集うは御子の旗の下 プレイログ:インターミッション5 その1

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第5話:5-A(戦闘前半1 戦闘前半2 戦闘中盤 戦闘後半 イベント1 イベント2) 5-B(第1戦前半 第1戦後半 第2戦)<<前  インターミッション5(その1 その2 その3 その4) 挿話3  次>>
プレイヤーキャラクター一覧





その1


その2


その3


その4





  文字色説明

  GM  PC発言、描写など PL発言・雑談など
  ノルン  PC発言 PL発言・雑談など
  クーロン  PC発言 PL発言・雑談など
  沙華  PC発言 PL発言・雑談など
  キャメラ  PC発言 PL発言・雑談など 配下:カムパネルラ
  ロバート  PC発言 PL発言・雑談など
  カナタ  PC発言 PL発言・雑談など 配下:メテオライト






「帰るもの、帰らざるもの」

  GM主導 イリューシャ・レギーナ・カナタ



  [雑談] 「帰るもの、帰らざるもの」についてはカナタさんを指定していますが、
  [雑談] レギーナがイリューシャに会いに行くところです 一緒に行くって言ってくれたので
  [雑談] 前回頑張ったのが報われる回



  BGM:哀しみの日々
    from ドラゴンクエスト7(エニックス, 2000)
    Composed by すぎやまこういち



未明から降り出した雨は、今日に限ってはまさに天祐と呼べるものだった。

イリューシャの二度目のラクシャク進攻が始まった日の翌日早朝。
エナでは、まだ早い時間帯とこの天気にしては、外に出ている者の姿が目立つ。
皆一様に疲れきった表情で、降る雨に打たれて白い煙を上げる焼け跡をただ呆然と眺めている。

昨日午後にエナを襲った異形の者の集団は、御子の素早い動きもあり、人的被害はほぼ出さずに撃退された。
しかし、戦闘の余波で火災が発生。住民が避難していた地下も一部が危険に晒されたため、
誘導に人手が割かれて消火が後手に回り、市街の数ブロックが炎に消えることになった。

これまでの戦乱でも大きな損害を被ることはなかったエナ。
どこか「自分だけは大丈夫」との思い込みを抱いていた人々の受けた衝撃は計り知れない。


  [雑談] だれだグリルポイント稼いだやつは

オーラフ:『――エナに戻った兵員は、そのままエナで休息をとらせるのがいいと思います。
  状況次第ですが、明日か明後日に第二中隊と入れ替えるつもりで』

イリューシャ:「わかった、そうする」

ラクシャクからの通信に、イリューシャは抑揚の無い声で答える。

まだ被害の詳細は分かっていない。だが、火が燃え広がった理由については心当たりがある。
今回の火災現場の中に町工場が集まる一角があり、そこでは戦闘に備えて武器弾薬の類の生産を増やしていた。
量産を優先するあまり可燃物の扱いがおろそかになっていた工場もきっとあったのであろう。
しかしそれも、大鐘堂からの依頼さえなければ――


オーラフ:『もしもし、もしもし、こちらオーラフ。聞こえていますか?』
イリューシャ:「あっ、ごめんなさい、ちょっとぼーっとしてしまって」
オーラフ:『……とにかく、今日は御子様もお休みください。明日のレーレの水卸への攻撃に備えて』
イリューシャ:「……」

通信終了。イリューシャはまた生気が抜けたようにテーブルに突っ伏す。

ジャド:「オーラフさんも仰っていましたが、少しお休みになられてはいかがでしょうか? 寝ないのはお身体に毒ですよ」
イリューシャ:「そうはいっても、こんな時に寝ていられるわけないじゃない。
  なにか目が覚めるものをすぐに持ってきて、町の様子を見に行かないと……」


語気を強めて否定し、その勢いで席から立ち上がろうとするが、僅かに足元がふらつく。
長年にわたって御子室の女官として勤めるジャドが、それを見逃すはずはなかった。


ジャド:「ほら、眠りませんと思わぬ事故を起こしかねませんよ」
イリューシャ:「だけど、私は……」
ジャド:「明日も山場が待っているのでしょう?
  そんな状態でいらっしゃると正常なご判断ができなくなるかもしれませんよ?」

イリューシャ:「そうは言っても、エナの人々を放っておくわけにもいかないじゃない!
  今までずっと大鐘堂を支援してくれた人が苦しんでいるのに、戦争を優先して、何もしないなんて……」

ジャド:「……」
イリューシャ:「……分かってる。『今の』御子は、そういう立場なんだってことは。
  一人を見殺しにするか五人を見殺しにするか選ばなくてはならない、そういう」

ジャド:「ですが――」

嘆きとも自嘲とも取れる口調の言葉に対して何かを言おうとしたジャドだが、それをイリューシャが遮る。

イリューシャ:「……お昼まで寝る。外に出るのは午後から」
ジャド:「分かりました」

ジャドは小さく微笑んで答えた。イリューシャは自室に戻るため部屋を出ようと歩きだすが、すぐに呼び止められる。

ジャド:「御子様、もう一つ。レギーナさんから御子様にお会いしたいとのお申し出がございます」
イリューシャ:「そう……いろいろあったけど、ようやく、無事に帰ってこれたのね。よかった」

疲労の色が濃い御子の顔が、安堵で僅かに緩む。

イリューシャ:「それなら、お昼過ぎに」
ジャド:「お昼過ぎですね。ではそのように致します」

  [雑談] きちゃああああああああああ
  [雑談] ほんとよかったねぇ
  [雑談] カナタさんは5話でラクシャクで戦った後、レギーナと一緒にエナまで戻ってきています
  [雑談] 戻ってきた時点でエナは襲撃の最中 それでどうなったかは先ほどの描写の通り
  [雑談] で、今は翌日の朝という感じです
  [雑談] まずカナタさん 消火活動に参加していましたか?
  [雑談] もちろん! レギーナもやってました?
  [雑談] それなりにやっていたと思います 別の場所で
  [雑談] それなら朝またカナタさんと会う所からいきますか

  [雑談] この部分に関しては、G-5-Bで一緒だったノルンさんに加えて
  [雑談] G-5-Aで最終的に退くことになったキャメラさんとロバートさんも参加可能です
  [雑談] クーロンさんと沙華さんはカナカナ突堤で泊まっているのでなしで
  [雑談] お泊り勢置いてけぼり 仕方ないね







  BGM:雑踏の中の少年
    from アルトネリコ2(バンプレスト/ガスト, 2007)
    Composed by 中河健




一時間ほど後。雨はやや小降りになり空が明るくなったころ、ようやく全ての火災の鎮火が確認された。

焼け跡に入る人の姿が見られはじめた。そこに住んでいた人だろうか。
身体を煤だらけにして、まだ使えそうな家財はないか探している。


ノルン:「あっちのほうに鍋を届けて……こっちには包帯と針と糸を……ええと、あれはどこだっけ?」
キャメラ:「倒壊した家屋に巻き込まれた人が居ないか、心配です。私は要救助者の探索に向かいたいと思います」
ロバート:「瓦礫を動かした反動で崩れ巻き込まれる可能性だってある、一人で行くのは危険だ」 キャメラさんについていく
キャメラ:「ありがとうございます、ロバートさん」 って感じでカメラの隅っこの方で捜索し始める感じで
カナタ:「探し物、手伝うぜ……」 家財を探す人々の手助けを始めよう
市民A:「……助かる」 元気なさそうな声で答える
カナタ:「あっちで炊き出しもやってっからさ、あとであったかいもん食べようぜ」
市民A:「炊き出しか……」 空を見上げて 「どうなるんだろうなあ、俺たち」
カナタ:「明日のことはわかんないけどさ、少なくとも笑顔で行こうぜ」
ノルン:「この謎の置物はいったいどこに運べばいいんですか!?」 へのへのもへじ顔のモアイを抱えつつ

  [雑談] い つ も の
  [雑談] なんでモアイあんの!?
  [雑談] わかんない
  [雑談] 誰かが無人島のお土産で買ってきたんでしょ
  [雑談] 無人島ってどこだよ
  [雑談] 無人島シナリオ作るしかない 報酬アイテムはへのへのもへじ顔のモアイで
  [雑談] 何に使えるんですかそれ
  [雑談] 障害物……?
  [雑談] w
  [雑談] どっかのハニワみたいに音鳴ったりするのでは
  [雑談] 置いとくと範囲小に毎ターン回復5とか……?
  [雑談] 良い家具ですね
  [雑談] ハニワキング 防御80%無視
  [雑談] もういっそモアイの森みたいなシナリオ……
  [雑談] 考えるの を やめた

カナタ:「……って、ノルン? 変なもんもってきたな……」
市民A:「あれ、そんなものあったっけ……?」 首をかしげている

レギーナ:「あ、いたいた、カナタ……とノルンも。おはよう」
カナタ:「お、レジィ。おはよう!」
ノルン:「おはようございます! 朝ごはんはちゃんと食べれましたか?
  いっぱい働かないとなのでちゃんと食べましょうね!」 
と棒みたいな簡易食料を差し出す

  [雑談] カロリーメイトみたいなやつだろうか
  [雑談] ですね。たぶんひたすらに硬いやつ
  [雑談] 口の中パッサパサになりそう

レギーナ:「ありがとう。そういう意味では、カナタのほうがもっと心配なんだけど。徹夜でずっと続けてたりしない?」
カナタ:「そ、そんなわけないだろぉ?」 ピューピューと口笛を吹く
レギーナ:「とりあえず御子様に会う約束取り付けるのに宮殿に行ってみたら、お昼過ぎに来てくれって
  言われたんだけど……ほんとに大丈夫? 御子様の前でいきなり寝落ちしたりしない?」
  と言いつつ受け取った簡易食料をかじり始める

カナタ:「お、約束できたんだな。よかったよかった」

  [雑談] 実際βの身体って睡眠も食事もいらない……
  [雑談] 精神が摩耗するのでやめようね
  [雑談] まじの不眠不休できるβはそうとう限られてると思われ 星詠ですら半日は休憩出来たわけだし
  [雑談] 精神力でねじ伏せることができればいいのか……
  [雑談] ガンギマリ勢ですかねぇ……
  [雑談] *ケツイ*
  [雑談] そりゃカムパネルラは出来るけどさ どちらにせよ寿命は縮みそう
  [雑談] 「寝なくても生きられる」と「寝なくても普通に生きられる」は違う

レギーナ:「……寝落ちたりしない?」 念押し追加
カナタ:「ばっ、おめー、授業で一回も寝落ちしたことのない優秀な勤勉学生カナタくんだぞ。
  大事な瞬間を寝落ちするとかありえん!」

レギーナ:「……どう思う?」 ノルンに振る
ノルン:「……一回落としてしまったほうが良いのでは?」
レギーナ:「まだお昼までは時間あるからね……」 カナタにロックオンする視線
ノルン:「休養は大事ですよ。じゃないとミイラ取りがミイラになっちゃいますから」
カナタ:「ま、待て! 話せばわかる!」
レギーナ:「人を眠らせる詩魔法があれば穏便にいくんだけどね?」
ノルン:「ご飯と睡眠をとるまで放しませんからね!」 じり……じり……
カナタ:ひょええ……の顔
レギーナ:「じゃあノルンちゃんにお願いしていいかな? こっちの片付けは私が手伝うから」 謎の笑顔
ノルン:「了解しました! お任せください!」 モアイを小脇に抱えつつ

