ソル・デ・ロカ


メタルスラッグ3』に登場するボスキャラクター。
古代遺跡が舞台となるミッション4のボスを務める謎の巨像で、モーデン軍の兵器ではなく遺跡の守護者であるらしい。

+ 詳細な原作設定
南米のオーローソル遺跡はその名の通り黄金と太陽神を崇拝した古代文明であり、絢爛豪華な出土品が有名で、
中には現在の技術では再現不可能な細工を施した装身具などもあり、今では失われた未知の技術を持っていたとされる。
ソル・デ・ロカは、10m四方の顔面巨石で、調査にあたった正規軍兵士に攻撃を仕掛けてきており、
超文明によって作られた遺跡の防衛システムではないかと推測される。
額に埋め込まれた宝玉から高温の熱線を放ち、本体左右の球状の機構からはエネルギー体を放出、そのエネルギー体はオオカミのように見えたという。
また、本体下部から霊気ともつかない不可解な気流を放出し、これに触れたものは一瞬にして金塊と化してしまったとされる。
以上のように、ソル・デ・ロカの存在そのものが多分にオカルト的な事象で、これからさらなる調査が必要となるが、
正規軍兵士によって破壊されたソル・デ・ロカは損傷が激しく、その作業は容易なものではないだろう。

アプリゲーム『メタルスラッグ アタック』にて断片的に明かされた情報によると、
石像のような外観は「太陽石」(額の宝玉?)を収める器であり、内部には地球内エネルギー生命体が宿っている模様。
恐らく超古代文明の遺産(所謂オーパーツ)的な存在なのだろう。

『メタスラ3』経験者からはシリーズ史上最凶ボスと名高い相手であり、「ロカ様」と呼ばれ畏怖されている。
まず、攻撃を当てられる場所が額の宝玉にしかない上、常に高空を浮遊しているため、真下から撃たないとこちらの攻撃が当たらない。
しかも手榴弾すら当たらないので、「ボス戦で手榴弾を一気に使って発狂前ないし発狂直後に短期決戦」という、
シリーズのセオリーとも言うべき戦術がこいつには通用しない*1(言い換えれば道中で使い切ってしまっても問題無いとも言える)。

攻撃パターンは以下の4種類。
  • 本体下部のドーム状の部分から放つ紫色の呪い光線。画面の端から端を横切りながら発射し、当たるとプレイヤーキャラがコインに変えられる
  • 左右の筒状のパーツから放つ2発の狼型のエネルギー体(通称「狼弾」)。しばらく画面内を漂った後、自機目がけて突っ込んでくる
  • 額の宝玉から自機狙いで放つ赤色の収束弾。複数回連続で撃ってくる
  • 額の宝玉からランダムでバラ撒かれる黄色い弾
これらの中でも特に凶悪なのが黄色弾幕攻撃で、左右に落ちたらアウトな狭い足場の上でこれをバラ撒いてくる。もちろん当たれば1ミス。
しかも一定ダメージを与えると全身が赤くなって発狂モードに突入。
密度・弾速が跳ね上がり、「動けば死ぬ」「止まっても死ぬ」「何をやっても死ぬ」無理ゲーとしか言えない弾幕を展開してくる。
加えて攻撃パターンもランダムなので、運が悪いとこの発狂弾幕が連続して飛んでくる始末。勘弁してください。

また、遺跡登頂ルート(上へ上へと進むルート)では上空から飛び降り、それ以外のルートでは階段を登って戦闘フィールドに到達するという演出上、
直前まで乗っていた乗り物を強制的に破棄してしまうのも難易度上昇に拍車をかけている。
回避の難易度が高い弾をばら撒くタイプのボス戦は、救済措置として乗り物に乗ったまま戦闘突入できるパターンが多く、
乗り物を降りる際の無敵を利用する通称「鬼避け」と呼ばれるテクニックで弾を避けるのが通例となっているが、
前述の通り戦闘が始まる前に必ず乗り物を乗り捨てて来てしまうので鬼避けも使用できない
(同作ラスボス戦では鬼避けをガンガン行える仕様なのに何故こうなったのか…)。
他の攻撃も強化されている(呪い光線→スピードアップ、狼弾→2発から4発に、収束赤弾→高速化)ため、油断していると弾幕以外でも余裕で死ねる。
おまけにこのボスに限っては一定時間ごとに落ちてくる捕虜がある種の罠となっており、
ロカ用に持ち込んだショットガン(連射が利かないが短射程・超威力)、フレイムショット(火炎放射器)、レーザーガン(直線軌道の光線銃)が、
ヘビーマシンガンに変えられて台無しになるという悲劇も多発する(ヘビーマシンガンは弾が散ってしまう特性上、的が小さい相手を狙い撃つのが難しいため)。

