レールガン
[解説]
物体を電磁誘導(ローレンツ力)により加速して打ち出す仕組みの装置を言う。
同様に電磁誘導により物体を投射する装置の名称は、電磁投射砲、EML、電磁加速砲などなど多岐にわたる。
同様に電磁誘導により物体を投射する装置の名称は、電磁投射砲、EML、電磁加速砲などなど多岐にわたる。
原理的には古くから知られており、SF(サイエンスフィクション、サイエンスファンタジー)では兵器として扱われる事が多い。
聖華世界においても、レールガンは兵器として扱われている。
聖華世界においても、レールガンは兵器として扱われている。
[LEV搭載型]
LEVにとってレールガンは、基本的装備の1つと言える。
ただし第3期LEVにおいては新人類解放軍(反乱軍)に対し非常に有効な兵器であったものの、機兵(幻装兵)が新人類側に出現すると、その魔導障壁によって飛び道具の類は効力を失うか、あるいはダメージ減少してしまう事になる。
ただし第3期LEVにおいては新人類解放軍(反乱軍)に対し非常に有効な兵器であったものの、機兵(幻装兵)が新人類側に出現すると、その魔導障壁によって飛び道具の類は効力を失うか、あるいはダメージ減少してしまう事になる。
それ以後LEVの兵器は格闘戦主体に移行し、レールガンは基本的に搭載はされているものの、あくまで補助的あるいは支援火器の扱いに格下げされる事になる。
もっとも今現在の機兵は、幻装兵を除き魔導障壁を保有していない。
そのため、万が一LEVのレールガンがこの世に蘇ったなら、機装兵を一撃で撃破し得るレールガンは、極めて危険な兵器となり得る。
もっとも今現在の機兵は、幻装兵を除き魔導障壁を保有していない。
そのため、万が一LEVのレールガンがこの世に蘇ったなら、機装兵を一撃で撃破し得るレールガンは、極めて危険な兵器となり得る。
[魔導レールガン]
魔導レールガンには、幾つか種類があるが、その中でも有名なのは自由都市同盟の魔力型電磁加速砲であろう。
魔力型電磁加速砲は、自由都市同盟の冒険者組合が同盟軍と共同で開発した武装であるらしい。
旧人類の兵器であったレールガンの理論を解析し、魔導理論をもって再現した装備だとの事。
かつて幻装兵から科学技術分野のシステムを取り除き、第二世代機兵を生み出したのによく似ている開発経緯である。
旧人類の兵器であったレールガンの理論を解析し、魔導理論をもって再現した装備だとの事。
かつて幻装兵から科学技術分野のシステムを取り除き、第二世代機兵を生み出したのによく似ている開発経緯である。
もっとも冒険者組合の某技術者に言わせれば、現代の社会と軋轢なく古代の理論を現在に蘇らせるため、科学技術を魔導理論にコンバートしたのであって、彼自身は科学技術に偏見は持っていないとの事である。
閑話休題。
この魔導理論のみで作り上げられた魔導レールガンは、更に別系統の科学技術理論から「落として」「コンバートして」来た、新たな魔導技術を用いて、大元になったレールガンよりも更なる強力な武器になっている。
それは、射出する弾体弾頭部の分子構造に魔力を伝達し、分子間引力を強化することによって弾体のモース高度を10以上、おおよそ13~14程度に跳ね上げる技術である。
それは、射出する弾体弾頭部の分子構造に魔力を伝達し、分子間引力を強化することによって弾体のモース高度を10以上、おおよそ13~14程度に跳ね上げる技術である。
これによって、ダイヤモンドをはるかに超える硬度の徹甲弾がマッハ36.7で目標にぶち当たる事になるため、それが魔導障壁を持つ幻装兵でさえなければ、たとえどんな重機兵あってもまず一撃で撃破されるのは間違いない。
ただし、これを運用するにはプラットフォームとして専用設計の機装兵が必要であるらしい。
(参照:Darius Report)
ただし、これを運用するにはプラットフォームとして専用設計の機装兵が必要であるらしい。
(参照:Darius Report)
次に挙げられるのが、アルカディア帝国軍擁する機装兵シュタイフが装備している、雷のルーンにより弾丸を飛ばす電磁魔導砲ブリッヅクラレだ。
これは前者、自由都市同盟魔力型電磁加速砲と、極めて良く似た発想だ。
ことに聖王国ほどではなくとも、科学をとことん忌避しているアルカディア帝国から出た発想とは思えない兵器と言える。
これは前者、自由都市同盟魔力型電磁加速砲と、極めて良く似た発想だ。
ことに聖王国ほどではなくとも、科学をとことん忌避しているアルカディア帝国から出た発想とは思えない兵器と言える。
だがこれの開発、配備時期などから1つの推測が成り立つことは、まあ成り立つ。
帝国軍は魔王級魔獣バフォメットが自由都市同盟侵攻した直後の聖華暦834年3月に、自由都市同盟へ侵攻している。
この派兵は失敗に終わっているのだが、その際に帝国軍は、前述の魔力型電磁加速砲により、3名もの将軍級操手を機兵ごと喪っている。
更にその後も高級指揮官を、これも機兵ごと狙撃されて何度も喪った。
帝国軍は魔王級魔獣バフォメットが自由都市同盟侵攻した直後の聖華暦834年3月に、自由都市同盟へ侵攻している。
この派兵は失敗に終わっているのだが、その際に帝国軍は、前述の魔力型電磁加速砲により、3名もの将軍級操手を機兵ごと喪っている。
更にその後も高級指揮官を、これも機兵ごと狙撃されて何度も喪った。
この情報が帝国軍の開発局にもたらされ、電磁魔導砲ブリッヅクラレの研究開発へと結びついたとは思えないだろうか。
勿論、単なる兵器関連技術の収斂進化によるものだとも考えられるのだが。
勿論、単なる兵器関連技術の収斂進化によるものだとも考えられるのだが。
最後に挙げるのは、これもまた自由都市同盟冒険者組合の技師、ルント・デルフィンが駆る復元幻装兵「”普遍” フレッシル・アウスラ・シルフレイ」の装備する試作型魔導複合式レールキャノンである。
これは魔導技術のみではなく、科学技術をも複合的に用いている点が前者2つと大きく異なる。
ただしルント・デルフィンが魔力型電磁加速砲の製作に関わった技術者とコンタクトを取っていたとの噂もあり、双方になんらかの関わりが無いとは言えない。
これは魔導技術のみではなく、科学技術をも複合的に用いている点が前者2つと大きく異なる。
ただしルント・デルフィンが魔力型電磁加速砲の製作に関わった技術者とコンタクトを取っていたとの噂もあり、双方になんらかの関わりが無いとは言えない。
ちなみにこの砲は、雷の魔法を用いて弾体を加速、射出する大型魔導砲をベースに、魔導工学、科学技術を複合的に用いた改良が行われており、射出速度の向上、それに伴う初速、貫通力の向上を実現している。
ただしあくまで試作的な意味合いが強い兵器であり、種々問題点も抱えている。
(参照:フレッシル・アウスラ・シルフレイ)
ただしあくまで試作的な意味合いが強い兵器であり、種々問題点も抱えている。
(参照:フレッシル・アウスラ・シルフレイ)
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