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TYPE-2 - (2010/06/08 (火) 07:20:22) の編集履歴(バックアップ)
[基本データ]
アバンテjrから採用されたシャーシ。
ミニ四駆史上、初の本格的オンロード(コース走行)仕様のシャーシとして開発されたもの。
RCのアバンテも先進的な技術を多く取り入れた画期的なものであったが、Jr.でも新技術を多く取り入れた新型シャーシを引っさげてきた形であり、アバンテの名を冠するマシンに対し、タミヤが並々ならぬ情熱を注いでいたことがうかがえる。
TYPE-1からの主だった変更点としては、
- 軸受けに直径6mmのボールベアリングが無加工で取り付けられるようになった
- ローラーが標準で付属するようになり、フロントバンパーのビス穴がTYPE-1の倍に増えた
- サイドガードにもローラー取り付け穴がついた
- TYPE1に比べて軽量化され、車高も低くなった
- モーターを縦置き型とし、またホルダーがモーターをむき出しにするような形になったため冷却性が向上した
- ターミナルの形状を変更し、整備性と信頼性が向上(主にリヤ)。またスイッチも大型化した。
- ホイールベースが2mm伸び、直進性うp
- 新設計のカウンターギヤを採用し、クラウンギヤを前後とも共通(オレンジクラウン)とした
- 現在主流のものと同規格の、大径ホイール・スリックタイヤが採用された
- リヤースキッドローラーセットのアタッチメントを使えばリヤーローラーステーが装着可能
などが挙げられる。
当時は『ニューシャーシ』の異名で呼ばれており(太陽ミニ四駆BOOK辺りからTYPE-1、TYPE-2との表記が見られる)、ノーマルでも少々の改造を施したTYPE-1を圧倒することもザラであった。
また、TYPE-1のオンロード用の改良型となる
TYPE-3に比べても、なお性能では優位を保っていたため、第一次ブーム期を通して広く使われることになった。
駆動系の精度もTYPE-1から大幅に改善され、基本レイアウトこそ同じものの半分以上のギヤが一新され、ほぼ別物。
このシャーシで初採用された5:1、4.2:1のギヤは(完全新規設計としては)最新型のVSシャーシにも使えること(つまり基本設計は同じ)や、リヤのモーターマウント及びギヤケースの構造やパーツ構成もVSと良く似ていて、如何にこのシャーシの設計が優れていたかが伺える。
ターミナルも(ZERO系シャーシをのぞき)
TZ-Xまで同形状のものが使われ、さらに
X系、
VSのターミナルもこの改良型といえる。
まさにVSまで続く本格オンロード用シャーシの直接の始祖といえる(シャフトドライブ構造に関してはTYPE-1の時点でほぼ確立されている。また
X系は少々特殊)
このようにエポックメイキングなシャーシであったにも関わらず、その後の主要ラインナップがTYPE-3シャーシ採用車に移ったため、限定版を除けばアバンテJr.、グラスホッパーⅡJr.、バンキッシュJr、スコーチャーJr.の4車種しか採用されていない。
現在ではグラスホッパーⅡJr.が再販されているため、メモ箱に頼らずともシャーシ自体は比較的入手しやすくなっている(ただし時間が経っているので多少手に入りにくくなってきている地域も少なくない)
なお、
超速ギヤが着けられそうな形状をしているが、無加工では取り付け不可。
ギヤボックスを改造すれば載るが、レギュ的にはアウトなので注意。なので使える最高速のギヤは4:1のハイスピードギヤセットになる。
リヤローラーをつけたい場合にはリヤローラースタビセット、リヤースキッドローラーセットのどちらかが必要になる。
前者はミニ四駆グレードアップパーツセット クラシックVol.2、後者はミニ四駆グレードアップパーツセット クラシックVol.3で入手可能。
登場時は破格の性能を誇った『ニューシャーシ』も、世に出てから既に20年以上が経過し、昔のシャーシを知らない子供には「何コレ?」と言われる扱いは他のTYPE系(特に1~4)と変わらない。
また当然と言えば当然だが、
VS・
X系・
MSといった現役の発展型シャーシに比べると、あらゆる面の性能が見劣りするのは否めないため、茨の道を歩くことになるのも他のTYPE系と同じ。
しかし、
超速ギヤこそ載らないものの、駆動系の精度は旧
FM同様にそれほど極端に悪いわけではないため、少々の改造で駆動音はかなり静かになり、結構なスピードが出る。
以下、その他カラーバリエーション
基本的な色。
アバンテJr.ブラックスペシャルにて採用された色。
アバンテJr.スペシャル、バンキッシュJr.スペシャル及びスコーチャーJr.スペシャルで採用された色。
それぞれ黄(アバンテ)、赤(バンキッシュ)、青(スコーチャー)のカラースリックタイヤが付属した。
詳細不明。
昔モデラーズギャラリーにて発売された、もしくは抽選などで配った模様である。極めて貴重。