『ドラキュラ2 呪いの封印』(FC 1987年)
中ボスとして登場。
倒すと強力な武器「金のナイフ」が手に入る。中ボスのカミーラに有効な武器だが、
これを使わずともカミーラを実力で倒す事は出来るので、死神をスルーしてもゲームクリアは可能。
いきなりカリスマ性が失墜しているが、ドラキュラ伯爵をにんにくを置いておくだけでハメ殺せるという逸話が有名すぎるので、
死神についてはあまり話題にされない。
『悪魔城伝説』(FC 1989年)
ステージ8のボスとして登場。
初代と同じく、ホーミング鎌を召喚しながら画面内を動き回る。
この死神には第二形態が存在し、巨大な骸骨の顔となって画面を左回りに旋回しながら鎌を放ってくる。
『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』(FC 1990年)
タイトルから分かるとおり、番外編。
この作品の主人公はドラキュラ伯爵の息子の アルカードドラキュラくんであるため、何と執事として登場する。
他の魔物達が大魔王ガラモスの力で支配されてしまった中、死神さんだけは城主への忠義故か唯一その魔の手から逃れていた。
心配性で、たった一人でガラモス退治に出発したドラキュラくんのやんちゃっぷりには肝を冷やしているという、
他のシリーズからは想像も出来ないようなキャラ付けがされている。
しかし、悪魔城の執事役というイメージは後のシリーズにも残ったらしく、公式の設定資料のおまけイラストなどでもそういった描かれ方が見られる。
1993年に発売されたゲームボーイ版では会話シーンが増え、その個性をより楽しむことができる。
ステージが進むとドラキュラくんに盾として使えるこうもり傘(生前の伯爵の御愛用の品)を送ってくれたり、
パスワード画面ではドラキュラくんの好物を挙げて起床を促すという甲斐甲斐しい姿を見せてくれる。
また、執事の死神さんとは別にザコ敵にも「しにがみさん」というのがいてまぎらわしい。
FC版のエンディングで王座に座るドラキュラくんを囲んでいる魔物達の中にいるのは、
魔王になったドラキュラくんを慕ってガラモス配下から戻って来たザコ敵の方。
『悪魔城ドラキュラ』(SFC 1991年)
ラスボス直前のボス三連戦にて、上述の部下二名の後にトリとして登場。この時点の設定では実は3人とも同格なのは内緒だ!
ホーミングする鎌を周囲から飛ばしてはこないものの、本体と鎌のスピードがとても速い。
時々画面端に移動してプレイヤーを引き寄せながら大鎌を投げ付けてきたりもする。
しかし、シモンの鞭の性能が良すぎるためにあまり強い印象はない(縛りプレイなら苦戦するが)。
『悪魔城ドラキュラ』(X68000 1993年)
ステージ7のボスとして登場。初代FCのリメイクなのでやはりホーミング鎌を飛ばしてくる他、直接斬り付けたり投げてきたり、
ブラックホールでプレイヤーの動きを制限したりと攻撃がかなり多彩。
『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』(PCE 1993年)
プロローグとステージ5の幽霊船のボスとして登場。
プロローグでは腕試しという事で大鎌を投げ付けてくるだけで三回攻撃を当てれば撤退するが、
その前に「そなたの力、試してしんぜよう」と言って骸骨弾を撃ってくる。
ステージ5では鎌を召喚しながら画面内を動き回るが、ステージが広い事と死神に触れてもダメージは受けないのでそれ程苦戦しない。
ライフが半分になると魔道士のような服からボロボロのローブへと変え、大鎌を手にして直接対決を挑む。画面端へ追い詰められると負け。
また、聖水以外のサブウェポンは跳ね返してくるので効かない(短剣に至ってはアイテムクラッシュすら反射する)。
『悪魔城ドラキュラXX』(SFC 1995年)
ステージ6の時計塔で登場 *1。フォルムや攻撃内容はほとんど『血の輪廻』と同じだが、本体に攻撃判定がある上に呪い状態になるので格段に強い。
ステージが狭い事もあって、第二形態の攻撃も避けにくくなっている。
『バンパイアキラー』(MD 1994年)
最終ステージにてボスラッシュの演出も兼ねての登場。
死神の周囲を複数のカードが回転し、攻撃を加えるとそのカードに描かれたボスとの対戦になる。
ハズレを引くと死神から攻撃される他、肉を引けば回復出来る(難度が高いほど肉の割合が減る)ため、目押しが重要。
ボスのカードが全て無くなると自ら襲い掛かってくる。
SFC版に近い攻撃手段を持つが、ボスラッシュの後のためか、体力は低くあまり強くない。
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』(PS・SSなど 1997年)
初のRPG要素の死神、という事でストーリーにも関わってくる。
エントランスで アルカードの装備を全て奪い、その後は終盤の逆さ城で魔導五器「目玉」を所有して待ち構える。
攻撃がこれまで以上に多彩で第二形態にも変身するが、初めてのRPG要素に慣れていなかったためか、あまり強くない。
むしろチート武器「ヴァルマンウェ」二刀流により
台詞が終わる前に瞬殺されたり、