これらの理由により、一般プレイヤーはもちろんシリーズファンからもトラウマ認定を受けている。
発狂は1:45辺りから
動画を見ると弾幕を避けるのが楽そうに思えるかもしれないが、
このゲームは四方八方に自由に移動できて食らい判定も極小のシューティングゲームではなく、ジャンプアクションゲームである。
キャラクターの当たり判定も見た目と同等な上に、移動速度もそれ程速くなく行動範囲も制限されている中で、この黄弾を避けるのは見た目以上に困難なのである。

タワーディフェンス系アプリゲーム『メタルスラッグ ディフェンス』及び続編の『メタルスラッグ アタック』にも登場。
『アタック』では通常時が「ソル・デ・ロカ(origin)」、発狂時が「ソル・デ・ロカ・ラース」とそれぞれ別ユニット扱いになっている他、
器を破壊された事で内部のエネルギー生命体が暴走状態に陥った「ソル・デ・ロカ・アニマ」、
一度は破壊されて眠りに就いたものの、とあるAIと同調して復活した「ソル・デ・ロカ・アルケー」、
大気のエネルギーを吸収して力を蓄える聖王の卵「キングスエッグ」、
そして、翼と手足を展開して巨大ロボと化した究極形態「天道聖王ロカ」といった新形態が追加されている。
『3』本編に出ていたらどれほど恐ろしい事になっていたか…。

+ 色々ソル・デ・ロカ
『ディフェンス』版
オリジン
ラース
アニマ
アルケー
天道聖王ロカ


MUGENにおけるソル・デ・ロカ

原作ドットを用いて製作されたものが2体存在する。

+ アフロン氏製作
  • アフロン氏製作
CPU専用キャラで操作する事は出来ず、BGMも原作ボス戦時のもので固定される。
攻撃手段は原作で見せたものを完備しており、紫の呪い光線でコインにされる演出もしっかり再現。
もちろん発狂モードも存在し、ライフが半分を切ると苛烈な攻撃を仕掛けてくる。

ただ、原作と違って食らい判定が体全体にある上に、紫の呪い光線と狼弾以外の攻撃はガード可能。
食らったとしても一撃死したりはしないので、原作と比べてかなり有情な性能である。捕虜の妨害も無いし
加えて常時ハイパーアーマーという性質上、意外な攻撃に弱かったりする。

7P以降は原作通りの食らい判定&諸々の強化が施された「ACレベル8モード」となる。
メタスラキャラやSTGキャラで挑戦してみるのも一興だろう。
プレイヤー操作(7Pカラー)

+ nightterror599氏製作
  • nightterror599氏製作
MUGEN1.0以降専用。
こちらはアフロン氏のものとは異なりプレイヤー操作が可能。
やはり空中を浮遊して移動するが、技はかなりアレンジが施されており、
体当たり攻撃はもとより、下部から直進する紫の弾を発射したり、画面両端から狼弾の壁を発射したりする。
DLは下記の動画から


出場大会

  • 「[大会] [ソル・デ・ロカ]」をタグに含むページは1つもありません。

プレイヤー操作

R-9cで色々と戦う動画(part45、アフロン氏製)


*1
『メタルスラッグ3』当時はまだプレイヤーキャラの性能差が無かったので、エリでも手榴弾の上投げが出来ない。
さらにソル・デ・ロカの攻撃はいずれも手榴弾で防げないので、ボスに辿り着いた時点で手榴弾は完全に無用の長物となってしまうのである。


最終更新:2024年01月26日 10:08
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