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2次電池(蓄電池) - (2023/02/12 (日) 20:06:59) の編集履歴(バックアップ)


2次電池

簡単に言えば「充電池」。
初期は主にニカド電池が使われていたが、環境問題の観点などからニッケル水素電池へと移行した。

※無理な充電は液漏れや事故等の原因となるので注意。


ニッケル水素電池

正式名称はニッケル・水素蓄電池。Ni-Mhとも表記する。
公称電圧:1.2V

●メリット
  • ニカド電池より容量密度が高い
  • カドミウムを含まないため、ニカド電池より環境負荷が低い

●デメリット
  • ニカド電池に比べて過充電・過放電に弱い
  • 完全に密閉された場所では使えない、または極端に性能が落ちる
(機器側・電池側ともに改善が進んでいる)
  • 自然放電が多い(改良型もある)
  • メモリ効果現象あり(ニカド電池ほど顕著ではない、メモリ効果を抑えた改良型もある)
  • 破裂などの危険性がある

現在主流の充電池。
公式レースでは長らく使用できなかったが、後述するネオチャンプに限り、2011年より使用できるようになった。
充電池が使用禁止になっていたのは、
  • 電池サイズ(特に長さ)がミニ四駆の電池収納スペースに対してやや大きく、無理に入れると皮膜が剥げたり電池が破損する
  • 電流量が他の電池より大きいため、電源が入った状態でタイヤロックが起きるとモーターに大きな負荷がかかり、発熱する
などの理由があったため。
一時期はキットなど、商品の箱にも「絶対使わないでください」と明記されていた。
ただ、ニッケル水素電池そのものは非公式レースや練習用としては使用されていた。
容量の大きい物は体積もやや大きく(プラス極側がマイナス極より外周が大きい)、使用する為には加工が必要なシャーシもある。(特にTZ系、FM系、TYPE系は要加工)
ニカド電池より内部抵抗の低さは劣るものの、アルカリ電池よりは低く、それなりに大きい電流を流し続けるので、ダッシュ系モーターとの相性が良い。

・タミヤ ミニ四駆 単3形ニッケル水素電池ネオチャンプ 2本セット・ITEM.15420 定価1080円(税込)


公式対応のタミヤ製ニッケル水素電池。パッケージに記載されている容量は950mAh。充電器付の物と単品がある。
本体の軽さや電池としての性能もあって、公式・非公式問わず完全に主流となっている。
自己放電が少なく継ぎ足し充電も可能など、エネループライトの利点はそのままネオチャンプにもあるため、管理がしやすく使いやすい。
電池の肩が若干大きいので、一部のシャーシでは入れるのに窮屈なのもエネループライトと一緒。そのため、シャーシによっては加工が必要となる。
また、TR-1シャーシのみ使用禁止となっている。

~以下、公式では使用不可~
便宜上、eneloop系のみ簡素に書き留める。

  • SANYO/Panasonic eneloop lite
エネループの廉価版。発売終了しているが、代わりにハイエンドモデルのエネループ・プロが発売している。
エネループより容量が減った分、値段が安くなり重量も減っている。重量1本約18gはアルカリ電池よりもずっと軽く、下手をするとマンガン並みである。また容量が少ない分、充電やリフレッシュのための放電が短時間で済む。
また、わずかだがエネループよりサイズが小さい。(それでもアルカリなどと比べると少し大きいため、シャーシによっては加工が必要)
それ以外の性能はおおむねエネループと同じである。


ネオチャンプの代わりとして練習走行などに使うといいだろう。値段もネオチャンプよりこちらの方が安い。
マイナーチェンジで性能も変化していて、ネオチャンプに近い性能ではなくなり充電回数が倍以上の5000回に増えた。

・SANYO/Panasonic エネループ・プロ 単3形 BK-3HCD


エネループのハイエンドモデル。容量2500mA。充電回数500回。約30g。


・SANYO/Panasonic エネループ 単3形 HR-3UTG/HR-3UTGA/HR-3UTGB/BK-3MCC


現在のニッケル水素電池の主流。容量1900mAh(min.)。約27g。
従来のニッケル水素の問題点であったメモリ効果、自己放電をほぼ改善してあるので、継ぎ足し充電が可能となった。
充電回数も2005年以前(エネループの登場が2005年11月)のニッケル水素よりも多い。第一世代(HR-3UTG)1000回、第二世代(HR-3UTGA)1500回、第三世代(HR-3UTGB)1800回、そしてこれから発売となる第四世代(BK-3MCC)は2100回と、世代を重ねるにつれて充電回数が増えている。

