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リアステー - (2011/06/19 (日) 08:44:03) のソース

MSシャーシおよびトラッキンシャーシ以外は、シャーシにリヤステーが形成されていない(ただしトラッキンのものは取り外し

ができるタイプ)為、リヤローラーを装着する場合はシャーシへ何らかのリヤステーを装着する必要がある。
リヤステーのマウント方法はいくつかあり、それぞれのシャーシに適合した方法を選ぶことになる。


■各方式
[[TYPE-1]]
ITEM.15027 リヤー[[ローラー]]・スタビセットでボディキャッチ部へマウント

[[TYPE-2~4>TYPE系+α]]
ITEM.15082 リヤースキッド・ローラーセット付属のアタッチメントをビス2本(若しくは接着剤)で取り付ければ1点止め方式の

リヤステーが使用可能(シャーシ加工でTYPE-1も可)

[[ZERO]]以降([[X系]]、[[VS]]、[[TZ系]]系含む)
シャーシのマウントポイントを使用(ビス1本支持)

SX以降([[TR-1]]含む)
シャーシのマウントポイントを使用(ビス2本支持)

SX以降(TR-1除外)
シャーシのマウントポイントを使用(ビス3本支持)
(比較的強度の高い)一点止めリヤステーとFRPリヤーローラーステーを同時にマウントし、それらをネジ若しくは接着剤でつな

ぐ。
3点で支持するため強度が格段に高くなる。 が、少々重くなるのが欠点。
強化リヤダブルローラーステーでは標準で3点固定ができるようになっている。



■現在流通しているリヤステーの種類

&bold(){●キット付属リヤステー}
リヤステー付属のマシンについているリヤステー。まんまだね。
キットによって形状が異なるが、あまり強度が高くない物が多い。
そのため、そういう物はある程度速度が出るようになったらGUPのリヤステーに変えることをオススメする。
以下、各種解説

・[[SFM>Super-FM]]、[[TZ>SUPER-TZ]]標準型
SFMシャーシで初採用されたタイプ。以降、TZでも標準的なものになる。
それまでGUPでのオプション扱いだったリヤステーが標準化されたのは画期的であったが、強度・剛性共に低く、特に剛性不足

は致命的でフニャフニャもいいところだった。

・ビートマグナム型
元々はビートマグナム、同TRF、バスターソニックに付属したリヤステー。
上記のものより格段に強度が高くなり、少しの補強で実戦にも使えるほどだった。
ネジ穴が追加され汎用性も向上していて、ステーのローラー穴の内側でFRPを固定した場合、

直FRPの場合は両端から3番目の位置
弓FRPの場合は真ん中から2番目の位置

に合う穴があいていて、従来のステーよりもセッティングの幅が広くなっている。
なかなかの高性能ゆえ、後述する素材を変えたものが限定GUPとして発売されている。
その優秀さからか[[SUPER-XX]]採用車にも標準で付属する。

・X型
スーパーXシャーシに付属している2点止め式のリヤステー。
2点止めなのでがたつきは少ないものの、根本的な強度、剛性がSFM、TZ標準型と同じく低い。
ネジ穴が少ないため加工しない限り汎用性が低く、使えるパーツやセッティングがかなり制限される。
また、安定性重視のXシャーシに沿ってのことか、後方に反るような形をしているためローラーベースが長くなっている。
そのためコーナーで安定はするものの、鋭く抜けることが難しくなっている(SX用FRPリヤーローラーステー・アルミリヤーロ

ーラーステーも同じ規格)。

・VS・TZ-X型
一部の車種やGUPを除き、VSシャーシとTZ-Xシャーシに付属している2点止め式のリヤステー。
強度・剛性はSFM、TZ標準型やXのものよりは上がっているが、それでも不足している。
しかしコンパクトを謳っているVSシャーシに沿ってのことか、X型とは逆方向に反っているためローラーベースが短くなるよう

になっている。
そのため鋭いコーナリングが可能となり、VSシャーシの特性を生かし、他の2点止めステーが使用可能なシャーシでもコーナリ

ング性能の向上が望める。
また、ネジ穴も上記のものから2つ追加され、汎用性が向上している。
そのため、適切な補強さえ行えば実践でも十分に活躍できる。
使うとなれば、イエローシャーシに付属しているステー推奨([[グラスファイバー入り>各素材について]])。

・TR-1型
ラジ四駆に付属のリヤステー。
2点止め方式のプラ製リヤステーでは最強の強度を誇る。
ローラーベースに関しても(TR-1の全長が非常に長かった所為か)VSと同等かそれ以上にコンパクト。
しかし、ラジ四駆規格のためネジ穴の位置が少々中途半端。
まぁこれは、どうせFRPによるワイド化を行うので、そちらで補えばおk。


■GUP

&bold(){●リヤーローラー・スタビセット} ITEM 15027 
そもそも、リヤステーに含むかどうか怪しいパーツ
マウントポイントがボディキャッチの為、強度は見た目どおり。
タイプ1が主力だった1次ブームのころならともかく、現在のレベルでは走らせたら破損すること必死。

