三つの匣の外側に プレイログ:A卓 Lv2終了時

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事前交流会:ソル・シエール組
事前交流会:メタ・ファルス組
導入~Lv1開始 虚の試練 Lv1終了~Lv2開始 命の試練 Lv2終了 ボス戦~ゲーム終了 エンディング
前半
後半
個別・全体ED
水の試練 心の試練
金の試練 闇の試練



文字色説明

GM GM発言・描写など 雑談など
PL/PC アイラ: PC発言・PL発言・雑談など
ゼロ: PC発言・PL発言・雑談など




  session: DS-A-13 2023/06/05



BGM: Halbmond
  from 穢翼のユースティア(葉月(オーガスト), 2011)
  Composed by スミイ酸



気が付くと、薄暗い部屋に3つの光球が浮かんでいる。下の階層の最後と同じ状況だ。
中央の台座の黒い部分に床の模様が表示されているのも同じだ。ただし緑の範囲が一段広くなっている。


アイラ:「はー……それにしてもようやくあの屋敷から解放されたのですね。
  臭いが服に染み付いていなければいいのですけど……ってここはバイナリ野でしたわね」
> 死体にはびっくりしすぎて動じなかったが臭いは気にしてたムーブ
> w
ヤグシャ:「この展開は、またあれをやれってことか。……なにこのどす黒い塊」 黒い光(?)球を見て
ゼロ:「あれは恐らく……闇を表している……ような気がする」 黒い光を同様に見つめ
アイラ:「他の二つの光の玉と比べると異質な感じがしますわね」
ヤグシャ:「それはともかく、確かここを触って……」 中央の台座のディスプレイに触れます



『光に向かい、手を伸べ、唱えよ』
やはり声が聞こえてくる。文字列が表示されているところも同じだ。

+ 拡大図


アイラ:「ふむふむ」 中央に近づく
ゼロ:「……前の階層と同じように読めば良さそうか?」 文字盤を見て
ヤグシャ:「だと思うけどね。……いまいち文章になってないのも同じだし」
アイラ:「相変わらずさっぱり読めませんわね」 文字を見ながら青い文字の最後の点に触れてみます
「エミザ フォルティ スフィーラ レ ギュ」と声が聞こえます
ゼロ:墨色の文字に触れてみます
こちらは「ル ジス キン ベイタン ヴォン ダ」と声が聞こえます

アイラ:「ええっと、『エミザ フォルティ スフィーラ レ ギュ』……
  噛みそうですわね」
> 噛み度で言ったらゼロさんの文章の方が高そう

ヤグシャ:「で、自分の色のものに向かって手を伸ばして唱えるはずだったから……」
  ピンク色の光球に向いて右手を伸ばして 「マーデン ヨア ニェア レ グル」

呪文を唱えると、ピンク色の光球は弾けて消えた。
天井に小さな穴が開いたのも前回と同じだ。

ゼロ:では黒い光に手を伸ばし 「ル ジス キン ベイタン ヴォン ダ」 と唱えます

黒い光球らしきものも弾けて吹き飛んだ。天井の穴も広がっている。

ヤグシャ:「……なにか悪いものの封印でも解いた感じね。黒いと」
ゼロ:「この文は……一体どういう意味なんだろうな」

アイラ:「では私も」 水色の光に向かって両手を伸ばし
  「エミザ フォルティ スフィーラ レ ギュ」





3つの光球はすべて消え、部屋は元通り明るくなり、天井には大きな穴が残った。

『無事試練を終えた者よ いま地上への道を開こう』
例によって合成音声の声が聞こえる。

部屋の中央の六角柱には、下の階層のときと同じように、三角のボタンが出ている。
BGM: Ash
  from 穢翼のユースティア(葉月(オーガスト), 2011)
  Composed by スミイ酸
ヤグシャ:「『地上への道を開く』ってことは、これで終わりなのかな」
アイラ:「……これでお二人とお別れかもしれないと思うと寂しいですわね」
ゼロ:「……」 少し考え事をしているのか、天井の穴をぼんやり見つめている。
ヤグシャ:「どうしたの?」
ゼロ:「遊戯とは言え、直接的に協力者と状況の攻略をするのは今回が初めてだと感じてな、新鮮な体験だった」
アイラ:「それは同感ですわ。私もこうやって誰かと遊んだことがほとんどないんですもの」
ヤグシャ:「ああ、そういう」
> 「……ぼっち?」って突っ込もうかと思ったけどやめた
> PC二人に殺傷能力の高いセリフをぶち込むのはやめてさしあげてw
> まぁ事実上ソロで活動してるようなもんだからダメージ自体は少ない
> 「単独活動には慣れているからな」で済むゼロである

> タイミング的に挟めなかったのでこっちで出しとく
> 闇:
  r xiss kin
  beytan vonn da
  ?/~しなければならない/?
  ?(glubeytan=飲みこむ?)/闇/(that相当)
> 心:
  emiza folti
  sphilar re gyu
  能力/おそらく?
  心/~される/?
> 命:
  marden yor
  near re glu
  ただし/あなた
  命/~される/?
> 命と闇が繋がるっぽいから……「貴方は~しなければならない」「闇に飲み込まれる命」? (全文開示されるまで分からない
> そこはそうなりますねー

> とりあえず、ここの昇降機を動かすとあとはもう自由に話したりできる時間はないと思ってください
> なのでいろいろやるのは今のうち



アイラ:「あ、そういえば私、ヤグシャさんに聞いてみたいことが色々とありますの」
ヤグシャ:「どうぞ?」
アイラ:「ええと、では(臭いの元から逃げたくて聞けなかったことを)。
  ゼロさんがメタファリカについての考えを色々とお話してくれたでしょう?
  それを聞いたヤグシャさんが何やら神妙な顔をしていらしたものですから。
  何かしらヤグシャさんにも思うところがあるのかと思いまして。
  私には少々ゼロさんの考えと縁遠かったといいましょうか、ピンとまだ来ていないといいましょうか
  なのでそこのお話を伺いたいんですの……間接的にゼロさんへの質問にもなってしまいますけれど」
ヤグシャ:「ええと、なんの話だっけ」
> (訳:ゼロさんお先にどうぞ)
> アイラさん的にはどのへんにピンと来なかったかも後で言ってね
> レアードほどの立場じゃなくてもソル・シエールの中では比較的中枢にいたから、
  政策の成功によって自分の立場が左右される立場にあったからかな、ピンときてないの
> 確かに立場が真逆過ぎるんだよな、ゼロとアイラさん
ゼロ:「ふむ……俺がメタファリカについて、創造の可否に対して強い感情を示さなかった理由……についてか?」
  一応確認を取る
アイラ:「ええ、端的に言えばそこになりますわね」
ゼロ:目を閉じ、ふぅ、と一息衝く。記憶を手繰り、景色を奥底から表層に引き揚げる