  [雑談] だからモアイw
  [雑談] モアイもってくのか

キャメラ:「……」 大丈夫なのかなぁアレ、という顔
ノルン:「というわけでちょっとでいいから休みましょう? このモアイ抱えてていいので、
  むしろ持っててください。これどこに持っていけばいいのかわからないんですよね……」

市民A:「はい……?」 相変わらずなぜそれがあったのか分かっていない様子
ノルン:「フニフニしてるから枕にちょうどいいと思いますよたぶん。どうぞ持って行ってくださいお願いします」

  [雑談] 手触りも石じゃないし
  [雑談] やわらかいのかそれ
  [雑談] モアイ型クッションじゃん
  [雑談] かつてグラスノインフェリアが起きる前にあったどこかの島の伝統が断片的に伝わった結果できた謎グッズじゃん
  [雑談] 人をダメにするモアイかもしれない
  [雑談] この辺のノルンは絶対に早口気味だと思う
  [雑談] www

カナタ:「ああ、これ柔らかいのか……」 とはいってもなあ、の顔
  (ノルン、モアイのことになると早口だよな……)


  [雑談] まるでノルンがモアイオタクみたいな







雨はまだ降り続いている。消火活動で使った溜め池の水は少しは回復しただろうか。
午後に入って、外に出ている人の姿は減ってきた。焼け跡の片付けは明日から本格化することだろう。



レギーナたちが通されたのは、謁見室ではなく御子の私室だった。
とはいえ、御子は別室でやや遅めの昼食を取りながら各所からの報告を受けているらしく、不在である。

三十分ほどそのまま待たされ、ようやく部屋の主が戻ってきた。



  BGM:遺された感情の中
    from シャリーのアトリエ(ガスト, 2014)
    Composed by 浅野隼人


レギーナ:「ただいま」
イリューシャ:「……何を言おうとしてたのか忘れちゃったじゃない。おかえり」
レギーナ:「私も同じ。ああいう形で大鐘堂を辞めて出ていった立場だし、
  最初にどう言って謝ろうかずっと考えてたけど、いざ会うと全然言葉が出てこなくなるね」

イリューシャ:「そのことについては、別に謝ってもらおうなんて思っては……
  いや、急に音信不通になったのはちょっと」

レギーナ:「あー、ごめんねー、本当に」
イリューシャ:「カナタ、ありがとう。本当に連れてきてくれるとは、正直思っていなかった」
カナタ:「言ったろ? 『任せろ!』ってさ」
イリューシャ:「まったくその通りだったわね」
カナタ:「オレは約束を守る男だからな……まあ、そうじゃなくても頑張ってたとは思うけどさ」
レギーナ:「……なるほどね」 昨日カナタと再会した時のことを思い出している
カナタ:「なんだよ、その含みのある“なるほどね”、は」
イリューシャ:「約束を守ってくれた以上は、なにかで報いないとね」
レギーナ:「久しぶりだね。しばらく見ない間に……
  かなりお疲れそうに見えるのは横に置いておいて、雰囲気が大人びたかな?」 カナタには返事せずに話を続ける

イリューシャ:「レギーナは……ちょっとたくましくなった? あとは髪の色」
レギーナ:「髪は染めてるだけだからそのうち元に戻るよ」
イリューシャ:「そう。身分を隠しているとは聞いたけど……大変だったのね」
レギーナ:「まあ、いろいろとね……あの時アリョーシャが来てなかったら、今頃どうなってたことか」
イリューシャ:「解放運動のことね。本当に……」

レギーナ:「そういえば、アリョーシャは?」
イリューシャ:「パスタリアに行ってる」
レギーナ:「パスタリア? ……パスタリア?」 2回目は指で上のほうをさして
イリューシャ:「そう。塔の一番下、ジャイロスタビライザという場所から、
  パスタリアまで上がれる昇降機があるらしくて。そこからパスタリアに直接攻撃を仕掛けてもらっている」

レギーナ:「そんなこと、初めて聞いた」
カナタ:「別動隊ってそうなってたのか……」

  [雑談] 置いてけぼりを食らってる主人公の図
  [雑談] www
  [雑談] 第5話エンディングの続きということで答え合わせになってる面はある

イリューシャ:「いろいろあって、極秘の作戦だったのよ。大鐘堂軍にスパイが紛れているとか……」
レギーナ:「スパイって、大丈夫だったの!?」
カナタ:え、マジ? の顔
イリューシャ:「たぶん、ね。首尾よく捕えたという報告が来ているから」
レギーナ:「……それなら、まあ」 つい周囲をきょろきょろしてしまう
イリューシャ:「カナタがいる前でこういう話をするのもあれだったわね」 様子を見て
カナタ:「聞かなかったこと、にしといたほうがいいか?」
イリューシャ:「……共和国側ではとっくにニュースに流れてるでしょうから」
レギーナ:「大丈夫でしょ、きっと」
カナタ:「んじゃ、内緒話じゃないな。それで、師匠の続報は?」
イリューシャ:「状況は詳しいことはここでは言えないけど、アリョーシャも部隊も今のところは無事よ。
  陽動攻撃をしつつ、陣地を作っているところのはず」

カナタ:「不穏だな、“今のところは”か。……」 ちらっとlof yeeelに目を向ける

  [雑談] ほらすーぐ使おうとする
  [雑談] 心配事の解決手段!
  [雑談] 命燃やせ
  [雑談] でも実際「全て燃やしてしまったカナタくん」文脈は見たい
  [雑談] 燃え尽きたカナタは悲惨だと思う(戦う理由も忘れて戦ったりとか)

イリューシャ:「パスタリア下層に拠点を作ることはそこまで難しくはないはず。
  構造が複雑で、守るにはうってつけの場所。エレミア人も反乱の一番最初はそこを根城にしたのだから。
  問題は、本格的に攻め始めてからね」

カナタ:「問題? ……ああ、攻勢に出ると逆転する、みたいな?」
イリューシャ:「そう。補給線も守る必要があるし、なにより、ラクシャクの戦線も維持しなければならない。
  そうしないと、敵はパスタリアに兵力を集中してくるから。
  ……それに加えてパスタリアを攻撃するとなると、部隊の運用がかなり苦しいところね」

レギーナ:「共和国にとっても、2つの場所を同時に守るのは大変だと思うけどね」
カナタ:「だからこそ、そこをどう攻めるか、ってことになってくるわけだ」
イリューシャ:「……だからなんでこういう話をしちゃってるのかしら。
  とにかく、アリョーシャは無事だし、私もアリョーシャを殺しかねないような無茶な判断はもうするつもりはないってこと」

カナタ:「さすがだぜ、失敗から学ぶことができるのは凄い人の証だ」 ぺかー
イリューシャ:「ええと、それで、レギーナはどうするの?」 褒められたので話を逸らす
  「その……できれば……」


  [雑談] テレがおおあw@ぽk@あ
  [雑談] どうしたw
  [雑談] テレ顔みれたんですけど、天国か何かですかここ
  [雑談] 君の行動が相手の行動を呼び起こしたのだ おめでとう

レギーナ:「もしよければ、また女官に戻ろうかなーと……」
イリューシャ:「本当に!?」
レギーナ:「え、あ、うん。ジャドさんもいるだろうから、邪魔じゃなければ」
イリューシャ:「邪魔だなんて、そんなことないから、それならすぐにでも。
  女官を2人にしたところで、以前の大鐘堂に比べればずっと少ないわけだから」

レギーナ:「分かった。……泊まるところどうしようかなーとか思ってたから、助かるかも」
イリューシャ:「今日中には部屋を用意させるわ」
レギーナ:「あ、そんな急がなくても……」
カナタ:「……」 (よかったな、の顔)
イリューシャ:「善は急げと言うでしょ?」
レギーナ:「……まあいいや」

  [雑談] というわけで元のさやに戻すのがこのシーンの本題だった
  [雑談] お礼どうしよっかなー
  [雑談] いやはや やきもきしてたものが一つ減ってPLも嬉しい
  [雑談] すれ違ったまま二度と会話出来なくなるとかはしんどいねんな……
  [雑談] わかるおぶわかる……
  [雑談] なんだろう この二人の話 何故か自分にぐさぐさとささる

レギーナ:「ありがとね、カナタ。女官に戻りたいってこと、ちょっと言い出しにくいかなと思ってたけど、そうでもなかった」
カナタ:「そりゃお前、自分が望んでたことなんだからすっといえるにきまってるじゃんか。
   レジィがそう”願った”から、それが“叶った”んだよ」


  [雑談] 奏多、叶う多くの意味も込められています。よろしくおねがいします。
  [雑談] おぉ、いいですねえ

レギーナ:「カナタにそう言われると、なんだか…… ……? 別の意味にも聞こえなくもない?」
カナタ:「どういう意味だよそれは……今回に関しては厳重に『使うな!』って言われてたからほとんど使ってないんだけどな」

  [雑談] ほとんど
  [雑談] w

レギーナ:「それならいいんだけどね」
イリューシャ:「?」
カナタ:「それにさ、こういう時にそういうこと言うのは野暮ってもんだろ?」 二人の片手を掴んで互いの手に重ね合わせる
レギーナ:「あ」
イリューシャ:「あっ」
カナタ:「お互いを想う心が、きっと巡り合わせたんだよ、お互いをさ」
レギーナ:「……カナタって、ときどき強引だよね」
カナタ:(えっ何かやったのかオレは今)
イリューシャ:「運命力っていうのかしらね」
レギーナ:「かもしれない」
カナタ:「強引なぐらいでちょうどいいってよく言われてたしな」
イリューシャ:「ノルンちゃんも大変ね」 前に話したときのことを思い出しながら
カナタ:「ノルンには迷惑かけてるなあ……」 しみじみ

カナタふぅ、と一息ついてから 「それじゃ、イリューシャさん。
  レジィを助けて、そんで、イリューシャさんのところに連れてくる。しっかり完璧に、約束、守ったぜ!」

イリューシャ:「ありがとう。本当に、感謝してもしきれないわね。
  お礼のほうは……ちょっと今日はこのあと予定があるので、また後日にきっと」

カナタ:「へへ、いい笑顔だ。頑張った甲斐があったぜ。
  格好つけるなら、“その笑顔で十分だ”ってとこなんだけど……まあ、じゃあ楽しみにしてる」


  [雑談] 正直名前呼んでくれてるだけでも十分ご褒美な気がしてならない

イリューシャ:「で、レギーナ、このあと――もう知ってるとは思うけど、昨日の攻撃でひどい火災が起きていて、
  その場所を視察に行くのだけど、さっそく一緒に来ないかしら」

レギーナ:「もちろん知ってるよ、私も片付けを手伝ってたから。そういうことなら喜んで」
イリューシャ:「よかった。それならそうしましょう」







その日の夕食後。イリューシャは改めてレギーナを部屋に呼び出した。
ジャドが茶を淹れて退出し、二人だけの話が始まる。


  BGM:淡く滲む
    from アルノサージュ(ガスト, 2014)
    Composed by 柳川和樹



イリューシャ:「……レギーナ、私は、一つ謝らなければならないことがある」
レギーナ:「え? 何かあったっけ?」
イリューシャ:「こっちの話なんだけどね。レギーナと連絡がつかなくなった時のこと」
レギーナ:「あー、だから、ほんとごめん。悪かったって」
イリューシャ:「そうじゃなくて。あの時、アリョーシャに『最悪の事態に対する覚悟』をしろと言われた。
  つまり、共和国に捕まって、身元も――元女官だということが知られてしまった場合」

