【詳細】
『5』と『6』に登場した
『ボクらの太陽』シリーズとのコラボレーション要素。
『ボクらの太陽』
シリーズの主人公、
ジャンゴと
ロックマンでドリームマッチが行えるシステムである。
ジャンルもタイトルも違う(もっと言えば開発会社も違う)ゲーム同士で通信対戦できるというのは前代未聞ではないだろうか。
ワイヤレスアダプタ専用の機能で、『5』では『続・ボクらの太陽』(通称ゾクタイ)、『6』では『新・ボクらの太陽』(通称シンボク)との通信が可能。
なお、『5』と『6』ではシステムが少しずつ違うので、『6』の方は「クロスオーバーバトル2」という名前になっている。
ドリームマッチと言っても、ロックマンとジャンゴが直接対決するわけではない。
独特な「データアクションRPG」であるロックマンエグゼと、斜め視点見下ろし型の「太陽アクションRPG」であるボクらの太陽ではシステムが違いすぎるので、そのまま対決させるのは無茶が過ぎる。
このバトルでは『5』では
シェードマン、『6』では
伯爵とそれぞれのシステムで戦い、どちらが先に勝利するか、を競うバトル形式になっている。
バトルの内容に応じてクロスオーバーポイントを獲得でき(当然勝利したほうが多くもらえる)、ポイントは専用の
トレーダー(『5』ではゾクタイトレーダー、『6』ではシンボクトレーダー)に投入できる。
トレーダーは『ボクらの太陽』関連のチップが中心に入っており、
ガンデルソルEXや
オテンコサマも入っている。
ボクらの太陽ではクロスオーバーポイントを消費してランダムなアイテムを入手できる。
ネットナビモチーフの防具「ロックパワー」「ガッツパワー」「ブルースパワー」「トードパワー」、アクセサリー「カーネルヘルム」「フォルテマント」「
トマホークアーム」「ブルースレッグ」はこの方法でしか手に入らないレアアイテムである。
その性質上、通信ができないVC版、及びボクタイシリーズとの通信ができないアドバンスドコレクションではプレイ不可能。
また「敵(Enemy)」と「対戦相手(opponent)」がイコールではない対戦形式である。
敵を倒す事はできても、対戦相手であるジャンゴにはあくまでオジャマバットで間接的にダメージを与える事ができるだけで、ダイレクトにダメージを与えて倒す事はできない。
バトル内容
※ロックマンエグゼ側を中心に解説する。
バトルでは『5』ではシェードマンと、『6』では伯爵と戦うことになる。
この時、ロックマンの能力は専用の物に固定されており、
になる。
また、
フォルダもクロスオーバーバトル専用の物が与えられる。
ちなみにエグゼ側では暗転チップ使用中は当然カスタムゲージが一時停止するのだが、
ボクタイ側は残り時間がなくなった後、エグゼ側で一時停止した分だけ待機するようになっている。
ボクタイ側には時間停止させる要因がないため、エグゼ側が待たさせることは(インターバル以外では)基本的にないと思っていい。
最終的に相手側より先に敵を倒せば勝利となる。そのため敵の動きを読んでカウンターなどを決められれば勝ち筋は見えてくるだろう。
また、下記のオジャマバットなどを駆使して相手プレイヤーが倒れた場合も勝利となる。
どちらを狙うかは腕前とチップの引き次第だ。
オジャマバット
バトルでは、「オジャマバット」というものが発生することがある。
これは、お邪魔の名前の通り対戦相手を妨害するための要素で、そのターンの特定の行動で発生させたお邪魔を、次のターン相手側に送り込むというシステムである。
『6』ではリアルタイムで送られるようになっており、下記のブロッキングを使わない場合はその場でお邪魔をする(してくる)。
この送り込まれるオジャマバットを逆に送り返す「ブロッキング」というシステムもあり、カスタム画面に表示されるブロッキングボタンを押せば使用可能。
しかし、ブロッキングは1度のバトルで1回しか使えないうえ、オジャマバットがいつ送られてくるかはわからないので、いつブロッキングを使うか、という点も重要な駆け引きとなる。
なおリアルタイムでオジャマバットを送られる『6』では次ターンに相手にまとめて送られるようになっている。形勢逆転を狙おう。
オジャマバットはコウモリの形(『6』では赤オジャマ以外はロックマンないしジャンゴの顔)のアイコンで表示され、アイコンの色によって効果が異なる。
また、同じターンに同じ種類のオジャマバットを複数発生させると、アイコンについている数字が大きくなり、それに伴ってお邪魔の効果が大きくなる(『6』では数字の回数分だけお邪魔する)。
オジャマバットの発生条件は、ロックマンエグゼ側は基本的に
バットキャノン系のチップをヒットさせるか、
カウンターを決める事。
ただし敵ナビに当てる必要がある点には注意(『5』では
