戦略機動重攻撃機 マルドゥク



[解説]
旧大戦以前から開発が計画されていた超大型戦略兵器。
偵察衛星からの画像解析により、世界各地に魔王級魔獣の存在が確認され、これらは通常の無人機やLEVでは駆逐が困難であると予想された。
そこでWARESはこれら魔王級魔獣の殲滅に特化した戦略兵器の開発に乗り出した。
機体防御用及び浮遊の為の斥力場フィールドを発生させる重力制御機関、多数のエーテリックライフルを使用した自動迎撃システム、超大型魔獣を遠距離から粉砕する大口径レールガン、衝撃波と超高温で広範囲を薙ぎ払う荷電粒子砲を小型化して一兵器に詰め込み、あまつさえ量産すら視野に入れるという一大計画[マルドゥクプロジェクト]としてスタートした。
自動迎撃システムや大口径レールガン、荷電粒子砲は比較的早期に実用化に成功したが、攻防に使用可能な重量制御機関のコントロールシステムは細かな制御を可能とする演算ユニットの開発に難航し、第3期LEVで確立した無人格AI複数を並列接続することで、どうにかプロトタイプ(小型化できたと言っても40mを超える大型機体となった)の開発にこぎつけた。
しかし、アンドロイドを使用した初の有人飛行テストにおいて、6体のアンドロイド全機が身体的損傷により機能停止に陥るトラブルに見舞われる。
調査の結果、不完全な重量制御の影響によりコクピット内部で致命的な重力偏差が発生していたことが判明する。無人格AIの搭載数を増やすなどの対策、調整を行なったが問題の抜本的解決には至らず、計画は暗礁に乗り上げた。
膨大な時間と資源を投入したにも関わらず、一向に成果の出ない同計画に各所から疑問の声が上がり始める。
今後の新技術開発などのブレイクスルーが起こるまでプロトタイプはケイブ・セクター07にてモスボール処置を施されて保管される事となり、ついに計画凍結の憂目にあう。
このまま忘れ去られてしまうかに思われた同計画だが、意外に早く、そして皮肉にも転機が訪れる、旧大戦の勃発である。
大戦中期に幻装兵の出現により一気に窮地に立たされた旧人類は、戦況の打開と圧倒的勝利を収めるため、[マルドゥクプロジェクト]を再始動させる。
第4期LEVに搭載される人格型AIを並列接続すること、さらにLCE対応型へ改修した第4期LEVを制御ユニットとして搭載することにより、第5期LEVクラスの演算システムへのアップグレードが計られる事となる。これにより重力偏差を許容範囲内に収めることに成功し、完全な実用化に道筋をつけることができ、計画は完全に息を吹き返した。
だが、幻装兵の持つ魔導障壁は非常に厄介な問題であり、現状の機体仕様では充分な戦果を上げることは困難な状況であった。そこで演算能力の底上げを図る為、戦術演算ユニット[ケントニス]3台を補助として組み込む事により、より高度な攻撃性能を付加することにも成功する。シュミレーション実験での結果は途方もないもので、開発陣やWARES上層部は実戦投入の暁には旧人類に勝利を齎らす事を確信したという。
だが皮肉にも新人類の作戦により、肝心のLCEの確保が間に合わず、結果、実戦へは投入されることなく旧人類は敗北、そのまま歴史の闇へ消えていったのである。
偵察衛星からの画像解析により、世界各地に魔王級魔獣の存在が確認され、これらは通常の無人機やLEVでは駆逐が困難であると予想された。
そこでWARESはこれら魔王級魔獣の殲滅に特化した戦略兵器の開発に乗り出した。
機体防御用及び浮遊の為の斥力場フィールドを発生させる重力制御機関、多数のエーテリックライフルを使用した自動迎撃システム、超大型魔獣を遠距離から粉砕する大口径レールガン、衝撃波と超高温で広範囲を薙ぎ払う荷電粒子砲を小型化して一兵器に詰め込み、あまつさえ量産すら視野に入れるという一大計画[マルドゥクプロジェクト]としてスタートした。
自動迎撃システムや大口径レールガン、荷電粒子砲は比較的早期に実用化に成功したが、攻防に使用可能な重量制御機関のコントロールシステムは細かな制御を可能とする演算ユニットの開発に難航し、第3期LEVで確立した無人格AI複数を並列接続することで、どうにかプロトタイプ(小型化できたと言っても40mを超える大型機体となった)の開発にこぎつけた。
しかし、アンドロイドを使用した初の有人飛行テストにおいて、6体のアンドロイド全機が身体的損傷により機能停止に陥るトラブルに見舞われる。
調査の結果、不完全な重量制御の影響によりコクピット内部で致命的な重力偏差が発生していたことが判明する。無人格AIの搭載数を増やすなどの対策、調整を行なったが問題の抜本的解決には至らず、計画は暗礁に乗り上げた。
膨大な時間と資源を投入したにも関わらず、一向に成果の出ない同計画に各所から疑問の声が上がり始める。
今後の新技術開発などのブレイクスルーが起こるまでプロトタイプはケイブ・セクター07にてモスボール処置を施されて保管される事となり、ついに計画凍結の憂目にあう。
このまま忘れ去られてしまうかに思われた同計画だが、意外に早く、そして皮肉にも転機が訪れる、旧大戦の勃発である。
大戦中期に幻装兵の出現により一気に窮地に立たされた旧人類は、戦況の打開と圧倒的勝利を収めるため、[マルドゥクプロジェクト]を再始動させる。
第4期LEVに搭載される人格型AIを並列接続すること、さらにLCE対応型へ改修した第4期LEVを制御ユニットとして搭載することにより、第5期LEVクラスの演算システムへのアップグレードが計られる事となる。これにより重力偏差を許容範囲内に収めることに成功し、完全な実用化に道筋をつけることができ、計画は完全に息を吹き返した。
だが、幻装兵の持つ魔導障壁は非常に厄介な問題であり、現状の機体仕様では充分な戦果を上げることは困難な状況であった。そこで演算能力の底上げを図る為、戦術演算ユニット[ケントニス]3台を補助として組み込む事により、より高度な攻撃性能を付加することにも成功する。シュミレーション実験での結果は途方もないもので、開発陣やWARES上層部は実戦投入の暁には旧人類に勝利を齎らす事を確信したという。
だが皮肉にも新人類の作戦により、肝心のLCEの確保が間に合わず、結果、実戦へは投入されることなく旧人類は敗北、そのまま歴史の闇へ消えていったのである。
○斥力場フィールド
小型化した重力制御機関(LEVと同サイズ)から発生させる機体防御及び機体を浮遊させる為の力場。防御用斥力場フィールドを発生した状態では、レールガンやレーザービームですらフィールド境界面に沿って軌道が逸れる為、機体に物理的ダメージを与える事が出来ない。反面、防御用フィールド展開中は攻撃が出来ない上、エネルギー消費が非常に多く稼働時間の減少を招いてしまう為、常時展開する事は出来ない。
小型化した重力制御機関(LEVと同サイズ)から発生させる機体防御及び機体を浮遊させる為の力場。防御用斥力場フィールドを発生した状態では、レールガンやレーザービームですらフィールド境界面に沿って軌道が逸れる為、機体に物理的ダメージを与える事が出来ない。反面、防御用フィールド展開中は攻撃が出来ない上、エネルギー消費が非常に多く稼働時間の減少を招いてしまう為、常時展開する事は出来ない。

