風祭真/仮面ライダーシン

登録日:2018/06/06 Wed 09:30:00
更新日:2025/05/03 Sat 22:25:01NEW!
所要時間:約 20 分で読めます


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行かなきゃ…誰かが助けを求めて…!早く行かなきゃ!!
画像出典:仮面ライダー図鑑
©東映・東映ビデオ・石森プロ


風祭(かざまつり) (しん)とは『真・仮面ライダー 序章』の登場人物で、同作の主人公である。
ここでは変身後の姿である仮面ライダーシンについても記述する。

演:石川功久(かつひさ)(現・石川(しん)




Outline

25歳。先輩ライダーの卒業校でブラックドームが襲撃し、後にチューインガム2000の技を持つ男の母校となる、城南大学体育学部出身のオートバイレーサー。
IQは驚きの250で、500ccロードレースの日本予選で初出場初優勝を果たし、世界グランプリを目指している。
頭脳明晰にしてスポーツ万能。劇中の描写ではそうとは思えないが。

性格は比較的物静かであるが、元からそうだったのか後述の人体実験の被験者による緊張かどうかは不明。

ISS(生化学研究所)にいる父・大門に協力し自ら人体実験の被験者となっていたが、密かに鬼塚義一によって改造手術を施され、人間とバッタの遺伝子を融合させた「改造兵士レベル3」にされてしまう。
鬼塚と意識を共有していたため、自分自身が殺人鬼ではないのかと煩悶するが、彼が焼死したことによる呼応反応で、"Masked Rider(仮面ライダー)"として覚醒してしまった。

その後、大門や恋人の明日香愛を救出するためISSに向かったが……。


Masked Rider

仮面ライダーシン


真が変身した姿。正式名称は「改造兵士(サイボーグソルジャー)レベル3」。
バッタの遺伝子を身体に組み込まれた局地戦用ゲリラコマンド・改造兵士レベル3の特異体。額に宿す第3の目により自らの意思が保たれている。

歴代のライダーと比べて「人間のシルエットを持つバッタ」とも言うべき非常にクリーチャー然とした異様な姿となっており、粘着質のものが粘り着いたような歩行音や独特なジャンプ時の効果音が特徴。
また、基本的には野獣の雄叫びのような野太く荒々しい掛け声しか発しない。

感情の高ぶり、特に怒りの感情によって細胞が活性化しこの姿に変身する。
……が、彼の場合、かなりグロく、顔に血管が浮かび上がり、瞳は赤くなり額から触覚が出現し、顎が割れてクラッシャーになり…。特に一回目は鬼塚の死に反応しての変身だったためかなり時間がかかっていた。
2回目は愛のに怒ることで変身。服が破け、比較的人間の形を留めた状態で煙や光に包まれたため割とまとも(?)に変身した。



なお、変身の際に服が破けるため、ラストの愛の亡骸を持って歩く変身を解いた後の真は上半身裸だった。下半身Gパン履いてるじゃんと言っちゃダメ!!
また、変身前ではバイクに搭乗しているが、変身後はバイクを使用しないため、主役ライダーでは唯一専用バイクを所持していない。

  • 身体スペック
身長:199.9cm*2(変身前:185cm)
体重:90.0kg(変身前:78kg)
パンチ力:2~2.8t
キック力:3~4.2t
跳躍力:垂直跳び114m、幅跳び232m
走力:100mを3.34秒で走破

  • 主な技及び戦闘スタイル
ハッキリ言えば戦闘スタイルは闘争本能剥き出しの原始的なスピードタイプそのもの

真の戦闘経験が皆無な点もあるが、彼の元からの抜群な反射・運動神経もあってか人間を遥かに超越した速さで敵の攻撃を回避もしくは受け流しつつ、3次元的な挙動で次々と遮蔽物を飛び渡り、敵が油断した所から奇襲を仕掛ける戦法が得意。

