ライオン・キング
ストーリー
動物たちの王国
プライド・ランド*の王であるライオンの
ムファサと妻サラビの間に
シンバという王子が誕生する。シンバは、幼馴染の
ナラと遊び呆けており、執事のサイチョウ、
ザズーの手を焼かせていた。ムファサの弟
スカーはムファサの次の王がシンバになることを知り、親子を殺そうと画策する。スカーは
シェンジ、
バンザイ、
エドをはじめとするハイエナと手を組み、親子の殺害を実行する。ムファサを殺されたシンバは、スカーに「お前のせいでムファサは死んだ」と言われ、王国を追放される。シンバはハイエナに殺されそうになるが、逃げ切り、故郷を後にする。
シンバはミーアキャットとイボイノシシのコンビ、
ティモンと
プンバァと出会い、彼らのモットー「
ハクナ・マタタ」(くよくよするな)に準拠した楽しい暮らしを始める。大人になったシンバは、助けを求めてやってきたナラと偶然に再会し、プライド・ランドがスカーによって荒らされているという現実を知る。ナラ、王国の呪術師
ラフィキ、ムファサの幻に説得され、シンバは故郷を守るために戻る。
シンバ、ナラ、ティモン、プンバァはハイエナたちの気をそらしながら、スカーの元へ向かう。シンバとスカーの一騎打ちが始まり、勝ち誇ったスカーから「俺がムファサを殺した」と告げられる。怒ったシンバはスカーとの激闘を制し、プライド・ランドの王となる。王国には平和が戻り、シンバとナラの間には娘が誕生した。こうして、生命はめぐってゆく(
サークル・オブ・ライフ)。
概要
ディズニーの長編アニメーション映画第32作。シェークスピアの『ハムレット』を題材にした作品。また、擬人化されていない動物だけが出演する長編アニメーションであり、『
バンビ』(1942年)以来、52年ぶりである。
エルトン・ジョンによって楽曲が提供されており、後にミュージカル化もされた、音楽性の優れた作品である。
2019年には実写さながらのリアルな映像をCGで作り上げた超実写版『
ライオン・キング』が公開された。
歴史
やがてミュージカルではなくドキュメンタリー風にすべきだというスクリブナーがアラーズと対立してプロジェクトを去ると、6ヶ月後に
ロブ・ミンコフ*が監督に加わった。アラーズ、ミンコフ、チャップマンは『美女と野獣』の監督を終えたばかりの
ゲイリー・トゥルースデイル*と
カーク・ワイズ*に相談し、二週間のストーリー会議を開いた。
タイトルは『King of the Jungle』から『The Lion King』に変更され、舞台もジャングルからサバンナになった。スカーは
ムファサの弟ライオンになり、一族の中に脅威がいるという面白い展開になった。
一度完成したシーンも描き直してアニメーションを作り直す部分もあったという。
キャスティング
シンバ役の
マシュー・ブロデリックは制作初期にキャスティングされた。3年間の収録のうち他の人と一緒に録音したのは一度のみで、ヒロイン役の女優を知ったのもプレミアの時だったという。
アニメーション
アニメーターは、スタジオへ連れてきた本物の動物をスケッチする『
バンビ』(1942年)の頃からの伝統的な手法を使った。また、動物の専門家ロン・マギルの案内でズー・マイアミを回って動物の動きを研究することもあった。アニメーターたちは四足歩行の擬人化されていない動物を描くことに苦労した。
前半のクライマックスにあたるヌーの暴走のシーンでは、CGが使用された。CGモデルでヌーを数体作成し、数百に増やして山腹をランダムに走らせて予想できない群れの動きをシミュレートした。特別な訓練を受けた5名のアニメーターと技術者が約2年間かけてこの2分半のシーンを作り上げたという。群れの動きのプログラムには、同時期に制作されていた『
ファンタジア2000』(1999年)の『
交響詩 ローマの松』のクジラの群れにも同じものが使用されている。また、
ピクサー・アニメーション・スタジオがディズニーのために開発した
CAPS*はカメラの動きをシミュレートする上で力を発揮し、色付けや照明などにも活用された。
キャスト
※IMAX版(スペシャル・エディション)の追加部分を担当した声優
スタッフ
情報集計中…
楽曲
※IMAX版(スペシャル・エディション)で追加された楽曲
最終更新:2024年09月08日 21:47