アルタキエラ

[解説]
聖華暦794年に、シームド・ラボラトリーズ所属の軽機兵研究者であるロンド・アースランド技師らを中心とした開発チームにより、シームド・ラボラトリーズ社のコンセプトモデルとして開発コストや運用性能を度外視して開発されたハイエンドな軽機兵。分類としては第六世代機兵にあたる。
本機のフレームには、新設計の超小型フラタニティフレームが採用されているほか、機装兵用の魔導炉と同等の出力を誇る新型の小型魔導炉を搭載。このほか脚部にはランドローラーの後継モデルである機走輪(スピナー)を搭載することで、それまでの軽機兵や最低機兵と比較して非常に高い運動性能を誇っている。
しかしその代償として過敏すぎる反応性と装甲の薄さから非常に扱いづらく、操手を選ぶ機体に仕上がってしまっており、高額な生産コストも相まってどこまでも量産に向かない機体に仕上がってしまった。
とはいえ、アルタキエラ発表以後、シームド・ラボラトリーズ社製品の売り上げはそれまで以上の勢いで伸びており、それまで従機を除いて軍用機開発に携わっていなかったシームド・ラボラトリーズ社の開発力を内外に示すしつつ軽機兵開発のノウハウを蓄積するというコンセプトモデルとしての目標は大いに達せられたといえる。