ゼロ:「民が一丸となって、物事を造り上げる……俺はその立場に元から存在し得なかった、いや……今でも存在し得ない。
  俺が記憶している景色の中で、故郷と呼べる大地リムが御子一行と住民の意思で切り離された時には、
  俺が『相棒』の意思に触れる頃には、調和や平穏を望むことが無くなっていた。
  切り離されたものは、元に戻らない。
  だから俺は、戻らないことに決めたんだ。過去に向かうより、目の前、その先にあるものを片付ける為に。
  理想郷メタファリカは民衆の想いが形を成しているが、切り捨てられた俺は最初から民衆の一ではない。
  だからかな、俺は地上に足をつけた時。自分が感じる以上に、湧き立つ感覚がしたのは」
  喋り過ぎたな……と、再び天井を見上げ、ふぅ、と一息衝く
> 確かにゼロさんにしてはよく喋ってた
> うん。ゼロ此処まで饒舌か?ってくらい喋ってる
> けど、ゼロがメタファリカに興味を示さない理由は提示した。
  端的に言うと、「自分は理想郷の市民として認識されてないしされるつもりもない」です。
> 理想郷で怠惰に過ごすことはできても、多分本能的に「何かが違う」って反発の意思が働くから結局メタファリカから脱走する
アイラ:「……ピンと来なかったのは私が切り捨てられる立場にいなかったからかもしれませんわね……」
> 多分政治から取りこぼされる人がいるということは「知って」いても「実感」はまだしていないんだな、アイラ
> まぁ、立場の違いはどうしても出てきちゃう……よなぁって
> ただ切り捨てられることはなくても、アイラパッパの言いなりにならないと生活できなかったところはある
> アイラさんは義理を通すために「切り捨てた」ような立場だと思う
> 切り捨てたのは自分の立場と、父親と、許嫁……簡単に書いたけどもっとあるかもしれない

アイラ:「ヤグシャさんも誰かに切り捨てられたことが、ゼロさんと近しいことがありましたの?」
ヤグシャ:「いや、別に、そういうわけじゃないけど。ただ、アイラと立場が違ったというのは今のでよく分かった」
アイラ:「とおっしゃいますと?」
ヤグシャ:「いくら理想郷とはいっても、そこから零れ落ちてしまう人はいるのよね」
アイラ:「そうですわね。それを私は『知って』はいたのだと思います。
  けれどこうして零れ落ちた人を目の当たりにしたことはない、それがピンと来なかった要因かもしれませんわね。
  ……ヤグシャさんはそれを知っていたから複雑な表情をあの時に見せたのかしら……」
ヤグシャ:「いや、それはまたちょっと違う理由」

ヤグシャ:「私の思いとしては、たとえ“理想郷”とは道を違えたとしても、希望を失ってほしくないということ。
  ゼロは『無駄に期待するより自分にできることをするだけ』って言ってたと思うけど、
  私としては、将来への期待を失ってほしくない。
  ……ゼロはまだいいのよ。『自分にできること』があるんだから。世の中には、『自分にできることなんてない』とか、
  あるいは怪我をしたりして『自分にできることがなくなってしまった』と感じている人もいる。
  そういう人に対して、私は、それでも『この世の中、まんざら捨てたものじゃないな』と思ってほしい。
  ……いや、違うわね。そういう社会を作りたい」
ゼロ:予想外の回答に「ほぅ?」と声を漏らす どうやら、幾分……興味を示したようだ

アイラ:「なるほど……私がプラティナでの立場を捨てたのは早計だったかもしれませんわね……
  だってヤグシャさんの今の話を聞いて、『私もそういう社会を作りたい』って思ったんですもの」
ヤグシャ:「そう。それならいいんだけど……
  ごめん、正直に言ってしまうと、アイラ、あなたは本当の意味で良い政治家にはなれないと思う」
アイラ:「そうですわね……でも政治家でなくても何かしらの、そうですわね、福祉には携わりたいかもしれません」
ヤグシャ:「それもたぶん向いてないわね。……ある意味向いてるのかもしれないけれど」
アイラ:「うーん、何にしろ経験不足がすぎる気がしますわね」
ヤグシャ:「そういう意味じゃない。あなたには、心の動きを感じられない」
アイラ:「心の動き、ですか?」
ヤグシャ:「いつも自分を相対化し、目の前の事象から遠ざけている気がする。
  取り繕うような言葉が多い。大所高所からの意見を重視して、一人一人が見えていない。
  ……端的に言えば、あなた、“政治家”が全く抜けきってないのよ」
ゼロ:「……嗚呼、そういうことか。
  俯瞰の仕方が違うんだ。テレモや新聞で見る情報と、言伝で聞く情報と、現場を見て得る情報は、別物。
  それに近い形で、アイラは無意識的に自分を切り離して物事を見ている……そういう物言いが確かに感じられたな。
  アイラは……その視点の取り方が何処と無く学者然としているように見える。
  自分を切り離す。自分の視点を別の位置に置いて、物事を見ることができる。
  客観性は証明出来なくとも、無駄な主観を取り除いて発言できる。その知識がアイラには存在している」
ヤグシャ:「私はさっきのゼロの話を聞いて、何人もの具体的な顔が浮かんだ。
  ……私の近くにもいるのよ。メタファリカに“入れなかった”人が」
アイラ:「メタファリカに入れなかったというのは、第三塔消滅の件でしょうか?
  ……はあ。それにしても父親のようにはなりたくないと思っていたのに、しっかり似てしまっていたのですね」
ヤグシャ:「ただ、なんていうか、その『第三塔消滅』という答えになってしまうあたり、全然だわね……」
  ため息をつきつつ
アイラ:「も、申し訳ありません……」
ゼロ:「塔の消失は切っ掛けに過ぎない……ということか?」 ヤグシャの発言に少し疑問を抱いた
ヤグシャ:「いや、そういうわけでもないけど……
  メタファリカにだって、その気風や文化に馴染めない人はでてくるのよ。
  でも今は別に、絶対にメタファリカに住まなきゃならないということはないでしょ? 土地は出てきたんだから」
> もしヤグシャがラプランカ伝承を知っていたらこう言ったと思う:
> 「マオがいない世界の荒んだラプランカに、それでもメタ・ファルスに居続けろという筋合いはない」
アイラ:「ただ地上は災害がまだ多い、と聞いておりますわ。そこが大丈夫なのかは気がかりでしたわね」
ゼロ:「塔の上部は塔の機能で調整がされているが、地上はそうでは無いからな……
  寧ろ、塔の上が造られたものだと、つくづく感じさせられる」
アイラ:「お金の問題が何とかなれば自分の目で確認したいところですけれど……」
> このフリーター、飛空艇に乗る金がないのである(前日譚からして当たり前体操)
> 割れ物を割れた物にするフリーター
ヤグシャ:「なんて言うか、アイラって本当に……」 困った顔をして
> なんか自分でも予想外な程に「政治に世襲制を持ち込んじゃダメ」を体現するムーブをしちゃってるな
> w
> 今体感してる生活で困ったことがフリーター生活で味わった軽い飢えくらいだものなあ 下に来てから交友関係築けてないし