驚異的な機動力や下記の再生力等人間離れしたスペックを持っているものの、豪島/改造兵士Lv.2に力負けしたり、
「甲殻部分がセラミックの5倍程度」など単純なパワーや防御力そのものは歴代ライダー中最低クラスであり、豪島との戦闘ではセーラ深町による妨害や電気ボックスに感電させて隙を作れなければ危うく命を落とす所であった。

また、変身しなくても常人の約2.5~4倍の能力を発揮することが可能
劇中では走行で時速60kmの自動車を簡単に追い抜く走行中のトレーラーを連続して飛び移るスチール製の壁を握力で毟り開ける……などの能力も披露した。

パンチ(真ライダーパンチ)
最大2.8t。19mmの最硬度強化ガラスを一撃で粉砕する。氷室に致命傷を負わせた。
豪島との戦闘の際にはジャンプとの併用でダメージを与えた。

キック(真ライダーキック)
最大4.2t。一度に鉄柱を5本へし折る。ただし、キックはさほど使用しない。
歴代ライダーと同様に飛び蹴りを放つものも存在するが、本編では未使用。この技が初公開されたのは17年後の『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』になった。

チョップ(真ライダーチョップ)
腕のスパイン・カッターを利用して敵を切り裂く、恐るべき切断技。ハイバイブ・ネイルと併用しこの技で豪島の頸動脈をブッた切った。

ジャンプ(真ライダージャンプ)
バッタの特性を最大限に活かし、3次元的な挙動で次々と遮蔽物を飛び渡る。そのスピードは豪島の視界から一瞬で消え失せるほど。
相手を激しく翻弄した所から奇襲を仕掛ける時に使用。

ハイバイブ・ネイル
両手の湾曲した爪。高周波振動を起こし、触れただけで敵を切り裂き、肉体を貫く。
電気ボックスに接触して感電し憔悴し切った豪島の眼をこれで視神経ごと抉りながら潰した。
ウルトラマンVS仮面ライダー』で下記のスパインカッターと合わせて豪島を倒した技と紹介されている。

スパイン・カッター
前腕や脚に生える鮫の歯に酷似した鋸・棘状の毛爪。通常は体に密着しているが、戦闘時に起き上がることで防御に用いたり、敵にダメージを与えたりできる。上記のチョップ技と併用し、効果を発揮する。折れてもすぐに生え変わり、機能を回復する。
豪島との決戦では、豪島の右腕の刃物が電気ボックスに接触し感電している最中に刃物を叩き折る際に威力を発揮した。

ブレイク・トゥーサー
割れた下顎を展開した鋭利な歯で500~600kgの力で敵に噛み付く。
名称は仮面ライダーZOの牙にも流用。

テレパシー
呼応反応に使用。ただし、鬼塚からの一方的なものであったが。第三の眼には第六感を司り、仲間との呼吸反応の共鳴に使われる。

再生力
通常の5000倍もの細胞増殖機能をもち、傷を負っても短時間で全快*3
全身の皮膚は常に衝撃の75%を吸収し、銃弾はおろか、携行火器の類にはびくともしない…らしい。
むしろ、普通の銃弾如きで死ぬライダーがいたら見てみたいものだが。

筋力
片腕で豪島の首を引き抜くほどの怪力を持つ。
だが、上述の様に豪島との力比べでは終始押されていた。

弱点は高熱と低温。
前者は700℃~800℃の炎の中では5分しか耐えられない。実際、不完全体である鬼塚変身態は普通のロケットランチャーの攻撃を受けて焼死していた。
まぁ、そらバッタだから火には弱くて当然か。って火に強い生物っているのか?
後者は-10℃までは常温時と同様に活動可能。ただし温度が更に下がると、-10℃毎に体機能が50%ずつ低下する。バッタ以前に恒温動物すらも生存するのが難しい環境でも活動可能なのは流石局地専用のゲリラコマンドといったところである。


