ゲッター1

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ゲッター1 - (2016/05/01 (日) 20:47:32) の編集履歴(バックアップ)


「チェェェェンジ・ゲッター1ッ!スイッチ・オン!」

TVアニメ並びに漫画『ゲッターロボ』に登場する主役メカ、ゲッターロボの第一形態。
三機の戦闘機・ゲットマシンがイーグル号、ジャガー号、ベアー号の順に縦に連結して完成する。
操縦者はイーグル号に搭乗する流竜馬(通称リョウ)。作品によってはベアー号パイロットの巴武蔵が緊急時に操縦した事もある。
イーグル号の後部が変形したゲッターウィングで空を飛ぶ空戦形態である。

二本角に六角形が散りばめられた顔が特徴。
このモチーフはズバリ サッカーボール であり、名前の由来がサッカーにおける「ポイントゲッター」である他、
TV版のリョウがサッカー部所属であったり、敵のボスの名前が「ゴール」であるなど、サッカーのイメージが各所に散りばめられている。
以降のシリーズではこの辺がまるきり無視されてしまってるのが悲しい

石川賢氏による漫画版では、顔の窓が増えて亀の甲羅をモチーフにした面構えとなっている。亀って爬虫類じゃ
竜馬も空手家だし、漫画ではあまりサッカーを意識していなかったようだ。
OVA作品にもこのデザインで登場。試作機や旧型という設定なので、出番こそ少ないものの印象に残る名場面が多い。
なお勘違いされがちだが、初代漫画版はTVと同時進行の「メディアミックス作品」であって 「原作」ではない

武装は両腕についている刃のゲッターレザー(剃刀=razorであって皮=leatherではない)、
肩から射出して取り出す片手斧のゲッタートマホーク、
それをトマホゥク!ブゥメラン!と叫んで投擲するゲッタートマホークブーメラン、
腹部からゲッター線を放射するゲッタービーム。初期のスパロボでは指から撃ってるようにしか見えなかったのは有名
ゲッター線が敵の恐竜帝国(爬虫人類)の弱点であるため、ゲッタービームはいかにも有効そうなのだが原作アニメでは 案外防がれる事も多い
弱点をわざわざ放っておく法もないということなのか、メカザウルスには「ゲッター線防御装置」が装備されているのだ。
恐竜帝国が地上再侵攻に踏み切ったのはゲッター線対策の技術が完成したからだと考えれば確かに自然である。
その為、アニメではレザーやトマホークでメカザウルスの装甲を破壊してから内部に直接ビームを放射することで撃破というシーンが度々描かれている。
この他、リョウのサッカー・空手経験を生かしてかキックも多用している。ゲッターキック!
しかしゲッター1の足は ゲッター3のミサイルが変形したもの なのによく爆発しないものである。そんなものをベアー号の推進器にしてしまうのもトンデモだが

+ 開発経緯の設定、本編での活躍など
TVアニメ版では、元々宇宙開発用に開発したものを対恐竜帝国に転用したという経緯がある。
初登場時は非武装の合体練習用機(プロトゲッターロボ)だったため戦闘ができず、メカザウルス相手になすすべなく破壊され、パイロット三名も死亡してしまった。
しかし研究所にはもう一体のゲッターが、開拓用の装備で戦闘可能な「本当のゲッターロボ」が残っていた。
開発者の早乙女博士はゲッターを戦闘に使うことに強い拒否感を示していたが、この事件をきっかけに戦闘用ゲッターロボの出撃を決意。
以後は竜馬達が乗り込み、共に恐竜帝国と数々の激闘を繰り広げた。
そして恐竜帝国の壊滅によって役目を終え、最期は爆破処分で荼毘に付され、以後の百鬼帝国との戦いは最初から開拓用ではなく戦闘用として開発された後継機「ゲッターロボG」に譲る事になる。
なお、プロトゲッターは『第3次スーパーロボット大戦』でゲッターチームの初期搭乗機として登場しているが、
武装を施してもパワー不足はどうしようもないらしく、リョウが「プロトゲッターでは無理か!」と嘆いている。
よくこんなレアな機体出したな…と思われるかもしれないが、シリーズ第一作『スーパーロボット大戦』からして
テキサスマックとゲッターQという原作では1話ずつしか出番がなかったゲストロボを頭数を揃えるためにゲッターチームのメンバーとして参戦させている。