ゼロ:「話を少し戻す。ヤグシャ、先刻『将来への期待を失ってほしくない』と言っていたな。
  その後に続く話を聞いていたが。あんた、それなりに理想論的なんだな。
  あんたの言う『希望』は、持ち続ける毎に重さを増して、願いに辿り着いた瞬間に置き去りにされるものに近い。
  それに……ほんの些細な切っ掛けで、それは呪いに早変わりする。
  呪いは汎ゆるものを蝕んていく。そして、生きながら自我と意志が無い形代に変えていく。
  もし、過去の形代と同類になりそうな予感がしたら、いっそ派手にやらかすのも一興だ。
  ま、あんまり派手に暴れると後が面倒だから、手段と規模は程々にしとけよ。実体験談だ」
  最後に少し笑みを浮かべた
ヤグシャ:「それは違うわね。希望というのは一つではないし、時に応じて更新されていくものだし、軽重もさまざま。
  今日の食べ物を買うために必死で働かなきゃならない世界と、今日の食べ物はとりあえず心配する必要がないから
  そのうち買いたいものを思い浮かべながら働く世界と、どちらがいいかってことよ。
  もちろん、『心配する必要がない』状態から転落することがある、
  そうなったときに昔の豊かな時代の経験は呪いになる、って言いたいところまでは分かる。
  だとしても『また豊かになる手段がある』と前を向いて生きられる、そう思えることが大切でしょ」
> 食べ物の話はアイラにも分かりやすい話だな
ゼロ:「生憎。無から有が生まれないように、富裕を得るには対価が伴う。
  対価が誰に、何時、どのような形で訪れるか分からないままに。無意識の奪い合い生存戦略は、想像より遥かに無慈悲だ。
  ……その希望を維持し続けるのは、命が幾つあっても足りないように思えるが……
  面白い話を聞かせてくれた礼に、その希望とやら。可能な限り覚えておいておくさ」
ヤグシャ:「『富裕を得るには対価が伴う』ってのがまず固定観念だわね。だから私はそこもぶち壊していくわよ。
  落ちて落ちて、落ちきって、その底がさらに抜けたその先にこそ、私は手を伸ばしたい。
  世界が無慈悲なのではない。人が無慈悲だからそう思えてしまうだけなのよ」
> 富裕を得るのに対価を伴っていない人は富裕層には多くいるからねえ(ずれていく話)
> w
> それこそ相続方法の関係で「政治に世襲制を持ち込んじゃダメ」にも繋がるという……w
ゼロ:「く、はは、そうか」 破顔した。相当上機嫌そうだ。
  「その覚悟と意志、相当な執念。何処まで続くか、楽しみにしておくよ。
  ……俺みたいになるなよ・・・・・・・・・、お嬢さん」 その瞳は、夜の霊峰に吹き荒ぶ風のように、凍えていた
ヤグシャ:「わざわざ憎まれ口を叩いてくれなくても、最初からこの命を賭けているわよ。
  近い将来、私は殺されるかもしれない。そして、もし殺されたなら、ほぼ間違いなく私の願いは達成されるからね」
アイラ:「!? ヤグシャさんは殺されるような立場にいるんですの!?
  ひょっとしてそれはアルフマンという空賊と知り合いなのにも関わりがあるんですの?」
ゼロ:「俺はなんとなく、ヤグシャの立ち振舞いがそんじょそこらの町娘とは違う雰囲気を感じてはいたな……
  それに、空賊に狙われる程の飛空艇には大抵大物が乗ってるケースが多い。
  本当にそうかどうかは全く知らん。だが、今ので確信に一歩近付いた。
  ソル・クラスタでもそれなりの地位の存在だろう……とはな」
> あくまで確信に近付いた、ってだけで確信は得ていない
ヤグシャ:「本当にそうかどうかというと、そうじゃないわね。別に私はアルフマンに襲撃されたわけじゃないから」
アイラ:「『御子は自分が育てた』と自慢しながら襲う空賊は想像がつきませんものね……」
> そりゃそうw
> 表向きは襲撃、中身は対談とかもありそうだからね()
> あるいは、二者だけは普通に仲良くお話してたけどそれ以外は別の認識ってのも有り得るから……(なお全部GMのみぞ知る)
> アルフマンがロリポップ銃を持ちながら「クローシェは俺が育てたんだぞー!!」とか言って襲ってたら
  完全にご乱心の図だな……
> そこまでアルフマンは胡乱ではない……筈、多分、きっと、メイビー
> www

アイラ:「どちらかというとお知り合いというか話友達とか、そういう印象はうけますね、アルフマンさん」
ヤグシャ:「ビジネスパートナーというか、戦友というか、互いに利用し合う関係というか……
  まあ、一番安易な表現だと『仲間』になるわね」
アイラ:「となるとアルフマンさんは義賊ってことになるのかしら?
  だって先程までのヤグシャさんが語ってくれた内容からして、ヤグシャさんはとても優しい人ですもの」

ヤグシャ:「いずれにせよ、私が言うことが理想主義的だというのはそりゃそう。
  現実はそうじゃないなんて、あるいはその理想主義からすら零れ落ちる人がいるだろうことなんて、
  百どころか万くらい承知してるわよ。
  だけどね。それでも理想を語り、語って、語り続けるのが政治家であるべき。
  語られる理想はいつか人々の意識を変え、現実をけして逃れられない宿命ではなく
  抗うことができる対象に変えることができるのだから。
  それでも零れ落ちてしまうというなら、どうぞ反抗しなさい。
  声を上げて闘う権利は、そういう人たちのためにこそある。
  絶望している暇なんてないようなエキサイティングな社会を、私は願う」