&bold(){●リヤースキッド・ローラーセット} ITEM 15082
おそらく最初に発売された本格的なリヤステー。
ローラーを縦に装着できる部品があるため、二次ブーム時にこそよく使われたが、現在の目で見ると構造が妙に複雑(分割が多

い)な所為で強度が低くガタも大きい。
そのため、現在ではそのまま使っているユーザーは皆無といっていい。
(使っている場合も何らかの制限ルールかネタマシンのことが多い)
しかしTYPE2~4までのシャーシにリヤステーを装着するためのアタッチメントが付属するので使い道がないわけではない。

現在は生産停止になっているが、2次ブーム時に大量に出回ったためかあちらこちらに残っている。
また、ミニ四駆グレードアップパーツセット クラシックVol.3 にも同梱されている。

&bold(){●リヤーブレーキ・ローラー} ITEM.15113 
ステーのマウント部の先にブレーキを取り付ける筒があり、ノック式消しゴムのようなブレーキパッド(?)を詰めることでブ

レーキを付けられる。
昔からあるパーツの割には強度もそこそこ。
ただ、ネジ穴の位置が中途半端。
これはは最大幅が100mmだった時の名残で、19mm径のローラーを末端へ取り付けると幅が98mmになる。

&bold(){●アルミリヤーマルチステー} ITEM.15143 
限定で発売されていたアルミステーを、実践的に仕様変更したもの。
二次ブーム時にはよく使われたが、アルミの軟らかさと金属特有の性質が嫌われて現在では殆ど使われていない。
[[アルミプレート類]]も参照のこと。
現在では生産停止だが、小さな模型店では残っているところがある。
発展型に部品を追加してローラーが2段になった「ダブルアルミステーローラーセット(ITEM.15167)」がある。

&bold(){●リヤースライドダンパー・ブレーキセット} ITEM.15198 
通称スラダンブレーキ
前述したブレーキローラーに、さらに[[スライドダンパー>夢パーツ]]を一体化したもの。
アルミパーツを使用しているため従来のスライドダンパーより滑りが良く、さらに一体型であるため、強度も悪くない。
ゆえにスライドダンパーとしての能力は高い。

だがスライドダンパーというパーツ自体が減速する作用をもたらすためあまり好まれず、アルミプレートをスライドしないよ

うに固定して使用するか、FRPプレートを本体に直接固定して使用される場合が多い。
[[アルミプレート類]]も参照のこと。

本体部分は多少重いが非常に高い強度(ねじ一本止めリヤステーの中ではおそらく最強)を誇る。
また、アルミプレートも材質が変更されているようで、従来のものよりも強度が高くなっている。
別々に使うには高性能なセット。

&bold(){●スーパーXシャーシ・FRPリヤーローラーステー} ITEM.15243 
もともとXシャーシ専用として発売されたGFRP製ステーだが、SX以降の全てのシャーシで使用可能。
シャーシへは2点で固定するため、それまでの1点固定のリヤステーより強度がある。
素材違いでアルミ3種+@(無塗装、ブルーアルマイト、ゴールドアルマイト)が限定販売された。

参考までに、自宅の秤だと1枚2.6g

&bold(){●ラジ四駆 FRP プレートセット(リヤ)} ITEM.15314 
もとはTR-1専用のGFRP製ステー。ただし取り付けるネジ穴(根元)の規格はSXと同じなので、SXとそれ以降のミニ四駆シャーシ

に流用が可能。
TR-1のワイドな設計に合わせるため、ローラーベースが縮まるような形状をしている。
そのため、対照的な形状のSX用FRPリヤステーの代価として使われることも多い。
ネジ穴の位置が中途半端だが、ドリルによる穴の追加とFRPワイドプレートなど、他のFRPプレートと組み合わせることで十分

解決できる。
ラジ四駆の商品展開終了で、現在は生産停止。
が、売れ残っているのか若しくはラジ四駆の商品展開終了後も需要があったためか、割とあちこちで見かける。 

&bold(){●スーパーXシャーシ・FRPマルチ強化プレート} ITEM.15242 
実は2点止め方式のリヤステーと同じ規格のネジ穴があり、リヤステーとして使用可能。
ローラーベースをかなり縮められる。
ただし、その分タイヤやボディと干渉しやすいので工夫が必要。

FRPマルチワイドステー(ITEM.15394)も同様。
ワイドプレートがいらない分こちらのほうが軽く出来る。

参考までに、自宅の秤だと1枚1.9g


■限定販売

&bold(){●ローラー用7mmボールベアリングセットカーボン入り強化リヤーローラーステー付} ITEM.94298 
通称カーボンステー
[[7mmボールベアリング>ベアリングローラーの種類]]のおまけとして付いているが、どう見てもメインです。
ビートマグナム型と同形状であり、素材がカーボン入り強化Xシャーシと同じため、強度が高く、耐久性も抜群なのが特徴。
ただしネジ穴がバカになりやすいので、ロックナットやスプリングワッシャと組み合わせた4mmナットで止めてやると良い。