Ending



Guest Performance

出番が出来たのはつい最近。それ以前の仮面ライダー関連のイベントに出演したところ子ども達がマジ泣きしてしまい、以後イベント出禁になった
それが災いしてか、『仮面ライダーSD』のOVA*4に登場こそしたものの、専用バイクが無いからかモブ怪人扱い。
『ザ・グレイトバトル』シリーズではRXに次いで登場したのがZO。その後もコンパチヒーローではJ共々ハブられ続け、『AZITO3』(プレステ用ゲーム)でもハブられる。
1999年にフジテレビで放送された「快進撃TVうたえもん」と言う番組の仮面ライダー特集でもハブられる…

など外見が理由で紹介されない不遇な時代があった。


●たかや健二氏の『真・仮面ライダー 序章』

別冊コロコロコミックスペシャル 1992年2月号(44号)に掲載された漫画。
本編の後、事故に遭った氷室厳の息子に輸血を行うが、
輸血によって一時的に改造兵士の力を得た彼は、財団のコウモリ型改造兵士*5に唆され親の仇と見なして襲い副作用で倒れる。氷室の息子を利用したことで激昂した真は改造兵士を十字架に突き刺して殺害。*6
その後、病棟で氷室の息子が元気になっている様子を確認した真は財団に立ち向かうことを胸にスズキバンディットで一人行くのだった。

…ライダーベビーについても一切触れられていない上にシンに変身後も何故か人語を流暢に喋れているなどとにかくツッコミ所が多いが、本編では身内のためにしか戦わなかった真が改めて赤の他人の為に戦う点においては評価できる作品となっている。

「邪悪な心が勝つことはない…。」


●『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

初の客演。それまではZO、仮面ライダーJと共に扱いが微妙だったが、(昭和ライダー枠に分類され)歴代ライダーの一員として扱われるようになっている。
出番は少ないが圧倒的な存在感を醸し出していた。元々の作品について知らなければ、ぱっと見仲間割れしてるようにしか見えない
本編では1度も見せなかった「ライダーキック」をラストに他のライダーと共に披露する。

映画公開を記念したSP番組『平成から昭和まで!仮面ライダー大集合』では門矢士仮面ライダーディケイド役の井上正大氏には怪人扱いされ、霧島美穂/仮面ライダーファム役の加藤夏希氏にはゴキブリ扱いされる姿がテレビで放送されていた。
変身ポーズについても当然周囲は気になり、「自分の首を掴んで苦しみながら変身」とネタにされるなど、正直に言って番組の主役であった。

なお、撮影用スーツはどこかのタイミングで作られたのか一応新造。
原典と比べ若干愛嬌のあるマイルドな顔立ちで腹が出ている胴長短足な体型となっている。
以降の客演でもこのスーツがデフォルトとなる。


●『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ

『序章』のまま終わってしまい、未だに自身の続編が出ないことを東映に陳情。
本来この姿では喋ることはできない(声帯器官がイジられているため)筈なのだが……。
続編の発売により、子供たちに大人気になる!

というのは彼の儚い夢であった……。


●『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー

こちらでも本編では見られないアクションを見せ、改造兵士Lv2を軽々と圧倒。
デンライナーのオーナーからはちゃんと「シン」と呼ばれた。
オールライダーブレイクのシーンでは確認しづらいものの、本編で真が乗っていたバイクであるスズキ バンディット250が登場した。
ただし、全体的に仮面ライダーV3仮面ライダーWまでのオールライダー(仮面ライダー電王を除く)の出番が少ないため、彼の見せ場もまた少ない。
劇場パンフレットでは「真 仮面ライダー序章(エピローグ)」と誤表記されている。勝手に終わらすな!