レギーナ:「……うん」
イリューシャ:「もしそうなってしまったら、私は、レギーナとデクスを見捨てるという覚悟を決めてしまった。
  大鐘堂の命脈を繋げるために、二人を見殺しにするという選択を……」

レギーナ:「そういうこと」
イリューシャ:「本当にごめんなさい」
レギーナ:「いいよ、別に、気にしてないから。
  私だって、そういうふうになる可能性はエナを離れたときからずっと考えていたし」

イリューシャ:「軽蔑してくれても、女官に戻るのを辞めるって言ってくれても構わない」
レギーナ:「どうして? 御子様はちゃんとやったじゃない」
イリューシャ:「だから、その、多くの人の命のために二人を犠牲にするというのが御子としての……」
レギーナ:「違うよ」
イリューシャ:「じゃあ、それなら、どうすればよかったの?」
レギーナ:「だから、御子様はちゃんとやれたんだって。
  頼んだんでしょ? カナタに。助けに行ってほしいって」

イリューシャ:「それはそうだけど」
レギーナ:「一人じゃ全員を助けることは難しいかもしれない。でも、イリューシャ様は一人じゃない。
  御子様は、権力という意味ではもちろんそうだけど、カリスマという意味でも多くの人を動かす力がある。
  一人では到底できないことも、多くの人がいればできるかもしれない」

イリューシャ:「かもしれないけど、でもそれも可能性の話であって」
レギーナ:「まあね。本当なら、どちらを犠牲にするか選ばないといけないような状況になるのは
  その時点で失敗だと言ってもいいから、最初から避けるようにするべき。
  だけど、避けられなかったとしても、一人で全て背負い込む必要はないってこと」

イリューシャ:「……だけど、今の御子は、どうしても一人で」
レギーナ:「確かに御子様は、今の状況だとあれもこれも全部面倒を見なきゃならないって思い込んじゃいそうだけど、
  実際にはそんなことはない。アリョーシャもオーラフも、あるいは軍のみんなだって、
  御子様の役割ややるべきことをそれぞれ多少なりとも肩代わりしているわけでしょ。
  全部自分で答える代わりに、他の人に割り振ってもいい。それができるのが御子の立場なんだから」

イリューシャ:「でも、御子として選んだことへの責任は私に残る。たとえ他の人にやってもらったことだとしても」
レギーナ:「じゃあ、責任って何?」
イリューシャ:「負わなければならないこと」
レギーナ:「具体的に何を負わなければならない?」
イリューシャ:「それは……」
レギーナ:「判断した理由をちゃんと説明できること? それならさっき説明してくれたし私も納得してるから大丈夫」
イリューシャ:「私がいま言いたいのはそういうのじゃなくて、その」
レギーナ:「別に悪いことをしたわけじゃないから罰を受ける必要はない。
  なにか失敗したなら補償するなり御子を辞めるなりする必要があるかもしれないけれど、
  この件についてはカナタに頼むことで埋め合わせているし、最終的にはちゃんと成功してる。
  あとなにかあったっけ? 負わなければならないことって」

イリューシャ:「…… 罪悪感?」
レギーナ:「それはもうじゅうぶん負ってるでしょ」
イリューシャ:「……なんだったのか自分でもよく分からなくなってきた」
レギーナ:「別にいいんじゃないの? とにかく、戻ってきた以上は私も協力するから、
  少しでも犠牲を出さずに済む方法、考えよう」

イリューシャ:「……相変わらず、敵わないなあ」



  BGM:砂時計は倒れない
    from アルノサージュ(ガスト, 2014)
    Composed by 柳川和樹


イリューシャ:「アリョーシャから聞いた。レギーナが戦い方を習い始めた本当の理由。
  地下にいて私が閉じこもっていた頃、このままだと女官を続けられないかもしれないと思って、
  それでも近くにいられるようにって……」

レギーナ:「なんだ、聞いちゃったのかー…… うん、それで合ってる」
イリューシャ:「当時はその本当の理由は知らなかったけど、でもレギーナの話を聞いて、
  私もアリョーシャから護身術を習いはじめた」

レギーナ:「そうだったんだ」
イリューシャ:「護身術といってもちょっとだけだったけどね。今はもうやめちゃったし」
レギーナ:「御子としての仕事が忙しくなったから?」
イリューシャ:「じゃなくて、この方法を続けても無理だと思ったから」
レギーナ:「無理?」
イリューシャ:「レギーナ、あなたに追いつくのが」
レギーナ:「え? ……ええっ?」
イリューシャ:「私はずっと、強くなりたかった。もっと言えば、レギーナのようになりたかった」
レギーナ:「いや、だって、そんな、イリューシャ様が先頭に立って戦う必要はないじゃない。
  御子として求められる強さは別に護身術がどうこうじゃないし」

イリューシャ:「それは御子付き女官も同じでしょ。地下から出た後もずっとレギーナは格闘を習っていたわけだから」
レギーナ:「……」
イリューシャ:「御子だからといって、他の人に護られているばかりには――
  他の人に犠牲を強いるばかりにはなりたくなかった。
  ただでさえ私は大鐘堂やエナの人に負担をかけっぱなしだったというのに」

レギーナ:「負担だなんて、そんなこと」
イリューシャ:「レギーナだって私をかばって腕を折ったじゃない」
レギーナ:「あー……そんなこともあったね」

  [雑談] (涙で)画面が見えねえ
  [雑談] よかった……おれ、頑張ってよかった……あそこで呼び止めて、よかった……

イリューシャ:「どうすれば私は、苦労をさせてしまった皆にお返しをすることができるのだろうか?
  私は御子であって、御子として苦労をさせたのだから、御子として返せばいい。
  だから、この人に相談すればなんとかなる、そういう頼りがいのある御子になりたかった」

レギーナ:「うん」
イリューシャ:「そして、私の身の回りにいていちばん頼りがいのある人がレギーナだった。
  強くなりたかった、レギーナのようになりたかったというのはこういうこと」

レギーナ:「そんな、私が強いところなんて我の強さくらいで……」
イリューシャ:「我の強さだって一つの強さでしょ? 『こうすると決めたことを貫く力』と言い換えれば」
レギーナ:「わがままとも言い換えられるような」
イリューシャ:「昔からずっと、あなたは私のそばに居てくれて、迷った時は相談に乗ってくれて、道を示してくれていた。
  それで、もし私が普通の人の立場だったなら、レギーナのような人が御子だったらいいなと思うようになった。
  レギーナはいつも私の目標だった。……違う、過去形じゃなくて、今でも」

レギーナ:「……」
イリューシャ:「私はあなたの後ろをついていくことしかできなかった。
  いつかレギーナと肩を並べて歩けるようになることを夢見て、それこそ護身術を習ったりもして、
  いろいろ頑張ってみたけど……やっぱりあなたは私の前のほうにいる」

レギーナ:「……私は」
イリューシャ:「覚えてる? はじめて延命剤を投与してくれたときのこと」
レギーナ:「うん。イリューシャ様の11歳の誕生日のころだったから、もう9年になるんだね」
イリューシャ:「私が力になってあげたい人は実は何人もいないって言った。
  そうしたら、それなら御子じゃなくてもいい、御子になるのやめちゃおうかって言ってくれた」

レギーナ:「うん、そうだったね」
イリューシャ:「嬉しかった」
レギーナ:「あの時は私も必死だったし……」
イリューシャ:「分かってて言ってくれたんでしょ? あの時の私が、御子になるのは嫌だと思っていたのを」
レギーナ:「もちろん、そりゃあね」
イリューシャ:「まったく、ほんと昔から変わってない。私よりたった3歳上なだけとは思えないほどに。
  目標にしたいって思うのも分かるでしょ?」

レギーナ:「えー……」
イリューシャ:「その頃から私が助けになってあげたいと思っていた数人の中に、レギーナも入っていた。
  だから、女官を辞めるって言われたとき、内心ではとても悲しかった」

レギーナ:「本当にごめん、その件は」
イリューシャ:「親が共和国についたという事情があるのはわかってたし、それに、
  私でも引き止めることはできないと思ったから、止めはしなかったけど……
  いざ実際にそうなってみると、心に穴が開いたようになって」

レギーナ:「……」
イリューシャ:「時々感情を抑えるのに苦労するようなこともあって、
  それが原因で、去年のラクシャクではアリョーシャを死なせてしまう寸前にまでなって……
  結局、いなくなってからも、あなたの影を追い求めていた。必死に、気が狂いそうになるほど」

レギーナ:「でも、私は」
イリューシャ:「南朝様をパスタリアに帰すことはできなかった。アリョーシャには、今現在も含めて、迷惑をかけっぱなし。
  未だに私は、ほんの数人の助けにすらなれていない」

レギーナ:「……そんなことないよ。イリューシャは、私の心の支えになってくれてる」
イリューシャ:「いいわよ、そんな気休めのことを言わなくても」
レギーナ:「本当のことだよ」



  BGM:夕暮れと砂時計
    from シャリーのアトリエ(ガスト, 2014)
    Composed by 阿知波大輔


レギーナ:「私が親に感謝していることは2つだけある。
  片方は半分皮肉みたいなものだからいいとして……もう一つは、イリューシャと引き合わせてくれたこと」

イリューシャ:「つまり、御子付き女官にしたってこと?」
レギーナ:「そういうこと。女官の仕事、最初は親にめんどくさいことを押しつけられたとか思ってたけど、
  でもそれはほんの初めだけだった」

イリューシャ:「最初はそうだったんだ」
レギーナ:「……まあ、そこはあまり気にしないで。すぐにイリューシャに興味が出てきたから。
  当時の御子室の意向としては、イリューシャ様の話し相手にするために私を女官にしたらしいんだけど、
  そういう与えられた任務とは関係なく、ね」

イリューシャ:「あの頃の私なんて、面白みの欠片もない性格だったと自分でも思うけど。興味なんてどの辺りに」
レギーナ:「私が来る少し前に、南朝様が実の親ではないと知らされたんだよね?」
イリューシャ:「そうだったかもしれない……確かあれは10歳になったときだから、それで合ってる」
レギーナ:「で、それまで“家族”だと思っていた南朝様を遠く感じるようになってた」
イリューシャ:「それも合ってる」
レギーナ:「“親”には反発するけど、でも“家”以外にいる場所がない。
  外に出られないから友達もいない。それどころか、他人に心を許すことすら知らない」

イリューシャ:「……もしかして」



  BGM:砂時計は空の空
    from ノルン+ノネット(アイディアファクトリー(オトメイト), 2013)
    Composed by 石谷桂亮
    Vocal/Chorus by やなぎなぎ


レギーナ:「うん。……私も同じだった。
  もっと小さなときは親の言うことに何も疑問を抱かず従ってたけど、知恵がついてきたら違ってくる。
  どうして私はこういう境遇にいるのか、どうして私はそう振る舞わなければならないのか」


