概要
第一次攻略戦
戦闘に至るまでの背景
▲7974年1月における勢力図
元々
ゴルドラドの遺産の調査は、学園の校長である
カミルが長年かけて行っていた研究であった為、彼は最初から複数の魔導具を所持していた。
しかし、調査にかかる膨大な費用は国から捻出してもらう為、発見された魔導具を駆け引きの道具として半数を国に提供、残りは理由をつけて自身で所持していた。
両軍の戦力
戦闘経緯
母校が攻撃されると知り駆け付けたのは、
ブレイアスのメンバーとなっていた
豊穣なる聖杯世代の平民組であった、しかし学園の教師たちはそんな彼らを冷たく突き放し、妨害の攻撃さえ仕掛けてくる、この攻撃をかいくぐって真意を問いただすと、卒業したとはいえ生徒たちを巻き込みたくないと言う教師たちの親心であった。
しかし、卒業して一人前となった自分たちはちゃんと大人扱いしてほしいと援軍を申し出たことにより、改めて学園に協力することとなった。
攻撃部隊を率いる
リクハルドは、自身が所持する
ゴルドラドの遺産である
ノルスデッドを使いたかったが、この巨大な像は構造が複雑なため、一度使用すると再起動までに膨大な魔力補充と、各所の整備が必要であり、
暁美ヶ原の戦いで使用した為この戦いにもってくることはできなかった。
ただし
リクハルドは、元々少数の教師が立て籠もる学園を攻撃するのにそこまでの戦力はいらないと問題視していなかった。
学園の校舎には強力な結界が張られているため、火矢などの通常の遠距離攻撃はほぼ効果がでず、攻撃部隊は直接学園内に侵入するしかなかった。
戦力の差は、
ゲルドフの召喚術や
ディアナの
アグラスの笛によって呼び出された精霊、魔物によって多少は埋められる。
自分たちと同じく卒業生である
ラナと
シエルが攻撃部隊の中にいたことに失望する平民組だが、それでも
ラナを撃退すると、敵兵を引き連れて徐々に後退し、校内に侵入したところで、
マル・クーサを使った幻覚を見せる。
これによって敵軍は大混乱を起こして、同士討ちをはじめながら撤退していくが、そこに
イルコアによって魔力を増強された教師、平民組の一斉法術攻撃が放たれる。
第一陣が壊滅し、
ラナは敵の罠を警戒して一時後退を進言するが、
リクハルドは第二陣の突入を命令、しかし第二陣も壊滅するとようやく撤退を決意。
この時、戦いを見届けていた
オレールと
バルドゥルは、この戦いに勝利できると確信して一気に突撃、退却中の王国軍に強襲を仕掛けて
ラナを討ち取った。
和睦
王国軍は撤退後、すぐに和睦の使者を送ってきた。
両軍は互いに相手を攻撃しない不戦を誓い、要求していた
ゴルドラドの遺産の譲渡も諦めるという、王国側が一方的な譲渡した内容であった。
しかし、最初からその約束を守るつもりはなく、
ノルスデッドが再起動可能になるまでの時間稼ぎであった。
学園側としても王国軍を無条件で信じていたわけではないが、そこまで学園に固執することもないだろうと警戒を解き、2月には避難させていた学生を呼び戻して再び学園としての活動を再開させていた。
第二次攻略戦
戦闘に至るまでの背景
▲7974年4月における勢力図
王国軍は、まずは和睦の追加交渉と称して、学園の卒業生である
パトリシアを使って、彼女を可愛がっていた
ゲルドフを呼び寄せて刺殺する。
学園の守備は優秀な魔導士でまかなわれていたため、術者一人を討つことは通常の戦闘で指揮官を討つのに等しい。
この攻撃を「交渉決裂の結果学園側が先に攻撃をしてきたので正当防衛の結果である」と言い放ち、これをもって宣戦布告とし、学園を舞台に二度目の戦いがはじまった。
既に学園の周辺に王国軍の部隊が配置され、生徒たちを逃がすことは不可能と悟った教師たちだが、在校生の生徒も共に戦うことを宣言した。
両軍の戦力
戦闘経緯
今回の総指揮官は
マルティンだが、
ノルスデッドを使える
リクハルドも副将として帯同していた。
共に王位継承権を持ち、その順列を争っていることから、「相手が失敗して苦戦した所で自分が学園を陥落させる」というシナリオを描いていた。
今回も学園に籠城するしかない守備軍に対して、まずは
ガスタイア、
トラストが攻撃を仕掛け、戦いの前に橋を落されていた正面の川に新たな橋を架けるが、
イルコアで強化された法術を一斉に撃ち込まれ、橋ごと破壊される。
今回は在校生もいた為、校舎のすべての部屋に配された生徒たちが窓から一斉に撃ち込む法術の量は前回よりはるかに多く、
イルコアで強化されたため、半人前の在校生でも絶え間ない攻撃が可能となった。
