[スパルタ族の信仰について]
スパルタ族には、伝統的に精霊信仰が残っていることも特徴としてあげられる。
スパルタ族において信仰されている精霊はディオスクロイと呼ばれる精霊で、ピラを聖遺物として宿るカストールと丸盾を聖遺物として宿るポリュデウケスという二柱の精霊を一対として信仰される。
スパルタ族において信仰されている精霊はディオスクロイと呼ばれる精霊で、ピラを聖遺物として宿るカストールと丸盾を聖遺物として宿るポリュデウケスという二柱の精霊を一対として信仰される。
また、年に一度、初夏から夏にかけての時期にこのディオスクロイを祀るディオスクネイア祭と呼ばれる大規模な祭事が数日間にわたって執り行われる。
この祭事の間は、その規模に関わらず、狩りを含む全ての戦闘行為、軍事行動が禁止される。
かの炎門の戦い(テルモピュライの戦い)においては、この祭事と開戦が重なってしまったために、スパルタ族の呪術師より、「戦いに出れば、戦ったものはその全てが死ぬことになる。だがその命と引き換えに部族は守られる」との神託が降り、これを受けた当時の族長の1人、レオニダス・スパルタ・ファミリアが、部族、そしてカナドの地を守る為に戦うことを決めたために、スパルタ族が中心となったカナド連合軍が結成されることになる。
なお、炎門の戦い(テルモピュライの戦い)の際にカストールが宿る聖遺物であるピラは穂先の部分が折れ、終戦のどさくさの中でその所在が分からなくなってしまっている。このため、聖華暦830年現在においては、ポリュデウケスの宿る聖遺物である丸盾と、カストールの聖遺物であったピラの残骸である柄の部分だけが、信仰の対象となっている。