カナルフォード魔法科大学
[解説]
カナルフォード学園に存在する、魔導士を養成するための大学。
無論の事、国立(アルカディア帝国国立の意味である、当然)の名門校だ。卒業者は帝国軍の魔法士官なり、あるいは帝国の魔法研究機関に配属されたりもする。そうでなくともここの卒業生ならば、優秀な魔導士として引く手あまただ。
無論の事、国立(アルカディア帝国国立の意味である、当然)の名門校だ。卒業者は帝国軍の魔法士官なり、あるいは帝国の魔法研究機関に配属されたりもする。そうでなくともここの卒業生ならば、優秀な魔導士として引く手あまただ。
基本的にこの大学は4年制であり、1学年あたりの生徒数は220人ほど。若干の留年生や退学者なども出るために学生総数は840人程度である。
ちなみにこの大学には、大学院も存在している。修士課程2年、博士課程2年の4年間だ。魔法研究者は、ほぼ例外無く大学院の博士課程まで進む。と言うか、博士号を取らないと研究職には就けないし、万一就けても軽んじられるのだ。
ちなみにこの大学には、大学院も存在している。修士課程2年、博士課程2年の4年間だ。魔法研究者は、ほぼ例外無く大学院の博士課程まで進む。と言うか、博士号を取らないと研究職には就けないし、万一就けても軽んじられるのだ。
学費はそこそこ高いのだが、奨学金制度もあるためそれを使って通う学生も多い。また軍事魔法科は帝国軍魔法士官を育成するためのものであるため、そこの学生については学費無料の上、薄給だが給与も支給される。
代わりに軍事魔法科では、留年は許されないし、帝国軍への任官義務があるが。任官しない場合は、きっちり耳を揃えて学費を利子付きで返還しなければならない。
代わりに軍事魔法科では、留年は許されないし、帝国軍への任官義務があるが。任官しない場合は、きっちり耳を揃えて学費を利子付きで返還しなければならない。
この大学の学生は、基本的に寮暮らしだ。ただし特に事情がある場合は、自宅通学も許される。たとえば既に高徳な魔導士に師事していたりする場合、師匠の命によってこの大学に通わされる場合がある。その場合、師匠の塔(研究室などを兼ねた住居であるのが普通)から大学に通う事がある。
もっとも軍事魔法科の学生は、一切の例外なしに寮暮らしだ。軍事魔法科の学生は、将来的に帝国軍人となる事が決まっているため、生活の場からして軍人教育の一部なのである。
軍事魔法科の寮生活は、近場にあるカナルフォード軍事大学の寮における暮らしと、ほぼ変わらないと言えるだろう。そのため、同じカナルフォード魔法科大学の敷地内にあっても、その他の科の学生寮とは交流も少なく生活面で断絶があり、そこだけ別の大学の建物の様な感じを受ける。
もっとも軍事魔法科の学生は、一切の例外なしに寮暮らしだ。軍事魔法科の学生は、将来的に帝国軍人となる事が決まっているため、生活の場からして軍人教育の一部なのである。
軍事魔法科の寮生活は、近場にあるカナルフォード軍事大学の寮における暮らしと、ほぼ変わらないと言えるだろう。そのため、同じカナルフォード魔法科大学の敷地内にあっても、その他の科の学生寮とは交流も少なく生活面で断絶があり、そこだけ別の大学の建物の様な感じを受ける。
教育
このうち魔法科と錬金術科は、内部で研究コースと実践コースに分かれている。研究コースは基本的に、学生自身の魔法的能力を高めることも勿論だが、それ以上に新たな魔法を研究開発したり、古の失われた魔法を再発見したりなどの研究、厳密に言えばその研究に役に立つ知識や知的能力を高める教育が為されている。
一方の実践コースでは研究開発などよりも既存の魔法をどれだけ上手く使いこなせるかに主眼を置き、実際に魔法を用いるという面に於いて優秀な人材を育成している。
