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Super-FM」を以下のとおり復元します。
SuperFM chassis

[基本データ]
・ホイールべース:83mm 
・[[使用ドライブシャフト>車軸(ドライブシャフト) ]]:60mm
・[[対応ギヤ比>ギヤ]]:3.5:1、4.1、4.2:1、5:1
・[[ターミナル>ターミナル(金具)]]:B型
・重量(シャーシ骨格のみ他未装着):?g



モーターをフロントに置き、重心を前に置くことでアップダウンに適したシャーシ・・・というのが理論上のコンセプト。
しかし実際は、ミニ四駆のスケールでは電池が一番重量を占めるため、アップダウンで特に他シャーシより優れてるとは言い難いレベルの重心となっている。
(そもそも一定以上の速度になると重心が前にあろうがアップダウンではジャンプしてしまう)

[[S1>SUPER 1]]よりも後発にもかかわらず、駆動伝達がなぜか[[オレンジクラウン>クラウンギヤ]]+[[2mmぺラシャ>プロペラシャフト]]という、先祖がえりな状態
(S1以降のシャーシはSFMを除いて大抵ピンククラウン+1.4mm。SXもぺラシャの直径は1.4mm。ただしこれは、通常とはモーターの回転が逆のためにピンクヘリカルクラウンが使えず、ぺラシャをオフセットしようとした場合新規に逆パターンの新型クラウンギヤを作る必要があったためと思われる。[[FM系]]特有の弱点であり、しょうがないところもある。しかし、これが後述する重心の問題につながっている)
バンパーこそS1譲りだが、成型色が(一部を除き)深緑色であることやバッテリーホルダー・サイドガードの形など、[[TYPE-5]]をひっくり返したような形である。
そしてS1譲りのバンパーは当然のように強度が低く、今日のユーザーのレベルについていけるものではない
(そのため、S1と共用のフロント強化ガードというGUPが発売されている)
さらに、サイドガードも難がある。
TYPE-5の丸棒を三角形に配置したような味気ないサイドガードを流麗な形にしたのはいいのだが、その所為で余計強度は低下(そもそものTYPE-5のモノもあまり強度は高くなかった)、ハイマウントローラーなどをつけた場合、あっさり破損してしまう。
しかも駆動系の出来(精度)がS1以降のシャーシ中最悪で、クリアランスの調整やギヤの加工などあらゆる手段を尽くしても「ようやく」他シャーシに追いつくかつかないかぐらいの代物。
正直「漫画の展開にあわせてフロントモーターマシン出すから適当にTYPE-5の前後ひっくり返して主力シャーシのS1のバンパーくっつけとけ」
という感じで作られたような気がしてならない一品。
発売から相当たっていることもあり金型もそれなりに番号を重ねてるが、ブーム時の生産量のせいか初期の金型が流通してることが多い(新しい金型でも劇的に違うというわけでもないが・・・)

SFMシャーシの弱点はバンパーのもろさや駆動効率の悪さだけに終わらない。
実は他のシャーシに比べ、重心が高いのである。
これは、低重心設計にした際[[ピニオンギヤ>ピニオンギア]]とプロペラシャフトの干渉を避けるための1.4mmぺラシャとピンククラウン(ヘリカルクラウン。これが無いとぺラシャをドライブシャフト]]より下にオフセットできない)が使えないため、以前のTYPE系シャーシと同水準の車高にせざるを得なかったのである。

さらに、シャーシが重い上に本体部分も強度不足。
これが駆動効率以上に厄介な問題であり、駆動効率を改善してスピードを上げることができてもその重心の高さ、シャーシの重さ・脆さによって他のシャーシに差をつけられてしまう。
なので、仮に本気でSFMシャーシのマシンを組もうと思ったら、軽く・頑丈になる井桁改造が必須となるだろう。
さらに重心を落とすなら、電池落としも必要となる。

