【イリア(ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス)】

このページでは【ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス】のキャラクター、 イリア を解説する。
【ドラガリアロスト】のキャラクターは【イリア(ドラガリアロスト)】を参照。

プロフィール

トアル村に住む少女。

作品別

【ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス】

本作の【リンク】の幼馴染。
エポナと共にハイラルへの献上品を届けに旅立つリンクを見送っていた所、キングブルブリンの襲撃を受けさらわれてしまう。
攫われた彼女の身を追いかけるうちに、村の外の様子が明らかにおかしくなっており、気が付けばその身が狼となっていた……というのが本作の導入。

当初のリンクの目的は行方不明になった彼女と村の子供たちを助けることであり、そのために【ミドナ】に半ば利用される形で協力関係を結ぶことになる。
リンクからは憎からず想われていたようで、狼状態で彼女の匂いを記憶した際、ミドナに「メスの匂いだろ?その面見たらわかるんだよ」と揶揄われる。

ミドナの影の結晶石集めに付き合わされている最中に、ハイラル城下町でテルマが経営する酒場の元に引き取られていることが発覚。
病に倒れるゾーラ族の少年ラルスの看病をしていた。
城下町付近をトワイライトから解放するとようやく再会となるが、逃亡中の度重なるストレスのためか、記憶喪失となっており、再会はそっけないものとなってしまう。
三度目のキングブルブリンとの戦いが終わった後はカカリコ村で子供たちと一緒にレナードに保護される。
再会後はしばらく出番はなくなるものの、終盤になると彼女の記憶を取り戻すイベントが発生し、忘れられた里に住むインパルからもらった「イリアの首飾り」を渡すことで完全に記憶を取り戻し、旅立ちの日にリンクに渡すつもりだった「陶器の馬笛」をプレゼントしてくれる。

出番の長さそのもので言えば本作の【ゼルダ】よりも多く、序盤では如何にもメインヒロインのような雰囲気を醸し出し出していたにもかかわらず、全編通しての扱いは空気を通り越してかなり悲惨。
ちょうど記憶喪失の彼女と出会った辺りからミドナが本格的にメインヒロインとして存在感を発揮し始める上、冒険の進行と共に少しずつリンクとの記憶を取り戻していき……などという王道的な展開はなく、リンクのことを間違って「リンクル」というどこぞの35歳電波独身男のような呼び方*1をしてくる上、誰も本来の記憶の話をしてあげないのか、リンクに対しては他人行儀な態度に終始する。
記憶を取り戻す際にも 「私のためにアカの他人のあなたを巻き込んでしまってすみません」 という彼女を助けようとしたこちらの身としては微妙な気持ちになる気遣いの言葉をかけてくれる上に、やっとのことでもらえる陶器の馬笛は「フィールドマップ上ならどこにいてもエポナを呼び出せる」という代物。どう考えても終盤に手に入れるアイテムの性能ではない。
さらに言えば、記憶を取り戻すイベント自体はメインシナリオに組み込まれているのだが、実は忘れられた里の戦闘クリア後にインパルにコピーロッドを見せればシナリオ進行必須アイテムである「天空の古文書」を受け取ることができるので、わざわざ彼女に首飾りを見せに行かずともシナリオを進められる。
……要するに 彼女の記憶を取り戻さなくともクリア自体は可能 という狙ってやってるのかフラグ管理ミスなのかわからないような仕様がある。

こんな扱いなのでヒロインとしての認知度はすこぶる低くHD版発売当時に公式ツイッターで行われていたヒロインアンケートでは1位のミドナの10分の1以下という結果に終わった。

【ゼルダの伝説(姫川版)】?

キャラクター性についてはゲーム本編とほとんど同じだが、終盤になるまで他人状態というのは流石に扱いが悪いと思われたのか、キングブルブリンとの一騎打ちが終わった段階で記憶を取り戻し、リンクと感動の再会を果たす。
その後はゲーム本編同様フェードアウトしてしまうものの「忘れたころにやっと記憶復活」というあんまりな状態は避けられている。
……のは良いのだが、漫画版独自設定として本作のリンクは影の世界に飲まれた騎士団が住む村の唯一の生き残りであり、流れ着いたトアル村に住むようになってからそう時間が経っていない…… つまりイリアとは幼馴染でもなんでもなかったりする。
改善されたように見えてキャラクターとしての最大のアドバンテージを失っているような……
案の定というか、終盤に至るまでこれと言った出番はなかったものの、エルマの縁でレジスタンスとつながりができ、そこに所属するシャッドには惚れられており、エピローグでリンクがいなくなったトアル村を訪れた彼と談笑する様が描かれた。

【ゼルダ無双】?

ゼルダのコスチュームに「イリア風」という彼女の衣装を模したものがある。
イリア「風」とは言うものの衣服はおろか髪色や髪形までイリアを殆ど再現しているので、顔のモデルがゼルダな以外ほとんどイリアそのものである。
非常によくできたモデリングではあるが、どこからどう見ても素朴な村娘のイリアがトライフォースの力で結界を展開しながら派手な魔法を使って戦っているようにしか見えないのでちょっぴりシュール。

また、移植作では本編で記憶喪失時の彼女が誤って覚えていた「リンクル」という名前が本当にそのまま【リンクル】?というキャラとして登場することとなった。

コメント

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最終更新:2024年12月12日 18:36

*1 正確にはプレイヤーが付けた〇〇〇という名前に対し「○○〇ル」という名前で憶えてしまう。よって主人公の名前をチンクにすると正真正銘チンクル呼ばわりしてくる