○荷電粒子砲
マルドゥク最大の攻撃力を誇る粒子ビーム砲(これまたLEVと同サイズ)。最大射程距離10km、有効射程距離7kmで照射時間は10秒ほど、幻装兵の魔導障壁を完全に突破して破壊しうる威力を誇る。
反面、斥力場フィールド展開中はフィールドに阻まれて発射出来ず、発射反動が大きいため着地状態でしか使用出来ない。その上、チャージから発射までに60秒が必要、なおかつ発射後の機体制御の為のエネルギー再充填に300秒必要であり、その間はほぼ無防備な状態となる。
マルドゥク最大の攻撃力を誇る粒子ビーム砲(これまたLEVと同サイズ)。最大射程距離10km、有効射程距離7kmで照射時間は10秒ほど、幻装兵の魔導障壁を完全に突破して破壊しうる威力を誇る。
反面、斥力場フィールド展開中はフィールドに阻まれて発射出来ず、発射反動が大きいため着地状態でしか使用出来ない。その上、チャージから発射までに60秒が必要、なおかつ発射後の機体制御の為のエネルギー再充填に300秒必要であり、その間はほぼ無防備な状態となる。


○自動迎撃システム
斥力場フィールドの無い状態で敵性存在から機体を防護する為に全身に14門搭載されたエーテリックライフルと無人格AIによる自動照準装置の複合装備。
斥力場フィールドの無い状態で敵性存在から機体を防護する為に全身に14門搭載されたエーテリックライフルと無人格AIによる自動照準装置の複合装備。
添付ファイル
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