概要
平和が続いたリアクレイス大陸を襲った150年前の第一次蛮族戦争において、人族の文明は大陸の多くの地を失ってしまいました。
10年前の第二次蛮族戦争の勝利によって当面の危機は去ったものの、戦争の勝利によって得られたものは多くはありませんでした。
蛮族を追い払った旧ガルド公爵領の地を占領し続けるだけの補給が続かず、空白地に人を移住させて統治するだけの人口が無かったためです。
人族の軍はやむなく撤退する事になりましたが、眼前に残した勝利の果実をあきらめたわけではありません。
騎士の国リルヴァン、
神聖国家アルテル、
退廃の町ナルドールはそれぞれ有力な貴族を空白地に送り込み、
人族の影響が完全には届かない辺境の地を開拓しようと動き出しました。
蛮族軍が壊滅し、人族軍の手が届かない辺境の地。
ここを探索し、新たな発見と武勲を積み重ねるのは、冒険者の役割になります。
あるいは、冒険者たちの中から、この地を治める新たな王が現れるかもしれません。それはPCたちの冒険にかかっているのです。
地図
地図の1マスは5km四方で、一般的なキャラクターは徒歩で1時間に1マス移動できるものとします。
(徒歩で時速5km。移動速度14=通常移動60分で5040m。より詳しくは
基本ルール-巡行移動を参照してください)
騎獣や乗り物で移動する場合、1時間に、馬車で3マス(馬車の護衛を徒歩でしているのなら1マス)、馬で6マス、
魔動バイクで10マス進めます。
フォルコ辺境伯領
都市の規模は「
辺境伯領」にあたります。
騎士の国リルヴァンから送り込まれた貴族、フォルコ辺境伯が治める地域です。
リルヴァンからクロン街道を南下した場所にあり、クロケット山脈を後背に持つ、人族の対蛮族戦争における正門と言える強固な城塞都市です。
蛮族との戦いを求める多くの戦士や騎士たちが集まり、街中は活気に満ち、手柄を立てた者たちの自慢話や、手に入れた魔剣を誇る姿が町の至る所で見受けられます。
当然ながら、こうした戦士たちの気質は血の気が多く喧嘩早く、それでいて恨みは一撃の鉄拳と一杯の酒で綺麗に忘れ去る、気のいい者たちが集まっています。
逆の面では、戦場で倒れる者たちや負傷する者たちが後を絶たず、神官たちは戦いに同行するだけでなく、町の中でも大忙しです。
住人たちの持つ、恨みを長く残さない気質も、誰もが明日を迎えられるとは限らないからという厳しい日々を送っているためとも言えるでしょう。
旧ガルド公爵領に真正面から、最も深く食い込んだ位置にあり、領土拡張の野心と可能性は最も高いと言えるでしょう。
正面には広大な平野が広がり、フォルコ辺境伯軍の侵攻を遮る地形は何も無く、騎士団の突撃が有効に活かされる地形となっています。
このため、フォルコ辺境伯は騎兵の充実に力を注いでおり、伝統的な馬上槍・金属鎧・盾で武装して軍馬を操るシルバーランス騎士団と
魔動機術を活かしたガンとハードレザーの装備で魔動バイクを操るガンブレイズ銃騎兵団の二つの部隊が勇名を馳せています。
これらの部隊では行軍速度を重視しているため、歩兵や魔術師や妖精使いたちはほとんど見られることはありません。
このため、この二つの主力部隊に志願するPCが部隊に登用されるためには、まずは機動力の確保が必須になります。
冒険者は主力部隊の新たな人材として期待される事もありますが、それよりも冒険者に求められている任務は斥候・密偵の役割です。
多人数の騎士団が出撃するためには準備も必要になり、予算もかかります。騎士団は精強とは言え、常に出撃させ続けるわけにもいきません。
冒険者たちは「蛮族の集団を発見した」と報告するだけでも報償が出ますし、「それを自分たちで退治してきた」ともなれば手柄が認められます。
剣のかけらを献上すれば
名誉点を得られますし、名声が大きくなっていけば特別な任務を依頼されたり、軍に登用されることもあるかもしれません。
+
|
NPC |
スコルピオン・フォルコ辺境伯
150年前の第一次蛮族戦争に従軍していた(当時25歳)という長い戦歴を持つ戦士で、多大な戦功を認められてリルヴァン国の重鎮として国政に携わり、
10年前の第二次蛮族戦争においてもリルヴァン軍を率いて活躍。ダークガルド城攻略作戦の指揮を執っています。
長命な種族ゆえに二度の戦争経験を持つため、若い戦士たちからは生ける伝説のように尊敬されています。
戦場に生きる男であるために宮廷内での政争は得意とするところではなく、国内の慎重派(国力が整うまで大規模侵攻を中止すべきとする派閥)や
人族統一派(蛮族と対決するより前に人族の国家を統一すべきとする派閥)との意見対立に疲れ、
自ら強硬派(蛮族の勢力を撃退した勢いをもって前進できるところまで前進してしまうべきとする派閥)を率いて辺境に前線基地を設置。
この行動については、国内の政争に敗れて追放同然の身となったとも、国内の不満をうまく解消するために自分が引き受けたとも言われています。
実際に、「とにかく蛮族を討つべし」と息巻く若い騎士たちに実戦を体験させる事で継戦能力の限界を悟らせつつ、真の精鋭へと鍛え上げているのです。
戦士、騎士としての実力もさることながら、並の賢者ではかなわないほど知識も深く、彼に意見を具申する参謀たちも舌を巻く事がたびたびあるほどです。
彼の麾下の中でも精鋭とされるシルバーランス騎士団の団員はファイター技能11レベル、ライダー技能9レベル、さらにいくばくかのプリースト技能を有する者もいます。
Sランクの武器とSSランクの防具で武装し、レジェンドホースに騎乗しています。団員の総数は30名ほどです。
ガンブレイズ銃騎兵団はガンナー技能11レベル、ドライバー技能9レベル、さらにいくばくかのメカニック技能、セージ技能などを持ち、
