップタイマーの代わりにスマートフォン置きを設置している場合もあり、ラップタイマーに拘わる必要はなくなりつつあります。


スピードチェッカーで○○km/m出たよ!これって速いの?

スピードチェッカーは個体差と状態による差異が大きく、マシンの性能を競い合う用途ではあまりアテになりません。実際チェッカーのローラー部分に注油するなどすると、数km/h程上昇します。
また、チェッカーはマシンパワーまで測ることができないため、最高速度は速くてもいざコースインさせると遅い、なんてことも良く有ります。
但し、全く無用の長物というわけではなく、同一個体のセッティング変更の前後でどのように変化したかの目安にはなります。上級者でも使ってる人はいるので、チェッカーの出す数値がどういうものかをよく理解すれば使える一品といえます。
余談ですが、公認競技会規則の範囲内での計算上の最高速度は約45~50km/h程度です。当然ながらトルク無視の直線番長なのでゼロヨンレースでさえ余裕で負けると思います。


そのほか分からないことが・・・

コースで速い人に訊きましょう。大抵の人は優しく教えてくれます。
人見知りなどでどうしてもそれが難しいならミニ四駆改造参考本を買ってみるのが良いでしょう。
特定の改造や最新の改造に関する情報を得たい場合はGoogle検索やTwitter等のSNSで情報を拾うのもありかと。
このwiki内にも質問所を用意していますので、そちらで聞いてみるのもいいでしょう。


  • 理論上の最高速度の出典って要る?違うと思うなら公式の数値を使って自分で計算すれば良いのに・・・。マッハダッシュPROを使った数値になってたからスプリントダッシュの数値も一応書き足しておいたけども -- 名無しさん (2020-11-10 07:30:30)
  • ミニ四駆の重量では自習の数倍のダウンフォースを得られないっていう変な説明になってたから修正。ついでに他の部分も内容を整理してみた。 -- 名無しさん (2023-04-25 22:04:38)
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最終更新:2023年04月28日 23:37

*1 ハイパーダッシュ2、ハイパーダッシュ3、スプリントダッシュ、パワーダッシュ、ライトダッシュ、ハイパーダッシュPRO、マッハダッシュPRO、ライトダッシュPROが該当

*2 パッケージが違うので見分けられる

*3 逆にコースを拡張したい時にいちいちレーンチェンジ付きで買わなくて済むため、パーツ単位での販売の方がありがたい。