ガラン洞
[解説]
新しき深淵第二層から第六層にかけて縦に貫いている大穴で、幅60m×120m、深さ800m、傾斜角70度のほぼ断崖絶壁。
ここを発見した探索者が、「何も無いガランドウだ。」と言った事から、通称で『ガラン洞』と呼ばれている。
ここを発見した探索者が、「何も無いガランドウだ。」と言った事から、通称で『ガラン洞』と呼ばれている。
内部は戦艦区画と同様の機械的な人工構造物である為、墜落した際に戦艦区画から分離した貨物区画であったと推測されている。
上から下までが完全な吹き抜けであり、第六層に通じている事は確認されている。
また、4基の貨物搬送用カタパルトが稼働可能な状態で残っており、これを改修して利用すれば第六層まで大量の物資を運び込む事が可能となる。
また、4基の貨物搬送用カタパルトが稼働可能な状態で残っており、これを改修して利用すれば第六層まで大量の物資を運び込む事が可能となる。
現状ではこの断崖を昇降する術が無く、内部はシャッコウアギトが飛び交い、深さ300m地点からエンマガルムが出没するようになる為、探索ルートからは完全に外されている。
これらの魔獣を排除し、カタパルトの改修を行う計画はもちあがっており、冒険者組合は聖華暦870年の稼働を目指している。
これらの魔獣を排除し、カタパルトの改修を行う計画はもちあがっており、冒険者組合は聖華暦870年の稼働を目指している。
[ある武勇伝]
この話は命知らずな探索者達の対抗心に火を付けて……結果、真似をした多くの探索者が帰らぬ人となった。
落差800mの降下は加速度が凄まじく、魔導スラスターの噴射タイミングを間違えれば減速出来ずに墜落、または早過ぎれば魔力切れで動けなくなって不時着、動けないところを穴の中のシャッコウアギトやエンマガルムの餌食となる。
とてもでは無いが、正気の沙汰では無いのだ。
落差800mの降下は加速度が凄まじく、魔導スラスターの噴射タイミングを間違えれば減速出来ずに墜落、または早過ぎれば魔力切れで動けなくなって不時着、動けないところを穴の中のシャッコウアギトやエンマガルムの餌食となる。
とてもでは無いが、正気の沙汰では無いのだ。
唯一3例の成功者も、4度目のダイブの降下中にシャッコウアギトに捕捉され、華々しく散った……
今では誰も、こんな馬鹿げた真似をする者はいない。
今では誰も、こんな馬鹿げた真似をする者はいない。