アイラ:「先程までのゼロさんとヤグシャさんの話を聞いていて、自分はあまりにも浅いということを痛感しましたわね……
  私の理想は『全ての人が屋根のある家で過ごすことができ、飢えることのない生活』くらいですもの。
  そこに思い至るのも無しょ……ではなくフリーターになったからこそですものね。
  きっと私は、本当に追い詰められたことがないのですわ」
> 無職を言う度胸のないアイラ
ヤグシャ:「別にいいじゃない、『全ての人に屋根のある家を』。
  それをひたすら熱意を持って語れるなら本当に政治家になれるわよ。
  本当に追い詰められた経験なんて別になくたっていい。
  そういう人に話を聞いて、想像力を、共感を、頭を働かせれば十分なことはできる。
  だからこそ、心を動かしなさい」
アイラ:「あと理想はもう一つ。……父のような他者を虐げる人が正しく罰せられる社会であること。
  かつてのソル・シエールのようにレーヴァテイルを虐げるような社会を再来させないこと。
  ……父と婚約者の家が今は正しく罰せられていることを願いますわ」
> ちなみに これだけ語ってるヤグシャは政治家だと思います?
> まぁ、政治家の話の辺りで大分熱入ってたからそんな気はしてた
> いや、どちらかというと市民活動家かな。少なくとも福祉に近しい立場にいる気がしますね
> 日本で言っちゃうと公務員とかの役所仕事に携わってる人だとここまで親身になってくれないからな……
> クラスタニアも世襲制に近いと思うから政治家ではないが自分の意見
ゼロ:二人の話を聞き終え
  「俺は理想を持たない。叶わない約束も、届かない永遠も、曖昧な絶対も、信用はしない。
  歪む大地の上を自分の足で立つ。自分の目で現実を刻んで行く。
  その上で。運び屋トランスポーターに用があるなら、多少の報酬とセットで話は聞いてやるさ。
  元来、俺は多少の面倒事と荒事の中が妙に居心地いいんだ。ただ、それだけのことだ。
  さて、そろそろそれぞれの道でも行くとするか?」
ヤグシャ:「理想を持たなくても別にいいわよ。だって、さっきも言った通り、ゼロはまだ恵まれているほうなのだから。
  私はもっともっと下を掘り起こしていく。だから、機会があったらどうぞフリーライドしなさい」
ゼロ:「途中でころっと逝ってくれるなよ? 商売相手は多い方がいい」
ヤグシャ:「まあ、たぶん、きっともうどこかで商売相手にはなっているわね。そのぶんだと」

アイラ:「ところでヤグシャさんは政治家……いえ、きっと違いますわね。
  クラスタニアは生まれた時から役割があると聞き及んだことがありますし。
  私と同じ世襲制なら似通った意見になる可能性が高いはず……
  貴方は今の行政のあり方に異を唱える立場にいらっしゃる方ですか?」
ヤグシャ:「……政治家かというと、実態としてはそうなるかもしれないけど、私の自覚は政治家とはちょっと違うわね。
  少なくとも生まれつき決められた仕事ではないし」 ちょっと考えて
  「これ以上はもう一言も言えないけどね。いちばん近いのは『革命家』かな」
アイラ:「なるほど、革命家ですか。納得しましたわ」



> 今回の話の流れ ヤグシャとしてもまだちょっと語りきれてない感はある
> > あるいは怪我をしたりして『自分にできることがなくなってしまった』と感じている人もいる。
  は特に自分に刺さりましたね
> 誰だってなんかのきっかけで転落しうる もちろん自分だってそう
> で、ヤグシャがそう思うのもちゃんと理由はある ただしこれは今回のシナリオでは絶対に語られない
> で、ゼロさんの言動もそうなんだけど、その転落した人に手を差し伸べても、
  今までの経験から手を取ってくれないことが多いというのも福祉関係での難題ですよね
> そうなんですよね……
> そう言えばその話の件で思ったこと
> ゼロって「できることなんてない」「できることがなくなった」ではなく
  「それしかできることが無くなった」になってるので……
> その先を知ってる分、多少ゼロが辛辣マシマシになってる気がする 本当に申し訳なし
> いや、ゼロさんの境遇的にリアルでしたよ
> 別に大丈夫 それはそれでゼロさんらしいし
> そんでもって、ヤグシャもヤグシャで「このくらい見慣れてる」んですよ だから憎まれ口には憎まれ口で返す余裕もある
> そう、ヤグシャさんは本気で福祉に携わった人の貫禄があった
> それはありがたいですね
> それもお役所仕事的なとかじゃなくNPOとか民間団体系の福祉に携わる人の覚悟ですね
> いや、役所の人も真摯な人はいるんですけどね

> 一つ、ゼロに対してどうしても譲れないところがあって
> 本当に理想を追いかける人や、自分の意志で苦しい現状に抗い続ける人には素直に尊敬するし、
  協力の意を示すってところがあります
> じゃあゼロさんをふりまわ……やる気にさせるためにアイラにハッスルさせるか
> ええw

> ヤグシャのほうで語りきれてない件
> > ゼロ:「俺は理想郷に対して、他の奴らと違って特別な感情や信心を抱いている訳じゃないって話さ」
> 今回の話の展開はここじゃなくてこの後の台詞からだったから今回は掘りきれてないけど
> ヤグシャの立場にとってもこれに該当する“理想郷”と呼ばれていたものがあるわけなので

> > ヤグシャ:「それもたぶん向いてないわね。……ある意味向いてるのかもしれないけれど」
> 後半は「心を無にして人の下の世話をする介護とかだったら向いてるんじゃない?」というきっつい皮肉
> そらそうよ だってアイラ自身は福祉のなんたるかを知らないもん
> なるほどね?
> > アイラ:そこに思い至るのも無しょ……ではなくフリーターになったからこそですものね
> ここは突っ込むか迷ったけど話の流れを優先していったんスルー 機会があれば拾います
> どうりでフリーターを素直に受け入れてるなと思ったんですよ()
> > アイラ:「あと理想はもう一つ。……父のような他者を虐げる人が正しく罰せられる社会であること。
> これはほんと分かる
> ヤグシャとしても反差別の立場は明確なので これも拾うタイミングがあれば……
> 立場を捨てない方が良かったかも、はそこに強い思いがあるからですね
> ヤグシャの信念にそこは必要だと思ったからっていうのがあります
> なるほどね?
> 個人的には 本当に資質があるなら別に世襲だろうが構わないとは思うんだけど
> 最低限イギリス(だったっけ?)みたいに「親の地盤から出馬は不可」くらいしてくれ
> それ

