カナン族 - 聖華世界 @ wiki

カナン族 (カナン・ファミリア）

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［解説］

世界樹の近くを縄張りとする中規模のカナド部族。約束の民カナン。
八英雄の一人、北方の開拓者イザナミが息を引き取った地で興った部族とされている。

建国期という時代はHeiz(カナド人)にとって最も困難な時代であった。
カナドの地には重力弾頭の被害を免れた凶悪な魔獣や鋼魔獣が蔓延り、およそ人が生きていけるような環境ではなかった。
しかし、Heiz達は化け物染みた戦闘力で不可能を可能とした。
幻装兵と強化外骨格を用いた白兵戦で次々と魔獣を蹴散らして生存可能域を広げて行った。
そうして出来た拠点に入植がはじまり、リーダー格となる人間が陣頭指揮を執る事で集落が形成されていった。

１０年ばかりそんな事を続けていたが、開拓を進める上で別行動を取った方が効率が良いと判断した刀神イザナギと北方の開拓者イザナミは後の時代にカナンと呼ばれるこの場所で別れた。
全てが終わったら再びこの地で再会すると約束をして。

イザナミは大陸北東部の開拓を進め、イザナギは大陸北西部にHeiz達の入植地を築いて言った。
そして２０年近く時が過ぎたころ、イザナミは北東部の開拓を終え、約束の場所へと戻った。
兄との再会を楽しみに、残り少なくなった彼女の同行者と共に彼が現れるのを待ち続けた。
しかし、ついぞイザナギがその場所に現れる事はなかった。

余談だが、刀神イザナギは、この時には既に神人となっており世俗との繋がりを断っていた。
後の時代の抑止力となる聖華の三女神の武力たる集団をつくるため、選抜された戦士たちと共にアラスカの鋼魔禁域で武者修行をしていた。
イザナギが全てを終えて、カナド地方へと戻った時には妹は既に世を去っていた。
旧大戦を生き残った兄弟たちは再会する事はなく、最後の別れとなった場所がこの『カナン』である。

部族について

部族規模は時代によってまちまちだが３００人前後となる。
80人ずつのグループに分かれて、縄張りの中を放牧と狩猟を行いながら旅をする。
残りの60人は固定集落である『カナン』の地に住む。
このカナンでは狩装兵を作るための鍛冶場が用意されており、部族が扱う機体はここで建造される。
部族がもっとも大きかった700年代ではかなり大規模な鍛冶場が用意されていたが、現在では大工房は使われておらず古い方の小工房を使用している。
なお固定集落であるため小規模ながら水田も存在し、自分たちで米の栽培もおこなっている。

一年スパンで遊牧に出かけていたグループが帰還するため、年末から年明けに掛けては集落で大きな祭りが開かれる。
この時には近隣部族も招待されるため、大勢の人々がカナンを行き交う。

人魔大戦におけるカナン族

魔界に近かった事もあり、カナン族は大戦初期に拠点を放棄し世界樹へと撤退した。
世界樹へとたどり着いた後は神人達と協力し聖地絶対防衛戦線へと加わった。
カナン族は当時の族長（名前は失伝してる）やアイラ・カナン・ファミリア（後の終末ノ巫女 アルカナ）をはじめとした多くの優秀な戦士（クシャトリヤ）がおり、世界樹の防衛に多大な貢献をしたと言われている。

大戦が終わった後は故郷へと帰還し集落を復興させた。
集落跡地に戻った部族たちは、北方の開拓者イザナミの墓標が無事だった事に涙したという。

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