一方の実践コースでは研究開発などよりも既存の魔法をどれだけ上手く使いこなせるかに主眼を置き、実際に魔法を用いるという面に於いて優秀な人材を育成している。
大学院に行くのは魔法科でも錬金術科であっても、基本的に研究コースの者達ばかりだ。一方で実践コースの者達は、4年間で卒業して学士の学位を取ったならば、即座に職に就くのが普通である。まあ、ごくごくまれに例外は存在するが。
大学院に進んだ研究コースの者達は、最終的に魔法学の博士号を取って帝国の魔法研究機関へ、あるいは民間に流れる場合もあるが、何にせよ研究職に就く。場合によっては大学に残って独自の研究を行うと共に教授あるいは助教授、講師などの道を選ぶ者もいるが。
あるいは既に高徳な魔導士に師事していた者は、師匠の元に戻ったり師匠から免許皆伝されて独り立ちする事もある。
大学院に進んだ研究コースの者達は、最終的に魔法学の博士号を取って帝国の魔法研究機関へ、あるいは民間に流れる場合もあるが、何にせよ研究職に就く。場合によっては大学に残って独自の研究を行うと共に教授あるいは助教授、講師などの道を選ぶ者もいるが。
あるいは既に高徳な魔導士に師事していた者は、師匠の元に戻ったり師匠から免許皆伝されて独り立ちする事もある。
軍事魔法科では、帝国軍の魔法士官を育成している。この魔法士官は、基本的に純魔法行使型魔装兵に搭乗し、戦場に於いて魔法支援を行うのが役割だ。しかし帝国軍における魔装兵の主流は魔法剣士型であり、純魔法行使型の数は少ないし、その乗り手の肩身も狭い。
そのため軍事魔法科の学生数はかなり少ない。しかしながらこの大学を卒業した軍事魔導士たちは魔法士官として超の付く一流である。彼らと共に戦場に出た帝国軍人たちは口をそろえて、その後も彼らと共に戦場に出る事を望む。生存率が、大きく違って来るからだ。
そのため軍事魔法科の学生数はかなり少ない。しかしながらこの大学を卒業した軍事魔導士たちは魔法士官として超の付く一流である。彼らと共に戦場に出た帝国軍人たちは口をそろえて、その後も彼らと共に戦場に出る事を望む。生存率が、大きく違って来るからだ。
行事
大学祭
この大学では、大学祭と称してちょっとしたお祭り騒ぎが行われる。このときには、ちょっと大学の中で浮いている軍事魔法科ですらもノリノリで参加するのだ。
お祭りの目玉は、『大披露会』と『模擬戦大会』である。『大披露会』では、研究コースの連中が自由研究的に開発した新魔法を披露したり、錬金術の成果を発表したりするのが見受けられる。また実践コースの連中は連中で、自分たちが習得した魔法や錬金術を用い、まるで手品大会の様相を醸し出している。
『模擬戦大会』に於いては、基本的に軍事魔法科の独擅場である。ただまれに、魔法科の実践コースの連中が良いところまで食い下がる事もあるのだが。まあそれができるのも、ダメージ魔法の使用が禁じられているからである。ダメージ魔法の威力では、いかに魔法科実践コースと言えども、軍事魔法科の足元にも及ばないのだ。
お祭りの目玉は、『大披露会』と『模擬戦大会』である。『大披露会』では、研究コースの連中が自由研究的に開発した新魔法を披露したり、錬金術の成果を発表したりするのが見受けられる。また実践コースの連中は連中で、自分たちが習得した魔法や錬金術を用い、まるで手品大会の様相を醸し出している。
『模擬戦大会』に於いては、基本的に軍事魔法科の独擅場である。ただまれに、魔法科の実践コースの連中が良いところまで食い下がる事もあるのだが。まあそれができるのも、ダメージ魔法の使用が禁じられているからである。ダメージ魔法の威力では、いかに魔法科実践コースと言えども、軍事魔法科の足元にも及ばないのだ。
設備
