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TYPE-1 - (2013/07/19 (金) 14:38:48) のソース

[基本データ]
・ホイールべース:80mm 
・[[使用ドライブシャフト>車軸(ドライブシャフト) ]]:60mm
・[[対応ギヤ比>ギヤ]]:5:1、6.4:1、8.75:1、11.2:1
・[[使用カウンターギヤシャフト>カウンターギヤシャフト]]:ツバつき
・[[ターミナル>ターミナル(金具)]]:A型
・重量(シャーシ骨格のみ他未装着):?g

レーサーミニ四駆としての初のシャーシ。というか初の高速レース向けシャーシ。
シャフトドライブ構造はこの時点でほぼ確立されていて、基本レイアウトは後の殆どのシャフトドライブシャーシに受け継がれる(ただし[[SX系>X系]]は特殊)
だが採用マシンの多くがRCバギーをモチーフにしていることからも判るように、どちらかというとオフロード向け。
1986年に発売されたが、その2年後の1988年に性能が格段に上のタイプ2が発売され
さらに1年後に基本設計が同じバージョンアップ版のタイプ3が発売されたので
それ以後はほとんど使われなかった不遇なシャーシ。
現在では、ネタとして使われる程度の扱いになってしまっている。


初期型においてはコースでの走行が考慮されていなかったため(と、言うかコースという概念すらなかった)、[[ローラー]]用のネジ穴がない。
スラスト角という概念が無かった時代に設計されたシャーシなのでスラスト角は0。
バンパーの柔らかさもあって、補強とスラスト角の調整無しではコーナーで簡単に飛ぶ。

さらにバッテリーホルダーが(バーニングサン以外)標準で付属しないため、[[電池>バッテリ]]が外れやすい。
しかし、初期のドライバーフィギュア付きのボディはドライバーフィギュアが電池を抑える構造になっているので走行中に電池が外れる事は少ない。
エンペラーのような、フィギュアが付いておらずボディに高さがある物は要注意。

また、さすがに初期のものだけあって駆動形も精度が悪く、[[ギヤ]]の噛み合わせが悪くまともに走らないなどザラ。
走行中にモーターカバーが外れる事も多々ある。
(それどころか、コースに置いた直後にモーターカバーが外れて電源が切れる事も珍しくない)
なお、モーターカバー取り付け基部の形状が違うバージョンが存在する。
現在手に入る再販品は「コ」のような溝が付いているが、「г」のような形状の溝の物も存在する。

ギア全てに問題を抱えており
設計ミスではないかと思ってしまうほどに精度が低い。
カウンターギアはシャフトを固定できないので走行中にブレる。
リア側クラウンはシャーシとペラシャの間に全く余裕が無いので、ペラシャを押し付けるようになっている。
フロント側クラウンはハトメと干渉する。
これらの調整をキッチリやって、適切なギア比とタイヤ径を選んでやれば
最新のシャーシに見劣りしない速度は出せるようになる。

最高速度を上げるにはタイヤの径を大きくしてやればいいが
タイヤを大きくすると、ただでさえ異様に高い車高がさらに高くなり
かといってタイヤの径を小さくすると、最高速度は下がる。
タイヤの選別には究極の選択を迫られる事になるので覚悟が必要。
なお、小径を付けても相変わらず車高は高いままなので
芝をほとんど無視して走る事ができる。


悪路走破性を考慮しているためか現在の目で見ると非常に車高が高く、その分芝生などの路面設置型セクションには強いものの、S時LCなどの安定性が試される場面では非常に不利になっている。
しかも[[電池落とし]]をしようとした場合、バッテリーケース付近が電池と[[ぺラシャ>プロペラシャフト]]が入るぎりぎりに設計されている(一時期以降のシャーシではある程度余裕のある設計)になっているので、プロペラシャフトが干渉してしまいあまり下げることが出来なくなっている(これはTYPE-3などの同系列シャーシ全てに言える)。
さらにそれをクリアしても、ターミナルとの位置関係があるので下げられる範囲も高が知れている。
[[軸受け]]も標準ではハトメが入っているだけで、ボールベアリングを取り付けるには軸受け部分の穴を自分で広げないと取り付け不可など速くするには茨の道を歩く覚悟が必要なシャーシ。
ハトメ特有の軸の緩さのおかげで、走行中に多少シャフトが歪んでも平然と走り続ける事も。
良くも悪くもオフロード用といったところ。