  [雑談] ああ……

イリューシャ:「どうして私は御子にならなければならないのか……」
レギーナ:「そういう意味では、3歳差って言ってたけど、イリューシャは3歳ぶんくらいは大人びてたと思うよ」
イリューシャ:「そうかな」
レギーナ:「だから私はイリューシャに親近感を覚えたし、友達になれたらいいと思うようになった。
  立場の違いがあることはもちろん分かってて、それでも」

イリューシャ:「……」
レギーナ:「延命剤のことがあって、私たちは仲良くなれた。お互いに心を許せるようになった。
  イリューシャは、『様』抜きでも私の大切な人になったんだよ。もちろん、それは、今でも」

イリューシャ:「友達、か……」
レギーナ:「ただの友達というよりはもうちょい深いやつかもしれない。
  ラクシャクにいたときも、ずっとイリューシャのことを思ってた」

イリューシャ:「私もよ。あなたのことを考えない日は一日だってなかった」
レギーナ:「私だって、イリューシャと一緒に歩きたかった。
  でもイリューシャは御子様だから、周りには優秀な人がたくさんいるし、うかうかしてると取り残される。
  だから、私はイリューシャに選んでもらえるようにならなきゃいけなかったし、
  ましてや親が共和国に味方しているなんていうのはあってはならないことだと思ってた」

イリューシャ:「私に、選んでもらえるように……」
レギーナ:「お互いに、先の方にいるように見えていた相手を追っかけていたんだね」
イリューシャ:「レギーナも、私を」
レギーナ:「うん。私にとっても、イリューシャは目標だった」

  [雑談] すれ違ってた二人が互いを向くのか……
  [雑談] つらい

イリューシャ:「……まだ信じられないかも。レギーナは私のずっと先を歩いていると思ってたのに」
レギーナ:「じゃあ、どうすれば信じてもらえるかな」
イリューシャ:「それなら、約束してほしい。『ずっと一緒にいる』って」
レギーナ:「誓うよ。今度こそ、一緒に歩こう」
イリューシャ:「ありがとう。……無事でよかった。
  最愛の人が帰ってこない不安はもうこりごりよ。おかえり、レギーナ」

レギーナ:「ただいま。またよろしくね」



  [雑談] BFF
  [雑談] BFF……
  [雑談] 画面がにじんでおる
  [雑談] 良いものをみた……

  [雑談] というわけで、いろいろ拾いつつの答え合わせでした
  [雑談] イリューシャにとってのレギーナの存在については、インターミッション3で別れて以降何回か出してきたけど
  [雑談] 今回はレギーナにとってのイリューシャということで
  [雑談] これもG-5-Bで普通にレギーナを見送るとなかったシーンと言える そのままだと6話中に再会なので……
  [雑談] カナタくんGJ
  [雑談] (ついでにG-5-Iでのノルンさんの質問にも答えておいた)
  [雑談] というわけで、レギーナもきっと6話でまた一緒に戦うことになることでしょう
  [雑談] 本当に良かった……ひとまずは皆無事……
  [雑談] 本当に心の底から嬉しい 互いの事を想ってたならそれぐらい叶う世界であってほしかったんだ
  [雑談] 図らずも「集うは御子の旗の下」になったというか
  [雑談] 図ったんじゃないのか
  [雑談] まずレギーナ離脱の時点で図ってないw
  [雑談] アレクセイさんも生き残ったし(絶対死ぬと思っていた)
  [雑談] 完全に立ち位置が死ぬところだったからな……
  [雑談] あの立ち位置は誰でも退場を考える
  [雑談] w

  [雑談] そういやご褒美
  [雑談] ぶっちゃけ何も考えてない
  [雑談] 正直言えば、名前で呼んでくれてるだけご褒美もらってるんだよなぁ
  [雑談] そこらへんは初期加入の特権ですねw
  [雑談] いちばん最初の訓練のところで名前覚えてた(G-1-Eのほうだけど)ように、
  [雑談] あのころ大鐘堂に入った人は全員名前覚えられてると思う
  [雑談] ああー!!
  [雑談] レギーナの台詞でめんどくさいけど重要な所が
  [雑談] 「御子様」「御子」「イリューシャ様」「イリューシャ」の使い分けだったりする
  [雑談] よかったら今日のログ観察してみてね

  [雑談] 今日はロールのキレがなかった感じで申し訳なさ 二人の尊さで押しつぶれていた
  [雑談] ロールについてはいつものカナタさんでしたよ?
  [雑談] 最初にノルンさんと一緒にからかわれてたところとかとてもカナタさんだった
  [雑談] ちゃんと主人公してたよ
  [雑談] 割と奏多と離れていたこともあって言葉の表現とか、口調とか割と悩んでた 台詞回しというか、言い方?

  [雑談] 過去ログ見直してて思ったけど カナタは割と恋愛に転がることを望まれているのか……?
  [雑談] 望まれて、って……なにをいまさら? 周囲にあれだけヒロインがいて
  [雑談] 出会う女子ほぼ全員にフラグ発言をしてく生粋のたらし説
  [雑談] 全員は嘘やろお……嘘やんなぁ……?
  [雑談] なろうだったら惚れてる(褒め言葉)
  [雑談] あまりにも草
  [雑談] 博愛的なのは美点だと思うけどエンディングごろにはどっかに収まらないと刺されるぞ
  [雑談] ぶちまけトークをするならアース中学生奏多くんの見た目好みはクロシドライトさん(※あくまで見た目好みです)
  [雑談] www
  [雑談] なんかわかる気がする
  [雑談] 一番フラグ立ってないところじゃん
  [雑談] それはわかる 多分呆れられてはいる
  [雑談] いやロイスは確実に生えてるし
  [雑談] カナタくんにロイス立てない人は希少でしょ
  [雑談] ロイスは7つしかないから……(原作の話)
  [雑談] 恋愛にはならなさそうだけど、薬になる関係性ではありそう カナタくんとクロシドライトさん
  [雑談] 互いにいい影響も悪い影響も与えそうですね





「燎原の火の如く」

  GM主導 NPCオンリー



大鐘堂軍兵士A:「(あの建物に突入する。詩魔法での支援を)」
大鐘堂軍兵士B:「(了解)」
共和国軍兵士A:「(向こうの物陰に異常あり、戦闘態勢。敵の詠唱開始に合わせる準備を)」
共和国軍兵士B:「(了解)」

パスタリア下層、旧パスタリア空港跡。かつての大きな陥没事故で使われなくなったはずの地区だが、
エレミア人の漂着以降、その主な住民は一度入れ替わったとはいえ、スラム化が進んでいた。

今、この場所は、両軍が建物一つ一つを奪い合う戦場となっている。
詩魔法一つで吹き飛ばされてもおかしくないようなバラックの中と外に兵士が数人ずつ、
互いに姿を確認したわけでもないのに、示し合わせたようにタイミングを計っている。


大鐘堂軍兵士A:「(……始め!)」

合図を受けて外の一人が謳いだす。数秒の静かな謳い出しのあと、周囲に霧が広がり始める。
霧の範囲は音の届く範囲よりは狭い。霧が広がれば、当然、建物の中からも聞こえるようになる。


共和国軍兵士B:「(……来た!)」

中でも謳声が響き始めた。こちらは最初から全力だ。
建物の上に太陽を模した光球が現れ、霧を強い光で照らす。


大鐘堂軍兵士A:「駄目だ、退けっ!」

強烈な光の乱反射に眩惑され、霧に紛れて突入しようとしていた兵士たちが元の位置に戻った。
それを見てまず霧が消え、続いて光球も消える。周囲に再び息を殺す静寂が戻る。


共和国軍兵士A:(……霧の詩魔法か。今回は対処できたが厄介だな)
大鐘堂軍兵士A:(太陽の魔法……火属性か? それだけならば対応は容易だが、まあそうはいかないだろうな)

互いに見えない相手の腹を探り合う。緊迫の市街戦は続く――


  [雑談] 詩魔法ってやっぱり戦術兵器だよなあって毎回見て思う
  [雑談] どきどきする
  [雑談] だんだん平和な場所がなくなってきた
  [雑談] ですねー







  BGM:鐘の響き、祈りの声
    from アルトネリコ2(バンプレスト/ガスト, 2007)
    Composed by 中河健




ラクシャク進攻開始より半月が経った。大鐘堂軍がレーレの水卸の占領に成功するなど、
初めの頃は大きく動いていた戦況も、ここにきて停滞する傾向になってきた。
すでに持久戦の様相を帯びてきているが、そうなった場合、両勢力とも弱点が露わになる。

大鐘堂側にとっては、相対的な国力の弱さ。
パスタリア・ラクシャク・エナの三つの要地のうち地盤となっているのは一つだけ、
工業生産拠点は敵地にあり、技術は劣後し、資金的にも後がない。

共和国側にとっては、信頼して使える人材の少なさ。
エレミア人の数は元から少ない。そして、メタ・ファルス人を権力と策略で支配してきたことが
ここにきてその悪影響が無視できないほどに、兵力が擦り減ってきた。

ラクシャクはともかくパスタリアでは、メタ・ファルス人の扱いの実態、
すなわち多くの元住民がエレミア人の反乱時に戦火に巻き込まれ略奪に遭い、
生きるためにエレミア人に従うかもしくはスラムに追いやられたままであることは知られてしまっている。
かといって、この期に及んで政策を切り替えるわけにもいかず――



スタクス:「――苦情が出てきている」
ブラックボーン:「スラムの連中が上がってくるのは避けられねえか……
  ラクシャクもラクシャクで手一杯の状況で。ったく、どうするか」

スタクス:「まずは配給制を強化するべきだな。不満は出るだろうが致し方ない。
  長引くようなら、難民をもっとリムに送り込むことを考えてもいい」

ブラックボーン:「みくりの森の避難所もあまり余裕はなさそうだが……」
スタクス:「現状ではカナカナ突堤の基地も役に立っているとは言いがたい。
  軍事的機能を縮小してそっちで受け入れるようにしてもいい」

ブラックボーン:「せっかく作ったんだがなあ……まあいい。必要に迫られたならそうしろ。
  目の前の戦いに勝つほうが優先だ」

ジュリエット:(果たしておまえの統制で勝てればいいんだがな)
ブラックボーン:「ん? 不満でもありそうなツラだな。
  ラクシャク一つ何とかできないような将軍は俺としてもいらないんだが」

ジュリエット:「ラクシャクは戦線を立て直しつつあります。軌道広場の奪還も近いかと」

  [雑談] 目ざとい
  [雑談] ギスギスしてんねぇ!
  [雑談] 正直良い状況とは言い難いと思いますし、精神面もダメージを受けろ……

スタクス:「その件なんだが。良くない情報がある」
ジュリエット:「良くない情報、ですか?」
ブラックボーン:「なんだ? 言ってみろ」
スタクス:「“パスタリア解放運動”も立て直しに入っているようだ」
ブラックボーン:「どういうことだ? あれは運用を止めたはずだ」
スタクス:「アジトにしていた工場の後始末をさせようとしたのだが、すでに何者かによって片付けられた後だった。
  解放運動の支援者に接触を試みたところ、うち一人が数日前に構成員になれとの勧誘を受けたと言っていた。
  ……おそらく、誰かが組織を引き継いで活動を続けている」