普通の大学の様な建物が立ち並ぶ中に、唐突に魔法使いが住んでいそうな古めかしい塔が混ざりこみ、更には土地の中央に旧暦(西暦)時代のドーム球場にも見える屋内魔法実験場がデン! と建っているのが、この大学の見た目である。
また体力の無い研究者、貧弱な魔導士など実践の場では役に立たないという思想からか、ジム、プール、グラウンド他スポーツ施設も充実している。
また体力の無い研究者、貧弱な魔導士など実践の場では役に立たないという思想からか、ジム、プール、グラウンド他スポーツ施設も充実している。
校内には食堂や売店も存在しているが、軍事魔法科の学生たちには開放されておらず、彼らは自分たちの校舎にある食堂やPXを利用する。ちなみにPXには娯楽品や贅沢品も存在するが、その品ぞろえは故意に悪くしてあり、他の科のための売店に遠く及ばない。
部活・サークル活動
体育会系、文科系、様々なサークルがこの大学には存在する。ただし体育会系の肩身は若干狭い模様。魔導士を輩出するための大学であるため、文科系サークルが幅を利かせている。
高等部に於ける部活動などと違い顧問は必要とせず(存在するサークルもある)、各サークルは学生たちの自治が為されている。
高等部に於ける部活動などと違い顧問は必要とせず(存在するサークルもある)、各サークルは学生たちの自治が為されている。
新たなサークルを立ち上げるには、2人以上(団体スポーツのサークルは最低1チームの人員が必要)の構成員を揃え、大学学生自治会の審査を受けなければならない。審査に落ちても、3ヶ月置けば再審査請求が可能になる。
審査に受かればサークルと認められ、学生自治会の予算からサークル予算が幾ばくか下りる事になる。もっとも学生自治会は予算不足でピーピー言っているので、審査を通るのも難しければ、審査に通って下りる予算も些少であるのは言うまでもない。
そのため、審査に通れば儲けもの、通らなくても同好会として活動を続ける者たちが、かなりの数存在する。
審査に受かればサークルと認められ、学生自治会の予算からサークル予算が幾ばくか下りる事になる。もっとも学生自治会は予算不足でピーピー言っているので、審査を通るのも難しければ、審査に通って下りる予算も些少であるのは言うまでもない。
そのため、審査に通れば儲けもの、通らなくても同好会として活動を続ける者たちが、かなりの数存在する。
ちなみにここでも軍事魔法科は浮いており、彼らにもサークル活動をする権利はあるはずなのだが、彼らがサークル活動をしたり同好会を結成したりという話はとんと聞かれない。
彼らはそれよりも、1つでも多くの単位を取って帝国軍に任官する事を重視しているのだ。
彼らはそれよりも、1つでも多くの単位を取って帝国軍に任官する事を重視しているのだ。
裏話
この大学にも、アルカディア帝国最大にして最強の魔術師組織である聖華の園の手は伸びている。
大学教授のかなりの割合、そして学長は、聖華の園から派遣された高位の魔導士たちである。彼らは優秀な学生に目を付けて、本山である天空都市・仙華からの指示が下り次第にその学生たちに対する『調整(洗脳)』処置を行うのだ。
ことに軍事魔法科については、完全に聖華の園の下部組織となっていると見て良い。
大学教授のかなりの割合、そして学長は、聖華の園から派遣された高位の魔導士たちである。彼らは優秀な学生に目を付けて、本山である天空都市・仙華からの指示が下り次第にその学生たちに対する『調整(洗脳)』処置を行うのだ。
ことに軍事魔法科については、完全に聖華の園の下部組織となっていると見て良い。
注意されたいのは、これは悪意をもって為された事では無く、あくまで帝国のため、皇帝陛下のためにやっていると言う事だ。まあ、悪意が無ければ何やっても良いのか、という疑問は残るが……。しかしながら、これは皇帝陛下ご自身も承知の上の事であったりするのだ。