ザイファ市
[解説]
聖刻暦679年にクメール王国がギルガメア王国に攻め滅ぼされた際には全てが灰塵に帰し、非戦闘員の民間人までもが虐殺された。ギルガメア王国の発表では都市に立てこもるゲリラを掃討したとの事であったが事実は異なっており、ザイファ市制圧を命じられた部隊指揮官の暴走の結果である。
聖刻暦780年、自由都市同盟の介入によりクメール王国が解放された後に、この土地にはバラライカ共和国と何よりもギルガメア王国に睨みを効かす意味で、都市同盟軍の大規模な基地が建設された。そしてその城下町的な意味合いで、その周辺には再び都市が築かれたのである。なおクメール王国第2の都市であるザイデン市にも、中規模な基地と都市同盟軍研究所に属する軍事研究所が置かれているが、そことは密接な関係を保っている。
ちなみに10年後の聖華暦790年には、この都市に都市同盟軍士官学校ラ・カルト校が開設されて、南部諸国連合(ラ・カルト)の若者たちに自由都市同盟は都市同盟軍軍人への道を開いている。残念ながらラ・カルト校卒業者たちは都市同盟軍士官学校アマルーナ校卒業者よりも低く見られる事が多かったのだが……。その謂れのない差別は、聖華暦834年のバフォメット事変最終局面で起こった事件で覆る事になる。
ちなみに10年後の聖華暦790年には、この都市に都市同盟軍士官学校ラ・カルト校が開設されて、南部諸国連合(ラ・カルト)の若者たちに自由都市同盟は都市同盟軍軍人への道を開いている。残念ながらラ・カルト校卒業者たちは都市同盟軍士官学校アマルーナ校卒業者よりも低く見られる事が多かったのだが……。その謂れのない差別は、聖華暦834年のバフォメット事変最終局面で起こった事件で覆る事になる。
この様な重要な拠点であるが故、この都市は陸上クメール防衛軍の各種機兵と、都市同盟軍の各種機兵が協力して警備、防衛にあたっている。治安の維持や警察行動も、同様に陸上クメール防衛軍と都市同盟軍が協力している。治安は非常に良く、子供が一人でお使いに行っても、誘拐されずにきちんと帰って来るぐらいには安心できる。
この都市は基本、都市の中央にある都市同盟軍の大規模基地におんぶに抱っこの状況である。経済的な物も基地の軍人たちが落とす金により成立しており、産業も基地に納入する機材や衣食関連の物品に著しく依存している。教育に関しては、市内に5つの小等部、2つの中等部が存在しているが、高等部以上は首都ザイザルやザイデン市の学校に入り、寮生活をする事になる。