> > ゼロ:故郷と呼べる大地が御子一行と住民の意思で切り離された時には~ 以下のゼロさんの台詞
> これもよく分かる
> アルトネリコ2のシナリオのツッコミどころ、例の演説のシーンが槍玉にあがることが多いけど自分としてはこっちかな……
> つっちーのシナリオ、ときどき無意識的な全体主義の香りがするんですよね
> サージュシリーズというか特にアルノサージュでその悪い癖が出てる感じですね。民衆の書き方が雑というか
> それ
> というか作品を重ねるごとに悪化してる感じ……
> 主要キャラクターであるデルタでさえも蔑ろにされてる感じがありましたね。
  イオンちゃんに焦点を当てすぎた弊害の面がこっちは強い気がしますけど
> まあそれはそれとして そういう意味でもこのゼロさんは良いキャラしてる ほんとに
> 理想郷として讃えられているメタファリカでも全員が幸せなわけじゃないんだよ、っていうのを体現するキャラクター、
  なかなか出ませんもんね 自分も出さなかったと思う
> 実際メタファリカを実現するために、多くの犠牲は出てるし何なら一部のリム切り離してるし
> あとティリア復活の時にほぼ全リムのパージしたんだったっけ
> うん
> 復活させる意味は「惑星再生の功労者を讃える」以外のなんの実利もなくて
  「これ本当に大丈夫か……?」と思ったところが〈トーラ〉2期前日譚にちょっと出てたりする
> でも1プレイヤーとしては人間に好き勝手に生み出されて実験されて使い潰されたのを見ると、つい復活を望んじゃうんですよね
> 自分はプレイヤーとしてもティリア復活は望まない立場かなー
> あーでも大地の心臓で核を作ってみたよ!もまた実験くさいなあ
> シュレリアもそうだけど、人間が生み出すには寿命が長すぎて保証の面がね、無責任だと思うところもあります
> さっきのメタファリカのときのリムの話も同じなんだけど
> 「どうしても仕方なかった」「これが最善だった」「けどメタファリカができたから禊は済んだ」なんて
  ルカとクローシェには思ってほしくないし
> 同じように「ティリアが復活したから禊は済んだ」ってアルシエルの人たちに思ってほしくない って感じ
> メタファリカを理想郷たらしめるのはメタファリカに住む存在にかかってるし
> ティリアが復活したからって過去が変わるわけでもない……
> で、いまちょうどいいこと言ってくれたけど(というか卓中にこっちが思いつかなかった)
> > メタファリカを理想郷たらしめるのはメタファリカに住む存在にかかってるし
> これこそ、メタファリカから零れ落ちる人が出る一つの原因だと思う 原因の全部ではないけど
> 実はこれについては樒の設定でもう突っ込んでる
> > 愛こそ全てのソル・シエールにも精神的なものを尊ぶメタ・ファルスにも馴染めないため
  ソル・クラスタに戻りたいというのが真相。
> んなこと書いてましたね……

> アイラ「世界を知るために実際に土地に赴いて体感したいのですけれど、お金がありませんわ……」
> とにかくアイラがプラティナを飛び出した理由の一つは
  「プラティナ以外の世界を見て見識を広めたい、世間知らずを少しでも矯正したい」なので、
  そういう意味では今回のヤグシャさんの指摘は貴重でしたね
> 逆に言えば、その理由がなければ親元&婚約先破壊活動のあともプラティナに留まるつもりだったのか……
> でもプラティナでぷー太郎は精神的にキツそう()




  session: DS-A-14 2023/06/07




ヤグシャ:「まあその話はいいとして。出る前に、魔法を使って遊んでおくのもいいかもね」
アイラ:「あ、そういえば。ヤグシャさんはバイナリ野に来てからその、ヒュムノスを使っていないでしょう?
  普段詩魔法で謳っていると、詩なしで魔法を発動することに違和感はないのでしょうか?
  ほら、私もここに慣れていないから、まるで現実世界のように走って疲れる出来事もありましたし、
  そこが少し不思議に思っていたんですの」
> ヒールで走ってたから疲労も通常より倍だったドン!
> ええw
ヤグシャ:「あー……いや、別に大した理由じゃないんだけどね。
  謳わなくても魔法が使えるってのがちょっと面白くて」
アイラ:「なるほど、意図して試してみていたのですね」
ゼロ:「成程……俺も似たような感覚があるかもしれないな。
  『相棒』の力を借りる時とは別の感覚。だが、意外と悪くは無い」
ヤグシャ:「詩魔法って、ちょっとした効果だったとしてもけっこう集中が要るでしょ。
  いちいち謳うのがめんどくさいと思わないこともないし」
アイラ:「まあ、それは確かに。こうやって今までたくさんこのゲーム内で使ってもそう思いますわね」
ゼロ:「確かレーヴァテイルは一部例外が居るが、塔から力を借りているんだったな……
  あんな大規模な設備の力を借りているなら尚更か」

アイラ:「でも一度ヤグシャさんの“歌”は聴いてみたいですわね。話していてとても綺麗な声だと思っていまして」
ヤグシャ:「歌声と謳声は別のものよ?」
アイラ:「ふふ、でもきっと素敵な歌声だろうなと想像してしまいますの。
  先程の会話でヤグシャさんの人となり、優しさを感じたからかしら」
ヤグシャ:「さあどうかしらね」 流しつつ 「そういうアイラはどうなの? 歌うほうは」
アイラ:「うーん、そう言われるとあまり歌った経験はありませんわね
  昔、乳母が歌ってくれた子守唄くらいしか馴染みがないかもしれませんわ」
> あとはクレアさんのような人が歌っていたのを街角で聴いたとかかな
> 街の人や吟遊詩人が歌ってるとかはありそうですね
ヤグシャ:「そうなの?」
アイラ:「ネモに降りてからは路上で歌っている人の歌は聴いたこともありますわね、確か。
  ……おひねりを投げられるだけのお金がなかったので、タダ聴きも失礼かと思い、
  ちゃんと聴けなかったのですけれど……」
ヤグシャ:「別にただで聞いても悪くはないと思うけどね。持ち合わせがないのはしょうがない」
アイラ:「そういうもの、なのでしょうか?
  いまいちその辺りの、というか今までの暮らしのこと以外に疎くて遠慮してしまったのですけれど」
ヤグシャ:「路上で歌っている理由は様々だとは思うけどね。
  立ち止まって聴いてくれるだけでうれしいって人もいるだろうし。
  ……というか、アイラも一度やってみれば? さっき無職とか言ってたし」
アイラ:「う、歌を!? 素養のない私が!?」
ヤグシャ:「……そこまで、自分では全く歌ったことがない?」
アイラ:「え、ええ。プラティナでも店のBGMなどで歌を聴いたことがあっても、
  自分で歌ってみようと思う余裕がなかったんですの」
> ガチガチに私生活が縛られていたパターン(嫌いなもの:束縛)
> 反動……? ()
> 遅めに来た反抗期真っ最中! ひゃっふーーー!
> なお反抗の仕方が結構アグレッシブである
> w
> 多分ゼロの場合、ちょくちょくトンチキ詩魔法を聞いてるかもしれない
  レーヴァテイルのトランスポーターや傭兵とかに、もしかすれば
ヤグシャ:「そこまで歌に縁がない人もある意味珍しいわね……」
アイラ:「そうですわよね……この世界でここまで歌に縁がないのも珍しいんでしょうね……」
ゼロ:「そういう事もある。俺も歌に縁遠い方だからな。
  吟遊詩人やレーヴァテイル、後はテル族の歌は多少聞いている程度だ」
アイラ:「……でも、そうですわね。
  生活基盤が整うことがあったなら、歌うことにチャレンジしてもいいのかもしれません」
ヤグシャ:「……いちおう聞くけど。整うの?」
アイラ:「うぐぅ」