ブラックボーン:「誰かっつっても、おおかた以前からのメンバーだろうが。名簿は調べたのか?」
スタクス:「もちろん確認はしたが、最近の名簿に載っているデータがでたらめなものばかりだった。
  無能の仕事の結果などではなく、計画的・意図的に改竄されたと見ていい」

ブラックボーン:「ちっ、奴らが“本当に”ホームグロウンテロリストになっちまうとか冗談じゃねえぞ……
  とにかく、情報収集を続けろ」

スタクス:「分かった」
ジュリエット:(この場合、どっちがホームだろう?)
ブラックボーン:「ジュリエット、お前もだ。何か手がかりが見つかったならばすぐ報告しろ。
  危険性によっては遠慮なく武力で潰して構わん」

ジュリエット:「承知いたしました」

  [雑談] テロリスト集団扱いは草
  [雑談] 実家育ちのテロリスト
  [雑談] 手塩かけて育てたテロ集団







  BGM:幻聴の森
    from アルトネリコ2(バンプレスト/ガスト, 2007)
    Composed by 中河健




――同日の昼過ぎ みくりの森――

ラクシャクからリムの最狭隘部のよろづ屋駅を抜けた先に広がる森林・みくりの森。
軍が入りにくい地形的隔絶とメタ・ファルスでは例外的な森林資源に恵まれたこの地は、
エレミア人の反乱以降ラクシャクが戦場になるたびに、自然と避難民たちの行き先になっていた。
今回に関しては、パスタリアを脱出した者たちもまたここに来ている。

戦闘が始まって半月、すでに数千人がここに集まっていて、日ごとにさらにその数を増している。
共和国もそれを理解して難民キャンプとして利用している節があり、実際に食料などの配給も行われている。

森の入口付近で朝から始まった今日の配給には長蛇の列が形成され、
午後に入った現在になっても途切れる様子はない。みな辛抱強く自分の番が来るのを待っている。
今のところはまだ大きなトラブルは起きていないが、避難が長期化した場合は不満が溜まっていき
いずれ略奪などの形で爆発してしまうのは目に見えている。



難民A:「……お腹減った。いったい何時間並ばせるの。列を離れられないから食事にもできやしない」
難民B:「落ち着け。こういう時だからこそ辛抱しないと」
難民A:「誰のせいでこうなったって話でしょ」
難民B:「言いたいことはわかるが、わざわざこんなところで言わなくても」
難民A:「ここにいる皆が同じ条件だってことはわかっているし我慢はするけど、
  不満があることはきちんと言って聞かせないとこのまま何も変わらないままになりかねない。そうでしょ?」

難民B:「でも、わざわざそんなことをしなくても、御子様とかの偉い人ならきっと分かってくれると……」
難民A:「その“偉い人”ってのがラクーシャみたいな人ならそうかもしれないけどね。資質はその人ごとに違う。
  それに期待するよりは、ちゃんと問題は問題であると示したほうがいい。
  共和国の制度って、そういうのを前提としたものじゃなかったの?
  私たちは“御子”や“教皇”を選ぶために選挙で投票しているわけじゃないんだから」

難民B:「選挙か…… 来年の選挙、どうなるんだろうなあ。そもそも実施できるんだろうか」

一方の森の中には、木立の中に無秩序にテントが立ち並んでいる。
木の伐採もまた無規律であり、切り尽くされた場所が島のようにところどころに存在する。
そんな混沌のさなかで、周囲に目を光らせながら会話する者がいた。


ヴァレリー:「――そっか、行っちゃうんだ」
六鼓:「飛空艇、操縦できる人が足りてないって聞いたから……
  自分の特技をちゃんと活かしたほうが、より共和国との戦いの助けになれる」

ヴァレリー:「解放運動ではさすがに飛空艇までは確保できないもんね」
六鼓:「それに、やっぱり自分は、大鐘堂が復活するならそのほうがいいと思う」
ヴァレリー:「新しい首領は『大鐘堂にも頼らずに』って言ってるし、
  そのほうがこういう場所や状況では支持を集めやすいし組織しやすいとは思うけどね」

六鼓:「だと思う。だけどなあ」
ヴァレリー:「路線の違いを受け入れられないのはしょうがないと思う。
  でも……共和国を倒すまでは仲違いしない。首領も言ってたし自分もそうしないといけないと思ってるから、
  協力はしないにしても当面の目的は一緒だからね」

六鼓:「ああ。それじゃ、まだ挨拶しなきゃいけない人がいるから。
  解放運動を抜けることの連絡、任せたよ」

ヴァレリー:「うん、やっておく」
六鼓:「ありがとう。ヴァレリーも元気で」
ヴァレリー:「六鼓も死ぬような無茶しないでね。あとそれから、“エマ”にもよろしくね」
六鼓:「もちろん」

  [雑談] 新しい首領、誰なんだろうねえ
  [雑談] ネームドでそれらしい人いなかったから、これまで語られることはなかった元からいた人なんじゃないかなあ
  [雑談] 首領、レギーナ父とかだったら笑っちゃう(無いだろうけど)
  [雑談] 登場人物が多すぎてメインの人たち覚えるのでせいいっぱいぃ……
  [雑談] 戦争もの唯一の弱点 人多すぎ
  [雑談] 終戦のローレライ読んでた時何度人物紹介に戻ったことか……
  [雑談] GMもよくNPC混線しないなとおもいますわ
  [雑談] 自分でやると意外と混乱しないもの









――同じころ はざま新田・ベルジェ家――

ヤン:「ただいま」
セレスタン:「ヤン! 無事でよかった」

  [雑談] おっ 生きとったかワレェ!
  [雑談] ヤンニキ^~
  [雑談] 一般人枠

ヤン:「とりあえず最初のターンで遺書カードを使うことにはならなかったよ」
セレスタン:「心配してたんだ。ジネットさんから、ヤンがパスタリアに行った部隊に入ってるって聞いていて」
ヤン:「味方にも伏せられていたような作戦だったから、
  自分もジネットに置き手紙で知らせるだけしかできなかった。心配かけてごめん」

セレスタン:「とにかく、無事なんだな?」
ヤン:「ああ、なんとか。回復魔法がなければどうなってたか分からないくらい傷は受けたけど。
  このぶんだと戦争が終わるころには英雄の一人になってるかもしれないな」

セレスタン:「英雄ではなく英霊になる可能性を考えると、笑いごとではないと思うんだが」
ヤン:「彼女もいるし、無理はしないさ」
セレスタン:「……またパスタリアに行くのか?」
ヤン:「多分ね。いま出ている部隊とまた交代で。予定だと半月後から、また半月の間行くことになるはず」
セレスタン:「……そうか。ひとまず、生きててよかった。
  それじゃ、ほら、母さんと父さんにも顔を見せてあげてくれ」

ヤン:「うん。兄貴のところは大丈夫だった? エナではけっこう被害が出てしまったようだけど」
セレスタン:「この辺りでは何も。ただ、やっぱりエナのほうは――」







  BGM:語れぬ想い
    from アルトネリコ2(バンプレスト/ガスト, 2007)
    Composed by 中河健




――エナ デクスのダイブ屋――

デクス:「申し訳ないんですが、今日はもう予約のお客さんだけでいっぱいでして……」

空きがないことを聞いた二人連れのダイブ客は、予約の手続きを済ませ、店を出ていった。

デクスは予約の内容を帳面に書き写す。すでに向こう数日にわたって時間枠は埋まっている。
通常なら暇なことが多い午前中にも、大鐘堂軍関係者に加えて一般市民の客の名前も多く見られる。


ポーレット:「ダイブ屋の仕事、こんなに忙しいんですね」
デクス:「普段はそんなことないんだけどね。
  前もそうだったけど、事件が起きたりでみんな不安になってるときに客が増えるんだよなあ。
  因果な商売というかなんというか……っと」


  [雑談] 生きててよかった ポーレットちゃん
  [雑談] またセミネームド再登場
  [雑談] データもあるしネームドでは?
  [雑談] 二話以上データ出てる人がネームド的扱いで捉えてる 基準は不明瞭

そのとき、ドアが開く音がして、一人の女性が入ってきた。

ポーレット:「いらっしゃいませー」
ブランシュ:「……」
デクス:「あ、ブランシュ、いらっしゃい。予約は明日だったと思ったけど」

  [雑談] ブランシュさーん! 生きててよかったワレェ!
  [雑談] 知ってる顔が見えると安心するね

ブランシュ:「あの、すみません、その予約なんですけど、キャンセルします」
デクス:「はいはい、キャンセル。了解。まあ、軍のほうで予定が入っちゃうのはしょうがないよね」
ブランシュ:「そういうわけではなくて……」
デクス:「?」

数秒の沈黙の後、デクスの横にいる人物を見ながらブランシュは問う。

ブランシュ:「あの、そちらの方は?」
デクス:「ちょうど昨日からバイトで来てもらってる人なんだ。
  最近めちゃくちゃ忙しくて、一人だけだと買い物とか自分の身の回りのことをやる暇がなくて」

ポーレット:「ポーレット・ラマーです」
デクス:「ポーレットも半年くらい大鐘堂軍の兵士やってたんだって。いろいろあってつい最近辞めたらしいけど。
  もしかしたら前に会ってたりしなかった?」

ブランシュ:「いえ、たぶん、初めまして。大鐘堂を……そうですか」

  [雑談] まぁそりゃやめちゃうよねえ

さらに数秒の間が空く。
言いにくそうにしていたブランシュだが、しかし結局は言ってみることにしたようだ。


ブランシュ:「……ちょっとレオと喧嘩になっちゃってて」
デクス:「レオさんと? 夫婦喧嘩? 珍しいね。何かあったの?」
ブランシュ:「話、聞いてくれます?」

  [雑談] おやおや……

次の予約までにはまだ時間があり、ここで待っている客はいない。
コンソールに視線を落とし現在進行中のダイブが安定しているのを確認してからデクスは頷く。


デクス:「うん。ポーレットは外させたほうがいいかな?」
ブランシュ:「あ、そのままでどうぞ」
ポーレット:「? はい」

ブランシュはいったん視線を泳がせてから話し始める。



ブランシュ:「……今まではそんなことなかったのに。急に『もう大鐘堂を辞めたほうがいい』って言われて」
デクス:「ええっ? だって、こないだ、『ブランシュの意見を尊重してくれる』って言ってたのに。
  共和国か二民族連盟党あたりに鞍替えしたの?」

ブランシュ:「さすがにそういうわけでは…… 理由を聞こうとはしたんですけど、はっきり答えてくれなくて。
  ですけど、要は、私が戦争で死ぬのが嫌だっていうことみたいです」

デクス:「あー……だけど、それは別におかしくはないと思うんだ」
ポーレット:「だと思います」

  [雑談] だよなあ……平和に余生を過ごしてほしい……
  [雑談] まぁねぇ
  [雑談] 生き残るのはいつだって運のいいヤツだからな
  [雑談] ただ、それでも戦い続けたい意思もあるだろうから
  [雑談] しかし煮え切らない表現

ブランシュ:「でも、本当に、今まではそんなことなかったんです。
  もちろん心の中では前からそう思ってたのかもしれないけど、少なくとも私に面と向かって、
  それも頭ごなしに言うようなことはなかったのに」