裏技でイベントをスルーされる
事の方が有名かもしれない。
ちなみに、ローブを着ている姿は二種類存在する。
『悪魔城ドラキュラ黙示録』(N64 1999年)
ラインハルト編の時計塔屋上で登場。
背中に翼を生やしており、ストーリーのキーパーソンである女性を利用したりしていたが、
その女性がラインハルトを庇って死亡し、ラインハルトの怒りを買って戦闘に。
鎌を召喚して攻撃する他、魔方陣から悪霊を召喚するなど、中々の強さを誇る。
『悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon』(GBA 2001年)
間違いなくシリーズ史上最も扱いが悪い死神。
本作ではナンバー2のポジションにカーミラが収まっており、死神は地下保管庫という辺鄙なエリアの警護に回されてしまった。
主人公との掛け合いもないので、重要なポジションですらないのかもしれない。ネクロマンサーでさえ掛け合いがあるのに…。
格好も一見死神には見えず、さらに第二形態が六本足の亀にしか見えず、非常にかっこ悪い。
さらにボスの中では唯一倒さなくてもクリアは可能(あるステージのダメージ床が消えるだけで、回復アイテムでゴリ押しが出来る)なので、
特にタイムアタックでは間違いなくスルーされる。哀れ。
『キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲』(GBA 2002年)
物語のヒロイン、リディーをさらい マクシーム・キシンに手傷を負わせ、主人公を城へ誘き寄せる。
本人とは終盤に一度戦う。
第一形態はぼろぼろのローブに大鎌を持った骸骨。
いつもの姿にいつもの戦法と火柱で攻撃を行うが、今作は主人公の動きが機敏なため、攻撃に当たりさえしなければ倒すのは比較的楽。
第二形態は巨大なしゃれこうべに蟷螂のような鎌を持ち、胴体は長大な肋骨で出来たムカデのような異形。
こちらは攻撃力が高いが頭の鎌と尻尾以外には攻撃判定がなく、背中に乗っかる事が出来るため倒す事自体は楽。
ただし巨大なため攻撃が避け難い。
『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』(GBA 2003年)
シリーズでお馴染みの時計塔のボス。
第一形態は本体に判定がなく、時計塔の文字盤に突き刺さっていた大鎌を攻撃する。
いつもどおりに小さい鎌を虚空から飛ばしたり青い火柱などの魔法を使ったり大鎌を飛ばしたりする。
これらの攻撃のうち大鎌飛ばしは特に危険で、後々の事を考えて移動しないと追い詰められて甚大な被害を被る事になる。
第二形態は実体を現し、人の上半身の骨格を模した彫刻のされた巨大な双頭の鎌を装備。
壁沿いに高速移動させたり体当たりしたり、投げ付けたりして攻撃してくる。
全ての攻撃は回避すれば攻撃のチャンスだが、どれも攻撃力が異常に高く、さらに壁沿い高速移動は鎌の巨大さもあいまって非常に避け難い。
タイミングよく二段ジャンプする、もしくは空中で停止するソウルを二段ジャンプの頂点で使うと楽。
倒した後は大鎌を投げ捨てるが、これにも攻撃判定があるため、最後っ屁を食らわないように気を付ける必要がある。
余談だが、同時計塔フロアの隠し部屋で手に入る剣「ミストルティン」を入手していると、かなり楽に戦える。
ちなみに今作の 主人公は 主の生まれ変わりな訳だが、城主が前述の通りで、
悪魔城自体が極めて特殊な状態になっているため、本人(本神?)の自我と言ったものが失われている状態とも言われ、
会話イベントの類は一切無い。ちょっと寂しい。
『キャッスルヴァニア』(PS2 2003年)
今回はなんとラスボスとして登場。
主人公が倒す目的だった吸血鬼の部下だったが、後のドラキュラとなる人物へと付き、その吸血鬼から魂を奪い取り、ドラキュラへと与えた。
ラスボスだけあって非常に手強く、多彩な攻撃を繰り出してくる。特に、「吹き荒れろ。死の嵐!」による隕石弾や暗黒の 元気玉攻撃が非常に強力。
『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』(NDS 2005年)
ストーリー後半の地下道のボスとして登場。
物凄い攻撃力を誇るボスで、下手をすれば瞬殺されかねない程の攻撃力と多彩な攻撃手段を持つ。
第一形態は兎も角、第二形態の瞬間移動してデスサイズで斬る攻撃は、回避が早すぎると 隙を生じぬ二段構えの二太刀目にやられたり、
左右から巨大な骸骨弾を撃って来る攻撃は、回避パターンを見極めないと碌に避ける事も出来ずに体力をごっそり持っていかれ……。
……誰だ、空飛んでやり過ごせばいいとか言ってるのは。
前作である『暁月』と同様、今作でも特に会話は無い。
というのもこの作品の悪魔城は、前作で判明した通り封印された本物の悪魔城ではなく、
敵組織が作り上げた擬似悪魔城であるため、死神自身も力だけ取り出された姿であるらしい。
なお、ゲームオーバー画面では、「誰か」の魂を手中に収め、満足げにそれを眺めている姿が見られる。
『悪魔城ドラキュラ 闇の呪印』(PS2 2005年)