他にも、オールライダーで描かれた仮面ライダー40周年記念のCM(こちらはオールライダーではあるが、劇中設定に倣いBLACKを外してRXに統一されている)にもしっかり登場。やはり圧倒的すぎる存在感を醸し出していた。


●『ネット版 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 〜ガチで探せ!君だけのライダー48〜

「ピーマン!真のライダー魂なのか?! 〜やぎ座B型の君へ〜」に登場。が、ここでも何故か普通に人語で話せるようになっていた。
ピーマンが食べられないナオキの前に出現し、皿に山ほど盛られたピーマン料理を強引に全て平らげて解決した。
これでも他の面々に比れば、まだ問題をまともに解決している方なのが……


●『ネット版 仮面ライダーフォーゼ みんなで授業キターッ!』

「先輩ライダーを学べ!ラビットハッチで僕と握手」の「外・見・強・烈」に登場。
最初にラビットハッチに現れた際に如月弦太朗からは怪人だと勘違いされた。仕方ない。
その後、野座間友子から事情を説明されると「シン先輩」と尊敬し、仮面ライダーフォーゼに変身して友情のシルシを交わすも、力が強く、スパインカッターやハイバイブネイルの部分が当たって痛がる羽目になった。
「『何でも』斬り裂ける所多過ぎだろ!!」


●『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

最初からロックシードと化していたが終盤で復活。地下帝国バダンとの戦いでは敵の喉元を狙った手刀で戦っている。
一方、平成ライダーとの最終決戦では同じプロデューサーの作品なのに派生作品に恵まれている仮面ライダー龍騎仮面ライダー電王(ソードフォーム)と戦い、必殺技をモロ喰らうなどボコボコにされ、終始劣勢であった。
決戦後は龍騎と握手していたが、上記のフォーゼのように痛がる羽目にはならなかったのだろうか

昭和ライダーと平成ライダー15人の区別の為、RX、ZO、Jと共に昭和ライダー扱いである。
声は「真」繋がりで呉島貴虎/仮面ライダー斬月・真役の久保田悠来氏が担当している。
唸り声しか発しないため、葛葉紘汰役の佐野岳氏からはインベスかと思った」と言われるなど怪人扱いされていた。
そしてエンドクレジットではライダー達がバイクで通り過ぎる中、一人だけダッシュだった。


●『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号

歴史改変の影響を受けてショッカーに敗れた後にショッカー首領の電子頭脳(「歴史改変マシン」)により洗脳された結果、
他のライダーと共にショッカーライダーとなり、仮面ライダードライブを襲撃する*7コラそこ、元から怪人っぽいとか言わない
最終決戦では仮面ライダー1号仮面ライダー2号が電子頭脳を利用して復活した影響により洗脳が解け、「正義のライダー」としてショッカーに立ち向かったが、ライダーロボの歴史改変ビームで消されてしまった。
その後、歴史が元通りに修復されることで復活を果たした……はず。


●『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記

久々の客演……なのだが、同作におけるシンの待遇の悪さは歴代の客演でも恐らく随一。
というより、同作に登場するヒーローの中で最も不遇な扱いを受けている。

まず集結シーンにて、歴代主役ライダーがカッコ良く整列する中、何故かシンだけ明後日の方向を眺めたままピクリとも動かない。
更にその後の戦闘シーンにて、登場したオール戦隊レッドとレジェンドライダーが何かしらの決め台詞とアクションの見せ場がある中、シンだけは一度も画面に姿を現さず。
そして最後の集合シーンにてチラッと身体が映ってフェードアウトし、出番終了。動くシーンすら無かった。

