SNKのアクションゲーム『
メタルスラッグ5』の
ラスボス。
なお、『5』の稼働当初から後述の『メタルスラッグ アタック』参戦するまでの長らくの間、名前を含む設定のほとんどが不明のままであった
(尤も、同作の敵の多くがそうなのだが……)。
『5』のファイナルミッションのラストにて、
マルコ達の前に突如降臨する巨大モンスター。
赤い目とコウモリを思わせる1対の羽、胸に浮き出た髑髏、そして巨大な鎌と、
死神か悪魔を彷彿とさせる姿をしている。
弱点は胸の髑髏で、身体から放つ無数の光弾や、鎌から放つ斬撃で襲い掛かってくる。
その正体はシリーズに登場する敵対組織の一つ「
プトレマイック・アーミー」が戦局を変える決定打として開発した究極兵器。
携えている大鎌「命を刈り取る者」はそれ自体が意思を持つ究極の神器であり、生ある者を取り込もうとするという。
命を刈り奪る形をしてるだろ?
……が、世界観からめちゃくちゃ浮いている上に、上記のような設定が明かされたのは『メタルスラッグ アタック』からであったため、
アーケード稼動当時のプレイヤー達は「仮面の勢力がジャックした兵器をぶちのめしたら、なんか唐突に超常の存在が襲ってきた」
という超展開を目の当たりにして大層困惑したそうな。
『5』ラスボスとしての難易度は…と言うと、
- 画面下から登場
- プレイヤーを狙って無数の光弾を乱射
- 画面奥に退避
- プレイヤーを狙って着弾地点に爆炎をばら撒く斬撃を斜め上空から降らせる
攻撃パターン自体は上記を繰り返すのみだが、光弾の密度が半端ではない上に
ランダム要素があり、
回避できないタイミングで弾が突っ込んでくる事がある。
幸い軌道は直線的なので、上手く誘導しながら必死こいて逃げ回るべし。
斬撃は直前の動作で落ちてくる方向を予測できるので光弾よりは回避が楽だが、読み違えて誘導をミスると爆炎の回避がほぼ不可能となる。
しかし攻撃の難易度よりも厄介なのは、
- 『メタスラ5』はタイムカウントが比較的速い仕様
- 硬くてダルイ(しかも画面奥に逃げて攻撃を当てられないターンがある)
- 倒すと武器を落とす雑魚を一切出してこない
という要因で時間内に仕留め切れずにタイムアップという、『メタスラ』でのレアケースが発生する可能性がある点。
特に後者の要素が厄介で、中ボス戦で雑魚を倒して武器を入手していたとしても補充も変更も出来ず、
手榴弾が尽きた後はハンドガンでちまちま削る事を余儀なくされる。
そして攻撃を当てられないターンでも一方的に攻撃をしてくるので、そこで死んでもハンドガンにされる
(しかも『5』ではしゃがんだ状態だとスライディングが暴発しやすい)。
武器と手榴弾の無駄遣いが一切許されない、極めてかったるいボスであった。
ちなみにこいつの前のステージのボス「サンドマリン」も攻撃にランダム要素があり非常に厄介。
タワーディフェンス系アプリゲーム『メタルスラッグ アタック』にも登場。
姿は『5』と変わらないものの横向きの新規ドットとなっており、その巨体故か通常時は腰から上のみを魔法陣から露出させている。
胸の髑髏部分や鎌の細かい造形も新たに描き起こされ、細部のデザインがより分かり易くなった。
『5』で使用していた光弾乱射に加え、火炎を発する鎌による攻撃、胸の髑髏からの火炎放射で戦う。
ユニット紹介動画(1:59~、戦闘は8:05~)
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ちなみに「意思を持つ神器」という設定故か、武器である命を刈り取る者も単体でユニット化されている。
(以上、Wikipediaより一部引用・改変)
MUGENにおける邪悪の権化
2体が確認されている。
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Dark Ruler氏製作 『5』版 |
同シリーズの サリー等も手掛けた氏による、『5』の ドットを使用して作られた邪悪の権化。
旧版でのキャラ名は「The Scyther」、最新版では「Evil Spirit Incarnate」。
攻撃手段や演出は基本的に原作を再現している他、オリジナル技として新たに横薙ぎの斬撃が追加されている(着弾時の爆炎は無し)。
ステージ・ BGMが原作のものに固定されるので雰囲気もバッチリ。
常時 ハイパーアーマーかつ通常のキャラでは回避困難な光弾を乱射するというボス仕様で、5段階に難易度を調整する事が可能。
0~1程度なら AI操作の並~強キャラでも十分渡り合えるレベルだが、2以上から格段に強くなっていき、
5ともなれば 光弾以外の攻撃(着弾時の爆風含む)がガード不能かつ即死という 無理ゲーと化す。
一応普通に操作する事も可能だが、 前述した行動パターンをワンボタンで行う仕様となっているので、わざわざ操作する意味があるかと言うと……。
基本的には プレイヤー操作で挑戦するのが無難だろう。
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Nightterror599氏製作 『アタック』版 |
- Nightterror599氏製作 『アタック』版
MUGEN1.0以降専用。
こちらは『アタック』のドットを用いたもので、キャラ名は「Avatar of Evil」。
攻撃手段や演出は基本的に原作をベースにしており、専用ステージも別途公開されている。
LIFE1500・DEF140というタフさに加え、Dark Ruler氏製と同じく常時ハイパーアーマーのボス仕様。
加えて光弾以外の攻撃はガード不能かつ高威力な上に、通常のステージでは ライフバーが覆い隠されるほどの巨体を持つため、
実質ほぼ全ての攻撃が回避不可能になるという凶悪さを誇る。
生半可なキャラではAI操作はおろか、プレイヤー操作でも勝つのは困難と思われる。
DLは下記の動画から
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プレイヤー操作(4:21~)
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ちなみに氏は『メタルスラッグ6』のラスボス「侵略者の王」も製作している。
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出場大会
プレイヤー操作
最終更新:2024年11月08日 10:32