《精密射撃》、《鷹の目》、Sランクのガン(ジェザイルがSランクに格上げされました)とSSランクの防弾ハードレザー「サイラス」で武装した主力兵の他、
ライトファイター技能を高めて《魔力撃》を用いる銃剣突撃兵、スカウト技能を高めて《狙撃II》・《狙撃III》を習得した狙撃兵などがいます。
このように細分化された銃騎兵団ですが、団員の総数は15名ほどしかおらず、新人募集が目下の課題となっています。
フォルコ辺境伯の狙いは、この部隊の練度をさらに高めてスカイバイクに乗せ、飛行銃撃部隊を編成することです。
自ら飛行できるリルドラケンの騎士ならではの発想と言えるでしょう。
【データ】
名前:スコルピオン・フォルコ |
種族:リルドラケン |
生まれ:戦士 |
性別:男性 |
年齢:175歳 |
冒険者レベル:13 |
経験点:3000+152000 |
残り経験点:0 |
成長回数:84 |
|
累積名誉点:3450 |
消費名誉点:300 |
所持名誉点:3190 |
|
技能:ファイター技能13レベル、ライダー技能13レベル、エンハンサー技能11レベル、セージ技能11レベル |
器用度:31(+5) |
敏捷度:18(+3) |
筋力:54(+9) |
生命力:39(+6) |
知力:19(+3) |
精神力:28(+4) |
最大HP:93+2 |
最大MP:28+2 |
|
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|
生命抵抗力:19 |
精神抵抗力:17 |
危険感知力:16 |
先制値:23 |
移動速度:18+4 |
|
【言語】
魔動機文明語、ドラゴン語、汎用蛮族語、魔法文明語、神紀文明語、エルフ語、ドワーフ語、グラスランナー語、
巨人語、妖魔語、ドレイク語、バジリスク語、魔神語
[1]《全力攻撃》
[3]《治癒適性》
[5]《薙ぎ払い》
[7]《治癒適性II》
[9]《全力攻撃II》
[11]《頑強》
[13]《全力攻撃III》
【 練技】
リカバリィ、シャープクロー、ドラゴンテイル、ブレイクサンダー、ファイアブレス、ストロングブラッド、トゥルースサイト、ジィプロフェシー、ヘルシーボディ、アンチボディ
【騎獣】
馬王(移動力+5のディバインホース。名誉点150)
移動速度:35+5 |
|
生命抵抗値:18+4 |
精神抵抗値:18+4 |
命中力:17+1 |
打撃点:2d6+21 |
回避力:16+1 |
防護点:16+5 |
HP:104+20 |
MP:52 |
特殊能力 「忠誠」:精神効果、呪い属性に対する抵抗に+2 「練技」:ストロングブラッド、リカバリィ(5点)の練技を使用できます。 「不屈」:騎獣のHPが0になっても、生死判定に成功すれば気絶せず、通常通り手番に動作を行えます。 |
騎獣装備品 上等な手綱:騎乗行為の判定に+2 マナタイト製騎獣用甲冑:防護点+5、受ける魔法ダメージを-3 紫紺の飾り護符IV:騎獣の生命・精神抵抗力判定+4、生死判定+4 |
【騎芸】
[自動習得]
威嚇、遠隔指示、騎獣の献身、探索指令、
獅子奮迅、人馬一体、特殊能力解放、魔法指示、MP譲渡、
特殊能力完全解放、八面六臂、バランス
[個別習得]
高所攻撃、チャージ、攻撃阻害、HP強化、超高所攻撃、
トランプル、HP超強化、騎獣強化、タンデム、騎乗指揮、
極高所攻撃、スーパーチャージ、縦横無尽
【所持アイテム】
武器 |
用法 |
命中 |
威力 |
CH値 |
追加ダメージ |
備考・特殊効果 |
サーペントファング+1 |
1H |
19 |
70 |
10 |
31 |
|
2H |
18 |
80 |
10 |
31 |
《薙ぎ払い》を使用可能 |
ライオネス+1 |
1H |
20 |
47 |
10 |
31 |
|
2H |
20 |
57 |
10 |
31 |
|
コンクエスト+1 |
1H |
22 |
44 |
12 |
31 |
|
2H |
22 |
54 |
12 |
31 |
|
防具 |
回避 |
防護点 |
備考・特殊効果 |
基本値 |
16 |
1 |
|
テオクラティア |
-2 |
19 |
専用化で移動速度+2 |
リフレックスシールド |
0 |
3 |
形状「射撃」の攻撃・魔法を反射 |
騎芸:攻撃阻害 |
1 |
|
|
総計 |
15 |
23 |
|
装飾品 |
名称 |
備考・特殊効果 |
頭 |
|
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顔 |
|
|
耳 |
|
|
首 |
|
|
背中 |
将軍のマント |
騎芸「魔法指示」「騎乗指揮」「八面六臂」を補助動作で行える。専用化でHP+2 |
右手 |
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左手 |
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胴/腰 |
不撓のバックル |
ガンのダメージを精神抵抗力判定で防げる。専用化でMP+2 |
足 |
黄金の拍車 |
動物・幻獣の騎獣の移動力を+5。専用化で移動速度+2 |
その他 |
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道具・消耗品 |
(GMは彼にどのようなアイテムを持たせていても構いません) |
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クロケット山脈
