ゲルググ


  • 型式番号:MS-14A
  • 全高:19.2m
  • 本体重量:42.1t
  • 全備重量:73.3t
  • ジェネレーター出力:1,440kw
  • 装甲材質:超硬スチール合金
  • 武装:ビーム・ライフル、ビーム・ナギナタ(ビーム・サーベル)、シールド(ビーム・キャノン、3連ミサイルランチャー、バックラー・シールド)
(HGUC 1/144 量産型ゲルググ/ゲルググキャノン 説明書より引用)

ロボットアニメ『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツ(以下「MS」)と称する巨大ロボット。
作中の敵側勢力であるジオン公国軍最後の量産機で、トサカと豚のような鼻面が特徴的な機体。
ジオン待望のビームライフルと、柄の両側にビーム刃が形成されるビームナギナタを主装備とする。

携行用のビーム兵器についてガンダムに大きく後れを取っていたジオンのMSだが、本機は新型ジェネレーターの搭載により、
ビーム兵器の標準装備化に成功。
基本設計をジオニック社が行っていたからか生産ラインもザクIIのものを流用可能であり、下記の余談でも触れた通り3社の共同開発もあって、
規格に合致さえすれば独自の工法で生産したパーツやモジュール、武装を使用可能という破格の汎用性を誇る。
更に数値上の機体性能もガンダムと同等以上と、一般量産機としては破格の高性能を誇っており、
その高く安定した性能で競合機のギャンを破り、次期主力量産機の座をものにした。
……ただし、本格稼働したのは終戦間際、腕のいい熟練パイロット達は、これまでの激戦により多数が戦死している状況であり、
専用のビームライフルの完成も本機のロールアウトから数か月後の話であった
(一応、既存MSが使っていた実弾兵装を使用する事でジェネレーター出力を推力に回して出撃した者達も居るが、
 それさえもビームライフルの生産が追い付かないが故の苦肉の策)。

本機がようやく本格的に量産された頃には、折角の高性能機に学徒動員兵を乗せるような有様で、十全に活躍の場を与えられた物は少なく、
それ故、量産があと1か月早ければ一年戦争の行く末が変わっていたかも知れないとも称された。*1
また、少数の先行量産機の一つがシャア・アズナブル大佐に渡され、ようやく互角のMSでの戦いになるかと思われたが、
その頃には既にアムロの能力がシャアを追い越しており、初戦では慣らし運転無しで出撃したとはいえ、
終始圧倒されて損傷した挙句、ダミーの爆発による死んだふりに紛れて、かろうじて戦線離脱。
再戦ではマグネットコーティングで追従性を向上させたガンダム相手に、片腕を落とされてしまう。
仕舞にはビット(脳波誘導式遠隔操作兵器)の制御で神経過敏気味のララァにフォローされつつ足手纏い扱いされると言う情けない姿を晒した事に涙を禁じ得ない

「大佐、どいてください、邪魔です!」

結果、ア・バオア・クーでの最終戦時には修理が間に合わず、シャアはジオングに乗り換えてしまった。
決して悪い機体ではないが、状況が本機を待ってくれなかった。総じて不遇の名機と言って良いだろう。
また本機は確かにジオン公国の技術の粋を結集した高性能機なのだが、
学徒兵が乗っているのに白兵戦用の武装が明らかに扱いの難しそうなナギナタ(と言う名のツインブレード(双刃))である事にはよくツッコミが入る
(尤もモーションはコンピューター任せの可能性が高いので、武器の使い易さとパイロットの腕はあまり関係ないかもしれないが)。
一方で、シャアゲルググが柄の部分でガンダムのビームサーベルを受け止めた事に対して失笑交じりで凄い武器だと言う称賛も存在する
(ビームサーベルの後付け設定を考えると、柄の部分もIフィールドで覆われていたのかもしれないが)。

+外伝作品・或いは一年戦争以後のゲルググの系譜
設定上ではバリエーション機として、ビームキャノンを搭載したバックパックと専用の照準器を搭載した頭部を持つ砲撃機「ゲルググキャノン」がいる。
開発されたのがゲルググよりも後で、終戦間際であった為に生産されたのは更に少数に留まり、実戦投入されたのは僅か15機だったという。

ガンダム本編と同じく一年戦争を題材にした『ポケットの中の戦争』等では、派生機のゲルググJ(イェーガー)が登場。
Jはドイツ語の「Jäger(狩人、猟兵)」の頭文字であり、猟兵の名の通り高い性能を誇る。
連射モードと単発高威力モードの切り替えが可能なビームマシンガンを主兵装としており、スラスター出力は通常ゲルググの三倍以上だとか。
狙撃機と勘違いされがちだが、「狙撃も可能な高性能汎用機」といったほうが正しい。
『ポケ戦』本編では僅かな登場であったが、MSV企画等に登場するシン・マツナガ専用機があり、
漫画『虹霓のシン・マツナガ』では単騎で敵部隊を圧倒する活躍が見られた。

