魔法弾
[解説]
その名の通り、実弾式魔導砲を用いて簡易に法撃を行うための弾丸で、魔導砲から撃ち出されたのちにあらかじめ弾丸に込められた魔法が発動するというもので、現在の機構が発明され、普及したのは先にも説明したように聖華暦700年代後半頃であるが同様の考え方の物自体はそれ以前から細々と各地に存在していたとされる。
[基本構造と作用機序]
この頃のものは、超小型の増槽を魔莢と呼ばれるルーンを刻んだ特殊なシェルで覆うという構造のもので、魔導砲を発動させる際に魔莢のルーンを励起させ、射出後に増槽内部の液体エーテルを消費して魔法を発動させるという仕組みであった。
しかし、継続的な燃料供給には向くものの一気に消費する用途には向かない液体エーテルの性質上、使用しきれず無駄になる液体エーテルも少なからず出てしまうといった問題点も存在しており、現在普及しているタイプの魔法弾と比較すると、そもそも魔法弾化できる魔法が少なく、魔法弾化できる魔法でも展開される法撃の数が少ないなど、魔法の種類や規模への制限も多かった。
しかし、継続的な燃料供給には向くものの一気に消費する用途には向かない液体エーテルの性質上、使用しきれず無駄になる液体エーテルも少なからず出てしまうといった問題点も存在しており、現在普及しているタイプの魔法弾と比較すると、そもそも魔法弾化できる魔法が少なく、魔法弾化できる魔法でも展開される法撃の数が少ないなど、魔法の種類や規模への制限も多かった。
この新型魔法弾では、初期型魔法弾で使用されていた増槽を聖華鍛治師協会が開発したマナ・カートに変更することで、より効率よく魔法発動に必要なエーテルを供給できるようになっており、この改良の結果、発動可能な魔法の種類や規模の拡大に繋がった。