容量確保のためにサイズが普通の単三より大きく(「肩」が高い)、乗せるにはシャーシの加工が必要。特に、VSやMSには苦労する。

・Panasonic 充電式エボルタ単3形 HHR-3MRS/HHR-3MVS/HHR-3MWS/BK-3MLE


パナソニックのニッケル水素電池。継ぎ足し充電可能。
第一世代(HHR-3MRS)は充電回数1200回、容量2000mAh(min.)、第二世代(HHR-3MVS)は充電回数1600回、容量1950mAh(min.)、エネループより長寿命。
しかし、第三世代(HHR-3MWS)は充電回数1800回、容量1900mAh(min.)、約28g、エネループと同じスペック。
第四世代(BK-3MLE)では充電回数1800回、容量1950mAh(min.)なので、充電回数と容量の積が同発の第四世代エネループより下。
以前の物、通称緑パナは(+極側の)肩が非常に高い電池だったため、少々無理をしないとシャーシにはまらなかったが、今回のエボルタではそれが改善されているため、無加工のシャーシでも入りやすい。


・Panasonic エボルタe 単3形 BK-3LLB


エボルタの廉価版。エボルタより容量が半分に減った分、充電回数が約2倍になり値段が安くなり重量も減っている。ネオチャンプとほぼ同じ重量で練習に最適。
充電回数4000回。容量1000mA。約20g。

・東芝 TOSHIBA TNH-3LE IMPULSE(インパルス) ライトタイプ
充電回数5000回。容量950mAh。
東芝の充電済みニッケル水素電池で富士通のOEM品。
エネループライトが廃版となったため2020年で手に入る国産品のライトタイプとなるとこれ一択。
エネループライトと同様に一般的なニッケル水素電池よりやや小さい。

・SONY サイクルエナジー(青)
販売終了。
SONYの充電済みニッケル水素電池で、青はサンヨーのOEM品で、大きさもなどもeneloopRバージョンと同じで変わっているのは見た目だけ。


・トップバリューブランド ニッケル水素電池
イオンのトップバリューブランド販売のニッケル水素電池。
実は第一世代エネループ(HR-3UTG)のエネループライト相当品で、充電回数は1300回。
容量1000mAhとエネループの半分ほどだが、サンヨーとイオンGrの共同開発であるため、電圧性能はエネループ並み。
容量が少ない分軽くて、エネループが1本26gに対し、トップバリューニッ水は19gと軽い。
ただ、付属の充電器は容量の少ない電池に合わせたいたわり充電で強力な充電ができない。エネループの急速充電器などで充電することで本来の性能を発揮してくれるが、本来の用途ではないためなにか事故った場合は自己責任になる。
現在はエネループライトがあるので売られていない。



ニカド電池

正式名称はニッケル・カドミウム蓄電池 Ni-Cd
公称電圧:1.2V

第1次ブームの時代からある、ミニ四駆用としては定番だった充電池。
しかし含有するカドミウムが有害であり、廃棄時に環境へ悪影響を与える問題があることと、
容量が少ないことからニッケル水素電池への転換が進んでおり、入手は難しくなってきている。
上記の理由から生産が落ち込み、1時期ニッケル水素よりも高額になるという「逆転現象」がおきていたが、ソーラーライト用のものが普及したことによって現在は収まっている。
ちなみに、何でソーラーライト用のものがしぶとく残っているかというと、安物のソーラーライトではコストの関係で過充電・過放電防止回路を組み込めないものが多く、そのためそれらに強いニカドが有効なのである。
タミヤからはミニ四駆用の他にRC用としてライトグレーの外装の物も発売されていたが、中身は同じでカドニカの商標があるため日本製の物は旧三洋(現・パナソニック洲本工場)のOEM品。

