現時主流になっているシャフトドライブシャーシでは四種類のギヤ比が設定されているが、最新型の次世代シャーシ「MSシャーシ」では主流となっている二種類のギヤ比しか設定されていない。 さらに言うと、トルクのあるモーターと組み合わせることで超速ギヤの伸びと、MSの駆動の軽さを生かせるため主に3.5:1のギヤ比が主流となっている。 シャフトドライブシャーシのものと違い、ダイレクトドライブ方式で前後対称な駆動中枢を持つMSのため、スパー・カウンター共に二個ずつ使用する([[ピニオンギヤ>ピニオンギア]]も2個。その代わり[[クラウンギヤ]]や[[ペラシャ>プロペラシャフト]]がない) どちらのギヤ比にも共通して言えるのはカウンター中央に5mmサイズのベアリングを装備できることである。 [[シャフトドライブシャーシのカウンターギヤ>カウンターギヤ]]と違い、MSのカウンターは軸と接する部分が少ないため、プラ・金属を問わずベアリングを装備する必要がある(そうしないとガタガタで使い物にならない) どちらにしろ装備しなければならないので、シャフトドライブシャーシのカウンターのようにただ単にボールベアリングを装備するだけでは意味がない、ということはない。 しかしドリルで穴をある程度広げる改造が有効なのは同じ。 簡単なので挑戦してみるといいだろう。 高度な技術を持ったユーザーがフローティング加工を行っているのも共通である。 また、減速手順がシャフトドライブシャーシとは異なっており、MSでは「減速→増速」となっている (シャフトドライブシャーシでは減速→減速) これはMSのカウンターは直径が大きすぎて(つまり歯数が多すぎて)従来の8Tピニオンギヤでは減速率が高すぎるため、スパーギヤを小さくして(つまり歯数を少なくする)調節しているためである。 ●各ギヤ比 ・4:1 主に大径タイヤの車種で標準装備されていて、GUPでも販売されている。 青色カウンター(シャフトドライブシャーシの5:1標準ギヤカウンターの色に近い色)と、オレンジ色のスパー(シャフトドライブシャーシのオレンジ色クラウンギヤに近い色)の組み合わせ。 なお、外側のギア面積が狭く、損傷しやすいので注意が必要。 ・3.5:1 主に小径タイヤの車種で標準装備されていて、GUPでも販売されている。 黄緑色カウンター(シャフトドライブシャーシの5:1標準ギヤスパーに近い色)と、ピンク色のスパー(シャフトドライブシャーシのピンク色ヘリカルクラウンギヤに近い色)の組み合わせ。 上記の通りこのギヤの伸びとMSの駆動の軽さを生かしてトルクのあるモーターと組み合わせて使われる場合が多い。 しかし、逆に言うとトルクがないモーターでは扱いきれないため、以前はトルクチューンPRO一択という状況であった(これはアトミックPROが片軸に比べて実質的にスペックダウンしたことにも原因がある) ハイパーダッシュPROが発売されてからはそちらと組み合わせているユーザーも多い(ただし制御がかなり難しいため、ある程度上達しないと使いこなせない) しかし、最近の価格改定によりアトミックPROが性能を向上させて登場したため、新たな組み合わせとして選択肢が広がる可能性が出てきた と、思ったら直後にライトダッシュPROが発売されるという・・・ ----