ゼロ:「そもそも何故お前はそのような状況でダイブ屋でダイブ出来ているんだ……?」
> とても、今更な疑問である
> w
アイラ:「ああ、それは親切な方にチケットを譲っていただきましたの」
ヤグシャ:「あ、そうなんだ」
ゼロ:「とんでもない奇縁を感じるな……」
ヤグシャ:「?」
アイラ:「これが『悪運が強い』というものなのかしら、と思わないでもないですけれど」
ゼロ:「何度も言うが、アイラはかなり幸運な方だと俺は思う。話を聞く限り、相当に」
アイラ:「そうなのでしょうか?」
ゼロ:「世間知らずのお嬢様が街に出て何事も無くこういう場所で遊戯を興じている時点で、充分幸運だ」
アイラ:「ごもっともです……」

ヤグシャ:「まあアイラが幸運だというのは私も思うわね。というか、ゼロもゼロでそうだとは思うけどね」
ゼロ:「確かに、斯く言う俺も、なんだかんだ生きているというのも幸運なのかもしれないな。
  随分と平穏とは程遠い暮らしばかりだが……ま、退屈するよりマシではあるな」
アイラ:(ゼロさんの幸運なところ……『相棒』さんをこちらに連れてこられたことかしら?) ゼロの相棒を見ながら
ヤグシャ:「特に言うなら、『相棒』と呼んでいるそれなんかまさにそうだし。
  いつ手に入れたのかも覚えてないようなものなんでしょ?」
ゼロ:「20年以上前とは言え、今でもこいつと出会った時の事は覚えてるさ。
  まだ物心つかないようなガキが砂漠のド真ん中で魔物だの機械だのに囲まれてみろ。嫌でも忘れる事なんて無いさ」
アイラ:「まあ、魔物に!? よくぞ今日までご無事で……」
ゼロ:「はは、本当だよ、全く。兎に角こいつに救われたようなもんだから、
  それ以来こいつの世話は俺がやってるって事だ」
ヤグシャ:「その機械の箱が救ってくれたってよく分かったわね? 囲んでいるほうにも機械がいるというなら」
ゼロ:「……誰かの遺品みたいなものでな。俺が触った時に偶然起動したんだ。
  メタ・ファルスどころか各地の歴史にも載って無さそうな言語をちまちま解析しつつ、
  こいつの機能を辛うじてマシに使える程度に修復中ってとこだ。
  と言っても付け焼き刃だから、もう少し機械に詳しい奴の力も借りたいところではあるが、
  こいつに拗ねられても困るからな……気難しい奴だよほんと」
アイラ:「機械に強い人でしたら心当たりがありますわね」
> 果たして自我を持つ繊細な機械に変態を近づけてもよいものか
> 多分危険と判断し次第ガントレットモードになってゼロから離れないようにすると思う((((
> www

ヤグシャ:「言語を解析って、それはなかなか面白そうなことをやっているわね」
ゼロ:「そもそもこいつが何処で何時使われていたものなのかすら分からないからな……」
ヤグシャ:「へー」 機械を見定めるように眺めている
  (私の知っているものとはやっぱり違いそうねえ)
アイラ:「これが俗に言う『オーパーツ』というものなのかしら」

ヤグシャ:「一つ思ったんだけど、それもやっぱり声を掛けないと動かないの?」
ゼロ:「そういう指示コマンドを指定すれば声以外でもできそうだが……正直分からん。
  たまにいきなり変形することもあるからな……
  大抵そう言う時は危険が迫っていたことが多かったから、信頼はしているんだが」
ヤグシャ:「あれ、そうなんだ……」 腕組みして考えている素振りをしつつ
  (いや、もしかして共通点があるのかな?) と思ってる

ヤグシャ:「詩魔法じゃないほうのヒュムノスって、謳う必要があるのかってときどき思うのよね。
  あれ、中身は突きつめればプログラムなわけだから」
アイラ:「あら、そうなんですの? レーヴァテイルの方と直に接点がなかったから知りませんでしたわ」
> ひょっとしたら任期を終えた星詠をプラティナで見かけた程度かなあ、アイラは
ヤグシャ:「実際にそう。そのヒュムノスの動作は事前に設計されたものだから、
  謳うレーヴァテイルの想いを介在させる意味がよく分からなくなることがある」
アイラ:「想いの強さが魔法の強さに影響している、くらいは存じ上げていますけれど……
  まあ私は門外漢ですからなんとも言えないのですけれど」
ヤグシャ:「そういう理由があるとはされているけどね。
  じゃあ、逆にその問題が力業でもなんでもいいから解決されちゃえば、本質的にはもう謳う必要もないでしょ?」
アイラ:「ええ、まあそうなりますわね」
ゼロ:「力業でどうにもできないこと、か……
  単純なプログラムでは不可能な問題を、想いで制御の余地を残している、という可能性は大いにありそうだ」
ヤグシャ:「詩魔法なら実際そうだとは思うんだけどね。
  対象を指定するときにそのレーヴァテイルの知覚を利用していることは大いにあり得る。
  ということは対象が最初から決まりきっているなら必要ないわけだし」