リルヴァンを守るような形でそびえる山脈で、10年前まではこの山地が人族の最終防衛ラインとなっており、長きに渡って銃撃戦やゲリラ戦が行われてきました。
今では戦争の最前線が前進したために多少は安全になっていますが、
それでも山地を巡回する偵察隊が蛮族の斥候を捕捉・殲滅するという事件が稀に起きる事があり、まだまだ油断はならない状況です。
しかし、手柄を求める戦士たちや、領土欲に燃える貴族たちの視線は蛮族領のさらに先に向かっており、この地の警備は年々手薄になっていく傾向にあります。
荒野
リーフォンツヴァイ王国が平和に暮らしていた時代はガルド公爵領、蛮族に奪われてからはダーク・ガルドと呼ばれていた地。
現在は特に公式な地名が決められることもなく、「旧ガルド公爵領」とも「ダーク・ガルド」とも呼び表されています。
かつては豊かであったはずの地域は140年にわたる蛮族の支配によって荒れ果てており、土地を手に入れても復興は容易でありません。
地図上では何も無い平野が広がっていますが、ここには人族の軍によって破壊され、住民が駆逐された蛮族の町や、
地図に載っていない小規模の蛮族集落が点々としています。
この地を再び支配しようとする蛮族が蛮族都市を復興させようと集まったり、新たな場所に拠点を構えたり、未発見の蛮族集落が残っている事があります。
そうした場合、都市や砦に立てこもっている蛮族の兵力は冒険者1パーティーの手には余る数となっています。
冒険者は蛮族の撃破ではなく、蛮族の追撃をかいくぐって情報を持ち帰る事が任務となるでしょう。
とはいえ、蛮族たちも一枚岩の軍団が結成されているわけではなく、いきなり人族の国家を攻略できるほどの大軍が現れる事はありません。
蛮族の側も、50~100名ほどの小勢力が「まず砦ひとつの建設や、生き残っている蛮族集落の接収から始めて、少しずつ周辺に勢力を拡大していこう」という事をやっています。
それを早期に発見して勢力が拡大しないうちに掃討したり、蛮族拠点から出撃する偵察隊との遭遇戦が冒険者の主な役割となるでしょう。
あるいは人族側が勢力拡大のために砦を構え、防衛戦を行うかもしれません。
この平地に現れる蛮族はドレイク族をリーダーとして、オーガ、ボガード、ゴブリン、コボルドらが主な構成です。
また、ケンタウロスやライカンスロープの部族が現れる事もあります。
ダークガルド城
かつてガルド公爵が居城とし、その後は蛮族領主ジャニアが暴威を震っていた城です。
10年前の第二次蛮族戦争において最大の戦場となり、城内にいた蛮族たちは完全に掃滅され、人族軍が撤兵する前に破壊や略奪が行われました。
今はもう、かつての偉容の面影を残すだけの廃墟となってしまっています。
しかし、それでもこの城跡が周辺で最大の規模を持つ建造物であることに変わりはありません。
人族も蛮族も、最終的にはこの城を再建して拠点と為し、地域の覇権を狙おうと考えています。
そのためには大軍が必要です。
数万の人口を容れられる城塞都市を囲む城壁の警備をきちんと行うためには、それだけ多くの兵士が必要となり、
破壊された城の修復作業がどれほどの予算と人手が必要な大工事になるか想像も付きません。
現在のところ、すぐにそれが可能な勢力は人族にも蛮族にもありません。
このように、国家の軍隊にとっては占領できるだけの勢力が整うまで手を出せない城ですが、
冒険者たちにとっては、この城は格好の冒険の舞台になっています。
城内には第二次蛮族戦争の時に発見されなかった秘密の宝物庫が眠っているとか、
戦争で死んだ多数の蛮族たちの霊が彷徨っているとか、そうした霊魂や死体を目当てにした操霊術師がアンデッドの軍団を作っているとか、
蛮族戦争で戦死を遂げた勇者や聖戦士の霊魂が所有する魔剣を託す事ができる者が現れるのを待っている……などという噂が絶えず、
実際に勇気を出してここまで赴いた冒険者たちが、本当に死霊に襲われて辛くも切り抜けて逃げ帰ってきたとか、
城内で未発見の隠し通路を探り当てたとか、同じような噂を聞いて城内に潜入してきていた蛮族の一団と戦いになったという話があります。
こうした体験談がさらに噂の尾ひれを大きくしていき、「城の最深部に、蛮族領主ジャニアの霊がおり、彼を倒せば魔剣が手に入る」
「ジャニアではなく、攻城戦の最中にジャニアによって殺された蛮族将軍たちの無念の霊が城内を彷徨い、人族を殺そうと襲いかかってくる」
「城内の秘密宝物庫に、第二次蛮族戦争で発見されなかった魔剣サーディアスが眠っている」
「戦死したロアース公爵は魔剣の在処に気づいており、それを知ったために人族の友軍のいずこかの手で暗殺された。
魔剣サーディアスを取り戻し、本来の持ち主である公爵に捧げれば、現世を彷徨う公爵の霊は成仏でき、
魔剣の後継者として認められた者が正式にこの地の王となる資格を与えられる」
などと言った大がかりな噂が広まるようになりました。
いまや、この城は人族・蛮族各国の争覇の地であると同時に、冒険者たちの情熱と野望と好奇心を吸い付ける対象となったのです。
ゲーリング辺境伯領
都市の規模は「
辺境伯領」にあたります。
神聖国家アルテルから送り込まれた貴族、ゲーリング辺境伯が治める地域です。
アルテル領サグリュイレスの町から、陥落させた元蛮族都市ヴァウスを経て、さらに南下した場所にあります。
陸路と海路によって本国と連絡を持ち、辺境伯領の中では最も安定して国土面積を広げている形になっています。
ここから向かう地域は広大な平原が広がっていますが、フォルコ辺境伯が狙っている土地でもあり、
領土争奪は早い者勝ちとは言え、リルヴァンとアルテルの国境問題をまたひとつ増やす結果にもなりかねず、
陸上への勢力拡大は積極的ではありません。
