ヴァネッサ・ヲタククン
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[解説]
冒険者ギルド、T.T.T.Tの専属占術師を務める殻人族の女性。
褐色の肌に月光のような美しさを誇る蒼銀の長髪。そして金の両眼に紫水晶を思わせる6つの複眼を持つエキゾチックな美女。
甘党で酒好きであり、占いの時以外は感情豊かで会話上手な大人の女性。
その人間性と容姿に惹かれてヴァネッサに声をかける男は数知れないが、その大半が彼女の腰から生えた蜘蛛の腹部とそこから伸びる硬質な蜘蛛脚を見てすぐに身を翻すことになる。
褐色の肌に月光のような美しさを誇る蒼銀の長髪。そして金の両眼に紫水晶を思わせる6つの複眼を持つエキゾチックな美女。
甘党で酒好きであり、占いの時以外は感情豊かで会話上手な大人の女性。
その人間性と容姿に惹かれてヴァネッサに声をかける男は数知れないが、その大半が彼女の腰から生えた蜘蛛の腹部とそこから伸びる硬質な蜘蛛脚を見てすぐに身を翻すことになる。
T.T.T.Tの専属占術師として、団員の運勢や健康を管理する立場にある。単純な占いの的中率は高くて7割そこそこ……といった具合だが、こと凶兆の探知に於いては百発百中の的中率を誇る。
実際にヴァネッサの忠告を無視した他ギルドの団員が依頼先で肝心の依頼内容とは一切関係のない不運な事故で死亡した、という事例を知っている団員たちは彼女の占いに絶対的な信頼を寄せている。
幼いころは「凶兆を絶対に察知する」能力と、生まれ故郷では彼女以前に例がない蜘蛛型鋏角亜種ということで「災いを運ぶ娘」として迫害されたこともある。そんな折に亜人が集うギルドのうわさを聞いて「T.T.T.T」に身を寄せることを決意した。
実際にヴァネッサの忠告を無視した他ギルドの団員が依頼先で肝心の依頼内容とは一切関係のない不運な事故で死亡した、という事例を知っている団員たちは彼女の占いに絶対的な信頼を寄せている。
幼いころは「凶兆を絶対に察知する」能力と、生まれ故郷では彼女以前に例がない蜘蛛型鋏角亜種ということで「災いを運ぶ娘」として迫害されたこともある。そんな折に亜人が集うギルドのうわさを聞いて「T.T.T.T」に身を寄せることを決意した。
ヴァネッサの持つ「凶兆を絶対に察知する」能力だが、これは彼女の持つ優れた感覚器官に起因している。基本的にギルドの詰所か酒場で誰かしらとおしゃべりをしているのだが、それこそがヴァネッサの「占い」の第一段階である。
まめなコミュニケーションの甲斐もあって、団員全員と親友に近い関係性を築いているヴァネッサは、団員全員のベストコンディションを無意識のうちに完全に記憶している。また、常にギルドの床に接した蜘蛛脚からは僅かな振動を介して団員の足音や脈拍の情報を手に入れている。そして、6つの複眼からは団員の装備や僅かな表情の違いといった視覚的な情報を。ギルドの敷地内にうっすらと張り巡らせた蜘蛛糸からは温度や湿度といった環境情報を取得している。そうした星の数にも及ぼうかという莫大な情報を集積し、統合し、解析し、それら全てが噛み合った時、初めて「凶兆」を明確に察知することができるのだ。
しかし、これらのことはヴァネッサが意識してやっていることではない。完全な無意識領域でやっていることなのだ。故に、ヴァネッサ自身にも「凶兆を察知する」メカニズムを言語化することはできず、スパコンにも匹敵する演算を無意識勝つ休みなく行うために、彼女の脳は常に栄養を欲している。そのため、彼女は甘党なのである。決してヴァネッサ自身の嗜好ではないらしい。
ギルド内部にもヴァネッサの未来予測のメカニズムを完全に理解しているメンバーはいないものの、彼女がその予知能力によってギルドに多大な貢献をしてきたことは紛れもない事実であり、今さら気にするような者はいない。
まめなコミュニケーションの甲斐もあって、団員全員と親友に近い関係性を築いているヴァネッサは、団員全員のベストコンディションを無意識のうちに完全に記憶している。また、常にギルドの床に接した蜘蛛脚からは僅かな振動を介して団員の足音や脈拍の情報を手に入れている。そして、6つの複眼からは団員の装備や僅かな表情の違いといった視覚的な情報を。ギルドの敷地内にうっすらと張り巡らせた蜘蛛糸からは温度や湿度といった環境情報を取得している。そうした星の数にも及ぼうかという莫大な情報を集積し、統合し、解析し、それら全てが噛み合った時、初めて「凶兆」を明確に察知することができるのだ。
しかし、これらのことはヴァネッサが意識してやっていることではない。完全な無意識領域でやっていることなのだ。故に、ヴァネッサ自身にも「凶兆を察知する」メカニズムを言語化することはできず、スパコンにも匹敵する演算を無意識勝つ休みなく行うために、彼女の脳は常に栄養を欲している。そのため、彼女は甘党なのである。決してヴァネッサ自身の嗜好ではないらしい。
ギルド内部にもヴァネッサの未来予測のメカニズムを完全に理解しているメンバーはいないものの、彼女がその予知能力によってギルドに多大な貢献をしてきたことは紛れもない事実であり、今さら気にするような者はいない。
占術師として占星術や天文魔術を修めているが、そのほとんどが占いや日常的な魔術であり、攻撃的な天文魔術も大規模な儀式場を必要とするものばかりである。また、その特異な体構造のせいか機兵の操縦槽に収まることもできないため、実質的な戦闘能力は皆無。
バックボーン
聖華歴806年、自由都市同盟辺境の亜人コミュニティで生まれるも、5歳のころに「不幸を呼ぶ子供」として迫害され村を追い出される。
聖華歴821年、不幸にも魔獣の襲撃を受け、ヴァネッサをかばった「オタク君」は完全に破壊されてしまう。
行く宛がなくなったヴァネッサはかつて噂に聞いたギルド「T.T.T.T」を目指して旅に出る。
行く宛がなくなったヴァネッサはかつて噂に聞いたギルド「T.T.T.T」を目指して旅に出る。
聖華歴823年、17歳になった頃、中央都市アマルーナにて「T.T.T.T」団長ギリ・シルロスと出会い、彼に不幸の予兆を伝え、それをギリが信じて死を逃れたことがきっかけで「T.T.T.T」に専属占術師として入団することになる。
生まれ故郷からの迫害と、育ての親である「オタク君」を失ったことがトラウマとなっており、親しい相手(ギルドの仲間)を失うことや仲間同士の不和に対して強い恐怖がある。
コミュニケーションを獣酢するのもそのあたりへの恐れが根底にある。
また、人好きのする明るい性格は、「オタク君」が話していた「オタクに優しいギャル」という謎の言葉が源流にあるらしい。
ヴァネッサ自身にもその意味は分かっていないのだが、実際分け隔てなく優しいのでギルドメンバーからはとても好かれているらしい。
コミュニケーションを獣酢するのもそのあたりへの恐れが根底にある。
また、人好きのする明るい性格は、「オタク君」が話していた「オタクに優しいギャル」という謎の言葉が源流にあるらしい。
ヴァネッサ自身にもその意味は分かっていないのだが、実際分け隔てなく優しいのでギルドメンバーからはとても好かれているらしい。