デクス:「うん、そりゃレオさんだって内心では思ってたんだと思うよ」
ポーレット:(……モーリスはどうだったのかなあ。本当に、私なんか犠牲にしても構わないって思ってたのかな)

  [雑談] 問題は“何”で面と向かって言おうと思ったのか、ってところなんか

ブランシュ:「だからって、今さらそんなことを言われても。
  私だってそれなりに覚悟をして今までやってきてるわけだし、レオはそれを応援してくれてたと思ってたのに」

デクス:「うん」
ブランシュ:「これまでにも辞めたいと思ったことはあったけど、それも彼の協力もあって乗り越えられた。
  それなのに、どうして今になってそんなことを言い出すの?って」

デクス:「それで、はっきり答えてくれなくて、喧嘩になったと」
ブランシュ:「はい」
ポーレット:「……」
ブランシュ:「ずっと、辛い思いもしながらも頑張ってきたのに、はしごを外されたというか」

デクス:「別にレオさんの肩を持つわけじゃないけど。たぶん、心境の変化があったんじゃないかな」
ブランシュ:「心境の変化?」
デクス:「こないだの戦いで、エナでも被害が出たでしょ」
ブランシュ:「はい」
デクス:「で、今、うちだけじゃなくて、エナ全体でダイブ屋を利用する人が急増してるんだ」
ポーレット:「予約が取れなくて何軒も回ってる人もいるみたいですね」
デクス:「前にも急にお客さんが増えたときがあったけど、その時は大鐘堂軍の人がほとんどだった。
  だけど、最近のは、そうでない一般の人も多いんだ。初めてダイブするとかダイバーズセラピを利用するって人もね」

ブランシュ:「つまり、エナ全体で、不安を感じている人が増えた?」
デクス:「うん。もうちょっとはっきり言うと、初めて死の恐怖を身近に感じた人が多かったんだと思う。
  エナはあまり戦闘に巻き込まれてこなかったし、被害もたいしてなかったからね」

ブランシュ:「死の恐怖……」
ポーレット:(あんまり感じたことないなー、親も元気だし。あ、でも、モーリスは……)
デクス:「ブランシュは、立場上、目の前で人が死ぬのを見ることもあるって言ってたでしょ?
  だから、悪い言い方をすれば、死というものに慣れてた。でもレオさんにとってはそうじゃなかった。
  そこで温度差ができちゃったんだと思う」

ブランシュ:「……」
デクス:「今までは、レオさんにとっては戦争はちょっと離れた場所のことだったから、
  いわゆる正常性バイアスがあった。『自分たちだけは大丈夫だろう』ってやつ。
  でも今回の事件でそれがなくなって、一気に不安を感じるようになったってこと」

ブランシュ:「なるほど、そういう」

  [雑談] 死を身近に感じちゃったからこそ、かあ
  [雑談] すごい 心理学者みたいだ()
  [雑談] ダイブ屋って心理学者じゃないの?(偏見)
  [雑談] 大体そんなもんじゃないの? 心の動きを数値で見れる職業だし
  [雑談] 専門ではないにしろ、ある程度知識はありそうな職
  [雑談] 現実から見れば超科学だけど精神医学+工学って感じの学問めいてるからあながち間違ってはない

ポーレット:「でも、その不安を彼女に押しつける形で解消しようとするのはちょっと違うと思いません?」
デクス:「うん。だから、もしこれが正しければ、本当の意味でダイブが必要なのは
  ブランシュじゃなくてレオさんだと思う。今まで感じたことのない恐怖を知ってしまったわけだからね」

ブランシュ:「私が、レオに……?」
デクス:「まあ実際には、シエールのマシンでも人間にダイブするのは無理だけどね」
ポーレット:「ということは、ダイバーズセラピ?」
デクス:「になるかどうかは別として。
  とにかく、二人がちょっと喧嘩したぐらいで別れるーって話にはなりえないのは知ってるし、
  今まで支えてくれたぶんの恩返しとしてやってみてもいいんじゃないかな?」

ブランシュ:「そうかもしれない。……やっぱり、いったんキャンセルはなしでもいいですか?
  明日までに話が付かなくて結局直前キャンセルになっちゃうかもしれませんけど」

デクス:「OKOK。毎度あり」

ポーレット:「……店長、普通にこういうアドバイスもできるんですね」
デクス:「お客さんの話を聞く機会もあるからね。ダイバーズセラピの時とかはそうだし。
  あと正常性バイアスがどうこうの件は自分も実感したから」

ブランシュ:「?」
ポーレット:「私の話も聞いてもらってもいいですか?」
デクス:「ん? ああ、構わないけど」
ブランシュ:「それでは、私はこのへんで」
ポーレット:「あ、もし時間があるなら“先輩”もぜひ聞いてってください。私の“元カレ”のことなんですけど――」

  [雑談] デクス君、いいよなあ……







  BGM:戦火を逃れて
    from アルトネリコ2(バンプレスト/ガスト, 2007)
    Composed by 中河健
    Chorus by 霜月はるか



――さらに半月後の深夜 カナカナ突堤――

ディン:『こちらディン。ゼッペン派、配置についたか?』
キーラ:『こちらキーラ。配置は完了、周囲に異常なし。問題ない』
ディン:「大丈夫そうです」
ヴォート:「それならさっそく行くぞ。乗ってくれ」
ロシェル:「了解」
エイフェ:「ようやく流派の壁を越えて協力できるようになりましたね」
ヴォート:「こういう時じゃないと協力できないってのもなんだがな」
ヌール:「全くだ。多少は負担が減ったからいいようなものの」
ロシェル:「ジェミナばかり働かせたのは悪かった、本当に」
エイフェ:「ヌールさん、一時期は死相が出かかっていて……」
ヌール:「おい!? ムノフに言われるとか冗談じゃねえぞ!?」
エイフェ:「はい、冗談ではありませんよ」
ヌール:「おいおいおいおい!?」

  [雑談] ああ……よかった……
  [雑談] ジェミナ過労死√は回避された
  [雑談] ジェミナは能力が便利すぎるんだよなぁ
  [雑談] ジェミナつよいっすもんねえ

ヴォート:「まあ、こうなる前はプルーネが調達関係は全部任されてたからな。俺たちの苦労、少しは思い知ったか」
ヌール:「お前らが少しは働いてくれりゃあ、こっちだって死相がでるようなことには……!」
ロシェル:「ほら、後ろがつかえてるから早く乗ってくれよ」
ヴォート:「外で見張りをしているやつらを待たせてるんだから、さっさと行くぞ。よし、乗ったな」
ディン:「では、お気を付けて」

ラクシャクでの戦闘が長引くにつれ、カナカナ突堤に作られた共和国の基地も手薄になる時間が次第に増えてきた。

基地ができて以来ずっとゆめみ野地下の避難所に避難していた澪の民たちだったが、
エイフェを始めとするムノフの予知は、良くない兆候をずっと示し続けている。
その結果、この日ついに、無人となった突堤の集落を偵察しに行くことになった。

突入するメンバーは、エイフェのほか、案内役のプルーネのヴォート、
用心棒としてサーラのロシェル、緊急時のためにジェミナのヌールの4人。
いずれも歳は中年かそれ以上、それぞれの流派では一定の地位を持つ者たちばかりである。




エイフェ:「……近づいてくるほど、胸騒ぎがします」
ヌール:「人間やガーディアンと鉢合わせとかやめてくれよ……?」
ロシェル:「普段の仕事と違って、今はあんた一人じゃないから大丈夫。その時はあたしが」
ヴォート:「静かに。もうすぐだ」

間もなく、一行の乗る“船”は音もなく集落の中に進入した。

夜の地下という闇の中とはいえ、他に人の姿はなく、辺りは静まりかえっている。
一見したところでは、周囲の様子は避難前と大きく変わらない。


ヌール:「……誰もいなさそうだな」
ロシェル:「まだ見つかってなかったみたい?」
エイフェ:「ですが、それですと……」
ヴォート:「ああ、判断するにはまだ早い。確認すべきものを確認しないと」

“船”を下りて、小さな灯を頼りに歩いていく。
やがて、集落の最重要区画――フレリアのコールドスリープポッドがあるはずの場所に到着した。

避難所に移動する際の短時間では安全にポッドを動かすことは不可能だったため、
窮余の策としてこの部屋の入口を壁で塞ぐなどできる限りの偽装を行った上で、ここにフレリアを残してきた。
幸い、ここに誰かの調査が及んだような痕跡は全くない。


ヴォート:「ここはひとまず大丈夫そうだな」
ロシェル:「中も確認するか?」
ヌール:「よし、行ってくる」

ヌールの姿が消え、すぐにまた現れる。

ヌール:「問題ない。フレリアは無事だ」
ロシェル:「よかった」
ヴォート:「エイフェ、まだ不安は消えないか?」
エイフェ:「……はい」
ヴォート:「それなら、次はあっちだな」

ヴォートが顔を向けて示したのは、各種の機材が置かれた区画の方向だ。
インフェル・ピラ関連の施設やヒュムネクリスタルの開発設備、それらに必要な各種の資料が集まっている。
資料や小型の機械類はおおかた運び出したが、動かしようのないものも多い。

進んでいくと、はっきりとした異変が現れた。


ロシェル:「人が立ち入った形跡があるな」
エイフェ:「……」
ヴォート:「動かせるものはとっくに持ち出したから、残っているのは元から大型の機械だけだ」
ヌール:「見た感じはなんともなってなさそうだが」
ヴォート:「それでもこの分だと調べられてはいるだろうな。オルタネイションとかは持って行って正解だった」
ロシェル:「……あ、あれは」

ロシェルは驚きの表情で隣の部屋を指す。閉じられていたはずの隔壁が破られているだけでなく、
中にあった機械が一つ残らず荒らされ焼かれ入念に破壊されている。


ヌール:「嘘だろ!? なんでここだけ」
ヴォート:「……ハイバネーション、が」
エイフェ:「『何かの挫折、もしくは破綻』……」

  [雑談] ほーーーーーーーーーんんんんん
  [雑談] 丁寧に壊されてる
  [雑談] ふりだしにもどる







――半月前に戻って カナカナ突堤――

ローリッツ:「それじゃ、この部屋。お願いします」
ファーロン:「分かりました。よし、始めろ! 詩魔法、用意!」

号令と共に詩魔法が詠唱され、放たれ、部屋の中が炎に包まれる。
その炎がまだ消えきらないうちに、十人ほどの兵士が突っ込んでいく。


ローリッツ:「すみませんね、戦争が続いている中でわざわざ人員を割いていただいて」
ファーロン:「こちらこそ、ローリッツ殿には常々お世話になっておりますので。
  ……しかし、どうも頭痛が酷い。外の空気を吸ってきても良いでしょうか」

ローリッツ:「どうぞ、こちらはすぐに済みますのでお気になさらず」

  [雑談] お兄ちゃん記憶ない説立証

ファーロンは一礼して、そのまま近くの梯子を上り、天井に開けられた穴から外へと出ていった。
ローリッツは部屋の中の様子をじっと見守っている。


ローリッツ:「……ハイバネーションなんてもの、あっては困るんですよ。
  我々は来世ではなく現世で利益を得たいのだから」


彼は腕を組んだまま呟く。笑みはなく、どちらかといえば憂いを帯びた表情で。

ローリッツ:「それに、精神だけになって生きられたとしても――
  それを『生きる』と呼べるかどうかはまた別として――結局のところ、本質的な孤独は変わりえない。
  そして、たとえ餓えや苦しみもなく自由気儘に“生きられる”世界を手に入れたとしても、
  孤独の中で、人はその自由を自ら手放してしまう。
  インフェル・ピラの中で権威主義や全体主義が蔓延したとしたら、それは今の世界と何が違うのだろうか?」