海に目を向けると、この地は蛮族が支配するビアド島と睨み合っています。
国土が海に面しているアルテルはビアド島から現れる蛮族海軍と戦いを重ねてきており、いよいよ本拠地攻略の時が来たという構図になっています。
しかしビアド島の防備は難攻不落を極めており、この地に来たものの具体的な侵攻策は持てない状態が続いています。
ビアド島に潜入する者が必要なため、この地では蛮族を殺すのではなく生け捕りにしたり、降伏を求めるように、冒険者たちへも布告が為されています。
しかし、その目的は決して人族と蛮族の融和などではなく、生存権すら認められない奴隷や強制的な決死隊を得ようとしているだけに過ぎず、
真相に気づいた蛮族が拒否すればアルテル本国に送られて闘奴として殺されるか、ゴールドオーガ島に送られます。その後の運命は誰も知る事はありません。
+
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NPC |
バーン・ゲーリング辺境伯
10年前の蛮族戦争の折には、16歳で初陣を飾った若き貴族の聖戦士でした。
華麗なる剣士であり、信仰厚き神官であり、学識豊かな賢者でもある彼は「ロード」の称号で呼ばれます。(この称号の詳細については 神聖国家アルテルのページを参照)
アルテルの戦士たちの中では珍しく真面目に戦う事の重要性を理解しており、
外見ばかりきらびやかでも、のんびりとしたアルテル中央の裁可を受けなければ戦闘ができない聖騎士団は実戦の役に立たないと考え、
少数の同志とともに辺境の地で実戦体験を積むことを選びました。
また、彼の名声を慕う聖戦士や聖騎士たちもそれに続き、わずかずつながら意識の改革も進んできています。
彼自身は闘将ではなく知将に分類されるタイプの指揮官で、剣士としての技能も攻撃方面には向けられていません。
代わりに、回避・物理防御・魔法防御全てのバランスを備えた防御力と、
極めて高度な神聖魔法を大量に使用する回復能力を持ち(消費MP5までの神聖魔法なら、彼は消費MP1で使う事ができます)
「彼が居る限り、誰も傷つかない」という戦場の要の立場を担っています。
また、彼は海軍の指揮官としてアルテルの海を守り、戦い続けてきたという軍歴があります。これは他の国の将軍たちには無いものと言えます。
(キャラクターシートのデータ上に変化はありませんが)
このため、彼のライダー技能はたしなみ程度のレベルに留まっています。
彼に付き従うアルテル神聖騎士団の精鋭部隊は、ファイター8レベル、プリースト7レベル、セージ7レベル、ライダー7レベルで、
それぞれが神聖魔法で傷を治したり、魔力撃を込めたチャージを行ってきます。団員の人数は30名ほどです。
【データ】
名前:バーン・ゲーリング |
種族:人間 |
生まれ:神官 |
性別:男性 |
年齢:26歳 |
冒険者レベル:13 |
経験点:3000+122000 |
残り経験点:1500 |
成長回数:70 |
|
累積名誉点:2650 |
消費名誉点:310 |
所持名誉点:2340 |
|
技能:プリースト技能13レベル、ライトファイター技能11レベル、セージ技能12レベル、ライダー技能5レベル |
器用度:23+2(+4) |
敏捷度:19(+3) |
筋力:20(+3) |
生命力:18(+3) |
知力:42(+7) |
精神力:32(+5) |
最大HP:57+2 |
最大MP:71+2 |
|
|
|
|
生命抵抗力:16 |
精神抵抗力:18 |
危険感知力:18 |
先制値:26+2 |
移動速度:19+9 |
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【言語】
魔動機文明語、神紀文明語、魔法文明語、エルフ語、ドワーフ語、ドラゴン語、
汎用蛮族語、巨人語、妖魔語、ドレイク語、魔神語、ギルマン語、バジリスク語、ノスフェラトゥ語
【戦闘特技】
[自動習得] 《手加減攻撃》
《魔法拡大/確実化》《魔法拡大/数》《魔法拡大/距離》《魔法拡大/時間》《魔法拡大/範囲》《魔法収束》《マルチアクション》
《鋭い目》《弱点看破》《マナセーブ》《マナ耐性》
[1]《防具習熟/非金属鎧》
[3]《回避行動》
[5]《MP軽減/神聖魔法》
[7]《防具習熟II/非金属鎧》
[9]《MP軽減II/神聖魔法》
[11]《防具習熟III/非金属鎧》
[13]《MP軽減III/神聖魔法》
【騎獣】
名馬(移動力+5のウォーホース。名誉点60)
移動速度:25 |
|
生命抵抗値:8+4 |
精神抵抗値:7+4 |
命中力:7 |
打撃点:2d6+6 |
回避力:8 |
防護点:5+5 |
HP:44+20 |
MP:17 |
特殊能力 「忠誠」:精神効果、呪い属性に対する抵抗に+2 |
騎獣装備品 上等な手綱:騎乗行為の判定に+2 マナタイト製騎獣用甲冑:防護点+5、受ける魔法ダメージを-3 紫紺の飾り護符IV:騎獣の生命・精神抵抗力判定+4、生死判定+4 |
【騎芸】
[自動習得]
威嚇、遠隔指示、騎獣の献身、探索指令、
獅子奮迅、人馬一体、特殊能力解放、魔法指示、MP譲渡
[個別習得]
高所攻撃、タンデム、HP強化、攻撃阻害、HP超強化
【所持アイテム】
武器 |
用法 |
命中 |
威力 |
CH値 |
追加ダメージ |
備考・特殊効果 |
ハイペリオン+1 |
1H |
17 |
40 |
10 |
17 |
専用化で器用度+2 |
防具 |
回避 |
防護点 |
備考・特殊効果 |
基本値 |
15 |
0 |
受ける魔法ダメージを5点減少 |
マナコート・ハイエスト |
0 |