ヤグシャ:「……えーと、なんでこんな話をしようかと思ったのかというと、
  謳わずに魔法を使用する方法自体は、歴史的にいくつか提案されているのよ。
  その中の一つに、『機械にレーヴァテイルの精神を仕込んでしまって、
  使用者と塔のインターフェース兼仮想的な詩のジェネレータにする』というのがある。
  まあ、それが実用化されたという話は聞かないんだけど……もしかしたら、って思って」
アイラ:「それがゼロさんの『相棒』なのかも、と思ったのですね?」
ヤグシャ:「正確にはちょっと違うけど、まあだいたいそんな感じ」
ゼロ:「……ヤグシャ、ヒュムノス語で『起動』を意味する、或いはそれに近い単語はあるか?」
ヤグシャ:「いくつかあるけど。例えばexecとかinoyとか。
  ……ただ、さっきゼロが使って見せてくれたときの言葉は私は知らない。
  言い換えれば、塔のヒュムノス語データベースに存在しない」
ゼロ:「だとすると、レーヴァテイルに纏わる言語とはまた別のもので、
  レーヴァテイルを利用した何か、とは非常に考えにくい……
  I.P.D.がいて知っているならまた別としても、可能性は低い」
ヤグシャ:「ところがこの話にはもうちょっと続きがあって。
  さっきは『レーヴァテイルの精神を仕込む』と言ったけど、結局は、十分な能力を持つAIならなんでもいいのよ。
  つまり、ヒュムノス語を入力に取る必要性はない。出力については塔のリソースを利用するかどうかによるけどね。
  で、動作をさせるためにゼロが言っていた言葉、『ある種のプログラミング言語』を想像させるものだった。
  その辺りまで含めていろいろ興味深いわね」

アイラ:「何だかそれって、昔第一塔にあったという魔導サービスに似ているような……」
ヤグシャ:「シルヴァホルン」
アイラ:「シルヴァホルンについてもヤグシャさんは知っているのですか?」
> シルヴァホルン辺りの情報は秘匿されていないというか解放されたのか
> プラティナならまあ知ってる人は知ってるんじゃね?
> いや、ヤグシャさんが知っているってことは、その辺りの情報がプラティナ以外にも解放されたのかなって
> choice[知ってる, 知らない, 行ったことある] シルヴァホルンについて → 行ったことある
> Ohマジか
> 第一塔イム・フェーナにいったことがある感じか
> 第二塔のテル族に知り合いがいれば運びの仕事受けたかもしれない
> あ、そうだ、もののついでで
> choice[知ってる, 知らない] ハーモニウスについて → 知らない
> 流石に知らないか
> w
ヤグシャ:「このあたりはレーヴァテリア計画に絡んでいるから、
  クラスタニアで一定以上の地位にいる人なら知っているわね。
  3408年のソル・シエール遠征。管理者までが人間に服従する世界からの報告」
アイラ:「レーヴァテリア計画? ……そういえば第三塔まわりについての資料で見かけた気がしますわね。
  レーヴァテイルによる統治、だったかしら?」
ヤグシャ:「レーヴァテイルのレーヴァテイルによるレーヴァテイルのための国家」
アイラ:「各塔との行き交いが断絶していた時期に、ソル・シエールとソル・クラスタに
  何らかの関わりがあったということ? そしてそれがレーヴァテリア計画に関係している。……初耳ですわね」
> 3408年の件は、ソル・シエール側からするとソル・クラスタが手を引いてたことは知らないんですよね
> ですよね
> この話をしている意図は「ヤグシャってずいぶんこのへんの話に詳しいのね」と印象付けるやつなので
ヤグシャ:「まあ、こっちとしてもいろいろあったらしいわね。
  ただ、シルヴァホルンはいちおう魔法を使うのにスペルが必要だったと思う」
アイラ:「そうだったかしら?
  資料に触れたのが数ヶ月前な上に読みにくかったから……読み間違いをしていたかもしれませんわね」
ヤグシャ:「まあ、歴史なんて興味ない人は興味ないだろうし……」
アイラ:「こちらは歴史がだいぶ風化していますの。歴史に詳しい人に教えを乞うたから私は知っているだけですし。
  それにしても先程の話からすると、クラスタニアで一定以上の地位にいた、ということになりますの? ヤグシャさん」
ヤグシャ:「それなりに生きてはいるからねえ」
アイラ:「そしてそのシルヴァホルンの情報から何かしらの新たなシステムを構築しようとなさっているのかしら?
  魔導サービスは今の世界から見ればまさに『革命』ですもの」
ヤグシャ:「いや、別に? というかシルヴァホルンのことはいま言った以上のようなことは知らないし」
アイラ:「まあ、的外れでしたか。なにしろ随分と詳しく知っていたものですから」
ヤグシャ:「古代文明的なものについてはちょっと興味があるだけ」
> ゼロ、ワンチャンだけどジャクリに接触してる可能性ありそうだなーって思って
> へー いつごろだろ
> さっきシルヴァホルンについてロールして行ったことあると出て
> ということは第一塔に行ってるんですよゼロ。だからその時何かのタイミングで接触してる可能性があるかもって
> えーと ミュールは3772年以降は基本メタ・ファルスに居ると思う
> もちろん何度もソル・シエールに戻っているとは思うけど
> choice[ある, ない] ゼロはジャクリと接触したこと…… → ある
> あるんか……切っ掛けなんだろうな
> 空猫の店にいってジャクリシチューを食わされた
> えらいもんを食わされとる

ヤグシャ:「……なんでこんな話になったんだっけ」
アイラ:「それは……」 ゼロさんの相棒に視線をやる
ゼロ:「俺の『相棒』の話から、詩魔法とプログラムの話になって、塔の話になったような気がするな」

ゼロ:「……先刻の話を戻すが、塔の機能を動かすだけなら、謳う必要は無い、と言っていたな。
  恐らく無数の問題が重なり合っているように俺は感じる。
  ヤグシャは対象について話していたが、規模や効力については触れていなかっただろう。
  ……かつて、御子イリューシャがネオ・エレミア軍からパスタリアを奪還する際に、
  パージャを用いて詩魔法現象を消滅させた事例がある。
  塔の機能を制御するプログラムを、想いで書き換えることは、恐らく可能なのだろう。
  そういう意味では、単純にプログラムだけで制御する以上の柔軟性を確保するために、想いが必要なのだと思う。
  プログラムによる機能とは少し離れた、そして本来の機能以上の機能を扱う為に。
  条件や制限があるとはいえ、想いの力が時に何らかの不可思議な現象を引き起こすのは、
  感情を理解できる存在だからだと、俺は考えた」
ヤグシャ:「言いたいことは分からないでもないわね。私は立場が違うけど。
  その効果の良しあしに関わらず、予想外の現象や逸脱した柔軟性はプログラムには必要ない。
  ……思いなんか介在するまでもなく、ほっといても勝手に予想外の現象バグなんていくらでも発生するんだから」
アイラ:「まあちょっと違いますけれど、私が良い例かもしれませんわね。
  余計な感情を持たないように余計な行動を取らないようにと育てられても、
  育てた本人とは全く違う行動を取ったのですもの。
  ……いや、やっぱり何か例えとしては違うような」
ヤグシャ:「たぶん違うわね、うん」 ゼロのほうを見つつ
> ポンコツを押し出していくスタイル(いつもの)
アイラ:「えーと、とにかく。ヤグシャさんとしては少しでも振れ幅の少ない、
  安定した出力を求めている、ということなのかしら?」
ヤグシャ:「別にそういう話をしたかったわけでもないんだけど……」



