「ヤルッツェ・ブラッキン!」
タツノコプロ制作のアニメ『
新造人間キャシャーン』に登場する悪役。
本作の敵組織である戦闘ロボット軍団「アンドロ軍団」の首領で、
赤と黒を基調とした軍団マーク入りの帽子とマントを羽織った青色のアンドロイド。
人間に対して容赦無い仕打ちを加える一方で
部下であるロボット達には甘い面を持ち、いつも手元には白鳥ロボ「スワニー」
*1を置いている
前述の理由から人類は迫害する対象でしかなく、冷酷非情な面が多いが、人間の文化そのものには強い関心と興味を抱いているらしく、
葉巻の愛用や飲食を試したり、パターゴルフを行ったり、絵画や着替え道楽をたしなむなどの描写が随所で見られる。
更には本来の使命であった公害対策もそれなりの成果を挙げている様で、
アンドロ軍団の占領地となった場所は自然が回復しつつあるという、
アンドロ軍団打倒を目指すキャシャーンや人類に対する痛烈な皮肉になっている。
組織での号令や敬礼は
ナチス・ドイツ式で、右手を斜め上に挙げて冒頭の台詞のシュプレヒコールが合言葉。
なぜかキン肉マンがブロッケンJr.を応援する時に「やるっつぇブロッケン」などと叫んだ事も
攻撃手段は口から破壊光線を発射する事もあるが、もっぱら怪力による格闘技が主である。
最終決戦では完全破壊されてしまったが、後に復興する街で良く似たロボットが建築現場で働いており、
如何なる経緯かはともかく実用化されて量産されたものと思われる。
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実写映画版 |
「我々は生きている! 我々はまぎれもなくここに生きている!」
2004年公開の実写映画版『CASSHERN』では 唐沢寿明氏が演じた。
こちらでは政府の命令によって東博士が研究していた新造細胞が、落雷を受けて活性化して生まれた新造人間であり、
政府が「必要なのは新造細胞であって新造人間ではない」と廃棄処分を決定、理由も分からず殺されそうになる中を生き延び、
東博士の妻ミドリを人質にとって逃走、同胞達と辿り着いた工場でアンドロ軍団を製造し、人類に反旗を翻した……という設定。
ちなみに原典ではハゲだったが、本作では白髪となっている。
新造人間として下等な人類を見下し絶滅させる事を掲げていたが、実際のところ 新造人間というのは欺瞞に過ぎなかった。
彼らは新造細胞の素材として虐殺された少数民族に過ぎず、落雷によるショックで蘇生し、自らを新造人間 だと思い込んだだけだったのだ。
そして自分が憎悪していた人類と同じ存在である事を知って動揺し、怒りと絶望の中で 人の温もりと幸せを求めて息絶えた。
とはいえ戦闘では終始キャシャーンを圧倒しており、最終決戦での相手もキャシャーン以外の人間のため、キャシャーンに勝ったとは言える。
……尤も、本作における真の意味での新造人間がキャシャーン一人である以上、最初から負けていたとも言えるが。
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(以上、Wikipedia及びピクシブ百科事典より一部引用・改変)
格闘ゲームにおけるブライキング・ボス
タカラのゲーム『タツノコファイト』に参戦している。
CPU専用だが、ストーリーモードをクリアすればプレイアブルキャラとして使用可能になる。
口から破壊光線を発射する他、雑魚敵である「ツメロボット」を投げ飛ばす
超必殺技「メルトクラッシュ」を所持している。
MUGENにおけるブライキング・ボス
ガッチャマンや
テッカマンなどを手掛けたchuchoryu氏による、『タツノコファイト』の
ドットを用いた
MUGEN1.0以降専用のキャラが存在。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。
なお、Readmeの類が付属していないため、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。
原作ゲームの技や演出を一通り再現しているが、超必殺技がメルトクラッシュではなく通常パンチの強化版に差し替えられている。
この他に、同氏が製作したキャシャーンとの
特殊イントロも用意されている。
「ここまでだな...... 愚かなヤツだ!」
出場大会
*1
ただしスワニーには東博士の妻・みどりの生命データが収められているため、ロボットと呼んで良いのかは怪しいが、
ブライキング・ボスはスワニーをロボットだと完全に思い込んでいるため、問題はないものと思われる。
この所為でボスの下から抜け出したスワニーによって、キャシャーン一行にアンドロ軍団の動向を漏らされてしまう事があるが、
ブライキング・ボスがスワニーを罰したりという場面は無い。
なお、キャシャーン(東博士の息子・鉄也)は最終回でも人間に戻れなかったが、みどりは人間に戻れている。
どう考えてもキャシャーンよりスワニーから人間に戻る方が難しいと思うが
最終更新:2024年08月31日 22:07