7(知力ボーナス)+7(戦闘特技) |
受ける魔法ダメージを知力ボーナスぶん減少。専用化で移動速度+2 |
スターサークル |
1 |
2 |
受ける魔法ダメージを3減少 |
騎芸:攻撃阻害 |
1 |
|
|
総計 |
17 |
20 |
受ける魔法ダメージを15点減少 |
装飾品 |
名称 |
備考・特殊効果 |
頭 |
賢者のサークレット |
セージ技能の判定に+2 |
顔 |
|
|
耳 |
|
|
首 |
聖印 |
神聖魔法の発動体 |
胴/腰 |
ブラックベルト |
防護点+1 |
背中 |
超英雄のマント |
ブレスに対する生命・精神抵抗力判定を+2、ブレスによる被ダメージを-5。専用化でHP+2 |
右手 |
|
|
左手 |
マナセーヴィングリング |
消費MPを-1。専用化でMP+2 |
足 |
韋駄天ブーツ |
移動速度+5。専用化で移動速度+2 |
その他 |
|
|
道具・消耗品 |
(GMは彼にどのようなアイテムを持たせていても構いません) |
|
ビアド島
150年前の蛮族の侵略によって占領されてしまった地域のひとつです。
この島は険しい山の上に城がそびえる天然の要塞であり、しかも城には穢れをもたぬ者を寄せ付けない「穢れの剣」による結界が施されているため、
人族の攻撃を全く寄せ付けません。「穢れの剣」の効果範囲は一目瞭然で、島の外周部には木々が立ち並ぶ森が広がっているのに、
城を中心とした一定の範囲で円形にくりぬいたように木々が無い裸山ばかりになる、異様な光景となっているのです。
このような鉄壁の守りは、島を統治している蛮族の首脳たちの恐怖心と猜疑心によるものです。
もともとこの島を征服している蛮族は、蛮族軍の本隊と別れた別働隊だったのですが、彼らが島を攻め落としている間に蛮族の本隊が内紛を起こして分裂してしまいました。
彼らはもはや拠るところも無く、島に孤立する形になってしまったのです。
蛮族の首脳陣の意見は統一されていません。
外からの援軍を待ち、打って出て島から脱出するために海軍の増強を重視すべきと言う者。
自分勝手な蛮族たちがわざわざこの島を救うために援軍をよこすなど考えられず、島の防備を固めて一生を過ごすのが唯一の現実的な策だとする者。
破滅的な妄想に陥り、魔神を召喚するだの、自らの身を不死と為すだの、大陸の全てを破壊する魔剣を創造するだのといった途方も無い事ばかり口走る者……。
具体的に有効な手を打つ事ができない首脳陣は防備の固い城に籠もり、「穢れの剣」によって蛮族以外の生物が入れない結界を作り出しました。
そして裏切りを恐れて配下の蛮族たちもほとんどは城に入る事を許さず、城の守りは魔法生物やアンデッドなど、主を決して裏切らぬ存在ばかりを用いています。
この城の付近では食料を手に入れる事ができないため、城にわずかに残った少数の首脳陣のために、エグゾーグの町から食料が運び込まれています。
この食糧供給が絶たれてしまえば、強固な結界に守られた山城を攻略するのに力攻めは必要なく、数日で首脳陣は飢えるか自殺するだろうと言われています。
しかし、命を持たぬ魔法生物やアンデッドばかりがうごめく城内に食料を運んでいく蛮族は恐怖とともに語ります。
「もはや領主たちも死霊の仲間入りをしていないだろうか」
「このような環境で日々を暮らしている領主たちが、まともな精神を保っていられるのだろうか」
「いつか本当に、この島や大陸全てを破滅させるために、第二の剣の神々や魔神たちを召喚したり、異常な力を持つ魔剣を創り出さないか」と。
蛮族の島の狂気の主たちが何を引き起こそうとしているかは、もはや蛮族たちですら予測不可能なものとなっているのです。
エグゾーグの町
ビアド島の中央にある城塞から北に向かって山道を下り、海岸線まで来たところにある港町です。
ここまで来れば「穢れの剣」の効果範囲の外にあたり、町の近くには森があり、海には魚が泳いでいます。
ビアド城塞からの退去を命じられた蛮族の部下たちはこの町に集まり、森や海で狩猟・採集の生活を送っています。
また、ここで取れた食物を、勾配のきつい山道を登って城門まで届ける事が義務となっています。
しかしアンデッドの門番が守る城門に行きたがる者がいるはずもなく、届けた食料を置いたら逃げるようにその場を後にしてしまい、
城内から生きた者が現れるところを見た者はおりません。
このような状況になり、町に集まっている蛮族はビアド城塞に住む(と思われる)領主たちを畏怖しつつも、自分たちで善後策を立てる必要性を認識しています。
有力な方針は、船を作ってこの島から脱出し、対岸に見えるリアクレイス大陸本土に勢力圏を構築することです。
しかし、そのためには長きに渡って海戦を繰り返してきた
神聖国家アルテルと、その先鋒であるゲーリング辺境伯を打ち破らねばなりません。
戦争の勢いは現在のところ人族側が優勢で、この町の蛮族は、海側からは人族の軍に、山の上の城塞からは狂気を帯びた首脳部に、
心理的な圧迫を受けながら暮らしているのです。
この町に暮らしている蛮族はギルマンやサハギン、セイレーンやマーマンといった海に暮らす蛮族たち、
そしてオーガ、ボガード、ゴブリン、コボルドといったどこにでも見かける蛮族たちです。
ドレイクやバジリスクなど、傑出したリーダーシップを備えた種族はいません。
このため、この町の蛮族たちも、一念発起して決起すべきかどうか悩むばかりで、なかなか行動には移せないでいます。
城塞を中心とした穢れの剣の範囲内に入ると、アンデッドやゴーレムばかりになっていきます。
人族の側から見れば、まずはこの町を落として橋頭堡とし、山頂の要塞を陥落させるという作戦を考えていますが、