一方の石川漫画版では宇宙開発のうの字も出ず、恐竜帝国の侵略を予見した早乙女博士によって最初から戦闘用に作られており
(ただし後年の加筆では、本編開始前の恐竜帝国の脅威が知られるより以前に、独りその存在を察知していた早乙女博士が宇宙開発用の名目で開発開始したことが明かされている)、
パイロット選考も「(何も知らない相手に)いきなり殺し屋を送って生き残れたら(拉致して一方的に)採用」と言う悪の組織じみた方法である。
(この影響からか後のOVAだと早乙女博士自身が(ゲッター線に魅入られた)悪役となるシリーズもある)
初登場時は未完成で頭と胸(変形したイーグル号)のみ。戦闘は無理かと思いきや、頭突きでなんとか恐竜帝国の先兵を退けた。
そして恐竜帝国との激戦の末に、ゲッターロボG完成までの時間稼ぎを行うのために武蔵の手で自爆による壮絶な最期を遂げる。
戦後は修復されて博物館に収められたが、非常事態には度々使われている。

余談ながら、3体のゲットマシンが縦に並ぶ場合の組み合わせは3×2×1の6通りある。
合体パターンは前述の通り3通りのため「残り3パターンはないのか?」とネタになることがあるが、
1998年の読み切りで実現している。*1

ジャガー号・ベアー号・イーグル号の順は合体形態と呼べるのかって?聞くな!

その他、OVA『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』では本機の改造機である「ブラックゲッター」が登場。
こちらは一人乗り専用として改造されたため分離不可能となっている。スパロボでは毎回三人乗り出来るように改造されるけど、これに三人乗る意味があるのかは永遠の謎
ゲッターレザー改めゲッタースパイクブレードが左腕のみの装備になったがやたらと鋭利かつデカくなっていたり、拳にも格闘戦用のスパイクがあったりと外見的にも暴力的な仕様になっている。
なお、ブラックゲッターの名の通りゲッター1の赤い塗装が真っ黒になってしまっているが、これは大気圏突入の際に塗装が焦げてしまったためだったりする。


MUGENにおけるゲッター1

アスラの製作者であるkenn氏により手描きで製作されたものが、2015年12月16日にβ版として公開された。
機敏ながらも重量感溢れた動きにSEが加わり、迫力ある仕上がりとなっている。
そのためか、技の発生や各動作の隙に難があるのは御愛嬌。分離で補おう。

特徴的なのが、ゲッタートマホークを活かした各種アクションの作り込み。
ブーメランにして投擲し、戻ってきた所をキャッチすることでストックを回復出来る。
敵にトマホークが刺さっていればゲッタービーム使用時に爆発し、地面に刺さったトマホークに向けてゲッタービームを撃つと敵に向かって反射される。
ゲッタービームもビーム技としては珍しく、相手に当たった時点で途切れるのも芸が細かい。

デフォルトAIは搭載されていない。


出場大会



*1
+ ちなみに…(ちょっと脱線した余談)
この3×2×1の6通りの合体パターンは後年に東映アニメーションが制作したTV版ゲッターのオマージュとも呼べるロボットアニメ『光速電神アルベガス』にて「三体合体六変化」として採用されている。
ただし、合体機構を玩具で再現する都合により合体した姿はどれも大きく形が変わらないと言うか頭部以外は唯の色違いなデザインとなっている。後にアニメ版『武装錬金』にてパロられたりもした。
ちなみに、92年にバンプレストから発売されたファミコン用オールスターゲーム『シャッフルファイト』に参戦しているが、『スーパーロボット大戦』への参戦はそこから約23年後のスマホゲーム『スーパーロボット大戦X-Ω』まで待たなければならなかった。