ダンゲルマイヤー帝国大学
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[解説]
アルカディア帝国北部のダンゲルマイヤー侯爵領、その第一都市ボーダルンシュタットに存在する私立の軍学校。ダンゲルマイヤー家100%出資の大学であり、理事長はダンゲルマイヤー家当主であるディートヘルム・フォン・ダンゲルマイヤーその人が務めている。
帝国に於いても極々珍しい、大学部までを持つ学校である。このためダンゲルマイヤー領だけでなく、帝国各地から入学希望者が集まって来る。付属校として小等部から高等部まで一通りの学校が存在しているが、一部の成績面と素行面双方での優等者以外は、無試験でのエスカレーター式進学は許されない。普通は進学には、厳しいまでの試験が課せられる。
こう書くと進学率は高く無いのではと思いがちだが、さにあらず。高等部まで進学している者のうち、何らかの理由で進学を断念した者以外ほとんどは、石に噛り付いても必死で大学部へ進学するのが普通である。大学部まで出ていれば、実際に帝国軍やダンゲルマイヤー家私設軍に入隊した時の任官階級、更にはその後の昇進速度や最終的に到達できる階級などが、大きく違って来るのだ。当然、退役後の恩給も額が大きく変わって来るだろう。
こう書くと進学率は高く無いのではと思いがちだが、さにあらず。高等部まで進学している者のうち、何らかの理由で進学を断念した者以外ほとんどは、石に噛り付いても必死で大学部へ進学するのが普通である。大学部まで出ていれば、実際に帝国軍やダンゲルマイヤー家私設軍に入隊した時の任官階級、更にはその後の昇進速度や最終的に到達できる階級などが、大きく違って来るのだ。当然、退役後の恩給も額が大きく変わって来るだろう。
前述したが、この大学を卒業して学位を得た者は、帝国軍もしくはダンゲルマイヤー家私設軍へと入隊するのが普通である。この大学および小中校の付属校ではダンゲルマイヤー家に対してシンパになる様な教育が行われており、卒業生を帝国軍へ送り込む事で、帝国軍内に一定数のダンゲルマイヤー侯爵の派閥を作り上げている。
ダンゲルマイヤー家私設軍は学生の軍事教育や訓練のため、演習場を始めとした軍事施設をこの大学及び付属校に対し解放している。これもまた、学生たちにダンゲルマイヤー家への親近感を持たせる策の一つである事は間違いない。
ダンゲルマイヤー家私設軍は学生の軍事教育や訓練のため、演習場を始めとした軍事施設をこの大学及び付属校に対し解放している。これもまた、学生たちにダンゲルマイヤー家への親近感を持たせる策の一つである事は間違いない。
聖華暦836年のレルアンの乱において、ダンゲルマイヤー家は当初中立を装っていた。しかし貴族連合軍が不利の様相を呈して来た中期より、ダンゲルマイヤー家とその私設軍、およびダンゲルマイヤー家の息がかかった帝国軍部隊は、恩を売って戦後更に高い地位を得んがため、貴族連合軍へと参陣する。
帝国軍内ダンゲルマイヤー家シンパの行動により、皇帝派閥の足並みを乱れさせるなど、政戦両面で縦横無尽の活躍を見せたダンゲルマイヤー家および当主のディートヘルムであったが……。結果は貴族連合軍の敗北と崩壊、ディートヘルム自身も壮絶な戦死を遂げた。
この事件により、ダンゲルマイヤー帝国大学もまた存亡の危機に立たされる。だが卒業生の内、皇帝派閥に忠節を尽くした者たちの尽力で、学校そのものは残る事になった。ただし教授陣や経営陣は全面刷新され、国営化される。校名もまた、『ボーダルンシュタット軍事大学』に改名された。
帝国軍内ダンゲルマイヤー家シンパの行動により、皇帝派閥の足並みを乱れさせるなど、政戦両面で縦横無尽の活躍を見せたダンゲルマイヤー家および当主のディートヘルムであったが……。結果は貴族連合軍の敗北と崩壊、ディートヘルム自身も壮絶な戦死を遂げた。
この事件により、ダンゲルマイヤー帝国大学もまた存亡の危機に立たされる。だが卒業生の内、皇帝派閥に忠節を尽くした者たちの尽力で、学校そのものは残る事になった。ただし教授陣や経営陣は全面刷新され、国営化される。校名もまた、『ボーダルンシュタット軍事大学』に改名された。