月の都

月の都は二重の結界で守られている。
ひとつは、死の世界である「表の月」と、空気や水がある「裏の月」が隔てる結界。
もうひとつは、決まった海上ルートを通らないと月の都に到達できない結界。

思想

月の都は完成された高度な都市であった。
物質適、技術的な豊かさはとうの昔に満たされており、
精神的な豊かさを高める事が最も重要であるとされていた。

精神的発展が最重要視されている。
歴史を進まなくする「永遠の魔法」は精神的発展もストップしてしまうので
月人の理想を満たす方法ではない。


月の都が嫌った穢れとは、生きる事と死ぬ事。
特に生きる事が死を招く世界が穢れた世界なのだと。
生きる為に競争しなければならない地上を穢れた土地、穢土と呼び、
月の都を穢れの浄化された土地、浄土と呼ぶ者もいる。
生も死も無い世界が限りなく美しい。だが何も無い世界が理想というのとも違う。
生きる為に他人から搾取したりせず、自分達が生みだしたものだけで
全ての者の生活が賄える世界が理想なのだ。

「生も死も無い世界が限りなく美しい」という思想を持っている。
月は全く穢れていなかった。
その結果、月に移り住んだ生き物は寿命を捨てた。
寿命が無くなるという事は、生きても死んでもいないという意味である。
その意味において、月とは穢れの無い浄土、
つまり死後の世界と同じだったのかも知れない。
穢れ無き月人は「生きても死んでもいない」状態なので、月人の理想が満たされている。



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最終更新:2010年02月18日 03:55
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