アナーガーミン - 聖華世界 @ wiki

アナーガーミン

［解説］

アルカディア帝国はクロケット家の領地にある町。
かつて旧人類が魔獣を駆逐すべく重力兵器による攻撃を行い、魔獣の群れの殲滅と引き換えに直径３０ｋｍにわたる円形の地面陥没と重力異常による環境破壊を引き起こし、長年人の寄り付かない禁断の地形とされていた。

時は流れ、この地はアルカディア帝国の一部となる。
ここを領有するに至ったクロケット家は、陥没地形が尋常一様でない魔力を発していることに気づいた。
調査したところ、かつて殲滅された魔獣の群れに含まれていた魔石が高重力で圧縮融合され、ミスライトの鉱床と化していることが判明。
最初は鉱脈から直接魔石やミスライトの採掘が試みられたが、圧縮された岩盤を採掘するコストのほうがかかると判断され、直接的な採掘をあきらめて立ち上る魔力を収集する設備の建設へと方針が切り換えられた。
これにより無数の集魔設備が乱立し、その維持管理要員と彼らが生活するための各種設備が整えられていくことで、クレーター全体が都市として独立することになる。
こうして、アナーガーミンが成立した。

現在のアナーガーミンは、ナーガ・リュージュナ家が代官として治めている。
この都市の領主たるディーセントマン家は、家が帝国に対して背負った特殊な事情により、クロケット伯爵が住むクロケット特別区に居住しているためである。
代官は独自戦力である白骨死団を与えられ、都市内部に限ってはほぼ独裁的な権力を持つ。

【主な建物】

○集魔設備
インド風の様式の塔。高さはまちまちだが３０ｍを超えるものはない。
この設備がいたるところに配置されていることが、アナーガーミンの別名「集魔都市」の由来である。
地下深くに埋まっている魔獣の遺骸が変化したミスライト鉱脈から立ち上る魔力を集め、エーテル資源として供給している。
魔力の流れが強い場所を選んで建てられており、アナーガーミンの市街は「集魔設備の邪魔にならないようにほかの建物を配置する」ように作られているため、都市としては非常に複雑で非効率である。

○代官の館
アナーガーミンを実質的に支配する代官の居館。
直径３０ｋｍの円形であるアナーガーミンの街の中心の点に立っている。

○ディーセントマン家別邸
この都市の本来の領主であるディーセントマン家の人間が、アナーガーミンに滞在するときに泊まる館。
大きな半地下式の機兵格納庫兼整備場があり、白骨死団およびディーセントマン家とディーセントマン家家臣たちの機兵はここで整備される。

〇崖の大階段、崖の大エレベーター
周りの地面から平均して１ｋｍ陥没しているこの街ならではの設備。
外部との連絡通路である。
大エレベーターは縦１００ｍ×横１００ｍ×厚さ５ｍの一枚岩。町のぐるりを取り囲むように１６方位に配置されている。
動力は集魔設備から供給されるエーテルである。
階段は全部で５０か所作られている。都市側からの登り口のすべてに見張りが置かれている。