なにぶんにも海を挟んだ位置では斥候が潜入する事すらままならず、たとえ到達できても蛮族しかいない町の中に人族が潜伏し、情報を探る事はほぼ不可能な話です。
人族側が送り込んだ密偵は一人として生還する者は無く、この島の情報は降伏した蛮族たちから聞き出した話しか無いのが実情です。
潜入不可能なエグゾーグの町、そして攻略不可能なビアド城塞。
人族の軍を率いるゲーリング辺境伯はこの二つの難関を攻めあぐねています。
捕虜の蛮族が恐怖とともに語る、ビアド島首脳部の狂気がはたしてどのような形で結実するのか──
それが現実のものとなった時には、大陸の全てが手遅れになっているかも知れないのです。
しかしアルテルの軍の気質では、大量の犠牲を覚悟の力攻めなどを行っても、兵たちは普段の力を全く活かせずに逃げ腰になるばかりでしょう。
強引な侵攻作戦は愚と悟ったゲーリング辺境伯は二つの案を考えています。
ひとつは、蛮族の中に内通者を作り出すこと。
そして──もはや策とも言えない希望的な観測ですが──この難局を打開できる冒険者たちが現れる可能性は無いか、というかすかな期待です。
しかし、勇気をもって立ち上がった冒険者たちの中にも、エグゾーグの町に潜入して生きて帰った者は一人も居ないのです。
シムスン辺境伯領
都市の規模は「
辺境伯領」にあたります。
退廃の町ナルドールから送り込まれた貴族、シムスン辺境伯が治める地域です。
ナルドールから遙か遠く離れた位置にあり、また目の前には危険な森と、領地としての発展性が皆無なエルナーク砂漠が広がる、三辺境伯の領土で最も不利な地形。
それはナルドールという国の立場の悪さを示しています。しかし、そんな土地ですら「とにかく本国から離脱したい」と考える者たちには、希望を託す開拓地と言えるのです。
とは言え、この場所は戦略上の要地の一つではあります。「狩人狩りの森」と呼ばれる森に潜む蛮族がフォルコ辺境伯領を側面から狙える位置にあり、
山か砂漠を越えて北上した位置にあるリルヴァン領アルフの町はリルヴァンの騎士団を支える馬産地であり、
シムスン辺境伯領の位置に守りの一軍を配する事で、リルヴァンはより安心して正面を向く事ができるのです。
そうした布陣の一翼を担う形になっているため、リルヴァンからの心証は悪くありません。あくまでも「便利な属国として」だとしても。
また、蛮族との戦いによって手に入れたり、新たに発見された珍しい魔剣を積極的にリルヴァンやアルテルに拠出しており、
リルヴァンへは実戦的な戦力増強の一翼として、アルテルへは有力な貴族の歓心を買う賄賂として、それぞれ効果を上げています。
まだ公言こそされていないものの、こうしたシムスン辺境伯の外交方針は、「いつかナルドールから独立する」と見られても仕方のないものです。
この辺境伯領は、騎士団のような自前の軍隊をほとんど持っていません。
そのため、蛮族との戦闘は主に冒険者によって行われ、功績を挙げた冒険者たちの中から正式に辺境伯の配下となるようスカウトされる者が出てきています。
内政、外交、軍備の全てが、まだ始まったばかりの若い国家と言えるでしょう。
陋習の無さは時に積極的な行動を生み、経験の無さは時に危機をもたらします。
そうした事態を乗り越えていく国家の最初期のメンバーたちとして冒険者が歴史に名を残すとしたら、このシムスン辺境伯領が最も活気と情熱に溢れている地域と言えるのです。
頼りにされる事が多いだけに冒険者たちの戦闘回数とレベルは最も高い地域で、
特にシムスン辺境伯直属の親衛隊は「10人以下の小部隊でなら人族最強」との誉れも高い英雄たちが揃っています。
しかし、そうした個人の資質に頼る状況は、一人の英雄の死で全てが瓦解する危険性を秘めています──かつての蛮族英雄ザナドゥのように──
その戦訓があるため、本当に最強の切り札たる者は軽々しく実戦に繰り出す事ができず、
また「最強の数名」では手が追いつかない多方面の戦局の指揮や軍需物資の手配を執る立場となってから、辺境伯自身が戦場に立つ事は少なくなっていきました。
かくして、辺境伯は戦力の不足を補うため、今日も有為の人材たちを募集し──若き未来の英雄たちの冒険が、ここに始まるのです。
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NPC |
アルマリック・シムスン辺境伯
辺境伯の中では最も若く、蛮族戦争を実際に体験した事の無い世代の人物です。
3年前に急死した前シムスン辺境伯の縁者と名乗って世に現れ、辺境の地の統治を急速に活発化させています。
その前に何をしていたのか経歴が不明な部分も多い人物ですが、そもそもナルドールの貴族というだけでも出自が定かで無いというのと同じようなもので、
彼の存在は辺境伯領の発展や近隣諸国への外交といった、実力を発揮する事で保証されている面が大きいです。
貴族としては普通は有り得ないほど高められたスカウト技能、 魔法使いの町フィレーンの評議員たちにも比肩し得るハイ・ソーサラー技能など、
彼が実際に動く時に見せる力は他の辺境伯たちと大きく異なります。さらにスカイバイクを駆っての高速移動を可能としており、
魔法文明時代の魔術、魔動機文明時代のメカ、そして魔法技術に頼らない行動力と、様々な方向性に才能を示している人物です。
彼の周辺を固める親衛隊たちも、奇妙な組み合わせの技能で構成された人物が多く、
統制の取れた兵士たちではなく「好き勝手に技能を伸ばした冒険者たち」と言う印象の顔ぶれです。
そうした者たちに対しては、辺境伯という高位の身分でありながら「アルマリック」と名前で呼びあうことを許し、さらに側近には「アル」と親しく呼ばれています。
【データ】
名前:アルマリック・シムスン |
