考古学部門
[解説]
旧暦(西暦)時代や、新世暦時代、場合によっては紀元前や比較的近世に近い聖華暦初頭の事柄を調べる学問を、新人類は考古学と称している。そして冒険者組合に於ける考古学部門の役割は、古代の遺跡の情報を取得、解析や分析を行い、冒険者たちのサポートを行う事である。実際冒険者組合本部や支部の窓口では、その組合の近場にある古代遺跡についての情報を、有料(そこそこの高額)で冒険者たちに販売している。
なお、冒険者組合ではかつてはトレジャーハンターなどの非組合員には古代遺跡情報を販売していなかった。しかしながら結局は、様々な手段により情報が流れるのはどうしようも無い。無理にそれを押し止めるのは資金も時間も労力も無駄だと言う事で、聖華暦830年現在では部外者には多少の割増料金にて考古学部門の成果物を供与する事になった。
なお、冒険者組合ではかつてはトレジャーハンターなどの非組合員には古代遺跡情報を販売していなかった。しかしながら結局は、様々な手段により情報が流れるのはどうしようも無い。無理にそれを押し止めるのは資金も時間も労力も無駄だと言う事で、聖華暦830年現在では部外者には多少の割増料金にて考古学部門の成果物を供与する事になった。
ちなみにこう書いてしまうと冒険者組合の考古学部門は、極めて実利的な組織に思えてしまう。しかしながら実際はここの職員たちは、古代の浪漫に魅せられた学究肌の人員ばかりである。彼らは古代の叡智を手にするべく、日々研究に没頭しているのだ。そして兵器開発局(鍛冶師組合)や魔術師組合とも密接に協力し合い、発掘されたオーパーツなどを魔導工学に落とし込んでコンバートしたり、アーティファクトに使われている魔法技術を解析したり、それらが当時どの様に社会に用いられていたか、当時の社会はどの様なものであったのか、を明らかにすべく努力している。