ジオン残党による未曽有のテロ事件を描く『機動戦士ガンダム0083』では、本機の海兵隊用のバリエーションである、
「ゲルググM(マリーネ)」を駆る熟練の敗残兵達が、乗機の性能で上回る筈のアルビオン隊を大いに苦しめたが、
此方は普通のビームサーベルを装備していた。やっぱりビームナギナタは駄目だったよ…。

機動戦士Ζガンダム』では、一年戦争時に放棄された機体が登場。
カツ・コバヤシが搭乗してΖガンダムの危機を救い、アーガマに回収された。
その後、量産機ネモのパーツを移植されるなどして修理・改修され、幾度か戦闘に参加している。
また、ギャンと本機の長所を合わせたガルバルディβという機体が登場した。やっぱりビームナギナタは採用されていない。
一方で、カラバで活動するアムロにはゲルググっぽい顔のリック・ディアスである地上戦用MS「ディジェ」が与えられており、
こちらの機体はビームナギナタを装備していた。*2

機動戦士ガンダムΖΖ』でも本機を近代化改修したリゲルグの他、ガルバルディの系譜による高性能機、ガズアル・ガズエルが登場。
ザクドムの系譜と共に、ジオン系MSの代表格として長く残り続けた事が窺える。
これらの機体の殆どはビームナギナタの代わりにビームサーベル等の標準的な近接武器を装備しているが、
上述のリゲルグは2基装備されたビーム・ランサーを基部で連結して双刃にして使用できる。
後に一年戦争時代の機体の外見に寄せて開発されたRF(リファイン)ゲルググもビームナギナタを装備しており、
ザクのヒートホーク等と同様、後年でもビームナギナタはゲルググの特徴的な武装として認知されている様子。

ゲルググ自身はロールアウトから16年が経過した『ガンダムUC』の時代でもジオン残党軍に運用されている機体がある一方、
宇宙世紀120年代では火星独立ジオン軍が上記のRFゲルググをロールアウトした他、
更に後年には新興コロニーの戦争博物館にザクと共に展示されている姿も確認できる。

余談ながら『機動戦士ガンダムSEED』におけるMSゲイツは、「戦争末期の高性能量産機」「実用化が難航したビーム兵器の標準装備化」
「トサカ」等にゲルググへのオマージュが見られる(ただし、ゲイツは元々視聴者からのデザイン公募によって選ばれたデザインをリライトしたもの)。


MUGENにおけるゲルググ

taurusac195氏が製作したキャラが存在したが、現在はOnedriveの期限切れで入手不可。
1993年に出た格ゲー『機動戦士ガンダム』(『機動戦士ガンダムEX-Revue』の前作にあたる)のドットで作られている。
原作には超必殺技は無かったが、ビームライフルを連射する超必殺技が搭載されている。
ビームナギナタを連打する必殺技の攻撃判定が見た目以上に広く、見た目では何も無い部分で当たるので意表を突くことができる。
投げ技が存在しないがコマンドが残されているため、「相手と密着して6+強パンチでは技が出ない」というバグが発生する。
AIは搭載されていない。

出場大会

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*1
この配備の遅れについては、統合整備計画に伴ってザクのジオニック社、ドム・ギャンのツィマッド社、ズゴックのMIP社という、
各社の得意分野を結集した最高の機体として計画されるも、当然競合他社同士の意見の対立が起こり揉めに揉めた結果とする資料も存在する。
まさに「船頭多くして船山に登る」である。
学徒動員による運用に関しても、この頃のジオンのベテラン兵は軒並みザクやドム等を駆って生き残った者達であり、
それらと操縦系統が全く異なる本機への機種転換を嫌がって彼らに押し付けたという説があれば、
彼らが生き延びる可能性を少しでも高める為に譲り渡したという説も存在する。

……まあ、後付け資料は後から幾らでも増えるのがガンダム界隈なので、話半分程度で聞くといいだろう。
そもそも3社の存在自体、1981年の『太陽の牙ダグラム』(『ガンダム』は1979年)の設定に影響されて作られた後付け設定であり、
「統合整備計画」も1989年のOVA『機動戦士ガンダム0080』版ザクIIのデザインが原作と違い過ぎた事に対する言い訳として作られた後付け設定である
(そのため『0080』版ザクは統合整備計画後に製造された「ザクII改」と言う事になっている)。


*2
クワトロ(シャア)がガンダムっぽいデザインな百式に乗っている事を考えると皮肉であるが、
「今作主人公を差し置いて、前作主人公を主役級の機体に乗せて活躍させてはならない」という、
グレートマジンガー』の悲劇以降の不文律が影響したと噂されている。
屋敷の地下に本当にガンダムを隠しているアムロが見たい人はスパロボをやろうな!
更には出番が少なく『新約Ζ』に至っては登場シーンがカットされるという憂き目に遭ったが、
近年では劇場映画『機動戦士ガンダムNT』をはじめ最近の外伝作品で出番が増えた為、知名度は徐々に上がっている模様。


最終更新:2021年11月01日 11:43
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