●メリット
  • 内部抵抗が小さく、大電流の放電が可能なためダッシュ系モーターと相性が良い。
  • 過放電状態でも、所定の回復充電を行うことにより容量がある程度回復する。
  • ニッケル水素やリチウムイオンなどに比べ過放電・過充電に強い。
  • 低温環境での電圧降下が少ない。

●デメリット
  • 自然放電が多い。(ニッケル・水素蓄電池よりは少ない)
  • ニッケル・水素蓄電池に比べて容量が少ない。
  • メモリー効果が顕著にあらわれる。
  • 使用しているカドミウムが有害なため、自然環境への影響がある。
  • 起電力が負の温度特性を持っているため、サーマルランナウェイ(熱暴走)を起こす。

こちらは、過去のタミヤ製品のみ書き留める。

・タミヤ ミニ四駆 単3型ニカド1000 N-3US・2本セット ITEM.15212
1.2V 1000mAh
ニッ水に置き換わる直前まで販売されていたこのバッテリーは、金色の外装で2本1000円と高価格だった。その分性能は折り紙付き。
だが、2008年末に生産終了し、その後も在庫を抱えていた店舗の店頭から次々と消滅していった。
ちなみにニカド電池2本と充電器(白)がセットになったものもある(昔発売されたセット品は緑の充電器)
セットの充電器自体がエネループの物と同一のものを使用している上、価格は3千円強と高め。
なおこの電池には日本製と後期生産分の中国製の2種類があり。

・ミニ四駆 ニカドバッテリー単3型 N-3U・2本セット ITEM.15010
1.2V 700mAh
一次ブームの頃より活躍したニカド電池。
しかし、「容量が小さい&経年劣化」が影響して、タミニカ1000と比べると、パンチ力は弱め。
とっくの昔に生産終了している品だが、8本充電器がセットになっているものは小さい模型屋などで時々見かけることがある。
1次ブームの頃はRC用を流用したライトグレーの外装だったが、途中で充電器とのセットや追加用の電池バラ売りの商品のGUP展開が始まると黄色外装に変更された。細かいラベルの変更がありながら2次ブーム期まで黄色ラベルで販売されていた。


~以下、公式では使用不可~
前述の通り、園芸用品のソーラーライト用のニッカド電池を使っている者もいるが、性能はバラつきがあり、物がプライベートブランドだと、いつどこで発注元と生産元との契約その他で中身がガラっと変わるか読めないこともあるため、基本的には自分で買ってみて、しっくり来る物なら使ってみるかくらいの心待ちの方が良い。
慣らしや練習なら問題なく使えることもあるが、用途外使用=なにか起こった時は自己責任です。

2013年のミニ四駆スプリングGP2013in品川シーサイドフォレストにて充電中に電池を爆発させたユーザーがいたため、以降の大会では充電器の持ち込みが禁止されました。
それに伴い、コース設置店舗や店舗大会などでも充電器の持ち込みを禁止する所が増えています。(逆に充電可を売りにしている店もあるが)くれぐれも取り扱いには注意しましょう。
心配ならホビーラジコンや電動ガン用のセーフティーバッグを使用するのも手だが、7.2Vバッテリー用が殆どなので購入の際にはサイズを確認しよう。



  • ちょっと更新。社外品の情報そんなに詳しく要るかな?とも考えたけど、下手に削除はしないでおいた。 -- 名無しさん (2018-06-27 02:55:15)
  • 昔あった青い40分型やその前の黄色の30分型とか、あと8本型でニカド1000の方って充電できるのかな?タミヤの商品リストには専用充電器を使うよう書かれてるが、専用がどれか分らん -- 名無しさん (2018-08-19 21:52:31)
  • 使えなくはないけど時間しか見てない代物だからおすすめは出来ないってとこかな。詳しくは充電器のページをどうぞ。 -- 名無しさん (2018-08-20 01:15:04)
  • エネループライト(日本製)とネオチャンプはOEMの関係ではないようです。ネット上にもデータがありますが併用するとあまりにも違いすぎます。エネループライトはおそらく持久力に特化した調整をされてるようで速度が乗り切りません -- 名無しさん (2020-03-10 08:57:46)
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