また、FM・SFMとも後部ギヤケースの形状が独特だが、この所為でリヤーステーを取り付けるとギヤケースが極端に外しにくくなり、さらに一部リヤーステーは干渉してしまってケースかステーのどちらかを加工しないとうまく取り付けられないという、地味ながらいやな欠点も持ち合わせている。
(しかもその干渉するステーと言うのが、現在1点止め主流のビートマグナム型であるという・・・)

どの点から見ても、初心者~中級者には向かないシャーシである事は間違いない。

さらに言うとこのシャーシに使える2.0軽量中空プロペラシャフトは現在生産停止中(2009年3月にギヤの色を変えて限定再販)
ダンガンレーサー用のベアリング入りシャフトを切断して使用することは可能だがレギュ的にはグレー(最近の公式では車検ではじかれる可能性大)

また、これは[[旧FM>FM]]にもいえることだが、独特な回転式スイッチは少々信頼性が低く、走行中のショックで勝手にOFFになることがある。
しかも困ったことに、その独特な構造ゆえターミナルが歪みやすくもあり、そうなると接触不良が頻発する場合がある。
そのため、細かい点検とメンテナンスをも強いてくる。

初心者のみならず上級者も泣けるほど苦労するとんでもシャーシである。

しかしその特殊性に魅せられたレーサーも多く、性能に反して愛好家が多い不思議なシャーシでもある。
上記の通りクセが強いシャーシではあるが使いこなせる人間は使いこなせてしまうらしい([[TYPE系シャーシ>TYPE系+α]]を速くできるユーザーはSFMでも速くできる)
いまもSFMで活躍しているレーサーもそこそこいる。

おまけと言うか、このシャーシからリヤローラーステーが標準装備されるようになる。
しかし強度・剛性共に低く、とてもじゃないが実戦では使えない。
唯一評価できる点といえば、このシャーシから超速ギヤが無改造で装備できるようになったことだろうか
(以降のシャーシではすべて無改造での超速装備が可能)


ちなみに、上でも触れたとおりFM系シャーシはモーターの回転がリヤモーターとは逆回転となるので、FMマシン専用の慣らしをする必要がある。
そのほかグリップ力を下げ旋回能力を向上させる干しタイヤも、前輪に取り付けるリヤモーターとは逆で後輪に取り付けるのが好ましいとされる。

以下、カラーバリエーションについて
・ダークグリーン
一番標準的な色で、大抵の車種はこの色。

・ブラック
ブロッケンギガントBSなどで採用された色。
ギヤケースがスモーク。

・ホワイト
限定GUP。シャーシの色変えでは定番の色。
あまり出回らなかったので知らないユーザーも多い。 
2010年6月、再販。型番は5と6。

・ライトスモーク
限定GUP。青S1、パープルTZと同時発売。
二次ブーム時に発売され、青S1、パープルTZと一緒にかなりの量が出回ったので知名度は高い。
色はブロッケンG BSのギヤケースと同じ色。
ギヤケースまでスモークで、ただでさえ使いにくいシャーシだというのにさらに強度を低下させることで、とてもじゃないが実戦で使えるような代物ではなくなった。
ぶっちゃけ、殆どコレクターズアイテムといってもいいかもしれない。
そのためか、たまに・・・というより小さな模型店などではあちこちに残っている。 
それでも2010年6月、ホワイトと同時に再販。

・オレンジ
2010年1月17日、浅草大会のお楽しみ抽選会にて配布された。

・レッド
オレンジ同様。

・カーボンブラック
2011年6月末発売のGUPの限定カーボン強化シャーシ。
シャーシ本体がカーボンファイバー配合のナイロン樹脂で、ギヤケースや付属のSTZ・SFM標準型リヤステーはABS製。

・レッド(ポリカABS)
2011年10月末発売の限定GUP。ポリカABS樹脂の強化タイプ。
ギヤカバーやバッテリーホルダーなどもポリカABS製。

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