&bold(){●リヤダブルローラー・FRP&強化ステーセット} ITEM.94608 
通称赤ステー
ビートマグナム型の赤い強化リヤステーと直FRP、19mmプラローラー×4と両ネジボルト、スチール製スペーサー、ワッシャー

類、黄色いアンダースタビヘッドのセット。
ステーの素材がポリカーボネートABSの強化素材になった事により、強度が高く、粘りもあるため耐久性が高いことが特徴。
ローラーベースが適度なこともあり現在、旧シャーシのリヤステーの主流。
形状はビートマグナム型と同じため、使い方もほぼ同じ。

付属のボルトは両端がネジとなっていて、ネジ加工されていない部分は通常のビスより太いため強度も優れる。
長さも40mmと従来からあった長ビスより長く、非常に使いやすい。

付属のローラーは灰色の19mmプラローラー(軽量セットアップローラーセット付属のモノと同型)。
デザインは低摩擦プラローラーと同じものだが、こちらは低摩擦素材ではない以前発売された軽量セットアップローラーズ付

属のものと同じ普通のプラスチック素材のため、性能はあまり高くない(そもそもこのセットが発売されたのが低摩擦プラロー

ラーセットの発売前)

ダイナホークGX XXスペシャルには標準で付属する(ただしステー本体のみ)

&bold(){●ミニ四駆PRO MSシャーシ Evo.I付属品} ITEM.94661
5,000円というミニ四駆としてはびっくりするような価格で発売されたパーツキット。
値段相応に付属パーツはどれも高性能。
このキット付属のリア用FRPステーは厚さ2mmでかなりの強度を誇る。耐久性も高い。
また、ブレーキセッティング用のネジ穴もあり、ブレーキを使う場合は便利な形状になっている。
固定方式は2点止め。

&bold(){●強化リヤダブルローラーステー (3点固定タイプ)} ITEM.94745
&bold(){カーボン強化リヤダブルローラーステー (3点固定タイプ)} ITEM.15412
最初から3点固定を想定したリヤステー。
3点留め対応のリヤステーとそれに装着するステーと同じ樹脂プレート、11㎜ボウルタイプ(ダンガン用パッシングローラーに

近い形)と17㎜テーパードのこちらもステーと同じ樹脂製ローラーがセットされている。
樹脂プレート取り付け位置をズラす事により各種シャーシに対応している。
また、これにより若干のローラーベースの調整が出来る。
TR-1をのぞくSX以降のシャフトドライブシャーシではすべて3点で固定でき、従来のステーに比べて圧倒的に強度が高い。
3点固定にはX系以外には付属の各シャーシ対応スペーサーが必要となり、若干面倒な所も。
ただし、スペーサーは各シャーシのネジ穴の凸にはめ込めるようになっているので、普通のアルミスペーサーのようにネジを

当てる前に落としてしまわないよう工夫されている。
また、従来のステーよりもローラー取り付け位置が広く、使うローラーによってはFRPが要らないのも魅力。
ローラー取り付け穴も多く、11㎜・17㎜ローラーでも103㎜幅にすることが出来る。
また、STZ以前のシャーシにも、1点固定になるが使用可能になっている(ただしTYPE-2~4はリヤースキッドローラーのアタッ

チメントが必要。TYPE-1はそもそもリヤステーに対応してない)

最初に発売された限定版の赤ステーはポリカABS、通常ラインナップの黒ステーはカーボン強化素材になっている。

ちなみに、以前発売されたMSシャーシ用リヤダブルローラーステーの強化版「強化リヤダブルローラーステー」とは別物。
ローラー固定用に付属するのは真鍮カラーでは無く段付きビス。何故…?(←多分ロングビスに固定しない構成だからでは?)

カーボン強化の方を購入しましたが、とにかく重く、厚いです。
取付部とプレートで、SX用FRPリヤーローラーステー2枚分より2g程重くなります。
また、確かに取付穴は多いですが、19mmローラーをつけた場合、内側すぎてプレートがはみ出してしまいます。
さらに、プレートは前後に多少動かせますが、下側に付けたり、反対方向に付けたりは出来ません。
ただ、強度はかなりあります。3点固定して捻ると、本体の方が捩れてしまうぐらい(苦笑)
…という訳で、購入は良く考えてから。

&bold(){●ミニ四駆 スーパーXXシャーシ Evo.I付属品}
CFRPプレートとしては初の2mm厚となっている。
薄くはなったが、CFRPがGFRPの強度をはるかに上回っていることを考えると、十分な強度があると言える。
薄くなった分、従来のCFRPプレートよりもかなり軽くなっている。
ローラー用のネジ穴が非常に多く、現在主流のローラーほぼ全てに対応していて、汎用性という点において最も優れたリヤー

ステーとなっている。 


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