ブレイカーズ

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ブレイカーズ - (2011/12/12 (月) 14:39:37) のソース

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『ブレイカーズ』(BREAKER'S)とは、1996年11月にビスコからリリースされたAC向け対戦格闘ゲーム。
ネオジオのサードパーティに参加したビスコがMVS筐体用に開発・発売したもの。ROM容量は210Mbit。
1998年7月には続編の『ブレイカーズ・リベンジ』(BREAKER'S REVENGE)がリリースされた。

なお『ブレイカーズ』は家庭用がネオジオで発売されているが、続編『リベンジ』は未発売のまま終わった。

*概要
-ストーリー
 ―――香港。広大な中庭に、2人の格闘家が対峙していた。
 挑戦者は、褐色の肌を持つたくましい男だ。地面は鮮血に染まっている。
 だが、彼の三日月刀は、ただの一度も相手をとらえる事ができていない。一方的な戦いであった。
 やがて彼は、力尽き倒れる。
 「愚か者よ、我が血肉となるがよい。」
 重苦しい声が響いたのち、挑戦者の体は、まるで砂の様に崩れ去っていた・・・。
  
 武道大会「FIST (Fighting Instinct Severe Tournament)」は、その名の通り過酷な大会であった。
 死者が出ることも珍しくはなかったが、格闘家として名を上げようと、参加する者は後を絶たなかった。
 ルールのないこの大会で勝ち残った者は、莫大な賞金と共に、
 大会の主催者である黄(ホァン)財閥の党首と戦う権利を獲得する。
 だが、公開されないこの最終戦に赴いた格闘家は、誰一人戻っては来ないのである。
 いつから存在するのかは、誰も知らない。
 そこには、貧欲なる意思のみがあった。
 太古より存在する彼は、現在において、その闇なる力の増幅に欠かせない供食のシステムを確立する。
 それこそが、世界から多くの参加者が集まるまでになった武術大会「FIST」である。
 そしてまた今年も、生け贄が選択されようとしていた。

至って普通の対戦格闘ゲームで、独自要素は少ないものの、全体的にバランスよく仕上げられている佳作。
同社の[[未発売ゲーム>アサギ]]『天麟の書 死嘩護』のキャラクターが参戦しているため、設定面でのつながりがある。
コマンドがわかりやすく、[[キャンセル]]技の受付時間がやや甘めで、操作は初心者にも扱いやすい。
各種ダメージ補正が細かく設定されており、[[気絶]]からの復帰の瞬間に無敵時間があるなど、
ゲームバランス面に気を使った丁寧な作りになっている。
その反面、目立った部分が少ないためにどうしても地味な印象を拭えず、対戦格闘ブームの中に埋もれてしまった。
実際にやってみるとキワモノキャラが多いのだが、同時期のゲームと比較すると「これくらい普通だよね」感が強い。

安定したゲームバランスを持ち、初心者でも楽しむことができる、非常に完成度の高いゲームであったものの、
ストーリーに従来のゲームの影響が見られたり、キャラクター達も[[ちょっと古臭いデザイン>アルフレッド]]だったため、
いまいち当時の人気が振るわなかった不遇の作品であるが、改めてその評価が見直されるべき作品の一つであろう。

3本まで溜められる[[パワーゲージ>ゲージ]]は[[挑発]]やダッシュなどの特殊動作でも溜まるという、地味に珍しいものになっている。

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*ブレイカーズ・リベンジ
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『ブレイカーズ』の続編だが、新キャラクターが1人追加された他はバランス調整がメインになっており、内容的な変化はほとんどない。
マイナーチェンジ的な色合いが強く、オープニングまでほぼ同じのため新鮮さに乏しかったのか、出荷数は前作よりも少なかった。
ROM容量は242Mbit。

*キャラクター
CPU戦で同キャラ対戦になった場合、CPU側は別人扱いとして名前が変更され、キャラクターカラーがCPU専用のものとなる(白虎を除く)。
なお、このCPU同キャラにも簡単な設定が付けられている。詳細は各キャラクターの項目を参照。
-使用可能キャラクター
>[[神威翔(かむい しょう)>神威翔]]、[[李刀龍(リー・タオロン)>李刀龍]]、[[ピエール・モンタリオ]]、[[シーク・マハール]]、
>[[コンドル・ヘッズ]]、[[アルシオンIII世]]、[[ライラ・エスタンシア]]、[[ティア・ラングレー]]
-CPU専用キャラクター(ネオジオCD版無印、『リベンジ』では隠しコマンドで使用可能)
>[[黄白虎]](ホァン・パイフー)(最終ボス)
-『リベンジ』で追加された使用可能キャラクター
>[[飛影才蔵]]

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*システム
ネオジオ筐体専用のためレバー+4ボタン。
ボタンはAボタンが弱パンチ。Bボタンが弱キック。Cボタンが強パンチ。Dボタンが強キックに割り振られている。
挑発にはスタートボタンを使用する。ダッシュはレバー2回。→→か←←。
キャラが右向きなら上段ガードは←。下段ガードは/。投げはレバー入れ+C
ダッシュ性能が前・後ともキャラクターによって走る、前転する、ステップ、テレポートなど違いがある。
独自の特殊動作としてダウン時の「移動起き上がり」(ダウン中にボタン3つ同時押し)がある。
パワーゲージは3本まで溜めることが可能で、相手に攻撃をする、攻撃をガードすることでゲージがたまり、
挑発やダッシュ、移動起き上がりなどの特殊動作でも増加する。
一部の通常技・必殺技、すべての超必殺技は空中ガード不可。
気絶から復帰した瞬間、移動起き上がりモーション中などで無敵時間が設定されている。

技キャンセルの概念がやや特殊で、連続技の先行入力が可能であったり、
一部の通常技・特殊技をジャンプキャンセルできたり、空キャンセルして超必殺技が出せるものもある。
なお、通常技の先行入力には一定の優先順位がある。

ダメージ補正が細かく設定されており、コンボ補正によるダメージ減少のほか、
ライフによる攻撃力・防御力の根性補正、気絶中のダメージ減少、カウンターダメージ増加など
状況によってかなりの変化がある。

ブレイカーズ・リベンジ OP/ED集
&nicovideo(sm3910268)

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*MUGENでは…
全キャラクターが確認されたが、ライラはサイト閉鎖により現在は公開停止。
公開されているキャラもそれぞれにAIパッチが作られているが、「今後に期待したい」と紹介されがちな状況である。

動画ではですからー氏製作の翔とコンドルが[[ハヤテの人の操作>単発!良キャラ発掘絵巻]]で目立っている感がある。
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