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ギミックパーツ - (2009/04/23 (木) 15:37:40) の編集履歴(バックアップ)


夢パーツとは?

夢パーツとはマシンに装着しても効果がなかったり逆に遅くなったりしてしまうパーツのことである。
第二次ブーム時に発売されたパーツに多く存在する。

ただし勘違いしないでほしいのは、夢パーツ=ゴミというわけではないということだ。
夢パーツと呼ばれてるものでも特定下の条件なら十分効果を発揮するし、それ以外のパーツも使い手次第では化けることもある。
また、どうしても効果を発揮しづらいパーツもいくつか存在するが、装飾目的でつけてる人も多い。
夢パーツだからと、夢パーツをつけてるからとパーツやマシン、レーサーを嘲笑するのは絶対にやめよう。



夢パーツ

謳ってる効果自体が眉唾ものだったり、パーツの精度がアレだったりとそのまま使うには心もとないパーツ群

エアロ関係のパーツ
ミニ四駆のサイズでダウンフォースが発生するのは時速100キロ以上。
ミニ四駆その速度を出すとなると社外モーターを使うか、バッテリーを増設するしかないので田宮レギュでは不可能。
そもそもそんなスピードで走れば車体自体やコースがただでは済まないだろう。


ステアリングシステム
ミニ四駆のサイズ(1/32)でよくもまあ再現したパーツだが精度が悪い。
また、左右の機構をつなぐジョイントバーが強度不足で、FRP板や金属シャフトなどで補強してやったほうがいい。
このパーツの最大の欠点は、困ったことにその目的であるコーナリング時のステアリングをしてくれないことである。
この部品では実車同様、ステアリング稼働軸にキャスタ角が設けられており、
コーナリング時にタイヤにかかる横方向の抵抗を利用してステアするという、一種のパッシブ(受動)方式となっている。
が、それが仇となってか、困ったことに殆ど稼働してくれないのである。
特に低速時やRの弱いコーナー走行時、グリップの弱いタイヤを装備したときは顕著。
そこで後述のスライドダンパーと組み合わせ、アクティブ(能動)方式に改造するユーザーもいる。
が、上に書いたジョイントバーの強度不足と、そもそもスライドダンパー自体同じ夢パーツであるためか、現在使っているユーザーはごく少数である。

付属する長いシャフトはXシャーシのシャフトより長く、Xシャーシやラジ四駆(TR-1)でホイールを貫通するために使われることもある


可変ダウンスラスト
通常のコーナーはしっかりとしたローラーセッティングでクリアでき、
LCもLCでのみ減速作動、あるいは姿勢制御するシステムなどもレーサーの中で開発されている。
コーナーの度にスラストをきつくさせて減速させるこのパーツを使う必要はない。強度的に不安なものも。

後に発売されたアルミ版では強度の点では改善されている。
しかし、こちらはこちらでスラスト角がきつすぎ、モーターや電池が弱った状態でゴムリングローラーを使用すると、
コーナーでコースアウトを防いでくれるどころか完全停止させてしまうことまであった。
後にスラスト角をゆるくし、ピボット軸(稼働アーム軸)を改良したタイプに切り替わったが、そのころには時すでに遅し、だった。
ただ、本体部分中央が立体的に整形されており、曲がりやすいといわれるアルミプレート類の中では比較的強度が高く、
加工したFRP強化マウントプレートと組み合わせて13mmローラーを規定値ぎりぎりまでワイド化できるため、現在でもたまに使われるようである。


スライドダンパー
夢パーツにありがちで着眼点はいいのだが、全体的に強度不足。
初期型二種ではスライドもイマイチ滑りがよくないので効果は薄い。

二次ブーム後期に発売されたリヤースライドダンパー・ブレーキセットでは、稼働部分にアルミプレートを使い、
滑りの悪さと強度不足を克服している。しかし他のものよりガタつきが大きい感がある。
そのため、スライドダンパーとして使うよりも本体の高い強度(ねじ一本止めリヤステーの中ではおそらく最強)を生かし、
直接FRPプレートを固定して使われることが多い。
アルミ製のプレートも、稼働部に使用するためか比較的頑丈なものが使われており、
ブレーキステーとして使ったり、たまにローラーステーとして使っている人もいる。
PROになって発売されたスライドワイドステーの滑りはそこそこ。


六角ボールベアリング
第二次ブーム時に丸穴とともによく使用されたボールベアリング。
しかし現在存在するベアリングの中で一番精度が悪い。
これを使うなら丸穴を使ったほうがいい。
ハトメを使ったほうがマシという説も。