劇場パンフレットなどに掲載の集合写真でも、
  • 1人だけカメラに目線を合わせていない
  • 肩が全然上がっていない不自然な決めポーズ
  • 足元に変な台みたいな物体が見える
……等の違和感が確認出来る。
これらの点から推測するに、「スーツの経年劣化により人が中に入って動く事が出来なくなったため、映画本編に登場したシンはガワを被せたマネキンの可能性がある。
かの『怪獣総進撃』におけるバランと同じような扱いである。
ちなみに『仮面ライダー龍騎』に登場した仮面ライダーシザースはスーツの素材がミラーモンスターと同じだったために放送当時から劣化が激しかったというエピソードがあるが、
恐らくシンも怪人用のスーツに使われたものと同じ素材である事に加えて、仮面ライダーブレイドも直面している経年の影響をモロに受けてしまったのだろう。
実際、同時期に行われた仮面ライダースーパーライブでは表面にヒビが入り、オレンジ色の何かがスーツのあちこちから出ている痛ましいシンのスーツが見えていた。
メインターゲットの子供が泣いてイベント出禁になった事を考えると、アトラクション用でも今後スーツを新造するのは厳しいのだろうか……
???「陳情…だな」

更に劇中に登場するアガスティアベースに納められている『仮面ライダーの書』のうちの一冊『真・仮面ライダー 序章』だが、序章しか公開されなかった事が災いしてか小冊子並みに薄くて小さい*8
しかも、パンフレットの紹介文では「発表から約30年が経過しているが、存在が判明しているのは序章のみである」という皮肉めいた解説文が綴られている。


Product development

S.I.C HERO SAGA

『真・仮面ライダー 序章』を題材とした一篇「終わりの始まり、始まりの終わり」が公式ムックVol.4の描き下ろしで掲載。
本エピソードは映像作品の後日談の形式を取っており、成長したかつてのライダーベビー・風祭新が語り部で、生まれながらにして改造兵士の能力を持つ身の上から、財団・CIA双方の勢力からその身柄を狙われており、有事の際には「往年の特撮ヒーロー」を模したコスチュームに身を包んで戦う。
ある意味、映像化されなかった『真・仮面ライダー』続編のプロットを実現したとも言えよう。
なお、こちらの世界線における真は改造兵士にされた弊害により人間だった頃の記憶を少しずつ失い、本作時点では記憶を全て無くした状態で、財団の改造兵士として新に差し向けられるという本編以上に悲惨な状態になってしまった。


●『オール仮面ライダー ライダージェネレーション

プレイヤーキャラとして参戦。ライダーベビー誕生後の設定。
CVは石川氏が現役のモデルとして活躍しているにも関わらず、
無印および『ライレボ』では鈴木賢氏、『2』では阿座上洋平氏となっている。
所謂狂科学を扱う連中を蛇蝎の如く嫌悪しており、また戦闘に快楽を見出す戦闘狂たちに対しても容赦しない等、とにかく終始物静か、悪く言えば受け身の行動でだった本編の真と比べて性格の乖離が激しい。
故に他のライダーたちと比べると、ボスクラスとの掛け合いは非常にハード且つ容赦ない言動が目立つ。
シャドームーンのRXへの言伝も「俺が知った事か」と一蹴する等、非常にダークな雰囲気。
一方で同じ人間の欲望の犠牲者とも言えるドラスに対しては同情の念を見せた。

2作目でも浅倉=王蛇の狂戦士としての在り方を見て、「救いようが無いな。救う気も無いが」と吐き捨てた。
地獄兄弟に対しては、日の下を歩く者達を妬む彼らを見て、「兄弟ゴッコに付き合うつもりはない」と挑発するが、後に仮面ライダーキックホッパーの戦う理由を聞き、その姿勢に一定の敬意を示した。
戦いの扇動者たる仮面ライダーオーディンに対しては、「戦いを他人に命じる前にお前自身がまず戦え」と痛烈に返した。
戦闘後のセリフもオーディンの戦う理由と知っていると、かなり印象深く感じる。
仮面ライダーエターナルに対しては、その身の上故に同情の念を見せたが、実母さえ犠牲にする非情さを聞くと「結局、お前もお前を改造した科学者たちと何も変わらない」と返している。
また、仮面ライダーコアに対しても倒した後に「この悲しみは俺のものであって、勝手に理解した気になるな」と返した。