  [雑談] ローリッツ君はさ、自分の美学というか、理想を追っていろいろやってるっていうのをひしひし感じてて
  [雑談] ちょっとお話もしてみたいとは思うんだよなあ

一方のファーロン。頭痛から逃れるように歩いていくと、自然に基地の入口に辿り着いた。
戻ってきたことに気づいて秘書のザラが出迎える。


ザラ:「おかえりなさいませ…… あの、いったい、どうなさったのですか?」
ファーロン:「うん? 何か変なところでもあったか?」
ザラ:「だって、お顔が」

ファーロンは顔を拭う。そして、涙が出ていることに初めて気付く。

ファーロン:「……なぜ、私は」

言いかけた言葉は中断され、彼は膝をつき、そのまま倒れ込むように意識を失った――

  [雑談] おにいちゃああああん
  [雑談] なるほどなぁ~~~~~~~~
  [雑談] 思い出すかそのままか……
  [雑談] まとめ ・市街戦はラクシャクとパスタリアで続いているよ ・だいたい2週間交代で前線に出るよ
  [雑談] ・解放運動がなんか復活中 ・カナカナ突堤の基地は運用縮小へ ・突堤の集落はハイバネーションがやられた



  [雑談] 今回出たところの補足をちょっと
  [雑談] まず突堤の状況 ハイバネーション開発施設が完全にやられたというのは描写の通りですが
  [雑談] 他は(フレリアもオルタネイションも)概ね無事です
  [雑談] ローリッツの目標にはインフェル・ピラを解き明かすこともなくはないけど
  [雑談] あの時残っていたものにはそこまで役立つものはなかった
  [雑談] で、ハイバネーションは「開発に数百年時間が掛かった」という理由づけの一つにしちゃってます
  [雑談] 途中でふりだしに戻されたらそりゃね……
  [雑談] 次にファーロンのほう 基地が閉鎖されることに伴い、パスタリアに戻ります
  [雑談] この異動に関してザラから手紙が来るかもしれないけど、
  [雑談] 突堤の状況=元の集落に戻ったことについてはウツロさんのほうが早く把握するかもしれない
  [雑談] なるほど
  [雑談] 全く出なかったけど、例の倉庫作戦では、名前が出ている中ではサシャがラクシャクに来ています
  [雑談] そして倉庫自体は拠点として、カナカナ突堤から共和国軍が撤退したあとも運用されています

  [雑談] あーそうだな NPCもキャラがどんどん固まった結果混信しにくくなったってのもあるかもしれない
  [雑談] そもそも、いちばん最初の構想の時点での戦闘参加NPCはイリューシャ・アレクセイ・レギーナだけだったので
  [雑談] 逆に言えば他は最初は設定ほとんどなかった
  [雑談] それがいつの間にやら全員にそれなりの個別設定が書けるように……
  [雑談] まじですか
  [雑談] マジです
  [雑談] ヤンとかブランシュとか、率直に言えば野々歌とか槻とかみたいなスポット参戦でもおかしくなかった





綯い交じらない思い出を

  カナタ・メテオライト・沙華



  [雑談] 沙華さーん、ちょっとやりますー? なんも決まってないけど
  [雑談] やりましょー
  [雑談] んじゃあやりますか。沙華さんはいつもの図書館にいます?
  [雑談] 図書館で小説書いてます
  [雑談] じゃあお伺いしよう



図書館へゆったりと二人組がやってくる。カナタ、そしてメテオライト。
日々読んでいる小説の感想を言いに、沙華のもとへ訪れたのである。


カナタ:「沙華さーん、来たぜ!」
メテオライト:「お邪魔します」

その頃、沙華は小説を書くために原稿、メモ、資料などを広げてテーブルを1つ占領しています。

沙華:「あら、二人そろってどうしたの?」
メテオライト:「小説が面白かった、って話をしに来ました」
カナタ:「読者からの直接の声を届けに来た。座ってもいいか?」 正面の席を指さす
沙華:「どうぞどうぞ」 と椅子をすすめます
カナタ:「さんきゅー。よっと」
メテオライト:「お邪魔します。……ふむ」
沙華:「読者からの声はいつでも大歓迎よ」
カナタ:「お、じゃあこれ。とりあえずファンレターだ」 鞄から手紙を取り出す
メテオライト:「……」 (じっと沙華をみたり、資料を見つめている)
沙華:「あら、ありがとう」 と手紙を受け取り、メテオライトさんに 「何か気になるの?」 と声を掛けます
メテオライト:「……テルの人、いっぱいいるけど、みんなちょっと違うって聞いたから。興味あった」
沙華:「なるほど? どんなふうに聞いているの?」

  [雑談] ここでメテオライトさんの生死が決まる(嘘)

メテオライト:「念動力があるとか、ええと、火を噴くとか……?」
沙華:「あー……なるほど……」

  [雑談] 火を噴く
  [雑談] 放火魔かな?
  [雑談] ※火は噴きません
  [雑談] 爆破?

メテオライト:「知らないから知りたかった。……何か悪い事したみたい、ごめんなさい」
沙華:「んーん、どっから説明しようか考えさせて。まず、どういうことが知りたい感じ?」
メテオライト:「見分け方。見た目でテルの人たち、能力わかったりするかどうか」

  [雑談] メテオラは敵にテルのコピーが出たときのことをちょっと考えて質問してる感じ

沙華ひょいっとフードを取って、メテオライトさんに 「頭触ってみて?」 と言いますね。少し見づらいですが角が生えてます
メテオライト:「ええと……」 (カナタをちらっと見る)
カナタ:「本人から触ってみてって言われてるんだから、良いんじゃないか?」
メテオライト:「……それじゃ、失礼して」 触る
沙華:「テル族は角が生えているから、こうしてフードや帽子を被ることがあるわ。
  ただ、角のサイズは人それぞれで、完全に髪の毛に隠れちゃう人もいるから、完全な見分け方じゃないけど」

メテオライト:「……わ、角だ。かわいい」

  [雑談] かわいい系角
  [雑談] クーロンの角はほとんど隠れてるから被り物してない メイランは角が大きめだから被り物してる(唐突なPC語り)
  [雑談] 角は小さいと楽でいいよね 主に立ち絵を用意する時
  [雑談] わかる……
  [雑談] クーロンとメイランの差も書いとかないとだめだな(声聞きの強さもメイラン>>>壁>>>クーロンだったりする)

メテオライト:「なるほど、わかった。角が生えてたらテルの人」
沙華:「大体はね。私は人間との混血だから、もうちょっと小さいけど」
メテオライト:「……ハーフ、みたいな?」
カナタ:「その表現こっちの世界にあるのか……? 合ってるけども」
沙華:「私の親は純テルじゃないからなくて、もう血は混ざりきってる混血の家系になるけどね」
メテオライト:「なるほど……」 (テル族の特徴をメモメモ)
カナタ:「じゃあ沙華さんの家系は種族間の理解で成り立ってたのか」 (人間とテルの結婚的な意味での発言)
沙華:「そういうことみたい」
カナタ:「なぁるほどなぁ……」

メテオライト:「……もしかして、あまり踏み込まない方がいい話題?」
  
(テルの種族とか、特徴とか、もろもろひっくるめて聞いている)
沙華:「うーん、教えてもどこまで通じるかは別問題なのよね……個人差が大きすぎて」
メテオライト:「個人差」
カナタ:「ええと、その特殊な力みたいなのは、個人個人で結構出力も方向性も違う、みたいな?」
沙華:「そういうこと」
カナタ:「となると、対策も難しいってことか。残念だったな、メテオライト」
メテオライト:「ふぐ。みんなの安全につながるかもって思ったのに」
沙華:「私の魔法は私だけで完結しているから、他にどうこうするものではないけどね」
メテオライト:「そっか、沙華お姉さんも魔法があるんだものね」 ふむむ……と思考する
沙華:「ええ。私の魔法は私にしか効果がないの」 ブラフですがね。ややこしいんでこういうことにしておく沙華
メテオライト:「……わかった、きっと頭脳強化系。頭がよくなるから物語が生まれる」
カナタ:「……おう、そうだな! 頭脳強化系っぽさはあるよな」
沙華:にこにこ笑ってYesともNoとも答えないです

  [雑談] 頭脳強化といえなくもない
  [雑談] まぁ保有情報量がやばいしにゃー

メテオライト:「ふふん、図星かもしれない沈黙。これは当たっているかもしれない」
カナタ:(いや、どうだろうなあ……の顔)

  [雑談] あれでもカナタさん生死や転生云々な話やってなかったっけ ワンチャン気付けるのでは(消される
  [雑談] 話は聞いてたけど酔っ払いの戯言って聞いたし、次の小説のネタって聞いてたからな! (純粋な瞳)
  [雑談] 能力バレはそこまで問題ない
  [雑談] まぁバレたところで対策もくそもない系統だからにゃぁ



メテオライト:「ふー、じゃあ沙華お姉さんの番。聞きたいこと、ある?」
沙華:「うーん……二人がどうなってるかと、あと。あれが知りたいかな」
カナタ:「あれ?」
沙華:「メテオライトさんが来た時のあの言葉。イーはアーである……みたいな。綴りとか意味とか知りたい」 わくわく
メテオライト:「あ、あれ。ええとね……」 象形文字のようなものを描く 「これがihで、こっちがahih」
沙華:「……ahih。私。自意識の形態のひとつ。私は私であるが私だけではない……」 とぽろっと呟きます(意識していない)
メテオライト:「……知ってるの? わたしはこの本から教えてもらった」 lof yeeelを指さす
沙華:「え? 沙華、今何か言ってた?」 とぼけているというより素ですね
メテオライト:「うん。ahihの意味、言ってた」
沙華:「? 沙華はそんなの知らないから、教えてもらおうと思っていたのに……」

  [雑談] あーなるほどそういうことか 沙華さんの一人称の感じが掴めてきた
  [雑談] ふふふ

メテオライト:「ihもahihも、自分自身を指す言葉。今はもう古くなった言葉……なんだって」
カナタ:「ihがわたし、ahihがわたしたち、みたいな感じなんだったよな?」
沙華:「なるほど……」 とメモを取っています
メテオライト:「うん。 ……」 じっと沙華さんを見る
沙華:「?」
カナタ:「言葉にしないと伝わんないぞ、メテオラ」
メテオライト:「む、わかってる」

  [雑談] どうしよ。メテオライト踏み込むの悩んじゃうな
  [雑談] 沙華さん、どこまで踏み込んでよろしい……?
  [雑談] うーん、踏み込んでいいにしようかなあ。ほら何度かぽろってるし、このあとクロさんには自分から白状するし
  [雑談] おお
  [雑談] 殺しても守るべき秘密は突堤のことで転生じゃないなって思った。
  [雑談] ただし言うタイミングと必要性がなかったから言ってなかった

