「カウンターギヤ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

カウンターギヤ - (2009/05/01 (金) 10:53:25) の編集履歴(バックアップ)


駆動伝達順として、ピニオンギヤの次に駆動するギヤで、ここでまずモーターの回転が減速される。
TYPE1系以外の旧シャーシで使用可能な物では、4.2:1以上のギヤ比で
6mmサイズのボールベアリングが標準で装備できるようになっている。

以下、各種解説(TYPE1系のものは除く)

  • 5:1
色はブルー。これのみ標準ではボールベアリングを装備できない。
520が装着できそうな穴が開いているが、実を言うと5mmよりも若干大きく
520を入れてもガタガタで意味がない。
ボールベアリングを装着したい場合、穴を6mmサイズに広げるか専用のスペーサーを作って520を入れるなど
工夫が必要になる。
黄緑色のスパーと組み合わせる。

  • 4.2:1
色は赤。
TYPE2、4、5、FMZEROシャーシ及びSTZの大径フルカウルに標準装備されている。
肌色のスパーと組み合わせる。

  • 4:1
色は黒。
もともとはGUPだったが、S1からは標準装備となる(ただしSTZの大径フルカウルは別)
4.2:1と同じく肌色のスパーと組み合わせる。

  • 3.5:1
色は初代がからし色、軽量タイプがグレー、SX用が水色。
もともとはGUPだが、SXからは小径タイヤの車種により頑丈で精度の高い物(水色カウンター+黄色スパー)が標準装備されるようになった。
GUPのものはそれぞれ同じ色のスパーと組み合わせるが、SX用は黄色のスパーを使う。

ZERO、S1、TYPE5は超速ギヤ対応になっているが、ノーマル状態ではスパーギヤの二段目がカウンターギヤケース内側に干渉してしまう。
そのため、からし色超速に付属の専用カウンターギヤケースに交換するか、キット付属のものを加工(干渉する部分をリューターなどで削る)しなければならない。


●カウンターギアの改造
  • 手軽な抵抗軽減方法
そのままの状態ではギアの円筒部、通称パイプの内側(シャフト穴)でギアシャフトへの駆動抵抗が大きいため、
ドリルで穴を広げて(ただし貫通させず、1~2mm残しておく)シャフトとの設置面を減らしてあげるといいだろう。

それをさらに発展させてボールベアリングのみで支持するという、通称「フローティング」という改造をするユーザーもいる。(後述)


  • フローティング加工
カウンターギアを内蔵したボールベアリングで支持し、摩擦抵抗を低減させる改造方法。
使用するボールベアリングのサイズとして、520、620、730、830、850(←場合によっては520を入れて2重ベアにする)を使用することが多い。
加工する際の多くはギアの軽量化も兼ねてリアの歯が無い筒の箇所、いわゆるパイプを切断する。
また、ノーマルのギアシャフトへ装着した場合、ブレが多いため、標準のギアシャフトの代わりにMSギヤベアリングに付属の精度のいいものを使うか、
モーター軸をギアシャフトの長さに切断したものを使用し、ボールベアリングを完全に固定する方法がある。

以下にフローティングカウンターの作成例記述する。

必要な材料:
モーター軸、超速ギアのカウンターギア、520ボールベアリング、
13mmローラー用ボールベアリングを分解して取り出した内側のリング

作成工程:
1.モーター軸をギアシャフトの長さになるよう切断する。
2.超速カウンターの内側の620ベアリング固定用の壁をきれいに切除する。
3.カウンターギアのパイプを切除する。
4.2mmの穴を5.5~6mmになるようハンドリーマーなどで拡張する。
5.13mmローラー用ボールベアリングの内側リングを超速カウンターへ圧入する。
6.工程5の内側リングに520ボールベアリングを圧入する。
7.520に切断したモーター軸を圧入する。

工程7後は実際に使用するシャーシへ装着し、駆動のクリアランスを調整しながらカウンタギアーの位置を決めれば良いです。

ボール盤、旋盤、フライス盤など、高度な電動工具(工作機械)を所持しているならば、カウンターギアの内径を8mmに拡張し、830を装着して、モーターのコミュテーターの樹脂を圧入すれば、より高性能なカウンターギアを作成することができます。