
その日のことはよく覚えています。
はい、暦が700年になった年の12月、その日はカラッと空が晴れてて、私はロココの新製品発表会に行きました。
会場は屋外に設営されてて、そこで私はリャグーシカの細かい調整をした最新型だったり魔導砲の試射を見ました。
そんな感じでいつも通りな調子で終わるかなと思ってた所で、それが歩いてきました。
はい、軽やかな足音でした。
駆動音もあまり聞こえませんので、もしかしたら完全無音駆動もやろうと思えば出来るんじゃないかなって思います。
既存の機兵のどれとも似つかない全く新しい音でした。
遠目でそのシルエットを見た時には軽機兵かなとも思ったんですけど、近くで見るとやはり機装兵規格の機体で、もしかしてこれがリャグーシカの後継機なのかなと思いましたね。
実際その通りで、その機兵が私達の前で止まると社長さんが誇らしげに言ってました。
「これが次世代の機兵、エクス・ヴェーチェルです」って。
それで社長さんはこうも言ってました。
「口で説明するより、実際に見てもらった方が早いでしょう」って。
そう言うと社長さんは少し離れた場所に移動して、パンパンって2回手を叩きました。
それでヴェーチェルは頷く仕草を見せてしゃがみました。
人の手を叩く音もバッチリ拾えたんだから、集音性も高いんだと思います。
「よーく見ておいてください。一瞬ですので」社長さんの言葉に会場には緊張感が漂っていて、それを切り裂くようにシュッて音が鳴ったんです。
とても静かで何が起きたのか理解するのに時間が掛かりました。
でもはっきり見てます。
150フィート近く跳んだのかな、多分それくらいだと思います。
着地の瞬間も軽やかで、装兵の重みを感じさせないような、でもそれでいて力強く頼りになる感じがしました。
かなり主観の入った感想ですけど、本当に、それくらいの驚きでした。
その後は細かいスペックの話とかをしてましたけど、全然頭に入りませんでしたね。
凄すぎて。
多分、会場に居た何人かも同じだと思います。
はい、暦が700年になった年の12月、その日はカラッと空が晴れてて、私はロココの新製品発表会に行きました。
会場は屋外に設営されてて、そこで私はリャグーシカの細かい調整をした最新型だったり魔導砲の試射を見ました。
そんな感じでいつも通りな調子で終わるかなと思ってた所で、それが歩いてきました。
はい、軽やかな足音でした。
駆動音もあまり聞こえませんので、もしかしたら完全無音駆動もやろうと思えば出来るんじゃないかなって思います。
既存の機兵のどれとも似つかない全く新しい音でした。
遠目でそのシルエットを見た時には軽機兵かなとも思ったんですけど、近くで見るとやはり機装兵規格の機体で、もしかしてこれがリャグーシカの後継機なのかなと思いましたね。
実際その通りで、その機兵が私達の前で止まると社長さんが誇らしげに言ってました。
「これが次世代の機兵、エクス・ヴェーチェルです」って。
それで社長さんはこうも言ってました。
「口で説明するより、実際に見てもらった方が早いでしょう」って。
そう言うと社長さんは少し離れた場所に移動して、パンパンって2回手を叩きました。
それでヴェーチェルは頷く仕草を見せてしゃがみました。
人の手を叩く音もバッチリ拾えたんだから、集音性も高いんだと思います。
「よーく見ておいてください。一瞬ですので」社長さんの言葉に会場には緊張感が漂っていて、それを切り裂くようにシュッて音が鳴ったんです。
とても静かで何が起きたのか理解するのに時間が掛かりました。
でもはっきり見てます。
150フィート近く跳んだのかな、多分それくらいだと思います。
着地の瞬間も軽やかで、装兵の重みを感じさせないような、でもそれでいて力強く頼りになる感じがしました。
かなり主観の入った感想ですけど、本当に、それくらいの驚きでした。
その後は細かいスペックの話とかをしてましたけど、全然頭に入りませんでしたね。
凄すぎて。
多分、会場に居た何人かも同じだと思います。
[自盟出版社 機装兵大全集ヴェーチェル編 より抜粋]
添付ファイル