ライダーアビリティ(各ライダー固有の能力)は体細胞活性化。攻撃中は怯まなくなるという、所謂スーパーアーマー。
超必殺技はハイバイブネイル。
2作目ではサードライダーもシンクロ超必殺技キャラクターもいないという、孤高のライダーである。


ガンバライド

サポートカードで002弾に登場したがさすがにプレイアブルとしては…と思いきや
2012年5月24日稼働のガンバライド05にまさかの参戦。
最高レアリティであるLRが与えられ、フォーゼ弾の傾向である金箔押しで滴る血と「真」の漢字が非常にかっこいい。

カードの能力値が高く、スロット合計値はなんとLRの仮面ライダーXとならぶ450
合計ステータスが最高レア度のものは高くても1500代のところを1650とインフレさせたのである。
これは実装時点ではトップの数値だった。
中でも攻撃性能に特化しており、いわゆる撲殺デッキ(必殺技を使う前に通常攻撃だけで相手を殴り倒す)で活躍し、流石に現行専用システムのあったフォーゼには厳しいものの、大会でもそこそこの数のガンバライダーを血祭りにあげた。

最高レアながらシンは排出率も圧倒的で、ダブる人が続出。
当サイトのガンバライドスレでは稼働2日目で5枚になったという報告もあった。

今まで通りの意味でも強さ的な意味でも圧倒的な存在感を醸し出すシン…。

ガンバライドでは、子供向けのゲームということもあり、刺激の強い演出は抑えられてきた。
詳細は別項目に譲るが、シンの技はどうなるのか、まさか脊髄ぶっこ抜きはできないだろうなどと囁かれ、果てはあの外見じゃ出演自体アウトだろとまで言われていた。
実際の内容は本編で行った印象的なアクションを繋ぎ合わせながらグロテスクさを抑えつつ、乱舞のような激しい連続攻撃からハイバイブネイルで切り裂き、スパインカッターで敵を大爆発させるド派手な演出となった。
爆炎をバックに吠えるシンさんはどこか哀愁を感じさせる。

シャバドゥビ弾で付与されたライダータイプは「獣」見たまんまとか言うな
実はLRとSRしか排出されなかった超レアキャラだったりする。



●ガンバライジング

稼働開始から9年以上放置されていた*9が、新シリーズのガンバレジェンズへの移行に伴うサービス終了が発表され、最終弾となったGG3弾にZOと共に50thアニバーサリーレアとしてついに参戦。これでネオライダー勢ぞろいとなり、3人でチームを組めるようになった。
必殺技は氷室という科学者を殺害したシーンをモチーフにした「真 ライダーパンチ」となっている。これはこれで再現路線の一貫なのだが、大迫力の前作の乱舞技と比べるとやや物足りなさを感じるかもしれない。なお、表技の「真 ライダーラッシュ」はその技の後半部分をカットした短縮版である。

ちなみに50thレアのカードは背景にそのライダーに対応した変身ベルトが描かれるのだが、シンは変身ベルトがないため顔がどアップで描かれており*10、なかなか迫力のあるイラストとなっている。同弾にはネオライダーの50thレアが3人同時にぶちこまれたが、3人とも同じ仕様のイラストとなった。
バースト時などのBGMは原作の主題歌ではなく、ガンバライジングのオリジナル曲「Rising Corp, A Laboratory of Kamen Rider」が流れる。何故かネオライダー勢には専用の主題歌が実装されていない。*11
前作からざっと10年ぶりくらいの登場でCGモデルが新しくなった、


●ガンバレジェンズ

なんと3弾で早くも正式参戦を果たした。参戦ライダーはそれとなく原作の組み合わせを意識したような組み合わせが多かったが、いい相手がいなかったのかストロンガー先輩とセット。変身シーンは原作の初変身時だと色々まずいためか2回目の煙に包まれながら変身するシーンを元にしている。
必殺技は前作の表技(前作の演出を途中でカットしただけのもの)の流用で、ガンバライド時代の必殺技を途中で強制終了させたような半端な仕様になってしまい、更に物足りない感じになってしまった。
専用の主題歌はやっぱり戻らず、ガンバレジェンズのオリジナルテーマソングが流れる。


