「精霊機 レ・スパーダ」






[解説]
自由都市同盟は南部諸国連合、バラライカ共和国に存在する巨大な古代遺跡、タルタロス迷宮の守護者筆頭であり、なおかつその古代遺跡最後の護り手である精霊機。能力的には幻装兵ですらも及ばないほどの、恐るべき強力機である。
それもそのはず、実はこの機体は、人の手による物ではない。精霊機とは本来、LEVに用いられていたAI、精霊の宿った聖遺物、人霊など、意志ある存在を組み込んだ1.5世代機兵の事を言う。しかしレ・スパーダは人間(新人類)の手によって造られた機体ではなく、精霊そのものが必要に応じて姿を変えた存在なのである。
かつて虚空戦争の折、忠誠心と言う意味の名を持つ高位精霊フィデルタは、『主』である更なる高位の精霊より、『拠点』の防衛任務を言い付かった。フィデルタはそのまま現在(聖華暦830年代)に至るまで、永きに渡りその命を護り続けてきたのである。
そして何時しかフィデルタはその姿を機装兵に酷似した機械仕掛けの巨人へと変じた。この形態を取る事が、長期間の顕現による自らの消耗を少なく抑え、最大の物理的戦闘力を発揮できる最適解であったからだ。そして、それこそが「王の剣」を意味する名を持つ精霊機、「レ・スパーダ」であったのだ。
それもそのはず、実はこの機体は、人の手による物ではない。精霊機とは本来、LEVに用いられていたAI、精霊の宿った聖遺物、人霊など、意志ある存在を組み込んだ1.5世代機兵の事を言う。しかしレ・スパーダは人間(新人類)の手によって造られた機体ではなく、精霊そのものが必要に応じて姿を変えた存在なのである。
かつて虚空戦争の折、忠誠心と言う意味の名を持つ高位精霊フィデルタは、『主』である更なる高位の精霊より、『拠点』の防衛任務を言い付かった。フィデルタはそのまま現在(聖華暦830年代)に至るまで、永きに渡りその命を護り続けてきたのである。
そして何時しかフィデルタはその姿を機装兵に酷似した機械仕掛けの巨人へと変じた。この形態を取る事が、長期間の顕現による自らの消耗を少なく抑え、最大の物理的戦闘力を発揮できる最適解であったからだ。そして、それこそが「王の剣」を意味する名を持つ精霊機、「レ・スパーダ」であったのだ。
そして聖華暦800年代、フィデルタの護る『拠点』は人々よりタルタロス迷宮と呼ばれ、冒険者やトレジャーハンターたちの草刈り場と化していた。ここに及ぶに至って、侵入者たちを撃退する必要に駆られたフィデルタ改め精霊機レ・スパーダは、侵入者たちそのものを『拠点』を護る守護者へと造り変える事を選択した。そして侵入者たちの機兵はこの迷宮を守護する主戦力である疑似精霊機に、侵入者たちの屍は奉仕者と呼ばれる動死体に変えられた。
こうしてタルタロス迷宮最奥部は、精霊機レ・スパーダの護る難攻不落の要塞へとその姿を変えて行ったのである。
こうしてタルタロス迷宮最奥部は、精霊機レ・スパーダの護る難攻不落の要塞へとその姿を変えて行ったのである。
[能力]
精霊機レ・スパーダは単純な戦闘能力で見ても、下手な幻装兵を一蹴できるだけの化け物的な力量を備えている。しかしこの機兵?を恐るべき存在にしている最も大きな要因は、敵の機兵を乗っ取り、操る能力を持っている事であろう。
レ・スパーダは、その本質が高位の精霊である。それ故に、単に稼働するだけで莫大なエーテルを垂れ流しにする。タルタロス迷宮にはこのエーテルが満ち満ちているのだ。問題はこのエーテルに、レ・スパーダの強烈な力が影響を与え、その意志が宿ってしまっている事だろう。
タルタロス迷宮に入り込んだ機兵は、徐々にこのエーテルに侵食されていく。操手が搭乗しているうちは、操手の意志力によって無意識に防御されているため、まだ良いのだが……。しかしうっかりタルタロス迷宮内で機体を降り、その稼働を停止させてしまえば終わりである。ほんのわずかな時間で、このエーテルは機体を侵食してしまい、その機兵は疑似精霊機と化してレ・スパーダの意志により操られる道具になってしまうのだ。
また操手が乗っていても、結局は同じである。幾度も強要される戦いで、機体が出血して黒血油を失えば失う程に、それと入れ替わる形で機体にエーテルが浸透して行く。そして最終的にレ・スパーダの操り人形になるのは、結局は変わりが無い事なのだ。
レ・スパーダは、その本質が高位の精霊である。それ故に、単に稼働するだけで莫大なエーテルを垂れ流しにする。タルタロス迷宮にはこのエーテルが満ち満ちているのだ。問題はこのエーテルに、レ・スパーダの強烈な力が影響を与え、その意志が宿ってしまっている事だろう。
タルタロス迷宮に入り込んだ機兵は、徐々にこのエーテルに侵食されていく。操手が搭乗しているうちは、操手の意志力によって無意識に防御されているため、まだ良いのだが……。しかしうっかりタルタロス迷宮内で機体を降り、その稼働を停止させてしまえば終わりである。ほんのわずかな時間で、このエーテルは機体を侵食してしまい、その機兵は疑似精霊機と化してレ・スパーダの意志により操られる道具になってしまうのだ。
また操手が乗っていても、結局は同じである。幾度も強要される戦いで、機体が出血して黒血油を失えば失う程に、それと入れ替わる形で機体にエーテルが浸透して行く。そして最終的にレ・スパーダの操り人形になるのは、結局は変わりが無い事なのだ。