『KOF2000』にはデフォルトキャラの他に隠しストライカーの「アナザーストライカー」、
さらにその隠しの「マニアックストライカー」が用意されており、旧SNKの過去作や他社からの客演キャラが無数に登場した。
ここまで来るとほとんどバランスなど存在せず、また開発当時SNKの経営が既に致命的に傾いていたため、
この大判振る舞いは最後のファンサービスだったと見られている。
『KOF2000』の時点でストライカーシステムを廃止しようという方向もあったようだが、
当時のスポンサーである韓国イオリス社に続行を進められる形で、『2001』まで続いた。
使用出来る条件・状況は作品によって異なるが、
- 既に画面上に出ているキャラクターは呼び出せない
- ある程度時間を置かないと同じキャラクターは呼び出せない
のが基本だろうか。
『KOF』では試合開始前に「戦闘に参加するキャラ」と「ストライカー専門キャラ」を選択するが、
『
MARVEL VS. CAPCOM』シリーズでは待機中の相方がアシストとして現れる。
『KOF』方式だと前述のようにキャラ自体はファンサービスで多数使えるにもかかわらず、
「ストライカー性能無視で戦闘で強いキャラ」と逆に「戦闘面は無視してストライカーで強いキャラ」で編成が固定気味になったので、
「KOFでも待機組が攻撃しろよ!」とは割と言われ尽くした話。
そのためか、外伝作品の『EX2』では次の順番のキャラがストライカー(3人目はストライカー無し)というシステムとなっている。
さらに
出現位置が本体の間近だったり半透明だったりすると
「スタンド」と呼ばれたりもする。
まぁ、はっきりとそう呼ばれている
ジョジョキャラならともかく、
あくまで「それっぽい」だけのキャラの場合、ちゃんとした定義は存在しないのだが。
MUGENにおけるストライカー
MUGENの仕様上、控えメンバーを参加させる事は出来ないため、ストライカーをキャラ自体に組み込む事で擬似的に再現している
(なお、新MUGENでは『MVC』シリーズの様に控えメンバーをストライカーとして呼び出す動画もある)。
またMUGEN上ではほぼ同じ扱いのためか、『
NEOGEO BATTLE COLISEUM』や『
レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ』の同時攻撃時の相方や、
春日舞織や
萬三九六の
人間弾幕のような、共通システムではなく自身の固有技として召喚するもの
*1も「ストライカー」と呼ばれる事が多い。
多くは何らかの制限が設けられているが、無制限に呼びまくれるキャラも珍しくないため、自重しない
AIを組むと非常にカオスな事になる。
その極みがアフロン氏の
骸だろう。
他にもMUGENオリジナルキャラには、そのキャラの関連キャラをストライカーとして召還可能になっているキャラも多数存在する。
これは「そのキャラもMUGEN入りさせたい。でも単体製作するにはかなり手間がかかる」といった理由から多用されているものと思われる。
ただこのタイプのストライカーの場合、既に単体キャラとして完成されたキャラにさらに足す形になるために、
そのキャラ本来の性質からすれば異端な技になる事も多い(近接キャラなのに、隙無しストライカーのために遠距離戦も万全…など)。
なお、これらのシステムを最大限に生かした(?)大会動画も存在する。
ストライカーを複数持つキャラ同士が、タッグを組むとこんな事になる。
*1
なお、ストライカーの語源たる『KOF』にも、同様の例外が存在する。
オリジナルゼロが呼び出す
クリザリッド、グルガン、
龍がそれ。
彼らもまたストライカーと総称されるが、位置付けはゼロ自身の固有技(特殊技ないし
必殺技)とされているのである
(故に、既にストライカーシステムが廃止されている『2002UM』でも問題なく使用出来ている)。
最終更新:2024年10月08日 19:03