種族:人間 |
生まれ:斥候 |
性別:男性 |
年齢:21歳 |
冒険者レベル:13 |
経験点:3000+152000 |
残り経験点:500 |
成長回数:84 |
|
累積名誉点:3450 |
消費名誉点:230 |
所持名誉点:3220 |
|
技能:ハイ・ソーサラー技能13レベル、スカウト技能13レベル、ドライバー技能11レベル、セージ技能10レベル、ライトファイター技能5レベル |
器用度:26(+4) |
敏捷度:27(+4) |
筋力:18(+3) |
生命力:30(+5) |
知力:38(+6) |
精神力:27(+4) |
最大HP:69+2 |
最大MP:66+2 |
|
|
|
|
生命抵抗力:18 |
精神抵抗力:19 |
危険感知力:21 |
先制値:24 |
移動速度:37+4 |
|
【言語】
魔動機文明語、グラスランナー語、魔法文明語、神紀文明語、エルフ語、ドワーフ語、ドラゴン語、汎用蛮族語、
ドレイク語、バジリスク語、アンドロスコーピオン語、ノスフェラトゥ語、魔神語
【戦闘特技】
[自動習得]《手加減攻撃》
《魔法拡大/確実化》《魔法拡大/数》《魔法拡大/距離》《魔法拡大/時間》《魔法拡大/範囲》《魔法収束》《マルチアクション》
《鋭い目》《弱点看破》《マナセーブ》《トレジャーハント》《ファストアクション》《影走り》《韋駄天》
[1]《魔法誘導》
[3]《鷹の目》
[5]《魔法制御》
[7]《精神統一》
[9]《心眼》
[11]《キャパシティ》
[13]《ワードブレイク》
移動速度:50/50(空中) |
|
生命抵抗値:14+6 |
精神抵抗値:14+6 |
命中力:17+2 |
打撃点:2d6+18 |
回避力:17+2 |
防護点:14+6 |
HP:140+60+20 |
MP:-- |
特殊能力 「飛行」:空を飛んで移動できる。騎手と騎獣の近接攻撃の命中力・回避力に+1 「小口径レーザーガン」:ドライバー技能レベル+器用度ボーナス/回避力/消滅 主動作でレーザーを撃ち出して射撃攻撃。 射程50m、1体に「威力10+ドライバー技能レベル+知力ボーナス」の純エネルギー属性魔法ダメージ。 クリティカル値10。消費MP5 「大口径レーザーガン」:ドライバー技能レベル+器用度ボーナス/回避力/消滅 主動作でレーザーを撃ち出して射撃攻撃。 射程50m、1体に「威力50+ドライバー技能レベル+知力ボーナス」の純エネルギー属性魔法ダメージ。 クリティカル値10。消費MP15 「20連装長距離ミサイルポッド」:ドライバー技能レベル+器用度ボーナス/回避力/消滅 主動作でミサイルを撃ち出して射撃攻撃。 射程11~50m、「半径6m/20」の対象に「威力40+ドライバー技能レベル+知力ボーナス」の衝撃属性魔法ダメージ。 クリティカル値10。消費MP20 |
追加装備 ナビゲーションシステム:騎乗行為の判定に+2 夜間用ライト 高性能照準器 レーザー照準器 追加装甲×6 抵抗強化装置×6 防弾装甲 緊急脱出装置 自爆装置 |
【騎芸】
[自動習得]
威嚇、遠隔指示、騎獣の献身、探索指令、
獅子奮迅、人馬一体、特殊能力解放、魔法指示、MP譲渡、
特殊能力完全解放、八面六臂、バランス
[個別習得]
タンデム、騎獣強化、HP強化、操縦技術、HP超強化、
操縦技術、操縦技術、操縦技術、操縦技術、騎獣超強化、騎乗指揮
【所持アイテム】
武器 |
用法 |
命中 |
威力 |
CH値 |
追加ダメージ |
備考・特殊効果 |
ハイペリオン+1 |
1H |
11 |
38 |
10 |
9 |
オーダーメイド加工で筋力2ぶん低下 |
防具 |
回避 |
防護点 |
備考・特殊効果 |
基本値 |
9 |
0 |
|
マナコート・ハイエスト |
0 |
6(知力ボーナス) |
受ける魔法ダメージを知力ボーナスぶん減少。専用化で移動速度+2 |
ブラックベルト |
|
1 |
|
総計 |
9 |
7 |
受ける魔法ダメージを6点減少 |
装飾品 |
名称 |
備考・特殊効果 |
頭 |
|
|
顔 |
ブラックアイズ |
自分と相手の視線攻撃を無効。 |
耳 |
|
|
首 |
|
|
胴/腰 |
多機能ブラックベルト |
防護点+1 |
背中 |
将軍のマント |
騎芸「魔法指示」「騎乗指揮」「八面六臂」を補助動作で行える。専用化でHP+2 |
右手 |
マナリング |
古代語魔法の発動体。魔法ダメージを+1。専用化でMP+2 |
左手 |
|
|
足 |
速歩の靴 |
制限移動の範囲を+5m。専用化で移動速度+2 |
その他 |
|
|
道具・消耗品 |
(GMは彼にどのようなアイテムを持たせていても構いません) |
|
狩人狩りの森
辺境伯領が設置される前から、人族の領域を守る防壁として機能していたクロケット山脈を伺う蛮族たちの拠点として、
また現在でも辺境伯領を奇襲する蛮族部隊にとって絶好の潜伏拠点として位置する危険な森です。
人族がこの森を確保する事は安全のために、蛮族がこの森を確保する事は人族攻撃への重要拠点として、どちらにとっても重要な場所であり
また広大な森とあって現在はどちらの勢力が優勢なのか把握することが難しく、両陣営が正確な情報を持たないまま戦力の逐次投入を続けています。
人族としては、森の中での戦闘に対応できない兵士や騎士の大軍を送り込むわけにも行かず、向けられるのはもっぱら冒険者たちとなります。
銃撃手が森の中で戦う際には、木々が射撃の邪魔になる事が多々あるため、
戦闘特技《鷹の目》が無ければ苦戦は必至でしょう。
また、遭遇の仕方によっては蛮族が気づいておらず、無防備に歩いてくる蛮族を
