富士山バスター

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富士山バスター」を以下のとおり復元します。
//インパクトに反してシステム面の情報は調べてもほとんど出てこなかった……
#image(Fuji.gif,title=もう少し全体的に下にずらした方が良かったのではないか)

『富士山バスター』とは、格ゲーブーム最初期にカネコがリリースしたアーケード向け2D対戦格闘ゲームである。[[何かの必殺技>キン肉バスター]]では無い。
同時期の『[[ストリートファイターII’>ストリートファイターII]]』や『[[龍虎の拳]]』よりも微妙に早く稼動開始している。
続編の&b(){『大江戸ファイト』}も含めて&b(){外国人の想像する間違った日本観}を凝縮したようなケレン味のあるビジュアルが特徴。

開発元の金子製作所は設立当初より技術者集団の色合いが強い会社で、
本作の[[22世紀>ドラえもん]]を見据えたロジカルで退廃的で媚びないゲームデザインセンスは、
日々俗世に溺れる我々では到底辿り着く所ではないのかも知れない。
その突き抜けたセンスにより、一部で非常にコアな人気がある。
更に同社はソフトウェアの他にハードウェア開発力の評価も高く、
既に当時から独自に3次元描画処理エンジン搭載アーケードゲーム基板&b(){「スーパーカネコノバシステム」}を開発していたりもする。
しかもプログラムレベルではセガサターンと互換性もあったりする。[[なんなんだこの会社>なんなんだアンタ]]。
さらに詳しく知りたい方は[[wikipediaの記事>>https://ja.wikipedia.org/wiki/大江戸ファイト]]を参照されたし。
日立との確執はあったものの、何とかカネコ自身が独力で発売したので、日の目は見る事が出来ている。

なお、『大江戸』は実写撮り込みで有名だが、『富士山』は実写ではなく[[ドット絵]]を使用している。

**シリーズ概要
#contents(fromhere=true)

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*富士山バスター
『富士山バスター』(フジヤマ-)とは、1992年にカネコからリリースされた2D対戦格闘ゲーム。
海外でのタイトルは『Shogun Warriors』。

**概要(富士山バスター)
[[外国人が想像するような間違った伝統的日本スタイル>ニンジャスレイヤー]]をさらに怪しくしたようなビジュアルの格闘ゲーム。
[[BGM]]に外国人アーティストを起用しており、エセ日本ぽさを出す努力は惜しみない。
海外市場を意識していたようで英語版のセリフが用意されている。
必殺技は全体的にわかりやすい性能で、[[コマンド]]も基本的なものばかりである。

キャラクターは一部を除き職業名や妖怪名そのままだが、微妙にその名前のイメージと異なっており、
侍は遠山の金さん風、将軍は鎧武者、相撲は髷もなくどう見ても金太郎という感じ。
使用キャラでは唯一個人名のさぶは火消しである。&s(){[[こっち系>さぶ]]でも[[こっち系>トリオ・ザ・パンチ]]でもないからご安心を}

**キャラクター(富士山バスター)
キャラクターは一部を除いて職業が名前になっている。が、名前と微妙に違うキャラが多い。
-使用可能キャラクター(8人)
>侍、将軍、[[芸者]]、[[相撲]]、[[歌舞伎>獅子丸]]、[[さぶ>さぶ(富士山バスター)]]、かっぱ、[[忍者>嵐]]
-CPU専用キャラクター(4人)
>[[鬼>鬼(富士山バスター)]](中ボス1)、[[天狗]](中ボス2)、[[弁慶]](中ボス3)、[[五右衛門]](最終ボス)

**システム(富士山バスター)
操作系はレバー+4ボタン。ボタンは弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キックの4種に割り当てられている。
投げは接近して2つのパンチまたはキックボタンを同時に押し。
掴んだ側はボタン連打で勝てば投げ成立、掴まれた側はレバガチャで勝てば投げ抜け。
掴み技が複数あるキャラクターは、連打するボタンで技が変わる。
忍者と相撲には空中投げがあり、投げ抜けはできない。

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*大江戸ファイト
#image(Oedo.gif,title=もっと他に華はないのだろうか)

『大江戸ファイト』(おおえど-)とは、1994年にカネコからリリースされた2D対戦格闘ゲーム。
海外タイトルは『Blood Warrior』。
『富士山バスター』の続編に当たり、前作と違い実写撮り込みのキャラクターを採用している。

**概要(大江戸ファイト)
#image(image.jpg,title=骨かくす皮には 誰も迷ふらん 皮破るれば 斯くの姿ぞ)
前作『富士山バスター』の怪しいエセ日本チックな世界観を踏襲した格闘ゲーム。
キャラクターは何故か&b(){実写取り込み}になっており、対戦前に表示される[[ポートレイト]]も実写。
[[ニュートラルのモーション>ニュートラルポーズ]]は滑らかではないがやたらと上下(または左右)に大きく揺れる。
正直に言って全体的に&s(){キモい}独創的である。
海外で人気の『[[モータルコンバット]]』を意識してか残虐表現が多く、[[フェイタリティ>究極神拳]]もある。
ただ、[[ヒットエフェクト]]の大量すぎる出血や真っ二つなど残殺演出はグロを突き抜けてむしろギャグである。
残虐表現は設定で切り替えが可能で出血量を減らしたりモザイク化できる。
……が、&b(){モザイクのかかる位置が微妙におかしい}。

