【フギン】
- 暗黒騎士
- 出自 不明
- 性格 無言、正道
- 髪色 不明
- 目色 紫
- 肌色 不明
- 身長 201㎝
- 年齢 不明
戦場に白いカラスが飛ぶ。
戦いが終わり、焼け落ちた集落の跡地を見下ろして羽ばたき、何事か鳴きながらゆっくりと弧を描いて降りていく。
群れの先導、というには後に続く群れが無い。
烏はゆったりと弧を描きながら高度を落とし、1機の機兵に狙いを定めたように降りていく。
巨大な人型の機械から降りた人影が、ゆっくりと右腕を肩と水平になるまであげると、降りてきた烏がばさりと羽ばたき一つで速度を殺して“着艦”した。
自らの頭を撫で、嘴を擽る指の感触に、烏は目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らすような音を立てる。
半身ともいえる白烏がそういう声を出している時は、満足している時だと知っている彼は、気が済むまで烏を撫でまわすと操縦槽の中へと身を戻す。
その肩に止まった白烏が慌てたり逃げようとしたりする様子はない。
ハッチが閉まり、鋼鉄の騎士がゆっくりと立ち上がる。
戦いが終わり、焼け落ちた集落の跡地を見下ろして羽ばたき、何事か鳴きながらゆっくりと弧を描いて降りていく。
群れの先導、というには後に続く群れが無い。
烏はゆったりと弧を描きながら高度を落とし、1機の機兵に狙いを定めたように降りていく。
巨大な人型の機械から降りた人影が、ゆっくりと右腕を肩と水平になるまであげると、降りてきた烏がばさりと羽ばたき一つで速度を殺して“着艦”した。
自らの頭を撫で、嘴を擽る指の感触に、烏は目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らすような音を立てる。
半身ともいえる白烏がそういう声を出している時は、満足している時だと知っている彼は、気が済むまで烏を撫でまわすと操縦槽の中へと身を戻す。
その肩に止まった白烏が慌てたり逃げようとしたりする様子はない。
ハッチが閉まり、鋼鉄の騎士がゆっくりと立ち上がる。
彼はフギン、帝国の精鋭、暗黒騎士の一人だ。
誰も彼の本名を知らず、フギンと言う愛称だけが彼の共通の呼び名となっている。
多くの帝国兵、そして同じ暗黒騎士達のほとんどが、彼に付いて尋ねると「あぁ、あの鎧の」と答えるほどに、常に漆黒の鎧を着こみ、兜の面当を下ろしたままの彼は、暗黒騎士随一の変わり者としても有名である。
宛がわれた自室で、彼は兜をようやく外す。
鏡の中に映るのは魔眼となり、まざりあった紫に変わった右目と、生まれ持った青の左目。
流れるような銀髪がはらりと揺れ、いつものように白烏……ムニンがそれを突いて遊ぶ。
誰も彼の本名を知らず、フギンと言う愛称だけが彼の共通の呼び名となっている。
多くの帝国兵、そして同じ暗黒騎士達のほとんどが、彼に付いて尋ねると「あぁ、あの鎧の」と答えるほどに、常に漆黒の鎧を着こみ、兜の面当を下ろしたままの彼は、暗黒騎士随一の変わり者としても有名である。
宛がわれた自室で、彼は兜をようやく外す。
鏡の中に映るのは魔眼となり、まざりあった紫に変わった右目と、生まれ持った青の左目。
流れるような銀髪がはらりと揺れ、いつものように白烏……ムニンがそれを突いて遊ぶ。
「ムニン、また風が吹く」
止まり木で羽繕いするムニンを見ながら、暗黒騎士、フギンは誰に向かってでもなくそう言った。
[解説]
彼を印象付けるのは、暗黒騎士の名の通り、真っ黒に塗られた、全身を覆う鎧。
その上から羽織るマントもまた、黒。
フェイスガードを上げられる事がないヘルメットの下にある素顔を知る者は少ない。
多くの者は、フェイスガードの破損部分から覗く紫眼に気付く程度である。
その上から羽織るマントもまた、黒。
フェイスガードを上げられる事がないヘルメットの下にある素顔を知る者は少ない。
多くの者は、フェイスガードの破損部分から覗く紫眼に気付く程度である。