「ゼアド」という人間の名を名乗って登場。
主人公へクターを導こうとしたりするが、実はドラキュラを復活させるために利用しようとした、物語の黒幕的存在。
終盤でアイザックを倒したヘクターをドラキュラ復活の素材にしようとしたが不可能と判断、
代わりにアイザックを贄とし、ヘクターを抹殺しようと本性を現す。
戦闘においては一定の位置から全く動かない上に、攻撃もどれも躱しやすいものばかりであるため、それ程強くはない。
『悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス』(NDS 2006年)
さりげなくストーリーに絡んでくるが、戦うのは中盤と最後の二回。
ラスボス戦にてはドラキュラ伯爵と共闘するという、ファン感涙の展開が。
しかし本当に感涙していると同時攻撃で瞬殺されるので注意。
どちらか片方を倒せば、死神がその身を捧げてドラキュラが第2形態に変身する。
倒すのがどちらでも展開は変わらないので、ライフが少ない死神の方を狙った方が良いだろう。
『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』(NDS 2008年)
悪魔城の機械塔(位置的にシリーズの時計塔)で、最上階に行くために必要なグリフの一つを守っている。第二形態や会話イベントは無い。
基本の小鎌飛ばしの他、突進しながら大鎌での薙ぎ払い、回転する火の玉を放ったり、主人公の真上から大鎌を振り下ろす攻撃などを仕掛けてくる。
特に主人公を取り囲むように中型の鎌を放つ攻撃は回避しづらいが、盾グリフで防げたりも出来る。
ちなみに登場時の演出がカッコいいが、結構簡単にノーダメージで倒せたりする。
ていうか、ジャッジメントリング×2でミナーレ+ウンプラorニンテンス+セカーレの合成呪印で(ry
海外版の登場ボイスが 「わしゃ課長だ!」に聞こえる 空耳があり、ここから デス課長という愛称が生まれている。
『ドラキュラ伝説 ReBirth』(Wii 2009年)
ステージ5の時計塔のボスと言う、ある種の定位置とも言えるポジションで登場。
操作性がファミコン時代に近く多彩な攻撃を繰り出してくるため、シリーズの御他聞に漏れぬ貫禄たっぷりの強敵として主人公クリストファーを苦しめるが、
聊か火力が弱めなので、ゴリ押せば結構何とかなったりする。
お馴染みの小鎌飛ばしは二種類存在し、何時ものランダムで撃ってくる小鎌と、クリストファー狙いの少し大きめの赤鎌がある。
二体に分身して左右から赤鎌を撃ってくる事もある。
他にも魔方陣から光の大鎌を喚びだしたり、巨大なデスサイズで薙ぎ払ったり、自分の周囲に中型のデスサイズを三つ展開して振り回したりする。
デスサイズから撃ってくる骸骨弾は、今回は破壊可能。
第二形態こそ無いが、シリーズでもトップクラスにカッコいい正統派なデス様に仕上がっている。
『悪魔城ドラキュラ The ARCADE』(AC 2009年)
1面の廃墟及び5-B面の時計塔最上部に登場。前者は第1形態のみ、後者は第2形態のみと戦う。
いずれの場合も戦闘前に画面奥から鎌が飛んでくる。前者は演出だが後者はガチ攻撃。
デモ画面中に休憩と称してよそ見をしていたり、1面と同じと油断をするプレイヤーは容赦なく斬られる寸法である。
…この作品はベルモンド用の筋トレ装置と疑われる程度にはリアルの腕振りを要求されるため、休憩したくなる気持ちは分からなくもないが。
小鎌を放たない代わりに、両形態共通の分身しての魔法弾連射が特徴。
稼働当時はe-AMUSEMENT PASSでセーブが出来たが、ステージセレクトは5-B面までなので、どうやっても戦いが避けられない唯一のボスである。
伯爵との連戦だから伯爵も…と思いきや、 隠しエンドでは戦わないので唯一という事になる。
戦闘BGMはあのVampireKillerであり、相互連動特典のあった『悪魔城ドラキュラ The MEDAL』での特典BGMでもあった。
余談だが、この作品のセーブデータを同じくKONAMIのアーケードゲームである『ザ・ビシバシ』に持ち込むと、死神のアバターが解禁された。
…主人公達や伯爵ではなく、何故死神だったのだろうか。
『悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair』(Xbox360・PS3 2010年)
ステージ5の時計塔のボスとして登場。
作品コンセプトが「DS作品の2Dドット絵をハイデフ(HD)の画面に並べたら」という事もあって、基本的には奪われた刻印の使い回し。
独自要素として、道中でも一定のダメージを与えるまではフィールドを徘徊し、小鎌をばらまく特性がある。
過去作品でも実際の戦闘前に出張しているからだろうか?
なお、ステージ10(ダウンロードコンテンツ)ではFC時代のドット絵で「L.(レジェンド)死神」として行く手を塞ぐ。
このステージにて一部の 変態猛者達は『ギャラリー オブ ラビリンス』での共闘シーンを再現せんと日夜励んでいるらしい。
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