原文
Le chef
1 de Perse remplira grande
2 OLXAΔES3
Classe4 trireme
5 contre gent
6 Mahumetique
7
De Parthe
8, & Mede : & piller
9 les Cyclades
10:
Repos long temps
11 au grand port
12 Ionique
13.
異文
(1) chef : Chef 1672
(2) grande : grand 1672, grands 1589PV 1649Ca 1650Le 1668
(3) OLXAΔES 1555 1840 : Olchade T.A.Eds.(sauf : Olxades 1589PV, Olchades 1627 1644 1649Ca 1650Ri 1650Le 1653 1665 1668)
(4) Classe : Clnsse 1568A
(5) trireme : trieme 1588-89, Triteme 1600 1610, Trireme 1568 1590Ro 1597 1605 1611 1628 1649Xa 1772Ri, Tritenne 1716
(6) gent : gens 1597 1600 1610 1627 1716
(7) Mahumetique 1555 1644 1650Ri 1840 : Mahometique T.A.Eds. (sauf : Mahometiques 1600 1610 1716, mahometique 1605 1660, mahumetique 1653)
(8) Parthe : sparte 1557B, parthe 1588-89, Patrhe 1600, Rarthe 1665?
(9) piller : pillier 1589PV 1627 1649Ca 1650Le 1668
(10) les Cyclades : Cyclades 1589Me, les cyclades 1665
(11) long temps : lon temps 1589Me, long-temps 1627 1644 1649Xa 1668P 1716, longtemps 1665
(12) port : Port 1672
(13) Ionique : Jonique 1672 1716 1772Ri
(注記)1588Rf の Olchade は不鮮明で判読できない。しかし、ブランダムールはそう読んでいるのでここではそれに従った。
校訂
日本語訳
ペルシアの指導者は満たすだろう、大きな輸送船団
つまりムハンマドの信徒に対抗する三段櫂の艦隊を、
パルティアとメディアの者たちで。キクラデスを掠奪するために。
イオニアの大きな港での長期に渡る休息。
訳について
1行目の輸送船団を満たすのが3行目の「パルティアとメディアの者(兵士)たち」というのは、ブランダムールやクレベールの読み方を踏まえたものである。
大乗訳1行目「ペルシァの岬は商船で満たされ」は、Olchades を商船と訳すのは良いとしても、それで満たされるとは構文上読めない。また、chef を岬とする根拠も不明。
山根訳1行目「ペルシアの指導者が大スペインを満員に」は、
Olchadesのかつての読み方からすると許容されうるものではあったが、現在ではもはや支持できないだろう。
信奉者側の解釈
同時代的な視点
ジャン=ポール・クレベールはペルシアとオスマン帝国の衝突を描いたもので、イオニアの港はケルキラ(コルフ)もしくはザキントス(ザンティ)だろうとした。
※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
最終更新:2011年01月05日 22:56