●シティウォーズ

多くの現行・平成ライダー達が参戦する中1年以上も参戦出来なかったが、2019年4月11日の更新で遂にZOやJと共に専用のイベントクエスト及び必殺技2種(ハイバイブネイルとスパインカッター)を引っ提げて参戦。

ライジェネシリーズとは異なり、原典同様唸り声が主な台詞で、他のライダーとやり取りする際にはよく確認を取って貰ったりしている。
????「シン?ああ、他のライダー達のペット。」
だが、時々心の中で台詞を言ったりする。

"眼"繋りだったり子供がいたり戦闘スタイルが似ている等からスパインカッターの挙動がモロ某ツンギレだったり、A-Rushモード*12時には主題歌「Forever」が流れ。プレイヤーから「悲しい曲」と言われる、後述のイベントクエストでは実質主人公だったりするなど相変わらずの圧倒的存在感を見せていた。



●玩具展開

ベルトやバイクを持たないキャラクター性や高年齢層向けのOVという非常に特殊な状況から当時から非常に限定的であり、販売されていたのも「仮面ライダー列伝」*13や「ライダーヒーローシリーズ」*14のみであった。
だが、龍騎放送時に両方とも完全に絶版。長らく商品化が望まれたシンであったが、S.H.Figuartsにてめでたく商品化された。
SICにおいてもシンや鬼塚の商品化がされており、特にシンには豪島の脊椎パーツが付属されているため例のシーンも再現可能となっている。
また、プレミアムバンダイ限定で「SHODO仮面ライダーVS PB01 仮面ライダーシン&Jセット」としてミニプラの方でも無事に商品化された…などプレバン限定だが徐々に商品化の機会を増やしていってる。

Digression

特殊メイクを駆使した変身シーンは本作の見所の一つで、このシーンは特殊メイクの都合上、撮影に2時間も費やしている。
演じた石川氏も後にラジオや文献で本作の特殊メイクに触れる度に「体を動かせず辛かった」「メイク後の顔を鏡で見たら驚いた」と述べている。

OPクレジットでは「真 仮面ライダー」と表記されているものの、劇中ではCIAの記録でコードネームとして「MASKED RIDER(仮面ライダー)」と記されているのみである。
仮面を付けておらず変身前はともかく変身後にバイクに乗らないにもかかわらず、どこからこのコードネームが来たのかは不明である。

石川氏は本作にはオーディションで合格したが、当時二輪車の免許を持っていなかったため、急ぎ免許を取得したが本番の風祭真のバイクシーンは、けん引での撮影だったと2022年10月18日のTwitterで語っている。

キャラデザインは決まったデザインが無く、最終的に石ノ森氏が手掛けたデザインラフを踏襲する形で決まった。
後に石ノ森氏は本作の超全集にて見開きのポスターのデザインを手掛けた。

スーツはスーツアクターを担当した岡元次郎氏の身体から型取りして製作されており、製作者の前澤範氏曰く「岡本氏の着用しか想定していない」とのこと。
また、岡元氏は本作で「ヒーローとしてのポージング」以上に「バッタ男としての動きのリアリティ」を追求していたが、
これは「シーンごとにポージングが変化するはず」という考えによるものである事が書籍『宇宙船』VOL.150のインタビューで明かされている。

仮面ライダーシンという名は元々他媒体で便宜上つけられた名前であったが、後に正式に彼を指す名称となった。
石ノ森氏が描きたかった本来の「真の仮面ライダー」のため「真仮面ライダー」、もしくは「風祭「真」が変身するため「仮面ライダーシン」となったと思われ、変身前と後の名前が同じなのは平成ライダーシリーズにも見られる要素である。
いうなれば「賢者の石の無いBLACK」「仮面ライダーブレイドに変身しない剣崎一真」「いつものモモタロス」などと同じく「良い怪人」という扱いである(マジで)。
実際、『スーパー・プレミアム・ビデオ 東映怪人大図鑑』ではヒーローではなく怪人として扱われた事も。