暗黒騎士たちの中でも、特に話す事が極端に少なく、話しかけられてもわずかなボディランゲージで意思を示す程度の暗黒騎士。
故にその本名すら知る者は少なく、フギン、という通り名が名前代わりになっている。
戦いにおいては常に正々堂々と正面から戦う男であり、戦う力を持たぬもの、女子供に武器を向けることは無い。
戦場においても、負けを認めた者、戦う力を失ったものを積極的に攻撃することは無く、そう言った「騎士道」を求め続ける。
故にその本名すら知る者は少なく、フギン、という通り名が名前代わりになっている。
戦いにおいては常に正々堂々と正面から戦う男であり、戦う力を持たぬもの、女子供に武器を向けることは無い。
戦場においても、負けを認めた者、戦う力を失ったものを積極的に攻撃することは無く、そう言った「騎士道」を求め続ける。
戦場以外では、彼の肩に常に一羽のワタリガラスが止まっており、彼はそのカラスに「ムニン」と名付けている。
その魔眼は灼熱の魔眼と言われているが、いかなる理由からか炎を好きな位置に生み出すことは出来ない。
彼の魔眼は彼の手にするものを炎に包むだけの事しかできず……しかしその炎は、まさに「炎の武器」となる。
彼の魔眼は彼の手にするものを炎に包むだけの事しかできず……しかしその炎は、まさに「炎の武器」となる。
武器として槍を使いこなし、己が手にする槍に反物質を充填し、そのまま打ち出す暗黒槍技「黒之槍」を持って帝国を脅かすものと彼は戦い続ける。
[素顔]
フギンの素顔を見た者はほぼ居ない。
しかし見た者の証言を纏めると
しかし見た者の証言を纏めると
- 銀に近い白髪
- 三白眼
- 大体への字口
- 騎士物語から出てきたような優男
などの特徴が挙げられている。
しかしいずれも確証のある情報ではなく、真相は闇の中……
しかしいずれも確証のある情報ではなく、真相は闇の中……
[戦歴]
フギンの戦歴について多くを語るものはいない。
というのも、主としてフギンが己の意志で向かう戦場は、おおよそが負け戦、それも撤退戦真っ只中に援軍として向かう事が主だからだ。
そして多くの場合、敗戦の記憶程残しておきたくないものはない。
というのも、主としてフギンが己の意志で向かう戦場は、おおよそが負け戦、それも撤退戦真っ只中に援軍として向かう事が主だからだ。
そして多くの場合、敗戦の記憶程残しておきたくないものはない。
ただ一つ、それがフギンだと明確に判る逸話が遺されている。
826年から828年のどこか、国境紛争にてフギンが戦場に出た時の事。
聖王国軍の正面からの力押しに抜かれた帝国軍の部隊を支援するため、ウル・ハガルが単騎で聖王国の追撃部隊に襲い掛かる。
その構成は、強襲揚陸艦を中心とした打撃部隊。
826年から828年のどこか、国境紛争にてフギンが戦場に出た時の事。
聖王国軍の正面からの力押しに抜かれた帝国軍の部隊を支援するため、ウル・ハガルが単騎で聖王国の追撃部隊に襲い掛かる。
その構成は、強襲揚陸艦を中心とした打撃部隊。
ただ一機殿に立った漆黒の機兵は、構えた槍の穂先から漆黒の世界を染み出させ、文字通り一撃で聖王国追撃隊を撃ち滅ぼした。
その時使われた暗黒魔法が。彼の秘儀「ギンヌンガガプ」だったのではないかとひそやかに囁かれている。
その時使われた暗黒魔法が。彼の秘儀「ギンヌンガガプ」だったのではないかとひそやかに囁かれている。
その時、フギンを追った暗黒騎士達の中で、その光景を見た者も皆口を閉ざした。
そして、彼らは決して、彼に暗黒魔法を遣わせようとはしなかったという。
そして、彼らは決して、彼に暗黒魔法を遣わせようとはしなかったという。
暗黒騎士任命式典での三つの問いの答え
- 汝、何を護る
帝国とその民を
- 汝、何を討つ
帝国の民に害成す者を
- 汝、何を誓約する
力なき民の槍となる
搭乗機体
台詞サンプル
「……」
「祈りの為に組んだ手では……誰も護れん」
「どのような理由があろうと、いかなる略奪、暴行も許される事があってはならない」