社員の話によると社長が海外研修に行った際に海外の関係者に「もっとバイオレンスがあったほうが受ける」と言われ、
帰国するや否や&b(){「血を出せ!切腹させろ!フェイタリティしろ!!」}という具合になってしまったらしい。
また当時カネコ社員であった『悪趣味ゲーム紀行』でお馴染みの&b(){がっぷ獅子丸}氏によると、
本作で[[燃焼やられ>特殊やられ]]キャプチャーのために&b(){役者に安い耐火服を着せ、近所の公園でガソリン浴びせて実際に燃やそうとした}が、
[[警察>両津勘吉]]に見付かって怒られたという逸話を語っている。&s(){無茶しやがって…}

ゲームシステム自体は意外とバランス良く仕上がっており、見た目ほど奇天烈ではないが、
[[永久]][[コンボ]]やハメがあるため対戦ツールには向かない。CPU戦は[[超反応]]気味で難易度が高い。
なお、実写キャラクターはジャパンアクションクラブの俳優を起用しており、
ステージ背景は日光江戸村で撮影したものを加工している。
開発スタッフが後に語った話によると、コンシューマ移植を検討した際、
&b(){ソニーどころかSEGAからも断られたらしい。}…まぁ、そうだろうな。

&s(){…尤もSEGAは、メガドラ時代に『[[エターナルチャンピオンズ]]』や『サイバーブロール』など、&br()本作に匹敵するくらいのグロ格ゲー販売してたんだけどな!}

**キャラクター(大江戸ファイト)
金四郎、嵐、獅子丸、三平、秀月は前作での侍、忍者、歌舞伎、かっぱ、将軍に当たる。
CPU専用のボスキャラクターはおらず、全キャラを倒せばエンディングになる。
-使用可能キャラクター
>金四郎、[[嵐]]、[[獅子丸]]、三平、秀月、[[一休]]、霞(くの一)、弁慶、五右衛門

|>|>|BGCOLOR(Lightblue):CENTER:キャラクター関係表|
|BGCOLOR(Lightblue):|BGCOLOR(Lightblue):富士山バスター|BGCOLOR(Lightblue):大江戸ファイト|
|旧作プレイヤー|侍|金四郎|
|~|将軍|秀月|
|~|芸者||
|~|相撲||
|~|歌舞伎|獅子丸|
|~|さぶ||
|~|かっぱ|三平|
|~|忍者|嵐|
|旧作ボス|鬼||
|~|天狗||
|~|弁慶|弁慶|
|~|五右衛門|五右衛門|
|新キャラ||霞|
|~||一休|

**システム(大江戸ファイト)
操作系は前作と同じくレバー+4ボタン。弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キックの4種に割り当てられている。
投げは投げ技(パンチ同時押し)と掴み技(キック同時押し)がある。
ジャンプ中に2回攻撃が出せる。
攻撃を受ける(ガード含む)と怒りゲージが増加し、ゲージに応じて通常攻撃と必殺技が強化される。
勝利後に追加入力で相手を惨殺する「finish」([[究極神拳]])がある。

|>|CENTER:対戦動画|
|&nicovideo(sm75461)|&nicovideo(sm75471)|

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*MUGENにおける富士山バスター&大江戸ファイト
『富士山バスター』から[[芸者]]、[[さぶ>さぶ(富士山バスター)]]、[[相撲]]、侍、[[忍者>嵐]]、[[歌舞伎>獅子丸]]、[[鬼>鬼(富士山バスター)]]、[[天狗]]、[[弁慶]]、[[五右衛門]]、
『大江戸ファイト』から[[一休]]と[[獅子丸]]と[[嵐]]が公開されている。
大江戸キャラはいずれもグロ演出があり、獅子丸と嵐はON/OFF選択可能。

まだ見当たらないのは将軍/秀月、かっぱ/三平、霞の3名。
マイナー格ゲーはたいてい[[女性キャラから>ミク]][[作られていく>飛鳥(バーニングライバル)]]ものだが、
&b(){霞は大江戸唯一の女性キャラなのに見向きもされてない}のはさすがと言うか、
作られたのがまず地蔵、次に歌舞伎というのがこのゲームのなんたるかを物語っている気がする……。
…というか大会動画出演もこの2人が最も多い。

専用[[ステージ]]も『富士山バスター』からはmasa00341氏が芸者、本人は作られていない様だがCenobite 53氏が将軍、
『大江戸ファイト』からはRejinukem氏が全員分のものを公開中。

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