怪人の外見、変身ポーズもない、バイクにも乗らない姿は石川氏も難色を示した。
本作(序章)の段階ではライダーになっていない状態のため、客演においての他のライダーと集合シーンで目立つ要因になっている。
ちなみに初の子持ちライダーで、ファンからは色々な意味で敬意を込めて「シンさん」と呼ばれている。

なお、当初の予定では仮面ライダーシンとしての姿は未完全体であり、ここから『真・仮面ライダーシリーズ』を重ねる毎に、
強化皮膚の外骨格で覆われた全身の皮膚、ブーツとグローブ、マフラー、専用バイクを手に入れて、従来の仮面ライダーに近い姿へと進化する経緯が描かれる予定だったらしい。
その際の仮称は『仮面ライダーガイア』で、数年後に他者の仮面ライダーと並ぶ日本を代表する特撮ヒーローシリーズの光の巨人の名前に使われる名前であった。
偶然にも、真役の石川氏もその作品に準レギュラーで出演していたりする。
さらに、石川氏はその後の作品ウルトラマンを演じ、高野八誠氏高槻純氏山崎勝之氏内山眞人氏に次いで5人目の「ウルトラマンと仮面ライダー」の両方を演じた俳優になった。
余談だが、石川氏の後も含め他のウルトラ兼仮面ライダーな面子はライダーなった世界では最終的に死ぬ、または死期が間近に迫っている結末となっており、実はライダーとして無事に生き延びたのは彼のみだったりする。
また、仮面ライダーの方でも『ガイア』の名は後に小説作品『仮面ライダーEVE』の主人公の名に冠せられる事となる。


たった1人孤独に包まれ苦悩していた事もあった。でも今は違う!共に戦うWiki篭りがいる!

1人では不可能だった編集も、Wiki篭りとならば多くの項目を追記・修正かもしれない…今度こそ…!!

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最終更新:2025年05月03日 22:25

*1 B-CLUB 1992/3 VOL.76 p.6,7から。

*2 媒体によっては190.9cmとも表記されてるが、東映公式の最新の仮面ライダー図鑑では199.9cmと明記されている

*3 事実、劇中では豪島に肩を切られたり腹を刺されたりしたものの、その後何事もなく再生した

*4 ちなみに同作の主演は『真・仮面ライダー 序章』脚本担当の一人小野寺丈氏であり、それとシン登場の縁か2015年のネオライダー3作ブルーレイBOXに『仮面ライダーSD』も特典映像枠で収録されている。

*5 レベルは不明。

*6 遺体は何故か朝焼けの太陽光で消滅した。吸血鬼か。

*7 本来ならシンも財団の鉄砲玉になるはずだったので、ある意味では先祖返りとも取れる。

*8 参考までに、初代『仮面ライダー』の本は広辞苑並みの分厚さ。『ZO』の本は超全集ぐらいのサイズで、『J』の本はジャンボ・フォーメーションを意識してか滅茶苦茶デカい。

*9 オールライダー系の演出で隅っこにいたりしたが、肝心の本人が未参戦なので半ば煽りにしかなっていなかった

*10 より厳密には実質的に変身機能を司る第三の目のアップと思われる

*11 仮面ライダーJは参戦直後は「心つなぐ愛」だったが、ライダータイム1弾から変更された。

*12 格ゲーで言うゲージMax状態

*13 大きさ280cmの大型ソフビ人形シリーズ。ラインナップは発売順にシン、RX、新1号、V3、BLACKの計5種。

*14 大きさ180cmのスタンダードサイズのソフビ人形シリーズ。1号からJ、ロボ、バイオ、シャドームーンがラインナップされていた。