前面からの猛反撃を受けたところで、茂みに隠れていた
ベラ、
エスタ、
ハンナ、
アステリアを中心とした奇襲部隊が背後から攻撃、しかし
センティースは混乱することなく背後からの奇襲を読んだため、
銀鷲組は損害をほとんど受けなかった。
ある程度損害を与えた時点で奇襲部隊は隠しておいた小舟にのって川を渡って学園に帰還するが、この時
シエルは矢文を撃ち込み、学園の占拠は仕方がないが、せめて皆はかつて自分たちが学生時代に発見した地下道から逃げる様に進言するが、既にこれまで数度戦ったことから、これを罠と決めつけて動くことはなかった。
それは同時に、もう自分たちを信じていないという証明にもなり、かつて共に机を並べた
豊穣なる聖杯世代は、母校を舞台に血みどろの激戦を繰り広げた。
こうして正門の戦いは王国軍を寄せ付けなかった学園だが、裏門の戦いにおいては
ノルスデッドによって一方的な攻撃にさらされていた。
マルティンは、自分たちの攻撃では学園は落とせないと、
リクハルドに更なる攻撃を要請、自分の敗北を悟ったのかと上機嫌になる
リクハルドは、この要請を喜んで受けたが、これは
マルティンの謀略であり、
リクハルドが学園に接近したところで後方の橋を落し、敵中に孤立させた。
マルティンとしては、学園勢力と相打ちに近い損害を出してくれることを期待してのことだったが、校長の
カミルがこれまで調べ上げた
ゴルドラドの遺産についてまとめられた資料から学園側は
ノルスデッドの攻略方法を編み出していた。
マル・クーサの幻影によって歩兵部隊の視界を奪うと、水の法術で足場に水場を作り出し、そこに
カルザイアスの氷結攻撃をかけて
ノルスデッドの足を凍らせて動きを止め、腰の部分に集中している動力制御装置を破壊、自立できなくなったところで接近して関節部分から内部に炎攻撃をしかけ、三体のうち二体を撃破、最後の一体にも迫るが、そこで
リクハルドの姿を見つけた
セラフィーナは、咄嗟に
リクハルドの撃破を優先して、
ジャンニ、
パティをそちらに向けさせる。
結果的に
リクハルドを討ち取ることには成功するが、最後の一体である
ノルスデッドを完全に破壊することはできなかった。
翌日、最後の決戦が行われえた。
この日も
マル・クーサの幻影により、学園に近づく王国軍は皆幻惑に惑わされていたが、
銀鷲組が単独で学園内に突入し、
マル・クーサを使っている
クラリッサの居場所を突き止め撃破、
クラリッサは奪われる寸前に
マル・クーサを破壊して後退、これにより幻覚が使えなくなった学園に王国軍が殺到する。
元々兵力の差は圧倒的だったこともあり、学園に入り込まれた時点で勝敗は決していた、
イルコアは、敵軍が接近してしまうとその効果が相手にも及んでしまうため使用できず、学園内に次々と侵入する兵士たちは、在校生たちを容赦なく攻撃していった。
その直後、倒し損ねた最後の
ノルスデッドが乱入し、校舎に体当たりを仕掛ける、
リクハルドの配下が、主を失ったことから狂乱してすべてを巻き込んでの特攻であったが、結界で守られている校舎でもこの攻撃には耐えきれず、崩壊をはじめる。
撤退を決意した学園は、
ベリンダが
カルザイアスを使って学園裏の川を氷結させ、生徒たちにそこを渡らせたところで氷を砕くという最後の作戦を実行、
アステリアたちはそれぞれの部屋で防戦していた在校生たちに撤退を知らせて援護するため、学園内のそれぞれの部屋に散っていく。
マル・クーサを失ったことで、敵軍全体を惑わす様な強い幻覚はもはや使えないが、それでも
アステリアたちほどの術者になれば個人単位の幻術は使えたため、一般兵の視界を誤魔化して脱出するくらいのことはできた、しかし
銀鷲組と遭遇することでそれも見破られて、追い詰められながら脱出していく。
戦いの結末
学園は陥落し、校長の
カミルは遺体こそ発見されなかったが、崩壊した校舎の校長室の鍵がかかっていたことから、自害したと判断された。
パトリシアもこの時姿を消し、消息不明となった。
王国軍が望んだ
ゴルドラドの遺産をすべて没収することはできなかったが、
マル・クーサを破壊し、
カルザイアスを奪取したことから、ほぼ完全な勝利であった。
カルザイアスは
銀鷲組に戦功の褒美として渡された。
ゴルドラドの遺産を託しても問題ない忠誠心があると確信してのことであったが、その
銀鷲組が将来的に内部から王国を立て直そうと考え、そのためなら現在の王族を排除することも厭わないと考えていたことなど、知る由もなかった。
最終更新:2026年05月02日 16:09