ベアトリクス・キドー


「私に欠けてるのは、慈悲と哀れみと許す心。理性じゃない」

クエンティン・タランティーノ氏が手掛けたアメリカのアクション映画『キル・ビル』シリーズの主人公。
大帝国アレクサンドリアの女将軍とかドラグレッダーと契約した人物ではない。
『Vol.1』ではキャスト名を伏せられ「ザ・ブライド」と呼ばれている(「フ゜ライド」ではなく「フ゛ライド」。よって当然こいつらとは無関係)。
演者はユマ・サーマン女史。日本語吹替声優は 唐沢潤 女史。

本名が明かされるのは『Vol.2』で、冒頭においてビルが彼女と対話する際に姓を呼んでおり、航空券にはフルネームが明記されている。

世界最強の暗殺集団「DiVAS」のメンバーで、コードネームは「ブラックマンバ」。
「ザ・ブライド」は瀕死状態で発見された時に身元不明だったため、便宜上付けられた呼び名である。
地上最強最悪の武道家パイ・メイに師事し、中国拳法を修め、日本刀を初めとした武器の扱いに長けた凄腕の殺し屋。
妊娠を機に引退するが、リーダーの「スネークチャーマー」ことビルの反感を買う。
そして結婚式のリハーサルを開いていた教会で、ビルと彼に率いられた4人の殺し屋によって、
婚約者である夫と参列者全員は殺害され、壮絶なリンチの末に頭に銃弾を撃ち込まれる。
4年間の昏睡状態に陥る程の重傷を負わされ、胎児も奪われた。
昏睡から目覚めた彼女はビルとその部下達に復讐を誓うのであった

ギャング、ヤクザ、チャンバラ殺陣、カンフーなど、タランティーノ氏が「俺はこういうのが好きなんだ!」を詰め込んだ本シリーズは、
細かく見れば過去の娯楽映画のオマージュに溢れ、頭空っぽにして観れば痛快娯楽復讐劇である。こういうのでいいんだよ、こういうので
本シリーズのテーマソング「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」(原曲は日本のヤクザ映画『新・仁義なき戦い』のテーマ)は非常に知名度が高く、
日本でもバラエティ番組で度々流用されており、原作未視聴でも曲を知っている人も多い。
仇敵と顔を合わせた瞬間響き渡る『鬼警部アイアンサイド』のテーマ曲も印象的だが、こちらはむしろ同曲が使われた香港のカンフー映画、
『キング・ボクサー/大逆転』(1972)のオマージュであるらしい(同作主人公が必殺の構えを取る時、同曲と共に掌が真っ赤に光る演出がある)。
誰もがお馴染みのテーマソング
『ダウンタウンDX』でもお馴染の曲


MUGENにおけるベアトリクス・キドー

Actarus氏、DIMITRI氏ら複数の製作者によるものが存在。キャラ名は「Kill Bill UMA」となっている。
現在は海外サイト「Fanatic Mugen」で代理公開されている。
ドットクーラ・ダイアモンドの改変。
試合開始前のイントロでは前述のテーマソングが流れる。

攻撃手段は刀を使った攻撃の他、GOGO夕張など原作に登場していたキャラをストライカーとして召喚可能。
全体的に戦闘力が高いキャラに仕上がっているが、少々動作が鈍いのはご愛敬。
また、defファイルを切り替える事でEXバージョンが使用できる。
AIもデフォルトで搭載されている。

なお、Actarus氏は自身のザ・ブライドのほぼガワ替えの改変で、
前述のGOGO夕張、オーレン石井、ジョニー・モーの原作キャラ3体を製作しており、
いずれも現在は海外サイト「Fanatic Mugen」で代理公開されている。

この他に、Borewood氏が格闘ゲーム『Duel Toys 2』のドットを用いて製作したMUGEN1.0以降専用キャラも存在する。
下記の大会に出場しているベアトリクスはこちらである。

出場大会

その他



最終更新:2024年10月18日 16:28
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