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各素材について - (2010/04/28 (水) 15:08:56) の編集履歴(バックアップ)


2次ブーム後半以降、各シャーシのカラーバリエーションや素材を変えたものがいくつも出ている。
カラーは見た目だけでなく、プロペラシャフト受け部の性能等が若干違ってくるとの事だが、
違いは分かりづらく、上級者のサイトでも人によって説明する性能が180°違っていたりする。
参考程度に考えよう。
ただし、ポリカーボネート入りは寿命が長い、グラスファイバー入りは固いが割れやすいなど、「混ぜ物」に関しては一定の評価が確立されている。

以下、それら素材違いについて。


●カーボン混入素材

ミニ四駆シャーシにおいてはSXの限定版(通称炭SX)や、SUPER-XXの限定キット、MSシャーシ用のN-04及び、T-04のHGパーツでのみ採用されている。
マトリクス(母材)を摩擦係数の少ないナイロン樹脂とし、そこにこれまた摩擦係数の少ない炭素を混入したため、各摩擦部の抵抗が従来のものより大幅に減っている。
尚、SXシャーシに措いては、素材を変えたため固化時の素材の収縮率が変わり、各部の寸法が若干ながら変化したとされ、そのおかげでギヤのクリアランスが最適化されたとも言われる。
さらに元々の目的であった強度や耐久性も向上していて、特にプロペラシャフト受けの寿命の長さは特筆に価する。
旧シャーシの中では最優良、というユーザーも少なくない。

シャーシ以外にもホイールやリアステー等の一部GUPで採用されており、どれもなかなかの性能を発揮してくれるので、お勧め。


●グラスファイバー強化素材

SP系限定キットや限定GUPなどに採用されている場合が多い。
GFRPプレートと同じガラス繊維を使っているということで、当初期待されたが、その後のユーザー間の検証でノーマルのABS素材より剛性(硬さ)を高めているが割れやすいという欠点が発覚。
今となっては敬遠される傾向にある。
恐らくABS樹脂やスチロール樹脂とグラスファイバーは相性が悪いのだろう(半分異物が混入しているような状態かもしれない)
逆に言えば、グラスファイバーのマトリクスとしてABSやスチロールは不適切なのかもしれない。
唯一イエローVSシャーシのみ、欠点がある程度改善されているらしく、他のものよりも割れにくくなっていて、プロペラシャフトの滑りが非常に良くトップスピードはかなりの物らしいが、それでもやはり、ノーマルなどと比べて寿命がかなり短いという欠点を持つ。

シャーシ以外にも一部GUPで採用されているが、正直あまりお勧めできない素材である。

ただ成功例もあり、TRFワークスJr.リミテッドに同梱されているグラスファイバー入りロープロホイールはカーボンホイールを超えるとされ、小径ホイールの中では最優良のモノの一つに数えられる。


●ポリカーボネート強化ABS素材

通称ポリカABS。
上記のものと同じく、SP系限定キットや限定GUPなどに採用されている場合が多い。
グラスファイバー入りに変わって採用が増えている素材。
グラスファイバーより剛性は落ちたが、その反面耐久性に優れていると言われている。
特に強化ホワイトVSと強化レッドVSはもとのシャーシの高性能に加え、VSの数少ない欠点であった強度・剛性面がある程度改善されているうえ、ペラシャ受けの耐摩耗性も向上しているために歓迎された。
一部では「炭SXのVS版」というユーザーまで。
シャーシ以外にも一部限定GUPで採用されていて、従来のものより強度・剛性・耐久性が向上しているのでお勧め。


●クリヤー・スモーク素材

一部のS1SFMシャーシにのギヤケースに採用されているものが有名だが、それら以外にも限定GUPや限定キットで採用されているものが多々ある。
カラーバリエーションでは唯一見た目で性能が判別できる。
このカラーは元のシャーシと同じ樹脂を使用していても大抵「硬くはなるが(場合によっては極端に)脆くなっている」といわれている(不透明素材は顔料がクッションとなるためか?)
さらに耐久性も低く経年劣化にも弱いため、現在コンクールデレガンスなどのドレスアップ目的以外の実戦で使うユーザーは殆どいない。
唯一の利点は、内部構造が見えやすいためギヤやペラシャなどの動作確認などには活躍してくれるところか・・・