ウルトラマンVS仮面ライダー

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ウルトラマンVS仮面ライダー - (2021/04/27 (火) 12:54:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/06/27 Sun 14:54:19
更新日:2023/12/04 Mon 16:26:06
所要時間:約 4 分で読めます





『ウルトラマンVS仮面ライダー』とは、1993年に発表されたビデオ作品。
特撮作品の制作を手がける円谷プロダクションと東映がタッグを組み、

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ウルトラマン


そして、


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仮面ライダー


この2大ヒーローの共演が公式で実現した。

収録されている内容は、
  • 必殺技紹介「スペシウム光線VSライダーキック」
    • シンさんの骨髄引っこ抜き(ハイバイブバネル&スパインカッター)も紹介されたが、本作の再編集ビデオ「仮面ライダー編」ではカットされ、シンさんだけ必殺技の紹介がない。
      また、ウルトラマングレート必殺技は本来、「バーニングプラズマ」だが、使用回数が2回で少なく、しかも2回連続で打ち込まないと倒せないためか「マグナムシュート」が紹介されている。
  • メカ紹介「ジェットビートルVSサイクロン」
  • 怪獣&怪人紹介「怪獣VS怪人」
  • 変身シーン紹介「変身!VS変身!」
  • 名場面集「大激斗VS大逆転」
  • 性格の比較「星からのメッセージVSロンリーライダー」
  • 巨頭対談「巨頭対談」

両シリーズとも本作発売当時テレビシリーズは休止中であったがどちらも映画、Vシネマという形で新作が発表されていた。

ウルトラシリーズは『ウルトラマングレート』、仮面ライダーは『仮面ライダーZO』までの収録となっている。
    • 誰もが知ってるウルトラマンジョー二アスやウルトラマンUSA(チャック、スコット、ウーマンベス)はアニメ作品のため、除外。ジョー二アスはともかく、USAは当時、実写でのスーツや戦闘シーンが存在しなかった。

そ し て、

新規映像 ウルトラマンVS仮面ライダースーパーバトル。


主題歌は、影山ヒロノブが歌う「戦うために生まれた戦士」。


以下、短編について。
【ストーリー】

ショッカーの怪人・毒サソリ男の「東京ズタズタ作戦」によって大地震が起こり、その影響を受けて怪獣ガドラスまでもが出現した。
ハヤタと本郷は、それぞれ初代ウルトラマンと仮面ライダー1号に変身し、2体の敵と戦いを繰り広げる。

しかし、2大ヒーローの活躍でピンチに陥った毒サソリ男とガドラスが合体し、サソリガドラスとなってパワーアップした。

ウルトラマンのピンチに奇跡が起こり、なんと仮面ライダーが巨大化。
2大ヒーローは力を合わせ、サソリガドラスに挑む。



【登場キャラクター】

ハヤタ・シンウルトラマン
仮面ライダーと共に悪に立ち向かう。
怪獣ガドラスと交戦。サソリガドラスにボコられる。

本郷猛/仮面ライダー1号
ウルトラマンと共に悪に立ち向かう。
序盤、毒サソリ男と交戦。これを倒すが……。
毒サソリ男を殺る気マンマンでフルボッコする。
巨大化する前にライダーブレイクで、サソリガドラスのボディをブチ抜く。
サソリガドラス戦にあたり、不思議なことが……もとい奇跡の力で巨大化する等、本編以上にフリーダム。
ちなみにぐんぐんカットを撮影用スーツで行ったのは1号が初。

【敵】
★毒サソリ男
ショッカーから派遣された怪人。
東京に大地震を起こす、東京ズタズタ作戦(笑)なる計画を実行する。
似た名前のさそり男との関係は不明だが、少なくとも旧さそり男以上にサソリの要素が前面に出ている。
両手の鋏と、口から吐き出す毒ガスが武器。
1号とそれなりに戦うが、腹パン連発から後頭部への手刀、とフルボッコされる。
ライダーキック」で致命傷を負ったが……。

★ガドラス
東京ズタズタ作戦(笑)で目覚めた巨大怪獣。
かなりのパワーを誇るが、特筆する強さはなく、「スペシウム光線」で致命傷を負った。が……。

★サソリガドラス
ピンチに陥った毒サソリ男とガドラスが力を共有し、合体した姿。
角の発光音がゼットンと同じだったり、鋏の形がガニコウモルに似ていたりと、双方の強敵をイメージさせる。
両手の鋏やサソリの尻尾による格闘で1号とウルトラマン相手に互角に渡り合う。
また、腹部を展開する事でスペシウム光線を吸収し、角から強力な光線を放つなど、ゼットンのような力を持つ。

なお、毒サソリ男、ガドラス、サソリガドラスの3体のスーツが今も残っているのか、何かに改造されたのか、はたまた既に処分されたのかは未だ不明。
もっとも、仮に残っていたとしても大人の事情で今後の客演は難しいと思われるが……。




劇中では新撮映像と合成映像を上手く織り交ぜており、ハヤタと本郷のダブル変身、
スペシウム光線とライダーキックのダブルアタックを披露するなど、特ヲタ必見のファンサービスとなっている。
ちなみにライダーの原作者である石ノ森章太郎は、ライダーの巨大化に否定的だったらしい。
そのため、ウルトラマンを人間サイズにしてサイクロン号に乗せる条件を叩きつけ、エンディングで実現させた。
しかし、ウルトラマンは人間大の敵と戦うことも少なくないため、あまり意味がない気もするが……。

【余談】
元々、『仮面ライダー』という作品時自体『ウルトラマン』のような「巨大ヒーローと怪獣が戦う作品」にしようという案もあった。
結局この案は実現しなかったものの、放送当時のスタッフ達はライダーを巨大化させたかったらしく、トカゲロンが怪人ではなく怪獣の容姿なのはライダーが巨大化する名残であったと言われている他、2号の没案にも巨大化があった。
また、本作をヒントに『仮面ライダーJ』が生み出された。


再販とTV放送をしないという制約があったため、長らくDVDは販売されていなかった。
しかし、2011年10月にとうとうDVD&Blu-rayが発売された。
(ただし、それ以前にも『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』で放送されたことがある)。

上記の内容以外に、特典としてハヤタ隊員役の黒部進氏と本郷猛役の藤岡弘、氏の対談が追加された。


後に東映チャンネルにて放送された。

2016年には白倉伸一郎プロデューサーが『仮面ライダーVSウルトラマン』の企画を円谷プロダクションに持っていたところ、「ふざけるな」と門前払いされ、実現しなかったとのことである。
本当よく実現したなこれ……。


僕たちの夢は終わった。しかし2人のヒーローの姿は僕たちの夢の中に明日もまた蘇り、いつまでも鮮やかに追記・修正続けていくに違いない。




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