ディシラム(酒神賛歌)
[解説]
聖華暦560年ごろにヘイゼルニグラートを拠点として活動していたスパルタ族猟兵によりもたらされたラコニアワインがディシラムの始まりと言われており、聖華暦800年代においても、当時からの製法に忠実に製造されている。
ディシラムのようなラコニアワインは一般的な製法のワインと異なり、アンフォラと呼ばれる素焼きの壺で熟成させるために、発酵の過程で水分が蒸発しやすく、アルコール度数が高く、一般的なワインよりも濃厚なことで知られる。
このため、3倍程度に水や炭酸水、果実水などで薄めてから飲むのが一般的であり、薄めず、そのまま飲むのは〝荒い〟飲み方だとされる。
加えて、水で割ったディシラムに蜂蜜などを足し、甘さを増してから飲むような飲み方も広く好まれており、同じ「葡萄酒」ではあっても、一般的なワインとはその楽しまれ方が大きく違うのが特徴である。
このため、3倍程度に水や炭酸水、果実水などで薄めてから飲むのが一般的であり、薄めず、そのまま飲むのは〝荒い〟飲み方だとされる。
加えて、水で割ったディシラムに蜂蜜などを足し、甘さを増してから飲むような飲み方も広く好まれており、同じ「葡萄酒」ではあっても、一般的なワインとはその楽しまれ方が大きく違うのが特徴である。
ディシラムは、その品質や使われる葡萄の品種の違いにより、値段帯の異なるいくつかの種類に分けられており、本場、ラコニアからの輸入品が手に入りにくい聖王国においては庶民から貴族階級にまで、広く愛されているラコニアワインと言えるだろう。
[主な種類]
ディシラム・ディオス
もっとも品質の高いディシラム。
本場ラコニアから取り寄せたラコニア葡萄と呼ばれる品種から採れる葡萄のみを用いて作られており、その中でも高品質な果実のみを使用している。
また、アンフォラで発酵させる期間も長いことが特徴。
もっとも品質の高いディシラム。
本場ラコニアから取り寄せたラコニア葡萄と呼ばれる品種から採れる葡萄のみを用いて作られており、その中でも高品質な果実のみを使用している。
また、アンフォラで発酵させる期間も長いことが特徴。
そのため、ラコニアワインの中でも特に度数が高く、甘みが少ないのが特徴。
価格も高く、1瓶およそ1600ガルダほどと、ディシラムの中では最も高価だが、それでも、聖王国においてはそもそも輸入数自体がかなり限られる本場ラコニアのラコニアワインと比較するとかなり安価である。
価格も高く、1瓶およそ1600ガルダほどと、ディシラムの中では最も高価だが、それでも、聖王国においてはそもそも輸入数自体がかなり限られる本場ラコニアのラコニアワインと比較するとかなり安価である。
ディシラム・アルコン
ディシラム・ディオスに続いて品質の高いディシラムで、最も流通数の多い商品。
一般的な品種の葡萄のうち高品質なものと、ディオスに使用されなかった二級品のラコニア葡萄が用いられている。
ディシラム・ディオスに続いて品質の高いディシラムで、最も流通数の多い商品。
一般的な品種の葡萄のうち高品質なものと、ディオスに使用されなかった二級品のラコニア葡萄が用いられている。
発酵期間は中程度で、後味にほんのりとした甘みが残るのが特徴。
価格は1瓶800ガルダほどで、市民の間でもちょっとした贅沢として楽しまれている。
アルコール分は含まれないものの、そのかな渋みの中にあるほんのりとした甘みが人気で、ちょっとした贈り物などにも良く用いられる。