司波深雪

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司波深雪 - (2015/02/11 (水) 19:43:52) の編集履歴(バックアップ)



「お兄様の手を煩わせるまでもありません」

佐島勤氏によるライトノベル『魔法科高校の劣等生』の登場人物にしてメインヒロイン。
スピンオフ漫画『魔法科高校の優等生』では主役も務めた。アニメ版での声優は早見沙織氏。

国立魔法大学附属第一高等学校の生徒で、主人公である司波達也の実の妹。
魔法実技の成績が悪い兄と違い、入学試験をトップの成績で合格、破格の魔法力でハイレベルな魔法を豊富に駆使し、
さらに生徒会に所属して新入生総代までも務め、校内一の美少女。
加えて日本における魔法師の名門「四葉家」の次期当主候補筆頭、礼儀作法なども完璧。
まさに容姿端麗で才色兼備の優等生である。

魔法に関する才能は豊富で、特に分子運動を減退させる物質振動系魔法による冷却系が得意とされ、
広域振動減速魔法「ニブルヘイム」や、空間内の温度を極寒と灼熱に二分する「氷炎地獄(インフェルノ)」を多用するが、
本来の適正は「精神運動を減退させて凍結する」という精神干渉系魔法である。

そんな彼女の唯一の「愛すべき」欠点とされるのが、重度のブラコンであること。
兄と他の女性が仲良さそうに会話していたりするとプレッシャーを放ったり、
自分に知らせずに密かに女性と会っていると怒ったり、兄の行動をしっかり把握していたり、
そういった感情が昂りすぎると、まだ制御が未熟なため、無意識に魔法を暴発させてしまう事もある。
また身体検査などで兄に触ってもらっても構わないと思い、その過剰な愛情を隠すことはない。
兄と「そういう関係」を匂わせる意味深な態度を取り、かつ前述の行動も嫉妬によるものなのは認めているが、
それが恋愛感情なのか兄妹愛なのかについては曖昧にはぐらかしている。

なお、兄がチートすぎるのもあり、深雪の方は戦闘面での活躍は控えめだが、
着痩せするタイプなので別の意味での戦闘力は結構高い。

原作について

『魔法科高校の劣等生』はweb小説サイト『小説家になろう』にて人気を博し、電撃文庫より書籍刊行された作品である。
21世紀末の日本が舞台の近未来SFで、タイトル通り「魔法科高校」に通う劣等生・司馬達也の活躍を描く。
web連載時で3000万PV、書籍化後は累計530万部という大ヒットを叩き出し、web小説ブームの魁のひとつとなった。
魔法の科学的検証や魔法が存在する社会の在り方など設定が極めて細かく緻密な事で知られているが、
何にも増して本作最大の特徴は主人公司波達也の圧倒的なまでのチートっぷりである。


タイトルに劣等生とついてはいるが、魔法の実技の成績が悪いだけで筆記はほぼ満点。
魔法関係に関する多数の特許を取得し、国防陸軍の実験特殊部隊「戦略級魔法師・大黒竜也特尉」としての顔を持ち、
ただ一人で沖縄に侵攻してきた敵軍を殲滅したことから、摩醯首羅(まけいしゅら/マヘーシュヴァラ)の異名で知られ、
万物を「分解」する悪魔の右手、万物を「再成」する神の左手の持ち主として恐れられている。

物質を元素やイオンへと分解する「雲散霧消(ミスト・ディスパージョン)」、
魔法を直接分解・無効化する「術式解散(グラム・ディスパージョン)」を操り、
死亡してさえいなければ24時間以内の負傷を完全治療し、拳銃型CAD(魔法使いの杖)トライデントで精密射撃を行い、
さらに師匠であるリアルニンジャ忍者の九重八雲の下で忍術の修行を積み重ね…………
他にもいろいろ積み重ねて、ラノベ業界でもぶっちぎりの最強主人公と言われている。あとシスコン。

