ヘラルド - 聖華世界 @ wiki

執行者　ヘラルド

[解説]

一見パッとしない青年(聖華暦836年で27歳)。中肉中背、どこにでもいそうな顔つき、若干影が薄い。
執行者養成機関ではリサ達と同期にあたるが、実力は中の下(機兵適正C)で、交流はあまり無い。

普段はおとなしいが、内面的には傲慢で他者を少なからず見下している。
自己評価と周りの評価が乖離しており、自分の実力が足りないのを棚に上げ、不当な扱いをされるのを他人のせいにしている。
左脇腹に聖痕を持っているが、とても小さく模様も単純である為、格が低い。
光魔法は一応行使出来るが正直言って並以下である。

同期のリサの実力を正しく評価しておらず、才能や努力では無く精霊(シェンフゥ)と契約した結果の能力だと曲解して決めつけている。

リサよりニ年遅れで執行者になっている。

精霊『ドゥルビヨン』との出会い。

執行者になってから数年、地方都市で鳴かず飛ばずと燻っていた。
大きな案件など回って来ようはずも無く、もっぱら魔獣退治や人手が必要な時に駆り出される程度の毎日。
自らの存在価値に疑問を持ち始めていた頃だった。

拠点としている地方都市に魔族が潜入したという情報が入り、自身の価値を周りに知らしめるべく単独で探索を開始する。
結果として、一人で魔族の所在を突き止めた、までは良かった。
だが功を焦り、いや、手柄の独り占めを目論んだ為、対処し切れぬ程の魔族に囲まれて絶体絶命のピンチに陥った。

最早、風前の灯となったその時、彼の頭の中に声が届く。

『力が欲しいか？魔族を殲滅する為の、この状況を覆す程の、力が欲しいか？』

彼はその声に応えた。
力が欲しい、と。
その瞬間に精霊ドゥルビヨンとの契約は成立した。
そしてドゥルビヨンの力のお陰で魔族を殲滅し、危機を手柄へと変えたのだった。

以降、彼はドゥルビヨンの存在を隠しつつ、執行者として活躍する。
彼もドゥルビヨンもお互いをパートナーと言いつつも、相互に利用し合う関係でしか無かったのだが……

最終的に、彼はドゥルビヨンを踏台に代行者になる事を画策した。
実力が伴っていないのに、権力を欲したのだ。

結果、始めから彼の心を見透かしていたドゥルビヨンはここに至って彼を見限り、重要な局面のほぼ最終盤に契約を一方的に解除して姿を消してしまう。
そして事件は解決するも、彼は破滅的な最期を迎える羽目になったのである。