ナット止めホイール(初期型4種)
緩んで外れることがなくていいんじゃないかと思ったらどっこい、ホイールとシャフトを定位置に固定する六角形の真ちゅう製金具が
すぐずれるという(まぁ六角形のシャフトに丸い穴じゃ、ねぇ)最大にして最悪の欠点がある。
このため、いくら正確に取り付けても1回走らせただけでガタガタになるということもざら。
また、ホイールのシャフト穴も丸型で多少ながら遊びのある設計のためうまく取り付けないとぶれてしまうという。

ラジ四駆用に発売されたLPタイプに付属のシャフトでは上記の欠点が解消されている。
このシャフトは初期型ナット止めホイール4種にも流用可能なため、これさえあれば初期型4種も十分実用レベルに達する。
ただし、もともとTR-1シャーシ用なのでTR-1、X以外のシャーシで使おうと思ったらスペーサーを噛ますか、
若しくはシャフトの加工(短縮→再ねじきり)が必要。
だがそもそもラジ四駆の商品展開終了とともに生産が終わってしまったため、入手が困難という問題がある。

ダンガンレーサー用のナット止めホイールでは、ホイールのシャフト穴自体が六角形に整形されているため
上記の金具に頼らず固定が可能で、ぶれも少ないため便利である。
ただし、ミニ四駆に使う場合はノーマルシャフトをねじ切り加工した物を用意しなければならない。
また、ミニ四駆で言う後輪用タイヤを使うようなワイド設計のため、細身のタイヤを使う場合はホイールの幅詰めを行う必要がある。
どれをとるにしても一長一短…



次点

十分使えるが、デメリットも大きかったり値段相応の効果なの?といった疑問もあり、必須というわけではないパーツ群


ワンウェイホイール
コーナーで外側のタイヤを空転させることによりスムーズなコーナリングが実現!ということだが、
空転する分本来のホイールの働きをしてないということなのでグリップ力が足りなくなり、
Gによる横滑りこそ防ぐものの今度は縦すべりを起こし減速しやすい。
作動しなくてもいいストレートやウェーブなんかも作動する場合もある。
さらに機構が複雑な分重く、また稼働するためガタつきもあり、何かと扱いが難しいパーツ。
精度を上げてガタつきを抑え、よりスムーズに稼働するようにしてサスマシンのフロントに使われることが多い。


スポンジタイヤ
軽量化&グリップ力の強化が目的のパーツだが、
グリップがかかりすぎてコーナーで減速してしまう上にトルクが抜けてしまう。
また、その軟らかさが仇となり転がり抵抗も増大していると思われる。
しかし、超大径のインナータイヤに使ったり、ハーフタイヤのダミーとしての使用や、
ワンウェイホイールとの相性は良かったりと使い道がないわけではない。
ちなみにコースコンディションがウエット(路面が濡れている)状態ではレインタイヤ以上に相性がいいらしいが…


ゴールドターミナル
このパーツは夢パーツの中でも、使う人やシャーシによって、必要である場合とない場合がある。
まず、Xシャーシ用とMSシャーシ用ゴールドターミナルについて説明する。
Xシャーシ用(X、VS)とMSシャーシ用のノーマルターミナルの素材は「銅」であり、金より電流を流しやすい。
しかしそれは、酸化していない(つまり錆びていない)時の話であり、キットに付属している状態では多少酸化(濃い茶色)をしている。
その酸化した状態で使用すると、ゴールドターミナルより遅くなってしまう。
しかし、研磨剤などで磨くことによって本来の銅の性能を発揮でき、ゴールドターミナル以上の性能を発揮することができる。
よってXシャーシ、VSシャーシ、MSシャーシの場合、ターミナルを磨く技術を持っている人ならノーマルターミナル、
そうでない人はゴールドターミナルの使用が効果的である。

次に、ゼロシャーシ用(ゼロ、S1)とBターミナル(TZ、TZ-X、S-FM)のゴールドターミナルについて説明する。
簡単に結論を述べると、「無条件でゴールドターミナル推奨」。
なぜかと言うと、これらのノーマルターミナルはスイッチ部が「銅」、モーター部が「真鍮」となっている。
「銅」は「金」より電流を流すが、「真鍮」はどんなに磨いても「金」より電流を流しにくい。
まず、それがゴールドターミナルを推奨する理由のひとつである。
また、回路に詳しい人ならわかるが、抵抗が2つ(この場合フロントとリアのターミナル)ある場合は、
それぞれの抵抗を合わせた時が最も電力を抽出できるという性質がある。これをインピーダンスマッチングという。
「銅」と「真鍮」の抵抗は当然異なるわけで、取り出す電流が小さくなってしまう。
しかし、ゴールドターミナルで素材を「金」に統一することで、ノーマルターミナル以上の電流を抽出することができる。
これがゴールドターミナルを推奨するもう1つの理由である。