メテオライト:「……踏み込んだ話題、お姉さん、実は多重人格者?」
カナタ:(えっそんな話なの? ファンですみたいな告白をするかと思ってたぜの顔)
沙華:「さっき変なことを言ってたから?」
メテオライト:「それもある」
沙華:「“も”?」
メテオライト:「カナタが前に酔った時の話もしてた。口調変わってたって話もあった。
  それに、さっきの。しっかり喋ってたのにわかんない、って言ったから」

沙華:「それで、多重人格と予想した感じ?」
メテオライト:「ん。ahihみたいに、ある意味、わたしとカナタみたいに。……あってる?」
沙華:「ふふ」
メテオライト:「あ。また笑った。……いいもん、カナタに愚痴るもん」
沙華:「……私ね。死なないのよ。肉体は死ぬけど魂は死なない」
  
そう言って、「ahih」と自らの護を呼び寄せ、本を取ってきてもらいます
メテオライト:「あ! 『ahih』……!」
カナタ:「魂が死なない、って……どういうことだ?」
沙華:「テル族は成人の証に護と呼ばれる相棒を得るの。これは私(ih=ahih)。この姿は“かつて私だったもの”」
  
護は鎧を着た中年の戦士の姿を撮っています

  [雑談] あれ、アルシエルで魂は輪廻転生論じゃなくてどうなってるんでしたっけ
  [雑談] 塔の文化によって違うけど、こっちはラプランカのように
  [雑談] 「死んで生まれ変わって徳を積んで昇華するのが目的」と見たような
  [雑談] ソル・シエールでは再び地上に生を受ける輪廻転生が主であり、メタ・ファルスでは徳の高さによって
  次に挑戦する世界が変わる、ソル・クラスタでは、少しずつ経験を積み(もしくは失い)、
  一定以上の経験を積むと次は神になる、という感じです。(編纂室05)

  [雑談] 次に挑戦する世界が変わる……不思議な表現だ
  [雑談] 六道なんじゃないですかね。天人道なのか畜生道なのか餓鬼道なのかって

カナタ:「生まれ変わり……って、かつて私だったもの?」
メテオライト:「……過去の自分。前世?」
沙華:「そう。私は転生を続ける。記憶を持ちながらの転生を繰り返す。
  男も女も色々だけど、私は教えのように“挑戦する世界”が変わることはない。
  ahihの意味を知っていたというなら、それは沙華が覚えていないほど昔の私の記憶のようね」

メテオライト:「記憶を持ちながら転生……」

  [雑談] カナタくんはリタちゃん見てなかったっけ 彼女が一番わかりやすい転生の実例だと思われる
  [雑談] 機会はないだろうけどクーロンさんやロバートさんから聞いてそう
  [雑談] ロバートさんは基本的にいいふらさない
  [雑談] クーロンもおそらくリタちゃんに関しては口外しないと思う
  [雑談] じゃあ知らない体で

カナタ:「……ああ、じゃあ、あれはやっぱり、物語なんかじゃなかったんだな」
沙華:「歴史小説はね。大体は私の前世の記憶をベースにしているの」
カナタ:「なるほどな。臨場感も凄いわけだ」
メテオライト:「……」
カナタ:「だからこそ、“まるで罰みたい”って言ってたのか」
沙華:「死ぬときってね。結構痛いのよ」
メテオライト:「命が終わる痛み、痛くなかったら、嘘」
カナタ:「……家族が焼死するところはみたから、苦しいのは少しだけわかる」

  [雑談] カナタさんも言ってきたなあ
  [雑談] 彼の中でも割とマヒしてきた部分ですね 人の死
  [雑談] 悼むし、悲しいけど、でも見慣れてしまった……
  [雑談] それもけっこう悲しいこと
  [雑談] とはいっても、軽んじては全くいないですけどね
  [雑談] でも、自分の過去にある死の衝撃が薄れてしまっているのは確かなんです
  [雑談] 戦争中という事情さえなければいい変化ではあるんだけどねー
  [雑談] 多少擦り切れてるぐらいが心に毒にならなくていいと思う
  [雑談] とっくに気にしなくなってる
  [雑談] 厳密に言うと転生者は本当の死を体感してないのかも知れないなどと思い始める

沙華:「焼けた私もいたと思う。毒で死んだ私もいた。寿命で死んだ私もいた。ガーディアンに殺された私もいた」
カナタ:「……」
メテオライト:「……死が、終わりにやってくる。必ず」
沙華:「最期には死ぬ。そしてまた私は目覚める。その時には、知った人は誰もいない……そういう世界」
カナタ:「ああ、じゃあオレがここに初めて来た時と同じ感じか……」
  そこに死が襲ってくるとなるとー……とつぶやいて 「うわ、怖いな……震えるな」
沙華:「同じ景色があっても、面影のある顔があっても、誰も私を知らない」
カナタ:「でもさ、つまりさ、面影がある顔の、新しい側面が見れるってことだよな?」
沙華:「その人は当人ではないわ。かつて語らった人の子や孫、あるいはもっと遠い血縁」
カナタ:「あー、なるほど。じゃあまた新しい友達が増えるのか。
  ……その人と会えないのは寂しいけど、でも子孫の人から逸話とか聞けそうだな」

メテオライト:「転生するから本音書いた手紙残しておいて、よろしく! ……みたいな?」
沙華:「そうかもしれないけどね……」

  [雑談] 怒られるかもしれないけどさ、沙華さんに対して極光ムーブしてもいい……? (スーパーポジティブムーブ
  [雑談] 極光?
  [雑談] あのさ、とある曲がずっと頭をよぎってて 前前前世
  [雑談] wwwww
  [雑談] 家族も恋人も我が子もいない時代にふといつの間にか出来上がってる誰かの基礎に乗っかるって
  [雑談] 相当つらいと思うぞ なろうならこっからチーレム無双するけど
  [雑談] 要は一生ロールプレイ……
  [雑談] 転生っていきなりポンと大人で放り出されるわけじゃないよね……?
  [雑談] テルの成人儀礼で護と会えた時に過去を思い出すので、完全に続きの人生ではないけど、
  [雑談] 同時にある程度育った状態で今までの記憶がなだれこむ
  [雑談] 生まれてから護を得るまでは普通の子供
  [雑談] 転生のスパンによっては我が孫がおじいちゃんとかもありえるかもしれんが
  [雑談] だから厳密には 転生……同じ魂で生まれるというよりは
  [雑談] 魂は新規で、前世の記憶と感情……まぁ魂か、それらを継承する って言った方が事象的には正しいのでは?
  [雑談] 沙華さんは前回から何年だ
  [雑談] 子供の頃に死んだリタは前回から100年経ってますが、奇跡的に知り合いが0ではない稀有な事例です
  [雑談] (命を前借りしたり長生きしているうちに次までの転生期間が延び、テルでも死ぬほどの時間が経つのが基本)

カナタ:「……沙華さんはさ、実際にそれを経験してるから、オレは想像でしか物事を言えないけど。
  沙華さんがいたことも、居なくなったことも、友達からしたら嬉しいことで悲しいことだと思うし。
  そうだなあ……沙華さん達の苦しみは沙華さんたちだけのものだけど……
  うん、沙華さんたちが居てくれてよかったって人たちはいっぱいいるだろうし、
  少なくともオレや仲間たちはうれしいと思ってる、その感情は嘘じゃないし、幸せな思い出も……
  いや、うん。幸せな思い出が死を凌駕するような人生を過ごせるように、するしかないな!」

沙華:「思い出が、ねぇ……沙華、お役に立ててる?」
カナタ:「もちろん。だって、沙華さんが居なかったらオレ、きっと苦しかったぜ?
  それに、相談もしたし、いろいろ教えもしてくれたし……」

メテオライト:「沙華お姉さんの小説、カナタいつも楽しみにしてる」
沙華:「……そっか。裏話、聞く?」
カナタ:「それは聞く!!!!」
沙華:「ふふふ。この時に私が見てきた話をしようか。当時の暮らしも、見てきたものも、モデルにした人がどんなだったかも」

カナタ:「沙華さんが沙華さんだったから、よかったって話。オレだけじゃなくて、みんなそういうと思う。
  面白いお姉さんだし、キャメラさんとは違う方向で頼りがいあるし、積み重ねた知識がしっかりしてる。
  過去があるから、きっと今の沙華さんがいるんだろう、って思ってるからさ。
  うん、役に立ててるどころか、沙華さんじゃないと、多分皆駄目なんだ」

沙華:「そっか……“沙華”じゃないと、ね。ありがとう」 そういって少し笑います
カナタ:「……そりゃ、もちろん。だってオレの仲間で、
  友達なのは、今は沙華さんなんだから。今生は死ぬほど楽しんで笑ってもらうぜ」

沙華:「じゃあ、そうさせてもらおうかしら」
カナタ:「おう!」

  [雑談] 沙華さんのこと、友達として仲間として信頼してるし大好きだから
  [雑談] どうにかこうにか笑顔になってほしい一心でもある
  [雑談] それに、たまに思ってた“沙華”さんをちょい軽く見てる時があったんじゃないか、っていうのも気になってて
  [雑談] 沙華さんに言いたいことをたたきつけ続けてしまっている……
  [雑談] なにか言いたいことあります……? こっちもちゃんと座して聞きますが……
  [雑談] あとで知的好奇心(本とか)を満たさせてもらったらあんまり気にしないんですよねこいつ
  [雑談] そうなのか……まあロバートさんから告白とかされて幸せになってくれ……



カナタ:「……あの、ところで、当時の話を聞かせてもらってもいいですか……?」
メテオライト:「急に下手に出ると驚くからやめて」
沙華:「どういうところから話そうかな」 と優しい声で話し始めます
カナタ:「……へへ、ありがとな、沙華さん」
沙華:「後でその本はみっちり見せてね?」
メテオライト:「いいよ。壊さないでくれれば隅々まで見て」
沙華:「ありがと」
カナタ:「壊すとオレもメテオラも多分死ぬしなー」
メテオライト:「余計なこと言わない」
沙華:「……慎重に扱うわ」
カナタ:「本は生き物、だしな」
メテオライト:「……話の腰を折った。続きを聞かせてほしい」
沙華:「ん。じゃあどういうのから話そうかな……」

静かにカナタとメテオライトは沙華の話に耳を傾けた。



  [雑談] 思ったよりも深く掘ってきた感じ
  [雑談] お疲れ様でした。結構突っ込んじゃった。沙華さんありがとう
  [雑談] いえいえー
  [雑談] 伝えたかったのは「沙華さん」のこと、大事っすよ! 思い出いっぱい作ってこうな! って話でした
  [雑談] まあねえ ほっといたらどれが“誰”の思い出だかわからなくなりそうだし
  [雑談] こんな前向きで能天気であほでうるさい人めったにいないと思うから 沙華さんにも思い出として残るといいな
  [雑談] きっといろんな意味でがっつり思い出に残るでしょうね……
  [雑談] こんなみょうちきりんな記憶は“沙華”のものに違いない、って
  [雑談] それがいいことだと信じたい 楽しい思い出でいっぱいにしてやるから覚悟しとけ……






第5話:5-A(戦闘前半1 戦闘前半2 戦闘中盤 戦闘後半 イベント1 イベント2) 5-B(第1戦前半 第1戦後半 第2戦)<<前  インターミッション5(その1 その2 その3 その4) 挿話3  次>>
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