しかも、駆動系や重心の問題を解決したとしてもコンペティションギヤが使えないので、最も速いギヤ比でも5:1という、現在では鈍足(代わりにパワーは出るが)なものしか使えず、速度を伸ばすのが非常に難しい。
2013年の時点ではタイプ1用5:1ギアは販売されていないので
手に入れたいなら再販品のタイプ3シャーシに付属する物を流用するのが一番手っ取り早い。
6.4:1など、最高速度は遅いが極端にパワーが強いギヤを使えばコーナーや高低差に強いマシンを作れない事もない。
キットには11.2:1という超鈍足超高トルクギアも付属するが
これを付けて走らせると、他のマシンに迷惑なくらい遅いので
あまりオススメできない。

TYPE-1で速くしているとヒーロー感覚になれます。
でも子供達には「何コレ?」と言われる覚悟も必要・・・。
その他の特徴として


・フロントのネジ穴は2つだけ(上記の通り初期型は穴がない・・・)
・サイドガードのビス穴がない
・バッテリーホルダーがない(ファイヤードラゴン等の一部[[クリアボディ>ボディ]]に付属のバッテリーホルダーが使用可能。また、バーニングサン TYPE-1のみ標準で付属する)
・オフ走行を考慮してか、軽量化or冷却用の穴がない
・↑のため電気系に熱が篭りやすい(特にギヤカバーで密閉されているモーター)
・シャーシに肉抜き穴がほどんど無いので、実はシャーシの剛性は割と高い
・なんと初期はギヤが全部白(白ピニオンと同じ乳白色)だった。
・軸受けがハトメだけorz
・11.2:1のパワーギヤが付属する(但し初代バーニングサンは6.4:1と5:1が付属、またサンダーショットTKCには[[タイプ3>TYPE-3]]のギヤ袋も同封されている)
・干支ミニ四駆など、一部を除いてみんな[[スパイクタイヤ>形状による違い(タイヤ)]]
・[[ホイール]](と[[タイヤ]])も現在主流のものとは規格が違う専用のものが付属
・超大径タイヤはサイドガードが干渉するので取り付け不可能、超大径を付けるならサイドガードを削る必要がある。

など。
ギヤが全部白な所為で、ギヤ比を決めるときはいちいちギヤ側面にある番号を確認しなければならなかったが、その番号が非常に小さい(そもそもミニ四駆のギヤ自体小さい)上に乳白色なので、極端に見辛い(その唯一の恩恵として、当たりが出やすいという特徴がある。固すぎと評判のオレンジクラウンもこの色では割といい感じらしい)。
軸受けはハトメが入っているだけ、というだけでなく固定もかなりいい加減(シャフト通してないと全く固定されない。なんせ付ける所がスライド金型を使わなかった所為で緩いV字型である・・・)で、精度が全くと言っていいほど出ておらず、ここも駆動系の出来の悪さに一役買っている。
昔の改造本にあったように良い位置でハトメを固定してやるか、精度の高い軸受けを移植しないとどうにもならない。
カウンターシャフトの取り付け基部も必要以上にユルいため、走行中にカウンターギアが揺れ、異音の原因になってしまっている。


再販品やメモ箱、干支ミニ四駆のおかげで入手は割りと楽。
2011年ごろは、時間が経っているので手に入りにくくなってきている地域もある在ったが、2012年にファイヤードラゴンなどの再販があったため再び入手が容易となった。
[[リヤローラー>リアステー]]をつけたい場合にはリヤローラースタビセットが必要になる。
ミニ四駆グレードアップパーツセット クラシックVol.2で入手可能。
但し取り付ける部分がボディキャッチなので、強度がかなり低い。
最悪、一度走らせただけで破損する恐れもあるという・・・

 ※TYPE-3と基本設計が同じなので、一応コンペティション
 ギヤを使えますが、現在の公式レギュレーションではNGと
 なっています。

以下、その他カラーバリエーション

・ブラック
一番標準的な色。大抵の車種ではこれ。

・レッド
サンダーショットBSにて採用された色。

・クリア
ホットショット、FOX、ビッグウィッグなどで透明シャーシエディションが発売された。
このエディションはシャーシが透明なだけではなくスパイクタイヤの水色や黄色が付属する。
ちなみにギヤに色がついたのはこのころからだったようだ。
また、ロッテ景品にてタイプ1の透明シャーシが同梱された。

・青
初期の頃、モデラーズギャラリーなどで販売された。
赤いレーサーミニ四駆という紙のタグで、ITEMナンバーは不明。
限定シャーシの中にはITEMナンバーが振られていないものもあるので(2次ブーム時に販売されたホワイトTZやホワイトSFMなど)これもその類かもしれない。

・シルバー(シルバーグレイ)
2001年の干支四駆(馬)で採用された色。
透明シリコンのスパイクタイヤが付属する。

・ホワイト
2003年の干支ミニ四駆(未年)で採用された色。
シャーシの色変えでは定番の色で、よくGUPとして販売されることが多い色だが、このシャーシに限ってはGUPで販売されていたか不明。


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