ヤグシャ:「まあいいや。とりあえず私にとっては、謳わずに魔法の効果が出るのはいろいろと興味深かった。
  謳わないと見てて雰囲気が出ないとかそういうクレームなら受け付けるわ。受け付けてすぐゴミ箱に移動させるけど。
  ……さっきも言ったけど。魔法で遊んでおくなら今のうちよ?」
アイラ:「では氷の彫像でも作ってみようかしら。
  ……掘るのはゼロさんにお任せして」 超小声
ヤグシャ:「作れるの?」 小声の部分は聞こえてない
アイラ:「木っ端微塵にする自信ならありますわ!!」
ヤグシャ:「なにその自信……」
ゼロ:(すっごいジト目でアイラを見ている)
アイラ:「でも木っ端微塵にした氷で雪だるまは作れるかもしれませんわね。
  私作ったことがないんですの、雪だるま」
> ジト目をスルーしていくストロングスタイル
ヤグシャ:「その雪だるますら木っ端微塵にしてやる自信はいかほど?」
アイラ:「さ、流石に丸めるくらいはできると思いたいですわ!」
> 確かにそのくらいならできそう 球体(正四面体)とか
> 笑う
ヤグシャ:「まあとりあえずいいんじゃない? 雪で遊ぶのは私もめったにしたことはないし」
> 水+風で雨を擬似的に作って、また水魔法で凍らせるのが良さげかな
> いちおう水魔法単独で直接雪を作ってもいいですよ 範囲が狭いので拡大は適宜
ゼロ:「雪か……ふむ、少し難しいかもしれないが、できなくは無さそうだな」
アイラ:「雪だけなら水魔法でなんとかなりそうですわね」

アイラ:というわけで雪を作ります 拡大はMPの上限まで使いたいです
直径8倍拡大の範囲3つで消費MP42です (※編注:試練外なので実際の消費はなし)
【詩魔法】難易度6でどうぞ
アイラ:3+3D 詩魔法:水 → 3+11[5,1,5] → 14
部屋の面積の半分くらいの範囲に30cmほどの雪が積もりました



アイラ:「わわわ、凄く積もりましたわ!」
ヤグシャ:「けっこう出したわね? これだけあれば私も魔法使う必要はないか」

アイラ:「よし、早速丸めますわよ!」 ぎゅっと雪を握った 三角形の雪玉(?)ができあがった!
  「い、いえ、これはまだ序盤! 形を整えますわよ!」
ヤグシャ:「ゼロはこういう遊びはしないほう?」
ゼロ:「あまりしないな。……だが、そうだな……」 そっと雪に触れ……
ゼロ:5+2d 技巧 → 5+6[1,5] → 11
ゼロ:ちょっぴり歪だけど雪うさぎが出来上がった
アイラ:「まあ、うさぎさん! ゼロさん上手なのですね!」 雪玉は丸みを取り戻しつつある
ゼロ:「小さな赤い実があれば目をつけられたんだがな……」 今度は別のものを作り始めてる
ヤグシャ:笑顔で様子を見てます
> 赤い実はさすがにないなあ 物魔法持ちもいないし
> B卓リッカさんの発想になってしまう
> ハーモニウスフュージョンはアカン
> ゼロは意外と一回やり始めるとどんどんやり続けそうな感じはある
> わかる 黙々と
アイラ:「ええと、雪玉を転がしていって……」 とぶつぶつ言いながら雪玉を大きくしている
ゼロ:2d+5 技巧 → 5[3,2]+5 → 10
ゼロ:犬……? 熊……? なんかこう、味(オブラートに包んだ表現)のある小さな動物雪だるまができた
アイラ:「まあ! 可愛いですわ!」 アイラは気に入ったようだ

アイラ:「ふう、そこそこの大きさの雪玉ができましたわ! 次は頭ですわね!」
  今度はうまく雪玉を作ることができ、それを転がしていく
  「これを先程の雪玉に乗せてっと……やりましたわ!
  初めてにしては上出来ではなくて?」 自画自賛をしていくスタイル
ヤグシャ:「思ったよりは」 すかさずバケツをかぶせておく
アイラ:「これで目や鼻を作れれば良かったのですけれど」
ヤグシャ:「そういえばこれもあったか」
ヤグシャ:苗木に緑魔法:命で 枝を2本ほど伸ばします
【詩魔法】難易度9
ヤグシャ:4+3D 詩魔法 → 4+8[2,2,4] → 12
ヤグシャ:伸びた枝を折って雪だるまの腕にする

アイラ:「まあ! 腕が生えましたわ!」
ヤグシャ:「顔は……あれを使うしかないかも」 ペンキ
> 使ってなかった持ち出しアイテムを使っていく図
> あとは賞味期限が定かでない徳用粗茶()
> よし、鼻に使おう()
ヤグシャ:「やるなら好きにやってちょうだい」 刺した枝を1個引っこ抜いてペンキ缶と共に渡す
アイラ:「ペンキ……ああなるほど」
  枝の先にペンキを付けて、ちょんちょん、と目を描き、ちょっと歪な半弧を描いて口を描きます
  「最後はこれ!」 と徳用粗茶を鼻として刺します
ヤグシャ:「……ちょっと鼻が大きくない?」
アイラ:「むむむ……徳用粗茶を鼻に使うのはやはり難しいですか。……キャップだけにしておきましょうか」
ゼロ:「大丈夫なのか? 特に茶の中身」
ヤグシャ:「まあいいんじゃない? 大丈夫かという意味では最初から疑義があるし……」
ゼロ:「それもそうか」 謎の納得
アイラ:「では」 とキャップを鼻代わりに刺す

ヤグシャ:「ゼロは雪山は慣れてるとか言ってたわね、そういえば。
  やっぱり、こういう遊びをするような場所とか、そういう行楽に特化した村とかあったりするの?」
ゼロ:「冬季になると、盛り上がる地域はあるな。中には大量の雪を使って彫像だの建築物だの作ってるところもある」
ヤグシャ:「へー。そういうところもいつか行ってみたいものね」
アイラ:「建築物……私もいつか見てみたいですわ」
ヤグシャ:(山の上の方なら雪はあったと思うから、こっちも何か考えてみようかなあ)





事前交流会:ソル・シエール組
事前交流会:メタ・ファルス組
導入~Lv1開始 虚の試練 Lv1終了~Lv2開始 命の試練 Lv2終了 ボス戦~ゲーム終了 エンディング
前半
後半
個別・全体ED
水の試練 心の試練
金の試練 闇の試練
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