その「お前のような劣等生がいるか!」な活躍と圧倒的チートっぷりを目の当たりにした読者、アニメ視聴者からは
深雪がお兄様をたたえたセリフ「さすがはお兄様です」を略した「さすおに」という愛称で呼ばれ、親しまれている。
そしてついに公式化した。

+ ネタバレするなんて、さすがはお兄さまです!
実際のところ、司波達也生来の才能に由来するのは「高校生離れした筋肉量に基づく身体能力」くらいしかなく、
魔法関係の豊富な知識と技術、忍術や体術は、彼自身が欠損を補うため、ひたすら努力して身につけてきた結果である。

魔法の名門「四葉家」の一員であった達也は、六歳の時に「人造魔法師実験」の人体実験被験者にされ、
事実上の脳改造を受けた結果、最高難易度の魔法である「分解」と「再成」に関してのみ驚異的な演算能力を獲得するも、
その代償として、一般的な魔法の才能と人間的な感情のほとんどを喪失してしまう。
達也に残されたものは、「妹への愛情」だけだった。
しかし妹である深雪は四葉家の次期当主候補として選ばれ、権力争いに巻き込まれる運命にあった。
達也は深雪を守るため、自分の持てる全てを費やして彼女のガーディアンとなり、命を賭ける事を決意する……。

ネットでは、いわゆる中二病的な設定箇条書きマジックによって批判のネタにされる事もあるが、
お兄さまはただひとつ残された「妹への愛」を頼りに戦い続ける悲劇の改造人間なのである。
「どう見てもチートの塊です。本当にありがとうございました」ってあたりは否定できないけどな!

ちなみにお兄さまの方はシスコンではあるが、あくまで「兄妹愛」の方から出ておらず、
妹に良い相手が出来て結婚するような事があったら、山奥か孤島にすっこんで妹の幸せを見守るつもりらしい。
…それはそれでどうなんだという気がしなくもないし、一歩間違えたら大変な事になりそうな気もする

うどん科高校の劣等生? なんのことかな?


『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』の性能

空中ダッシュが二回出来たり、空中で必殺技を使用することで軌道を変えたりできるため空中での挙動の幅が広い。
飛び道具やリーチの長い技が多い反面、接近戦は苦手な中・遠距離特化タイプのキャラ。
無敵技はゲージ技に頼らざるを得ないため追い込まれると辛い状況に。
対応型の立ち回り重視タイプと言える。

特筆すべきが全ラウンド中2回(相手にラウンドを取られると1回分回復)使える切り札である「コキュートス」。
この技だが 前方全画面空ガ不可中段3~4割 というおまえは何を言っているんだ的な性能を誇り、
更にこのキャラおあつらえ向きに相手の場所をサーチして出す飛び道具も持っているため、
それを空ガさせてしまえば相手はゲージ消費の特殊ガードをしない限り確定してしまう。

お兄様の方はサポートキャラとして登場している。
ニュートラルで召喚すると当身を行い範囲内の相手が攻撃すると相手の動きを止めるのだが
時間が短く殴られると即撤退という原作の強さはどこいったんだという残念性能となっている。
レバー横入れで呼びだした場合は「雲散霧消(ミスト・ディスパージョン)」で攻撃。
コンボ補正を軽減する効果を持つのだが、これまたコンボに入ったり継続するために
サポートを使うことが当たり前といえるこのゲームでは本末転倒気味と言わざるを得ない。


MUGENにおける司波深雪

rakurai氏が製作した深雪が2015年2月8日に公開された。
上記の『電撃FC』のドットを使用しており、システムなどは原作を踏襲しつつもオリジナル要素を加えたアレンジとなっている。
ゲージ技が2つ追加されているのに加え、原作ではいまいちなサポート性能だったお兄様がかなり強化されている模様。さすおに。
3段階レベルのAIもデフォで搭載。

出場大会

出演ストーリー