《狙撃II》によって奇襲する事ができるかもしれません。
不意打ちによって始まる戦闘も多く、森の中での照明の使い方、夜営の方法、食料の準備や調達など、純粋戦闘以外の行動も重要になります。
蛮族側がこの地に送り込む者たちは、ゴブリンやボガードといった捨て駒半分の斥候のような者たちが主ですが、本命とされるのはオーガやレッサーオーガです。
彼らは戦闘で傷つき倒れた冒険者たちの死骸を食らい、その姿に化けて辺境伯領に潜入します。
一定の兵士たちを抱えておらず、戦力の顔ぶれが常に流動的なシムスン辺境伯領を攻撃するにあたって、これは実に有効な方法です。
「初めてこの都市にやってきた流れの冒険者」という人物は珍しくもなく、町の警備にあたる者も冒険者全員の顔を把握することはできないからです。
「守りの剣」による防備は固めているものの、それを排除しようと潜入を試みるオーガたちの波状攻撃は止む事を知りません。
いつ終わるとも分からない死闘が繰り広げられ続ける森を、人々は「狩人狩りの森」と呼んで恐れるようになっています。
エルナーク砂漠
サンダーストーム山脈と共に大陸を東西に分ける巨大な砂漠地帯で、農耕・物産に適さない不毛な地域です。
唯一、オアシスの水源を頼りに「アズゥマー」という町があった事が分かっていますが、そこも蛮族の手に落ちて150年の月日が流れ、
今はどうなっているのか見当も付きません。砂漠を越えて偵察部隊を繰り出すのは難しく、有能な偵察兵の命を無駄にしてしまうと判断されています。
しかし、人族にとっては生活の難しい砂漠地帯も、適応した蛮族が住み着いてしまうようになりました。
バジリスクたちを筆頭にアンドロスコーピオン、フォルミカといった異形の蛮族たちが多くうごめき、人族の探索隊を苦しめます。
この地に赴く偵察隊は砂地での移動や逃走のため、魔動バイクによる高速移動が適しているとされます。
このような地を押しつけられる形になったシムスン辺境伯ですが、意外な発見がありました。
砂塵の中に隠れるように存在していた魔動機術の研究所が発見され、蛮族戦争の間に失われた多くの技術が稼働状態で残っていたのです。
そのほとんどは「大量生産を行う物資が存在しない」という理由で完全な復旧に至ってはいませんが、
さらなる一発逆転の超技術の発見や、魔剣の迷宮、はたまた埋蔵金など様々な噂が乱れ飛び、大発見を狙った冒険者たちが繰り出すようになっていきました。
この地での戦いに赴く冒険者たちには、寒暖から身を守ってくれるサーマルマントが必需品とも言われています。
そして、それを用意していたとしても、砂地で歩きにくく、銃撃が得意なアンドロスコーピオンとよく遭遇する砂漠地帯の戦いは、
金属鎧と盾で武装した重戦士たちには辛い戦いになってしまうことでしょう。
アズゥマーの町
エルナーク砂漠の中にオアシスがあり、町があった……という話は古くから知られており、蛮族の侵略が始まる前は他の町との交易が行われていました。
しかし、砂漠が蛮族の勢力下に落ちてしまってから、この町からの連絡は途絶えています。
当然、エルナーク砂漠に出現するバジリスクやアンドロスコーピオンたちの本拠地になってしまったのであろう──
そして、砂漠の生活に適さない人族が無理に住み着いていた時よりも、環境に適応した蛮族たちのほうが、
より有効に環境を活かして、町を発展させているのではないかと予想されています。
このオアシスが見えるくらいまで接近に成功した人族の偵察隊はおらず、全ては状況からの想像です。
10年前に人族と蛮族の大きな戦争が起きた時にも、このアズゥマーの町に住む蛮族は特に動きを見せませんでした。
これは一般的には蛮族領主同士の仲の悪さを示しているものと推測されていますが、
「砂漠の蛮族たちは砂漠の外には興味がなくなっているのではないか」との楽観論と、
「ダーク・ガルドとの戦いで大きく戦力を消耗した人族軍に対して、アズゥマーの蛮族軍はほぼ無傷で残っているはず」と危険視する意見が両方存在します。
蛮族は討伐せねばならず、この町も将来の攻略対象として見られていますが、砂漠に囲まれた町を奪還したとしても、
それを維持する事は戦略的な意義は小さく、経済的な負担が大きいばかりだと考えられています。
サンダーストーム山脈
人族の領域を東西に分ける大山脈で、山中には人が通る道は整備されておらず、また猛獣や幻獣も多く住まうことで知られています。
この危険な山脈を越えて蛮族が現れる事もありますが、その蛮族たちが山越えの苦労で疲れ果てている事すらあります。
シムスン辺境伯領から見て、この山脈は本国ナルドールとの連絡を阻む巨大な壁になっています。
山を越える比較的近いが危険なルートと、街道を通って大きく回り道をしてくるルートがありますが、ほとんど本国とは断絶した状態のようなものです。
周辺地図(別ウィンドウで開きます)
山道を整備して直通の連絡路を構築する案も出てはいますが、それに必要な予算や人員、そして山中に現れる幻獣たちとの遭遇の危険を考えると
工事に取りかかる事ができる状況ではありません。
エナジーガ
人族の領域からは、山脈や砂漠や沼地で遮られた場所にある蛮族の支配領域です。
エナジーガ地方から見れば、北方をディドロの沼地にふさがれ、東側にはエルナーク砂漠が広がり、これ以上の領土拡張が難しい状況です。
しかし、この地を治める蛮族領主は他地方への侵略の野心が高く、人族の領域、蛮族の領域を問わず、虎視眈々と隙を窺っています。
人族の住むナルドールに攻め込むか、蛮族の住むアズゥマーを制圧して一気にダークガルド城までを領土とするか、
エナジーガ領主の野望がどちらに向かっていくか予断を許しません。
最終更新:2015年04月16日 17:58