メットールやララチューバに当てても発生しない)。
もちろんジャンゴ側もオジャマバットを発生させられるが、そちらの条件は割愛する。
ジャンゴ側はカウンターの音で察知できたりする
オジャマバットの種類と効果
- 黄色
- 発生条件(ロックマン側):バットキャノン1をヒットさせる。
- 効果
- 『5』ロックマン側:敵エリア最後列にララチューバが出現する。
オジャマが増えると、ララチューバのHPと演奏時間が増加する。ララチューバ以外にはならない。
- 『5』ジャンゴ側:ジャンゴにステータス異常が発生する。
オジャマが増えると石化、混乱と厄介なステータス異常になっていく。
- 『6』ロックマン側:ジャンゴが現れソードで攻撃してくる。
ソードで斬られるとマヒ状態になる。
穴パネルの上にも出現する。
- 『6』ジャンゴ側:ロックマンが現れロックバスターを連射する。
- 青色
- 発生条件(ロックマン側):バットキャノン2をヒットさせる。
- 効果
- 『5』ロックマン側:相手エリア最前列にメットールが出現する。
オジャマの数が多いほどメットールのランクが上がる。
このメットールは全ランクパネルを変化させる能力を持ち、EXまではヒビパネル、2以上は毒沼パネルに変化させてくる。
- 『5』ジャンゴ側:フィールドにシェードクロウが出現する。
シェードクロウはジャンゴの周りを旋回し、突進攻撃する。
- 『6』ロックマン側:ジャンゴが現れガンデルソルで攻撃してくる。
- 『6』ジャンゴ側:ロックマンが現れラビリングで攻撃する。
当たるとマヒ状態になる。
- 緑色
- 発生条件(ロックマン側):バットキャノン3をヒットさせる。
- 効果
- 『5』ロックマン側:シェードマンのHPが回復する。
- 『5』ジャンゴ側:シェードマンのライフが回復する。
- 『6』ロックマン側:ジャンゴが現れ棺桶バイクで突進してくる。
通過したパネルはヒビパネルになる(穴パネルにはならない)。
穴パネルを通過することはできない。
- 『6』ジャンゴ側:ロックマンが現れドリームソードで攻撃する。
- 赤色
- 発生条件(ロックマン側):カウンターを取る。
- 効果
- 『5』ロックマン側:シェードマンがビッグノイズを発動する。
ビッグノイズの威力は赤色オジャマの数×100。プログラムアドバンスのものと違ってインビジブルで回避できる。
- 『5』ジャンゴ側:シェードマンがウイングストームを発動する。
大量のコウモリをジャンゴに向かって飛ばす技。
- 『6』ロックマン側:伯爵がブラッドレインを発動する。
受けるダメージはそこそこだが、のけぞり効果のある血の雨を全エリアに降らせるため拘束時間が長い。
- 『6』ジャンゴ側:伯爵がブラッドレインを発動する。
行動こそ封じられないものの、『5』のウイングストームとは違い回避不能攻撃なので確実にジャンゴのライフが減っていく。
※バットキャノン4は黄、青、緑を一つずつ発生させる。
オジャマバットを、相手に送り込んだ数×2だけ、勝負後に貰えるクロスオーバーポイントが増加する。
また、ブロッキングに成功していると、勝敗に関わらず10ポイントクロスオーバーポイントを貰える。
アレンジBGM
クロスオーバーの一環としてアレンジBGMが計3曲作成された。
3曲ともクロスオーバー元の世界観に沿ったアレンジであり必聴。現在は実機でのバトルは絶望的だが、曲を聴くだけなら敷居は低い。
ゾクタイとシンボクはSOUNDモード解放、エグゼ6はGBAにワイヤレスアダプタを装着するだけでいつでも聴くことができる。
- シェードマン
- 『ゾクタイ』に収録された「自分との戦い」「正義のもとに」「バーサス」のメドレーアレンジ。
- コラボイベントやクロスオーバーバトルなどでシェードマンと戦う時に使用された。
- 伯爵 -crossover ver.-
- 作曲:青木佳乃
- 『エグゼ6』に収録された、シンボクBGMの「伯爵」のアレンジ。
- クロスオーバーバトル2の専用曲。メニュー画面やバトル中に使用された。
- なお、クロスオーバーバトル2以外のハクシャク戦は通常のボスBGMが使用される。
- 2006年発売の『ロックマン エグゼ5DS&6 音楽大事典』には収録されたが、2016年発売の『ロックマンエグゼ サウンドBOX』や2023年発売の『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』には収録されなかった。
- クロスオーバー
- 『シンボク』に収録された「Theme of ROCKMAN EXE6」のアレンジ。
- クロスオーバーバトル2のメニュー画面でのみ使用された。
- メニュー画面用のため、原曲の前半部分だけをループする短い曲になっている。
最終更新:2025年06月08日 18:01